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討伐編
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第一騎士団から第四騎士団までの新人騎士とベテラン騎士、団長までが集められ何が問われるのだろうと言う不安にさいなまれて居た。
(今回の討伐に何かしらの目的が有ったんだろうか?)
(さあな、
ただ緊急事態の信号が上がった
と言うのを俺達でも知る事が出来たから、
その事に関してかも知れないな)
新人騎士とは言え、王との謁見を緊張するような者は居ない。
若干、焦って居るのはルーカスだけ。
(気付かれて・・・気付かれて居ないだろうな?
あのアレクシスとか言う王家のナイフを持って居た奴を殺そうとした事に
気付かれたのだろうか?いや、それは無いと信じたい)
「報告をして貰うだけなので、
臣下の礼などは不要。
王様とランフォース様のお越しです」
一気に場が緊張感を帯びる。
「早速では有るが、
そなたたちに科せられた任のうち、
信号を上げたのは誰だ?発言を許す」
本来なら発言権は無いのだが、緊急信号が上がった事を王が知って居る、と言う事でルーカスが焦り出す。
(未だ・・・未だ大丈夫だ。
アイツらが発言したら遮れば良いだけだ)
「発言をお許し頂き、有難うございます。
私は第二騎士団の団長を務めております、
ヘンリー・ロドリゲスと申します。
信号弾が上がったのは第一騎士団が向かった場所で御座いました」
ルーカスは失念して居たのだろう、アレクとバルトが発言すれば、邪魔するつもりだったのだが、第二から第四の団長が発言するとは思って居なかった。
サー・・・と顔色が青くなって行く。
「ふむ。
ならば必然的に第一騎士団ルーカス、
そなたは指示を出したので有ろうな?」
「恐れながら第三騎士団隊長として発言させて頂きますが、
ルーカス殿は応援部隊を派遣しませんでした」
ルーカスが何とか「出さなかった」事をはぐらかせようとしたのだが、それを阻止したのも他の団長だった。
「ルーカス・・・」
王の冷たい声がルーカスを追い詰めて行く。
「おっ・・・恐れながらっ!
アレクシスとか申す者は、
恐れ多くも王家のナイフを盗んで居たのですぞ?!
それを罰したにすぎませぬ!!」
墓穴を掘る形になって居るとは思って居ないルーカスは、鼻息荒く、興奮した状態で糾弾してしまった。
「・・・ほぉ・・・。
アレクシス殿が私が所有しエミリアに護身用として渡し、
形見として孤児院に預けられ、
アレクシス殿に渡された品を盗んだと申すか。
その証拠を出してみせよ」
アレクが盗んだ証拠など有る訳もなく、ルーカスは追い込まれた。
「そ、それはっ・・・」
「無いので有ろう?
ランフォース、調査結果をルーカスに提示せよ」
「仰せのままに・・・。
ウォーリスに住む孤児院経営のシスターは、
エミリア様からフレデリック・・・つまり王様と恋仲で有り、
子供を宿した相手だと告白されたそうだ。
そして死の間際、エミリア様はシスターに
フレデリック様から賜ったナイフを
アレクシスに渡して欲しいと願い天に召された。
そしてアレクシスは王都に向かわないで欲しいとの願いとは裏腹に、
騎士となるべく向かい今に至って居る」
青から白に顔色が変わり、王子を暗殺すべく討伐に向かわせて居たのだと思い至って居る。
「さてルーカスよ、
そなたは我が息子で有るアレクシスに
何をしようとして居たのか報告せよ」
アレクは息子だと宣言され、本人は「嘘だろ?」と思い、ルーカスは「団長の任は終わった」と感じて居るのだった
(今回の討伐に何かしらの目的が有ったんだろうか?)
(さあな、
ただ緊急事態の信号が上がった
と言うのを俺達でも知る事が出来たから、
その事に関してかも知れないな)
新人騎士とは言え、王との謁見を緊張するような者は居ない。
若干、焦って居るのはルーカスだけ。
(気付かれて・・・気付かれて居ないだろうな?
あのアレクシスとか言う王家のナイフを持って居た奴を殺そうとした事に
気付かれたのだろうか?いや、それは無いと信じたい)
「報告をして貰うだけなので、
臣下の礼などは不要。
王様とランフォース様のお越しです」
一気に場が緊張感を帯びる。
「早速では有るが、
そなたたちに科せられた任のうち、
信号を上げたのは誰だ?発言を許す」
本来なら発言権は無いのだが、緊急信号が上がった事を王が知って居る、と言う事でルーカスが焦り出す。
(未だ・・・未だ大丈夫だ。
アイツらが発言したら遮れば良いだけだ)
「発言をお許し頂き、有難うございます。
私は第二騎士団の団長を務めております、
ヘンリー・ロドリゲスと申します。
信号弾が上がったのは第一騎士団が向かった場所で御座いました」
ルーカスは失念して居たのだろう、アレクとバルトが発言すれば、邪魔するつもりだったのだが、第二から第四の団長が発言するとは思って居なかった。
サー・・・と顔色が青くなって行く。
「ふむ。
ならば必然的に第一騎士団ルーカス、
そなたは指示を出したので有ろうな?」
「恐れながら第三騎士団隊長として発言させて頂きますが、
ルーカス殿は応援部隊を派遣しませんでした」
ルーカスが何とか「出さなかった」事をはぐらかせようとしたのだが、それを阻止したのも他の団長だった。
「ルーカス・・・」
王の冷たい声がルーカスを追い詰めて行く。
「おっ・・・恐れながらっ!
アレクシスとか申す者は、
恐れ多くも王家のナイフを盗んで居たのですぞ?!
それを罰したにすぎませぬ!!」
墓穴を掘る形になって居るとは思って居ないルーカスは、鼻息荒く、興奮した状態で糾弾してしまった。
「・・・ほぉ・・・。
アレクシス殿が私が所有しエミリアに護身用として渡し、
形見として孤児院に預けられ、
アレクシス殿に渡された品を盗んだと申すか。
その証拠を出してみせよ」
アレクが盗んだ証拠など有る訳もなく、ルーカスは追い込まれた。
「そ、それはっ・・・」
「無いので有ろう?
ランフォース、調査結果をルーカスに提示せよ」
「仰せのままに・・・。
ウォーリスに住む孤児院経営のシスターは、
エミリア様からフレデリック・・・つまり王様と恋仲で有り、
子供を宿した相手だと告白されたそうだ。
そして死の間際、エミリア様はシスターに
フレデリック様から賜ったナイフを
アレクシスに渡して欲しいと願い天に召された。
そしてアレクシスは王都に向かわないで欲しいとの願いとは裏腹に、
騎士となるべく向かい今に至って居る」
青から白に顔色が変わり、王子を暗殺すべく討伐に向かわせて居たのだと思い至って居る。
「さてルーカスよ、
そなたは我が息子で有るアレクシスに
何をしようとして居たのか報告せよ」
アレクは息子だと宣言され、本人は「嘘だろ?」と思い、ルーカスは「団長の任は終わった」と感じて居るのだった
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