106 / 777
第106話「人間、いつからでもリスタート出来る」
しおりを挟む
約1時間後……
リオネルとカミーユは、モーリスとミリアンの待つ『陣地』へ戻って来た。
カミーユはひどく上機嫌であった。
何故ならリオネルに貰った小型盾が殊のほか、相性が良く、気持ちが乗って、
大きな戦果を上げたのである。
「俺、さっき姉さんが出した討伐記録をぶち破ったぜ。姉さんは38体だろ? 俺はゴブリンを41体やっつけたんだ」
「ええっ!? 何それぇ! でもでも、ぶち破ったって、私よりたった3体ぽっち、多いだけじゃない!」
「たった3体ぽっちでも、姉さんをしっかり超えたんだ。それにコレ見てくれよ! リオさんから、この盾を貰ったんだ」
カミーユは、ミリアンに対し、誇らしげに左腕に装着した小型盾を見せつけた。
「ええっ!? それリオさんが愛用していた盾じゃない!?」
「うんっ! その上、戦う度に、リオさんから、いろいろアドバイスして貰ってさ。全てがズバリ上手く行ったんだ!」
「何それぇ! ずるい~~っっ!!」
「でさ、必死に戦って、気が付いたら、あいつらを41体も倒してたんだ! やったあ! 生まれて初めて姉さんに勝ったぜぇ!」
「うう~~っっ! すっごく! く、悔しいっ!」
という負けず嫌いなやりとりをカミーユとミリアンがしている陣地内の、
少し離れた場所で……
リオネルとモーリスは、また違う話をしていた。
話の内容は、先ほどリオネルが『懸念した事』である。
「モーリスさん、申し訳ない。本人が希望したとはいえ、俺はカミーユへ小型盾を使うよう渡し、使用に関してアドバイスをしてしまいました。破邪聖煌拳の拳士として、盾を使うのは、問題がありませんか?」
対して、モーリスは笑顔を見せる。
「いやいや、全く問題はないよ」
モーラリは全く怒っていなかった。
リオネルに気を遣うとか、無理をしていない事は、放つ魔力の波動で分かる。
「そ、そうですか?」
「ああ、カミーユは修行の真っただ中で、冒険者デビュー前だろう。今のこの時期はトライアルアンドエラーだからな。まあ、ミリアンも一緒だが」
モーリスが発した『トライアルアンドエラー』
……アンセルムが教えてくれた大切な言葉である。
そして、リオネルがいつも心がける信条のひとつだ。
モーリスはこの言葉をどのように考えているのであろうか……
リオネルは思わず懐かしくなり、モーリスに聞き返す。
「トライアルアンドエラー……ですか?」
「ああ、トライアルアンドエラー。様々な問題に直面した時、パッと良案が考え付かない場合、思いつく方法を次々に試みて失敗を重ねて行く。その内、解決するに至るだろう?」
「で、ですねっ!」
「個人的な意見だが……我々冒険者の合言葉だと思う。いや! 人生自体が永遠に、トライアルアンドエラー……かもしれんな。……なんちゃって。ははははは」
「モーリスさん」
「ん? どうした、リオ君」
「あの……俺も……とてもお世話になった人から『トライアルアンドエラー』、そう言われました。挑戦をためらうな。失敗を恐れるな。時にはもがくのもありだ。但し、命を大事にしろって」
「うむ、その通り。私も全く同意見さ。だから、カミーユもミリアンも、試行錯誤しながら、ふたりにとって、一番ベストな戦い方を模索して行けば良いと思うんだよ」
モーリスはそう言うと、まだ言い争いをしているカミーユとミリアンを見た。
「リオ君は気付いただろう、カミーユは双子の弟だからこそ、姉ミリアンに対する大きなコンプレックスがある。自分は全てにおいて姉に劣る、いつも勝てない……魔法が使えない事もカミーユのネガティブさに一層、拍車をかけておる」
「え、ええ……カミーユ自身から直接言われました」
「うむ。でもな、何かにつけて、かばってくれた大好きな姉ミリアンを守りたい、姉の強きナイトとして、絶対に護るという心の誓いもカミーユは立てているのだ」
「……………」
「ミリアンを絶対に護る。その為には、魔法を使う姉よりも遥かに強い弟でなくてはならない。高すぎる目標のプレッシャーとも、カミーユは戦っているのさ」
「……………」
「ははは、リオ君は自身が強いだけでなく、良き師匠、いや兄貴分だな。ミリアンもカミーユも私が手ほどきした時よりもやる気になっている」
「……………」
「リオ君、ふたりの面倒を見てくれて、本当にありがとう。感謝している。いや、私もだ……君からは、いろいろと教えられる」
「……………」
「人生とは……一生、学んで行く行為の連続なんだな、うむ」
「……………」
「そう言うと、相変わらず司祭の頃の説教癖が抜けないと、ミリアンとカミーユから散々突っ込まれるがな。はははは」
モーリスが自嘲気味に笑うと、無言で、じっと話を聞いていたリオネルも微笑む。
「いえ、俺はそういう説教なら、大歓迎ですよ。凄く勉強になりますから」
「ははは、そうか?」
「はい! 俺もモーリスさんの知識と技を学ばさせてください。自分に無いものを、もっと身につけ、強くなりたいと思います」
「おお、リオ君は強いのに『どん欲』だな。まあ君ほどの才能と実力なら、更に上を目指す気持ちは分かるよ」
「でも……俺、今まで、全然ダメでした」
「ほう、そうだったのかい?」
「はい、3歳から15年間学んで来ましたが、魔法が上達しませんでした。レベルも上がりませんでした」
「ふむ……」
「何故俺はダメなんだ? という自問自答の毎日でした。でも分かったんです。やはり自分自身の努力が足りなかった。勇気も覇気もなく、一歩踏み出して戦う事を避け続けていた『甘ったれ』だったんです。勉強の為の勉強をしていたのに過ぎなかった。修行も『義務感』でやって来たからだと思うんです」
「ふうむ、そうか」
「はいっ! でも、今は全然違います。俺はお世話になった人々の役に立ちたい! だから自分を高めたい! 昨日よりも今日はわずか一歩でも前に踏み出し、少しでも限界を目指したい。たった一度きりの人生を思う存分に楽しみたい! 出来る限り満足して死にたい! 人生を全うしたいんです!」
「ははははは、リオ君と話していると私も元気が出る。とても前向きになれるよ」
「ありがとうございます。……俺は今まで本当に狭い世界で生きていました。でも!冒険者になって、全く違う世界へ飛び込み、視野がガラリと変わり、いろいろな人と出会い、人生をやり直す決意が生まれました」
「ふむ……」
「18歳にもなって、気付くのは遅すぎる、ダサすぎるぞと、馬鹿にして大笑いする奴も居ましたけれど……そんな事を言う奴が間違っている! 人間、いつ、どこからでもリスタート出来るって思いましたし、実感もしました」
「だな! 私なんか36歳で司祭をやめ、冒険者に転身して10年が経ったが……今の人生に満足している。46歳と、人生の半ばまで来たが、まだ将来への夢も希望もある。リオ君の言う通り、人間、思い立ったら、いつ、どこからでもリスタート出来ると思うよ」
「ああ! 分かります! そうですよね!」
リオネルとモーリスの話が盛り上がっていた、その時。
「リオさあん!! カミーユばっかり、ずるいよ~~っっ!! 私にも指導してよぉぉ!!」
「リオさん、俺も俺もっ!! もっともっと、強くなるっすぅ!」
ミリアンとカミーユが前向きな波動を全身にまとい、乱入して来たのであった。
リオネルとカミーユは、モーリスとミリアンの待つ『陣地』へ戻って来た。
カミーユはひどく上機嫌であった。
何故ならリオネルに貰った小型盾が殊のほか、相性が良く、気持ちが乗って、
大きな戦果を上げたのである。
「俺、さっき姉さんが出した討伐記録をぶち破ったぜ。姉さんは38体だろ? 俺はゴブリンを41体やっつけたんだ」
「ええっ!? 何それぇ! でもでも、ぶち破ったって、私よりたった3体ぽっち、多いだけじゃない!」
「たった3体ぽっちでも、姉さんをしっかり超えたんだ。それにコレ見てくれよ! リオさんから、この盾を貰ったんだ」
カミーユは、ミリアンに対し、誇らしげに左腕に装着した小型盾を見せつけた。
「ええっ!? それリオさんが愛用していた盾じゃない!?」
「うんっ! その上、戦う度に、リオさんから、いろいろアドバイスして貰ってさ。全てがズバリ上手く行ったんだ!」
「何それぇ! ずるい~~っっ!!」
「でさ、必死に戦って、気が付いたら、あいつらを41体も倒してたんだ! やったあ! 生まれて初めて姉さんに勝ったぜぇ!」
「うう~~っっ! すっごく! く、悔しいっ!」
という負けず嫌いなやりとりをカミーユとミリアンがしている陣地内の、
少し離れた場所で……
リオネルとモーリスは、また違う話をしていた。
話の内容は、先ほどリオネルが『懸念した事』である。
「モーリスさん、申し訳ない。本人が希望したとはいえ、俺はカミーユへ小型盾を使うよう渡し、使用に関してアドバイスをしてしまいました。破邪聖煌拳の拳士として、盾を使うのは、問題がありませんか?」
対して、モーリスは笑顔を見せる。
「いやいや、全く問題はないよ」
モーラリは全く怒っていなかった。
リオネルに気を遣うとか、無理をしていない事は、放つ魔力の波動で分かる。
「そ、そうですか?」
「ああ、カミーユは修行の真っただ中で、冒険者デビュー前だろう。今のこの時期はトライアルアンドエラーだからな。まあ、ミリアンも一緒だが」
モーリスが発した『トライアルアンドエラー』
……アンセルムが教えてくれた大切な言葉である。
そして、リオネルがいつも心がける信条のひとつだ。
モーリスはこの言葉をどのように考えているのであろうか……
リオネルは思わず懐かしくなり、モーリスに聞き返す。
「トライアルアンドエラー……ですか?」
「ああ、トライアルアンドエラー。様々な問題に直面した時、パッと良案が考え付かない場合、思いつく方法を次々に試みて失敗を重ねて行く。その内、解決するに至るだろう?」
「で、ですねっ!」
「個人的な意見だが……我々冒険者の合言葉だと思う。いや! 人生自体が永遠に、トライアルアンドエラー……かもしれんな。……なんちゃって。ははははは」
「モーリスさん」
「ん? どうした、リオ君」
「あの……俺も……とてもお世話になった人から『トライアルアンドエラー』、そう言われました。挑戦をためらうな。失敗を恐れるな。時にはもがくのもありだ。但し、命を大事にしろって」
「うむ、その通り。私も全く同意見さ。だから、カミーユもミリアンも、試行錯誤しながら、ふたりにとって、一番ベストな戦い方を模索して行けば良いと思うんだよ」
モーリスはそう言うと、まだ言い争いをしているカミーユとミリアンを見た。
「リオ君は気付いただろう、カミーユは双子の弟だからこそ、姉ミリアンに対する大きなコンプレックスがある。自分は全てにおいて姉に劣る、いつも勝てない……魔法が使えない事もカミーユのネガティブさに一層、拍車をかけておる」
「え、ええ……カミーユ自身から直接言われました」
「うむ。でもな、何かにつけて、かばってくれた大好きな姉ミリアンを守りたい、姉の強きナイトとして、絶対に護るという心の誓いもカミーユは立てているのだ」
「……………」
「ミリアンを絶対に護る。その為には、魔法を使う姉よりも遥かに強い弟でなくてはならない。高すぎる目標のプレッシャーとも、カミーユは戦っているのさ」
「……………」
「ははは、リオ君は自身が強いだけでなく、良き師匠、いや兄貴分だな。ミリアンもカミーユも私が手ほどきした時よりもやる気になっている」
「……………」
「リオ君、ふたりの面倒を見てくれて、本当にありがとう。感謝している。いや、私もだ……君からは、いろいろと教えられる」
「……………」
「人生とは……一生、学んで行く行為の連続なんだな、うむ」
「……………」
「そう言うと、相変わらず司祭の頃の説教癖が抜けないと、ミリアンとカミーユから散々突っ込まれるがな。はははは」
モーリスが自嘲気味に笑うと、無言で、じっと話を聞いていたリオネルも微笑む。
「いえ、俺はそういう説教なら、大歓迎ですよ。凄く勉強になりますから」
「ははは、そうか?」
「はい! 俺もモーリスさんの知識と技を学ばさせてください。自分に無いものを、もっと身につけ、強くなりたいと思います」
「おお、リオ君は強いのに『どん欲』だな。まあ君ほどの才能と実力なら、更に上を目指す気持ちは分かるよ」
「でも……俺、今まで、全然ダメでした」
「ほう、そうだったのかい?」
「はい、3歳から15年間学んで来ましたが、魔法が上達しませんでした。レベルも上がりませんでした」
「ふむ……」
「何故俺はダメなんだ? という自問自答の毎日でした。でも分かったんです。やはり自分自身の努力が足りなかった。勇気も覇気もなく、一歩踏み出して戦う事を避け続けていた『甘ったれ』だったんです。勉強の為の勉強をしていたのに過ぎなかった。修行も『義務感』でやって来たからだと思うんです」
「ふうむ、そうか」
「はいっ! でも、今は全然違います。俺はお世話になった人々の役に立ちたい! だから自分を高めたい! 昨日よりも今日はわずか一歩でも前に踏み出し、少しでも限界を目指したい。たった一度きりの人生を思う存分に楽しみたい! 出来る限り満足して死にたい! 人生を全うしたいんです!」
「ははははは、リオ君と話していると私も元気が出る。とても前向きになれるよ」
「ありがとうございます。……俺は今まで本当に狭い世界で生きていました。でも!冒険者になって、全く違う世界へ飛び込み、視野がガラリと変わり、いろいろな人と出会い、人生をやり直す決意が生まれました」
「ふむ……」
「18歳にもなって、気付くのは遅すぎる、ダサすぎるぞと、馬鹿にして大笑いする奴も居ましたけれど……そんな事を言う奴が間違っている! 人間、いつ、どこからでもリスタート出来るって思いましたし、実感もしました」
「だな! 私なんか36歳で司祭をやめ、冒険者に転身して10年が経ったが……今の人生に満足している。46歳と、人生の半ばまで来たが、まだ将来への夢も希望もある。リオ君の言う通り、人間、思い立ったら、いつ、どこからでもリスタート出来ると思うよ」
「ああ! 分かります! そうですよね!」
リオネルとモーリスの話が盛り上がっていた、その時。
「リオさあん!! カミーユばっかり、ずるいよ~~っっ!! 私にも指導してよぉぉ!!」
「リオさん、俺も俺もっ!! もっともっと、強くなるっすぅ!」
ミリアンとカミーユが前向きな波動を全身にまとい、乱入して来たのであった。
21
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~
山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。
与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。
そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。
「──誰か、養ってくれない?」
この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
2025/9/29
追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる