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最終章 アリスの過去と未来を踏まえて俺が出した現在の結論
第45話 俺は顔も全く知らないどこかの誰かよりもアリスの方がずっと好きだ
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「そう言えば気になってたんだけど、さっきからアリスが何度か口にしてるあの人って誰なんだ?」
俺と結婚をして子供まで作ったあの人とは一体どこの誰なのかめちゃくちゃ気になってしまう。
現在の交友関係を考えるとそれに該当しそうな女性は誰もいないため、もしかしたら今後出会うのかもしれない。
「それだけは絶対に話さないよ。万が一拓馬があの人の事を好きになっても困るし」
俺は今にも泣き出しそうな表情になってしまったアリスを見て興味本位で聞いてしまった事を激しく後悔した。もし逆の立場ならこんな事は絶対聞いて欲しくない。
「今のはマジで失言だった、本当にごめん」
「……許して欲しいなら私にその証拠を見せて」
そう言ってアリスは目を閉じた。何をして欲しがっているのかを一瞬で理解した俺はアリスを抱き寄せる。そしてそのまま俺はアリスの唇を奪った。
「拓馬から唇にキスをしてくれたのはこれが初めてだから嬉しいな」
「俺は顔も全く知らないどこかの誰かよりもアリスの方がずっと好きだ」
確かに未来の俺はアリスの事を選ばなかったのかもしれないが、今の俺にはそんな事関係ない。
「だから俺と結婚を前提に付き合ってくれないか?」
「勿論、喜んで。もう二度と離さないから」
俺の言葉を聞いたアリスは嬉しそうな表情を浮かべながら涙を流していた。俺はあの人では無くアリスを選んだ。決められていた運命を捻じ曲げる選択をしてしまったが、後悔なんてものは全く無い。
だってアリスの事が本気で好きだから。一緒に過ごしているうちに俺はどんどんアリスが好きになっていった。だからベストカップルコンテストで外堀を完全に埋められても全く嫌では無かったのだ。
「じゃあ帰ろうか、そろそろ良い時間になってきたし」
「本当だ、もうこんな時間か」
窓の外が薄暗くなり始めているのを見て、俺達が思ったよりも長く話し込んでいた事に気付いた。まあ、濃い内容の話だったから当然か。
校舎の外に出ると装飾はまだ一部残っていたが屋台は撤収されていていつもの学校に戻りつつあった。去年とは違い今年の学園祭は色々あったが本当に楽しかったためちょっと寂しい気分にさせられる。
「この二日間は本当にあっという間だったね」
「ああ、アリスのおかげでめちゃくちゃ楽しかった。ありがとう」
「どういたしまして、私の方こそ拓馬にはお礼を言わないとね。こんな私を選んでくれてありがとう」
アリスは先程と同じく嬉し泣きをしていた。それだけ嬉しかったのだろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「……もう朝になったのか」
学園祭からあっという間に一夜が明けて気付いたら朝になっていた。アリスを起こさないようにゆっくりとベッドから起き上がった俺は眠気覚ましのシャワーを浴びに行く。
暖かいシャワーのお湯が心地よく、眠かった体が一気に覚醒し始めた。ちなみに学園祭翌日の今日は日曜日であり休みとなっている。
シャワーを浴び終わって出るとキッチンから良い匂いが漂ってくる。どうやらアリスが起きて朝食を作り始めたらしい。
「おはよう、アリス」
「拓馬、おはよう。もうすぐ朝食が出来るから席に着いてて」
完全に夫婦みたいな会話をしている俺達だったが、昨日から俺とアリスは婚約者になったためあながち間違いでもない。
まあ、高校を卒業した日に籍を入れる予定のため後一年以上は婚約者のままだが。昨日の夜のうちに婚姻届にサインと判子を押したため後は高校卒業の日に役所へ提出するだけだ。
「今日はどうする? 今のところ特に予定とかは無かった気がするけど」
「実は行きたいところがあるんだよね」
「どこに行きたいんだ?」
「それは着いてからのお楽しみって事で」
アリスはどこに行こうとしているのか教えてくれなかった。大体このパターンの時は何か無茶振りに付き合わされる事が今まで多かったため多分今回も同じだろう。
「目的地までの道案内とかは全部私がするからとりあえず外出の準備をしようか」
「オッケー、どこまででも付き合ってやるよ」
「服装はなるべくフォーマルな感じでお願いね」
目的地は不明だが外出の予定が出来たため朝食を済ませた俺は言われた通り準備を始める。服装の指定があったりアリスが念入りにメイクをしている事を考えるとこれから行く場所は結構重要な場所なのかもしれない。
それからお互いの準備が終わった俺達は荷物を持って自宅を出発する。しばらくバスや電車を乗り継いで移動をし、到着した場所はチャペルだった。
「チャペルなんかに来て一体何をするつもりなんだ?」
「今日はここで模擬挙式に参加するするつもりだから」
「模擬挙式って確か実際の結婚式を新郎新婦役のモデルが再現して参加者はゲスト役になるやつだよな」
「うん、今のうちに結婚式の予習をしておこうと思ってね」
なるほど、アリスは色々と考えているようだ。確かに模擬挙式に参加して雰囲気を掴みにくるカップルは多いと聞くし。俺達のように高校生で参加するカップルは滅多にいないだろうが。
俺と結婚をして子供まで作ったあの人とは一体どこの誰なのかめちゃくちゃ気になってしまう。
現在の交友関係を考えるとそれに該当しそうな女性は誰もいないため、もしかしたら今後出会うのかもしれない。
「それだけは絶対に話さないよ。万が一拓馬があの人の事を好きになっても困るし」
俺は今にも泣き出しそうな表情になってしまったアリスを見て興味本位で聞いてしまった事を激しく後悔した。もし逆の立場ならこんな事は絶対聞いて欲しくない。
「今のはマジで失言だった、本当にごめん」
「……許して欲しいなら私にその証拠を見せて」
そう言ってアリスは目を閉じた。何をして欲しがっているのかを一瞬で理解した俺はアリスを抱き寄せる。そしてそのまま俺はアリスの唇を奪った。
「拓馬から唇にキスをしてくれたのはこれが初めてだから嬉しいな」
「俺は顔も全く知らないどこかの誰かよりもアリスの方がずっと好きだ」
確かに未来の俺はアリスの事を選ばなかったのかもしれないが、今の俺にはそんな事関係ない。
「だから俺と結婚を前提に付き合ってくれないか?」
「勿論、喜んで。もう二度と離さないから」
俺の言葉を聞いたアリスは嬉しそうな表情を浮かべながら涙を流していた。俺はあの人では無くアリスを選んだ。決められていた運命を捻じ曲げる選択をしてしまったが、後悔なんてものは全く無い。
だってアリスの事が本気で好きだから。一緒に過ごしているうちに俺はどんどんアリスが好きになっていった。だからベストカップルコンテストで外堀を完全に埋められても全く嫌では無かったのだ。
「じゃあ帰ろうか、そろそろ良い時間になってきたし」
「本当だ、もうこんな時間か」
窓の外が薄暗くなり始めているのを見て、俺達が思ったよりも長く話し込んでいた事に気付いた。まあ、濃い内容の話だったから当然か。
校舎の外に出ると装飾はまだ一部残っていたが屋台は撤収されていていつもの学校に戻りつつあった。去年とは違い今年の学園祭は色々あったが本当に楽しかったためちょっと寂しい気分にさせられる。
「この二日間は本当にあっという間だったね」
「ああ、アリスのおかげでめちゃくちゃ楽しかった。ありがとう」
「どういたしまして、私の方こそ拓馬にはお礼を言わないとね。こんな私を選んでくれてありがとう」
アリスは先程と同じく嬉し泣きをしていた。それだけ嬉しかったのだろう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「……もう朝になったのか」
学園祭からあっという間に一夜が明けて気付いたら朝になっていた。アリスを起こさないようにゆっくりとベッドから起き上がった俺は眠気覚ましのシャワーを浴びに行く。
暖かいシャワーのお湯が心地よく、眠かった体が一気に覚醒し始めた。ちなみに学園祭翌日の今日は日曜日であり休みとなっている。
シャワーを浴び終わって出るとキッチンから良い匂いが漂ってくる。どうやらアリスが起きて朝食を作り始めたらしい。
「おはよう、アリス」
「拓馬、おはよう。もうすぐ朝食が出来るから席に着いてて」
完全に夫婦みたいな会話をしている俺達だったが、昨日から俺とアリスは婚約者になったためあながち間違いでもない。
まあ、高校を卒業した日に籍を入れる予定のため後一年以上は婚約者のままだが。昨日の夜のうちに婚姻届にサインと判子を押したため後は高校卒業の日に役所へ提出するだけだ。
「今日はどうする? 今のところ特に予定とかは無かった気がするけど」
「実は行きたいところがあるんだよね」
「どこに行きたいんだ?」
「それは着いてからのお楽しみって事で」
アリスはどこに行こうとしているのか教えてくれなかった。大体このパターンの時は何か無茶振りに付き合わされる事が今まで多かったため多分今回も同じだろう。
「目的地までの道案内とかは全部私がするからとりあえず外出の準備をしようか」
「オッケー、どこまででも付き合ってやるよ」
「服装はなるべくフォーマルな感じでお願いね」
目的地は不明だが外出の予定が出来たため朝食を済ませた俺は言われた通り準備を始める。服装の指定があったりアリスが念入りにメイクをしている事を考えるとこれから行く場所は結構重要な場所なのかもしれない。
それからお互いの準備が終わった俺達は荷物を持って自宅を出発する。しばらくバスや電車を乗り継いで移動をし、到着した場所はチャペルだった。
「チャペルなんかに来て一体何をするつもりなんだ?」
「今日はここで模擬挙式に参加するするつもりだから」
「模擬挙式って確か実際の結婚式を新郎新婦役のモデルが再現して参加者はゲスト役になるやつだよな」
「うん、今のうちに結婚式の予習をしておこうと思ってね」
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