異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~

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出立編

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 は~…今日も疲れた。

 疲れ切ってるけれど私、高梨洋子は会社員ながら武道を嗜む普通の女性。

 両親は既に他界して、祖母宅に居候してたけれど、ようやく卒業できそう。

「下見したアパートって此処から近かったよ…」

 近かったよね?と言おうとした瞬間、意識が途切れ私は車に轢かれて居た。

「あ…死んだわ…私…」

 まあ短い人生だったわ。

 両親に逢えるかな~…などと呑気に構えて居たのだが…次の瞬間、頭に激痛が走り意識が戻されて行く。

(ちょ、ちょっと待て?!何が起き・・・うぅ。いったぁ…)

「うぁっ」

「アレク?!気付いたのか!?」

 ん…此処どこだ?って言うか、さっき片仮名で名前…言わなかったか?それってに対してよね?

 うっすらと目を開ければズキンと頭が痛む。

「な、俺…何がっ?!」

(へっ?もしかしなくても誰かに転生してるってか?!しかも普通に「俺」って言ってない!?)

「ああ!アレク、急に動くなってんだよ。お前、頭打ってんだぞ」

(コイツはバルト。君はアレクと言う男性に転生してしまったんだ)

『ちょっと待て。教えてくれてるのは有難いけど神様じゃないの?』

(少し違う。元々、君の中に眠って居たアレクの魂って所。君の対応能力を見越して彼に転生させたんだ。苦労するとは思うけど、アレクの記憶も渡すから頑張って生き抜いて欲しい)

『そんな…勝手に転生させて説明なし?しかも男性って…』

 神様と言うかアレクさんの魂って言ってたけれど、これ…大丈夫…ぎゃぁ~~~~~~!

 アレクの記憶が彼女の記憶と共に思い出されて行くのだが、それは苦痛でしか無かった。

「いっ…いっ…いってぇ!」

(仕方ないわねぇ…。覆す事は出来ないんでしょ!?どうせ日本の私は死んだ事になってんのよね?)

『・・・うん。女性に転生させてあげられなくて本当に御免ね?アレクの魂では生き抜けないと判断して、強い魂を探して居る途中、うっかりギルヴィアの神が異世界…君の世界に向けて魔法を使っちゃって…』

(はっ!?私の死因って、神様が間違って魔法を使った事による事故?!)

『御免!もう答える時間が無いんだ』

(仕方ないなぁ・・・)

「しかし、それくらいの怪我で済むとか…やっぱ化け物だわお前」

「・・・うっせー。化け物言うな。でも俺さ、前後の記憶、消えちまってるみたいだから教えて欲しい」

「だろうな。お前と俺で剣術の稽古をしてたんだけど、何故か上から誰かが花瓶を落としたらしくてな、それを避けようとして木に足を取られ受身も取れないまま…」

「路上で頭を打った・・・と。ったく誰だよ」

「・・・お前の腕を妬んだ誰かだろ」

 こうして何故か異世界に転生した私は、アレクと呼ばれる青年として生きる事になってしまった。

 はぁ…何が何やら…どうして「こう」なった?としか言いようが無いわねぇ
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