外れスキルの屑と言われ追放された最底辺の俺が大逆襲のリスタート! 最強賢者への道を歩み出す!「頼む、戻ってくれ」と言われても、もう遅い!

東導 号

文字の大きさ
448 / 777

第448話「頼むぞ、お前達! 同胞10体を仲間にするんだ!」

しおりを挟む
キマイラ3体を『風弾! 貫通撃!』であっけなく倒したリオネル。

いつもの通り、葬送魔法『昇天』で塵にする。

……ケルベロス達は、どうしただろう?

「ふう」と軽く息を吐いたリオネルは、
地下101階層――混沌カオスのフロアの、通路の奥へと進む。

リオネルが赴いたのは、自身で捕捉し、且つケルベロス達が報せてくれた、
魔物の群れが現れた現場である。

しかし、倒したキマイラ同様、
既にリザードマン10体、バジリスク5体の生体反応もない。

反応があるのは、仲間たる魔獣ケルベロス、オルトロス、火の精霊サラマンダーに擬態した火竜ファイアドレイクの気配のみだ。

念の為、シーフ職スキルを駆使し、
『隠形』『忍び足』で、すっ、すっ、すっ、と空気の如く進むリオネル。

リオネルが、現場へ到着すると、迷宮の石壁、通路は真っ黒に焼け焦げ、
独特の臭いが鼻をつく。

やはりというか、リザードマン10体、バジリスク5体の痕跡は何もない。
塵さえも残ってはいなかった。

その代わりという言葉は妥当ではない。

だが、ケルベロス、オルトロスが通路の真ん中で堂々と鎮座、
火の精霊サラマンダーに擬態した火竜ファイアドレイクが、ゆうゆうと宙に浮いていた。

手を振って、リオネルは3者へ近づいて行った。

『お疲れ様、よくやってくれた』

リオネルがねぎらうと、

ケルベロスが無表情で言葉を戻して来る。

『……あるじよ、全然だぞ。造作もない、我ひとりでも楽勝だ』

オルトロスもふん! と鼻を鳴らす。
そして吐き捨てるように言う。

『ああ、主。兄貴の言う通りだぜ。まあ戦闘不足のストレス発散にはなったが、雑魚のリザードマン、バジリスクでは歯ごたえも何もない。俺達はただ火炎を吐いただけだ』

『…………………』

ファイアドレイクも魔獣兄弟に同じく、楽勝! 火を吐いただけ! という、
意思の波動を送って来た。

3者の言動は、斜に構えてはいるが、「どうだい、えっへん!」という、
自慢げな気持ちの波動も伝わって来る。

リオネルに褒めて貰い、評価されたいという願望がはっきりと分かる。

『分かった! この調子で行こう、じゃあそろそろ出発するぞ』

微笑んだリオネルは探索の再開を伝えたのである。

という事で……
再びケルベロス、オルトロス、
火の精霊サラマンダーに擬態した火竜ファイアドレイクを先行させ、
探索を再開したリオネル。

地下102階層への階段を目指し、シーフ職スキル『隠形』『忍び足』を駆使、
すっ、すっ、すっ、と空気の如く進む。

まもなく地図で確認済みの地下102階層への階段へ到着したリオネル。

先に降りたケルベロス達を追い、躊躇なく102階層へ降りたのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

102階層へ降りたリオネル。
やはりシーフ職スキル『隠形』『忍び足』を駆使、
すっ、すっ、すっ、と空気の如く進む。

今度も、約5分ほど歩いたところだろうか。

ここで、先行したケルベロス、オルトロス、ファイアドレイクから念話連絡が入る。

あるじよ! またも敵発見だ! アスプ10体、コカトリス10体、青銅製ゴーレム10体! そしてガーゴイルが10体だ。ここでも弟オルトロスに仕切らせる!』

『くくく 兄貴重ね重ねサンキュー! 恩に着るぜ! 主よ! アスプは仲間にするんだろ? 兄貴と俺の威圧で足止めしておくから、アスプを送ってくれ。奴ら、同胞を見たら、降伏して仲間になるはずだ。そしてだ! 兄貴と俺、火竜でコカトリス10体、ガーゴイル10体をやる! 主には青銅製ゴーレムを任せる! ゴーレムを、仲間にするのはお手の物だろ!』

オルトロスの判断力、瞬時の作戦立案はなかなかのものだ。
ケルベロスが鍛えたいと言ったのが分かる。

『!!!!!』

相変わらず、ファイアドレイクも思念伝達で、
俺達へ任せろ! コカトリス10体、ガーゴイル10体をやる! と告げている。

『分かった! お前達に甘えて、この戦いでは、仲間を増やす事に専念しよう』

リオネルは念話でそう伝え、すかさずアスプ30体を搬出した。

相手10体に対し、3倍の数で説得し、降伏させ懐柔、
最終的には仲間にしようという腹積もりだ。

『頼むぞ、お前達! 同胞10体を仲間にするんだ!』

目の前に出現し、走り去るアスプ達へ向かい、リオネルは念話を送った。

アスプ達が飛ぶように走り去った後……

通路の奥から、石畳を踏み鳴らす重い音が聞こえて来た。

『さあて、じゃあ任された青銅製ゴーレムを倒し、仲間にしますかあ』

ふうと軽く息を吐いたリオネルは、呼吸法を使い、体内魔力を上げ……
現れるであろう、青銅製ゴーレムを待ち構えたのである。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。  なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!  冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。  ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。  そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~

山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。 与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。 そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。 「──誰か、養ってくれない?」 この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!

寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。 皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。 この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。 召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。 確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!? 「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」 気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。 ★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします! ★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。 中国でコピーされていたので自衛です。 「天安門事件」

処理中です...