外れスキルの屑と言われ追放された最底辺の俺が大逆襲のリスタート! 最強賢者への道を歩み出す!「頼む、戻ってくれ」と言われても、もう遅い!

東導 号

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第127話「マルセル、エステル大活躍!」

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翌朝、リオネル達はホテルのレストランで朝食を摂り……
1階のホテルロビーで待ち合わせしていた不動産部のマルセル、業務部のエステルふたりの職員と合流。

まずはリオネル達が全員で元気に挨拶。

「「「「おはようございます! 昨日はありがとうございました。今日も宜しくお願い致します」」」」

対して、マルセルとエステルも挨拶する。

「皆様、おはようございます! こちらこそ宜しくお願い致します。今日は新居の本契約ですね。皆様全員で、じっくりと見て頂き、しっかりと選びましょう」
「みなさ~ん! おはようございます! こちらこそよっろしくう! 今日もミリアンさんとカミーユさんのサポートを全力でさせて頂きますよお!」 

と、言う事で、今日のスケジュール。
午前中は全員で新居候補3軒の外装チェックと内見をし、1軒に絞っての本契約。
午後は、もろもろの買い物である。

ロビーで行き先の確認を含む簡単な打ち合わせをし、リオネル達はギルドの馬車で出発した。

今回はミリアンとカミーユも参加し、候補の3軒の外装と内部をじっくり見た上……
冒険者ギルド総本部から徒歩5分という至近距離にある『1軒』に決定した。
明日本契約を交わし、正式な決定となる。
ただ「予選落ちした新居候補」も条件を全てクリアしていたのは勿論、レベルも高く、趣きもそれぞれが違った。
それだけに、仕切ってくれたマルセルの評価はうなぎのぼりだ。

さてさて!
この『1軒』が、4人から高評価を得たのは……
築年数が浅く、新築同然。
室内が綺麗で造りがしっかりしている事や外観のおしゃれさは勿論なのだが、
最大の決め手は『使い勝手の良さ』である。

建物は2階建てで、部屋数がとても多い。
広い居間に、個室が人数分以上の6つ。
敷地を囲う外壁が5mと高い上、ミスリル合金製の頑丈で軽い正門は、
付属の魔導鈴が魔導水晶の来訪者確認モニター付きで防犯もバッチリ。

また5軒の中では庭も一番広く、芝生が綺麗に植えられていて美観にも優れ、
地下室がいくつか分かれていた事も良かった。

ちなみにモーリスが出した条件は下記の通りである。

冒険者ギルド総本部から徒歩の至近距離、居間、厨房、シャワー付きの風呂とトイレ、馬車の為の駐車場付き厩舎がある、庭の広い一軒家……
4名各自の個室と倉庫兼用の地下室が付き……肝心の家賃は相場より著しく安い!

はっきり言って「わがままが過ぎるぞ!」と激怒されても当然のリクエストである。
しかし、マルセルはシビアな要望に対し、完璧に応えてみせたのだ。 

そう決定した新居は、モーリスが出した条件以上に、
『全てをクリアした超優良な1軒』なのである。

但し……
冒険者ギルドの所有で『相場の1/3以下』で思い切り安いとはいえ……
月の家賃が『金貨30枚』というのは、ミリアンとカミーユにとって重いプレッシャーではある。
ふたりにとって『金貨30枚』は、結構な大金なのだ。

「カミーユ! 自分の部屋を貰って、凄く嬉しい! 頑張ってバリバリ稼ごうね」

「了解っす、姉さん! 必死にやるっす! 俺、自分の部屋に何、置こうっすかな? 午後の買い物が楽しみっす!」

「こら! カミーユ、またすぐお金使う事を考えて、ダメじゃない、もう!」 

契約が決定した家の大広間。

調度品が何もないがらんとした部屋で、これからの勤労を誓い合うふたりだが……
更に金額的なショックが……
受講しようというギルドの講座が一般料金で金貨8枚、所属冒険者でも半額の4枚という高額さにも驚く。

「えええ~! あれこれ好きに受講していたら、あっという間に、ひとりで金貨50枚くらい行っちゃうよぉ!」
「うっわ! とんでもなく高い勉強料っすよぉ!」

しかし戸籍上、ふたりを養子にし、父親でもあるモーリスは、出費を惜しまない。

「いやいや、構わない。お前達が受講したい講座を好きなだけ選ぶのだぞ」

「え? 師匠、受講したい講座を好きなだけって、……良いの?」
「そうっすよ! 家賃の保証金、前払い金があるし、午後に買い物もするっす! 俺達、破産しないっすか?」

「ははは、構わん構わん! 大丈夫、大丈夫! 講座の受講はお前達の修行の基礎となる。支払うのはかてとなる為の金だ。全然惜しまんよ」

そしてリオネルも、

「ああ、モーリスさんの言う通り、じっくりと基礎を身につけてくれ。それと可愛い妹と弟の為だ。俺も応援させて貰うよ」

とエールをおくり、資金援助も申し出た。

「ははははは、お前達が修行中は、私とリオ君も修行を兼ね、依頼を受諾し、完遂する。貯金もしないといけないし、たくさん稼ぐからな、任せておけ!」

「分かった! ありがとう、師匠。但しリオさんの足を引っ張らないでね」
「師匠には感謝するっす! でもリオさんの迷惑にならないよう、お願いしたいっす」

「ごら! お前達、やっぱりひと言多いぞお!」

最後にはやっぱり『いつものやりとり』というオチもつき、4人はマルセル、エステルとともに6人でランチを摂ったのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

そのランチを摂りながら……

マルセルからは、契約書と保証金、1か月間の家賃前払い支払いの指示があり、
明日、冒険者ギルド総本部にて、本契約を結ぶ事となった。

ランチ終了後……
リオネル達は、マルセル、エステル同行で買い物へ。

早速新たな買い物システムを試してみたのだ。
ギルド所属の冒険者だと、提携店では割安で買い物が可能というメリットもあった。

ちなみに、何故マルセルとエステルがそのまま同行したのかといえば、
ギルドの馬車をそのまま使う事が、移動と購入した荷物の運搬に便利な事。
そして……
「新システムを使った買い物の手順と提携店を、私が熟知しているので案内しますよ」というマルセル、エステルの申し出を、モーリスが快諾したからである。

というわけで……
またもマルセル、エステルが大活躍。

リオネル達の希望を聞き……
様々な店に連れて行き、システムのレクチャーを含め『窓口』となってくれ、
買い物のアドバイスもしてくれた。
やはり、ブレーズの『人選』は確かだったのである。

武器防具屋、家具屋、衣服を含めた生活必需品の店、食料品店……

予算に制限はあるが、「自由に買い物をするのは生まれて初めて」という、
ミリアンとカミーユはまたも夢見心地。

「何か、自分の部屋に置く家具を買うとか、新鮮!」

「俺、この色の椅子が良いっす!」

リオネル達の中で紅一点のミリアンは、男子が一緒に居たら買いにくいものがある。
何となく「もじもじ」していたら、ここで勘の良いエステルがナイスフォロー。

エステルからのさりげない申し出により、ミリアンは女子ふたりきりで買い物をする事が出来た。
結果、女性用の下着、化粧品などのベストなアドバイスをして貰い、スムーズに購入。
大いに満足したのである。
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