異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~

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出立編

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 草木も眠る丑三つ時…言ってみたかったのよねぇ、このセリ…こほん・・・。

 全員(と言っても俺とバルトそして騎士たちは起きて居る)が寝静まった時、野営地へ近づく集団の気配に気づいた。

「アレク」

「ああ。おいでなすったか」

 プラファ村から野営地に向かって来る気配・・・30は居そうだが…。

「今回は1人だけ残すか?」

「そうだな。狙われ続けるのも嫌だからな体に聞いたとして吐き出すと思うか?」

「・・・無理だな…。来る度、殲滅するしか方法は無いか」

 バルトには先行して襲撃者たちを逆に襲撃して貰う。

 俺はと言うと令嬢を守り切る為に、その場から動かない事にした。

「お、おい。バルトとか言う人物が勝手に…え・・・?」

「又か!お嬢様は狙われ続けながら王都を目指さなければならないのか?!」

 …そうなるよねー(棒)。

 最初のつまづきは石が原因だが、プラファに向かう途中で襲撃され、プラファは病で通過せざるを得なく野営になった。

 それすらも意図的に行われたのでは無いか?と疑いたくもなるだろ。

「恐らくはそうなるかと言う覚悟をした方が良いでしょう。アリア様を何としても王都へ向かわせたくない人物の仕業・・・だと思われます」

 そろそろ15倒したバルトが戻って来る頃だな。

「アレク最後を頼む」

「じゃあアリア様たちを頼む」

 馬に乗り走らせた勢いのまま、敵陣へ突撃…5分も掛かってしまったが、全員を倒す事に成功した。

 その最中に敵(襲撃者)が発した言葉は「化け物」だった(失礼ね)

 情報として貰えたのは「カミラ様からは援軍が居る等、聞いて無いぞ!」と言う言葉。

 やっぱりアリアって令嬢は、カミラって令嬢から命を狙われたのだと立証できた。

 流石に道すがらで遺体が乱立するのは頂けないと思い、ポイポイ・・・っと左右の原野に「野垂れ死にした」ように見せかけ天幕へ戻った。

「・・・アレクにしては時間が掛かったな」

「仕方ねぇだろ?情報を敵が提供してくれそうだったから時間が掛かったんだ」

「で?首謀者は判ったんだな?!」

「ああ。カミラって令嬢」

「「なっ!?カミラ・ロドリゲス男爵令嬢だと?!」」

「へぇ…男爵ともなると野盗を子飼い出来るのか?」

「出来ない筈だ。と言うより野盗を子飼いなどする筈は無いのだが…」

「だが、俺とバルトで倒した野盗は『カミラ様からは援軍が居る等、聞いて無い』と自ら情報を吐き出してくれたぞ?」

「何て事だ。お嬢様は王都に無事、到着できるのだろうか…」

「「俺たちを忘れないでくれるか?」」

 あ、見事にバルトと声が重なっちまった。

「俺とアレクが居る事を忘れないで欲しい。嬢ちゃ・・・お嬢様が俺らに金銭を払い同行して欲しい、と願ったんだぞ?到着まで守るのが騎士を目指す俺たちの役割ってモンだろ」

 あらら。騎士様ってば感動しちゃってるよ。

「そう言ってくれるのは有難いが2名で金貨10枚は割に合わないだろうに…良いのか?」

「仕方ないだろ?俺らが同行する事を前提として金子を貰って無いだろう?」

 納得してはくれたが、アウター村でも一波乱、有りそうだ
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