214 / 777
第214話「意外な再会」
しおりを挟む
この英雄の迷宮は、リオネル一行にとって学びと経験の場である。
リオネルはモーリスから学び、経験し、ミリアンとカミーユは、リオネルから学び経験、
モーリスもリオネルから、ミリアンとカミーユへの接し方を学んで行く……
全員がおのおの課題を持ち、自分の人生を全うする為の糧とすべく、
悩みもがき、そして挑み続ける。
まさに人生、トライアルアンドエラーである。
さてさて!
話を戻そう。
最初は威圧とフリーズハイのスキルで出現した敵の戦闘能力を喪失させ、
ミリアンとカミーユに一方的にフルボッコさせる。
存分にダメージを与えた上、敵自体にも慣れさせる。
次に自らが盾となり、毒、石化の攻撃を一身に受けながら、
ミリアンとカミーユをかばいながら、戦いに臨ませた。
その繰り返しで、リオネルは確信した。
『破邪霊鎧』レベル補正プラス40の習得により、
自分には、毒と石化の攻撃は全く効果がないのだと……
つまり『内なる声』は真実を告げていた。
やはり俺は、『内なる声』に従い、そして自分の信念を貫き生きるのだと、
リオネルは改めて決意した。
一方、ミリアンとカミーユは、毒と石化の恐怖に怯え、耐えながらも、
リオネルに守られながら戦い、徐々に7階層の敵に慣れて行った。
師モーリスより、破邪聖煌拳《はじゃせいこうけん》で徹底的に鍛えられ、
飛びぬけた反射神経を持つ双子の姉弟は、地下7階層に出現する敵の攻撃に際して、
相手の動きを含め、全てを見切りつつあったのだ。
また購入の際、金を惜しまず購入した予防ポーションが、効果を発揮したのも大きかった。
毒と石化を8割がた防ぎ、リオネルとモーリスの解毒、石化解除、そして体力回復の治癒魔法との合わせ技で、バジリスク、コカトリス、リザードマンとも充分に戦う事が出来たのである。
いろいろあったが、地下7階層の探索も終了。
公式地図は、変更あり、なしの書き込みでいっぱいとなっていた。
そんな中、ミリアンとカミーユは喜びの声をあげていた。
おのおのが設定した課題をクリアしたのは勿論、
『数字』にもはっきりした結果が出たのである。
「リオさん、私、遂にレベル20になったよぉ! 何か、大人って感じぃ」
リオネルは可愛い妹の成長を心から祝福する。
「おお、凄いな、ミリアン。おめでとう!」
「俺もレベル18になったっす! もっと頑張って姉さんに追いつくっす!」
「おお、おめでとう。頑張れ、負けるなよ、カミーユ」
などと、可愛い妹、弟のふたりを素直にねぎらうリオネル。
ここで、モーリスが、
「リオ君、今日も無事に、地下7階層の探索は終わった。急がば回れ、依頼完遂リミットまで、時間もたっぷりある」
「ですね!」
「ゴーチェ様と話し、同意もして貰ったから、一旦、5階層へ戻ろう。そして打合せをした上で、明日は、8階層へ直行だ」
モーリスの言う通り、急がば回れ、焦りは禁物である。
「了解です!」
リオネルは納得して賛成、ミリアンとカミーユも大賛成。
一行は、敵を倒しながら、6階層を経由し、地下5階層へと戻ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
地下6階層で、ケルベロスは異界へ帰還。
従えたアスプ6体もそのまま地下5階層へ連れていけないので収納の腕輪へ。
メンバーが傍から見て、アスプ達は消えたようにしか見えなかった。
さてさて!
地下5階層へ戻って来たリオネル達。
ここから、いつものパターンが展開する。
「さあて! 今日も無事に仕事が終わった!」
そんな事をいうゴーチェを見て、ミリアンとカミーユは不満顔だ。
「え~! リオさんと私とカミーユばっかり戦ったんですけどぉ! ゴーチェ様は、はっきり言って最後方で……何もしてないし」
ミリアンの皮肉を聞いても、ゴーチェはどこ吹く風。
「いやあ、完璧に楽させて貰ったわ」
と全くこたえていない。
一方、カミーユは、
「そうっす! ゴーチェ様は全く働いていないっす! あの師匠でさえ、仕事したっすよ。動物の鳴き真似と、回復魔法のみの、超手抜きだったすけどね」
さすがにモーリスが反論する。
「こらこら、ミリアン、私を空気化して、スルーするな! カミーユ! あの師匠でさえとは何だ! ふたりとも酷い事を言うな。私は、リオ君の陰になり日向となり、しっかりサポートしていたではないか!」
ここはさすがに、モーリスをフォローしなければ。
『破邪霊鎧』はそもそも、破邪聖煌拳無くしては習得不可能だった。
習得の決め手となった奥義『破魂拳』を放ったのはカミーユだが、大元は拳法の師たるモーリスなのだから。
だからリオネルはきっぱりと言い放つ。
「そうですよ。今日の俺の戦績はモーリスさんの教えがあってこそです」
リオネルのお墨付きが出た。
こうなると、モーリスは反り返るくらいのえっへんポーズである。
「ほら、見ろ! リオ君も、はっきりと言い切ったではないかあ」
「仕方ないなあ、リオさんがそう言うんじゃ、いやいや認めるしかないわね」
「大いに不満ですけっど、仕方ないっすね」
「なんだなんだ、お前らあ! その物言いはあ!!」
というやりとりはあったが……
「じゃあ、行くぞお」
と嫌味を言われても全くこたえていないゴーチェに連れられ、
リオネル達は、いつもの居酒屋《ビストロ》へ。
今さら断るのもいかがなものか……である。
しかし、ここで『意外な再会』があった。
通された個室に『先客』が居たのである。
いきなり、ゴーチェが直立不動で敬礼をした。
となれば、先客の正体は推して知るべし。
「「「「ブレーズ様!?」」」」
「ふ! 皆さん、頑張っているみたいですね」
面白そうに短く笑ったのは、超多忙なはずのゴーチェの上司、
冒険者ギルド総本部サブマスター、ブレーズ・シャリエだったのである。
リオネルはモーリスから学び、経験し、ミリアンとカミーユは、リオネルから学び経験、
モーリスもリオネルから、ミリアンとカミーユへの接し方を学んで行く……
全員がおのおの課題を持ち、自分の人生を全うする為の糧とすべく、
悩みもがき、そして挑み続ける。
まさに人生、トライアルアンドエラーである。
さてさて!
話を戻そう。
最初は威圧とフリーズハイのスキルで出現した敵の戦闘能力を喪失させ、
ミリアンとカミーユに一方的にフルボッコさせる。
存分にダメージを与えた上、敵自体にも慣れさせる。
次に自らが盾となり、毒、石化の攻撃を一身に受けながら、
ミリアンとカミーユをかばいながら、戦いに臨ませた。
その繰り返しで、リオネルは確信した。
『破邪霊鎧』レベル補正プラス40の習得により、
自分には、毒と石化の攻撃は全く効果がないのだと……
つまり『内なる声』は真実を告げていた。
やはり俺は、『内なる声』に従い、そして自分の信念を貫き生きるのだと、
リオネルは改めて決意した。
一方、ミリアンとカミーユは、毒と石化の恐怖に怯え、耐えながらも、
リオネルに守られながら戦い、徐々に7階層の敵に慣れて行った。
師モーリスより、破邪聖煌拳《はじゃせいこうけん》で徹底的に鍛えられ、
飛びぬけた反射神経を持つ双子の姉弟は、地下7階層に出現する敵の攻撃に際して、
相手の動きを含め、全てを見切りつつあったのだ。
また購入の際、金を惜しまず購入した予防ポーションが、効果を発揮したのも大きかった。
毒と石化を8割がた防ぎ、リオネルとモーリスの解毒、石化解除、そして体力回復の治癒魔法との合わせ技で、バジリスク、コカトリス、リザードマンとも充分に戦う事が出来たのである。
いろいろあったが、地下7階層の探索も終了。
公式地図は、変更あり、なしの書き込みでいっぱいとなっていた。
そんな中、ミリアンとカミーユは喜びの声をあげていた。
おのおのが設定した課題をクリアしたのは勿論、
『数字』にもはっきりした結果が出たのである。
「リオさん、私、遂にレベル20になったよぉ! 何か、大人って感じぃ」
リオネルは可愛い妹の成長を心から祝福する。
「おお、凄いな、ミリアン。おめでとう!」
「俺もレベル18になったっす! もっと頑張って姉さんに追いつくっす!」
「おお、おめでとう。頑張れ、負けるなよ、カミーユ」
などと、可愛い妹、弟のふたりを素直にねぎらうリオネル。
ここで、モーリスが、
「リオ君、今日も無事に、地下7階層の探索は終わった。急がば回れ、依頼完遂リミットまで、時間もたっぷりある」
「ですね!」
「ゴーチェ様と話し、同意もして貰ったから、一旦、5階層へ戻ろう。そして打合せをした上で、明日は、8階層へ直行だ」
モーリスの言う通り、急がば回れ、焦りは禁物である。
「了解です!」
リオネルは納得して賛成、ミリアンとカミーユも大賛成。
一行は、敵を倒しながら、6階層を経由し、地下5階層へと戻ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
地下6階層で、ケルベロスは異界へ帰還。
従えたアスプ6体もそのまま地下5階層へ連れていけないので収納の腕輪へ。
メンバーが傍から見て、アスプ達は消えたようにしか見えなかった。
さてさて!
地下5階層へ戻って来たリオネル達。
ここから、いつものパターンが展開する。
「さあて! 今日も無事に仕事が終わった!」
そんな事をいうゴーチェを見て、ミリアンとカミーユは不満顔だ。
「え~! リオさんと私とカミーユばっかり戦ったんですけどぉ! ゴーチェ様は、はっきり言って最後方で……何もしてないし」
ミリアンの皮肉を聞いても、ゴーチェはどこ吹く風。
「いやあ、完璧に楽させて貰ったわ」
と全くこたえていない。
一方、カミーユは、
「そうっす! ゴーチェ様は全く働いていないっす! あの師匠でさえ、仕事したっすよ。動物の鳴き真似と、回復魔法のみの、超手抜きだったすけどね」
さすがにモーリスが反論する。
「こらこら、ミリアン、私を空気化して、スルーするな! カミーユ! あの師匠でさえとは何だ! ふたりとも酷い事を言うな。私は、リオ君の陰になり日向となり、しっかりサポートしていたではないか!」
ここはさすがに、モーリスをフォローしなければ。
『破邪霊鎧』はそもそも、破邪聖煌拳無くしては習得不可能だった。
習得の決め手となった奥義『破魂拳』を放ったのはカミーユだが、大元は拳法の師たるモーリスなのだから。
だからリオネルはきっぱりと言い放つ。
「そうですよ。今日の俺の戦績はモーリスさんの教えがあってこそです」
リオネルのお墨付きが出た。
こうなると、モーリスは反り返るくらいのえっへんポーズである。
「ほら、見ろ! リオ君も、はっきりと言い切ったではないかあ」
「仕方ないなあ、リオさんがそう言うんじゃ、いやいや認めるしかないわね」
「大いに不満ですけっど、仕方ないっすね」
「なんだなんだ、お前らあ! その物言いはあ!!」
というやりとりはあったが……
「じゃあ、行くぞお」
と嫌味を言われても全くこたえていないゴーチェに連れられ、
リオネル達は、いつもの居酒屋《ビストロ》へ。
今さら断るのもいかがなものか……である。
しかし、ここで『意外な再会』があった。
通された個室に『先客』が居たのである。
いきなり、ゴーチェが直立不動で敬礼をした。
となれば、先客の正体は推して知るべし。
「「「「ブレーズ様!?」」」」
「ふ! 皆さん、頑張っているみたいですね」
面白そうに短く笑ったのは、超多忙なはずのゴーチェの上司、
冒険者ギルド総本部サブマスター、ブレーズ・シャリエだったのである。
11
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~
山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。
与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。
そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。
「──誰か、養ってくれない?」
この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる