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4.デスゲームにコメントする仕事を辞めると連絡した。貸与されていたスマホを返しに行くことになった。
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「コメントが未入力です。」
「コメントが未入力です。」
「コメントが未入力です。」
コメント指示のタイミングで、指示通りにコメントしなかったら。
コメント指示の通知アラームが、コメントを入力するようにというメッセージに切り替わった。
五分経過。
俺は、メッセージを無視するのは、止めた。
自分のスマホで、登録先のページにアクセスする。
『コメントの仕事を辞めたい。』
問い合わせ先にメッセージを送る。
『辞めたい理由をどうぞ。』
とメッセージがとんできた。
人の生き死にが楽しいやつらと関わり合いたくない。
今までの動画で、登場しなくなった人は、死んで退場したということだろう?
何人死んでいくのか分からないような動画を見続けてコメントする仕事。
肉体的には楽に稼げていたけど、精神的には修羅場で、全然楽ではない。
楽に稼ぐにしても、今のコメントの仕事でもらう収入より低い額を目標にすれば、今みたいな危ない橋を渡らなくて済む。
『別の仕事をする。』
と無難に送信。
気に食わないから、仕事はしない、なんて喧嘩腰に断ることは、トラブルのもと。
俺は、楽して稼ぐために、全力投球する。
『今のお仕事を辞めたい動機をどうぞ。』
と返ってきた。
『はい、分かりました。』じゃないのか。
『思ったのと違っていた。』
と送信。
就職後に判明するミスマッチを使って返事。
これで、大丈夫だろう。
『どのようにお考えであった点が、どう違いましたか?』
と返信がきた。
うーん。
何を書いていいのか?
本音はだめだろう。
人の生き死にを娯楽に仕立て上げる一員になるのが、嫌だ、とかは。
それを仕事にして、食っている人に対しては、吐いてはいけない言葉だ。
『ノリが合わない。』
と送信。
『かしこまりました。
今まで、ご協力ありがとうございました。
情報保全のために、終了のお手続きには、お仕事用に貸与していますスマホをご持参ください。』
と返信がきた。
良かった。
ノリが合わない、は通用した。
担当者が、話の分かる人で助かった。
我慢しろとか、やる気なくすだけ。
スマホを返却する宛先を聞いたら、宛先は公表していないから、中継地点まで来るようという連絡が来た。
中継地点は、貸与されたアプリの指示に従って移動することになっている。
人の生き死にを売り物にしている動画を作っているくらいだから、本社は明かせないだろう。
今さらだけど、ダーティーな仕事だと早めに気づけて良かった。
どっぷり浸かってからじゃ、抜け出せたかどうか。
中継地点へは、電車と徒歩。
中継地点は、人の行き来は、なくはないけれど、百メートル先に一人いるかな、くらいのまばらさ。
見慣れない人がいたら、一目で分かるだろう。
中継地点に着くと、目だけを出している男が、物音を立てずに寄ってきた。
「スマホはお持ちですか?」
と目だけを出している男。
「こちらです。」
俺は、貸与されていたスマホを見せた。
「確認が終わるまで、そのままでお願いします。」
と目だけを出している男。
中継地点にいる人に対面で、スマホを返却しにいったところまでは覚えている。
多分、俺は、その場で意識を失った。
目が覚めた俺は、デスゲームの舞台になっているビルの入口のソファに寝かされていた。
固いと思って、ズボンの尻ポケットに手を回すと、スマホが入っている。
俺が、デスゲームのコメントを入れるのに貸与されていたのと同じスマホだ。
スマホの電源は、入れたくない。
前のスマホと同じなら、『正義の勝たない』デスゲームアプリだけがダウンロードされているはず。
俺は、デスゲームの参加者にされたのか?
「コメントが未入力です。」
「コメントが未入力です。」
コメント指示のタイミングで、指示通りにコメントしなかったら。
コメント指示の通知アラームが、コメントを入力するようにというメッセージに切り替わった。
五分経過。
俺は、メッセージを無視するのは、止めた。
自分のスマホで、登録先のページにアクセスする。
『コメントの仕事を辞めたい。』
問い合わせ先にメッセージを送る。
『辞めたい理由をどうぞ。』
とメッセージがとんできた。
人の生き死にが楽しいやつらと関わり合いたくない。
今までの動画で、登場しなくなった人は、死んで退場したということだろう?
何人死んでいくのか分からないような動画を見続けてコメントする仕事。
肉体的には楽に稼げていたけど、精神的には修羅場で、全然楽ではない。
楽に稼ぐにしても、今のコメントの仕事でもらう収入より低い額を目標にすれば、今みたいな危ない橋を渡らなくて済む。
『別の仕事をする。』
と無難に送信。
気に食わないから、仕事はしない、なんて喧嘩腰に断ることは、トラブルのもと。
俺は、楽して稼ぐために、全力投球する。
『今のお仕事を辞めたい動機をどうぞ。』
と返ってきた。
『はい、分かりました。』じゃないのか。
『思ったのと違っていた。』
と送信。
就職後に判明するミスマッチを使って返事。
これで、大丈夫だろう。
『どのようにお考えであった点が、どう違いましたか?』
と返信がきた。
うーん。
何を書いていいのか?
本音はだめだろう。
人の生き死にを娯楽に仕立て上げる一員になるのが、嫌だ、とかは。
それを仕事にして、食っている人に対しては、吐いてはいけない言葉だ。
『ノリが合わない。』
と送信。
『かしこまりました。
今まで、ご協力ありがとうございました。
情報保全のために、終了のお手続きには、お仕事用に貸与していますスマホをご持参ください。』
と返信がきた。
良かった。
ノリが合わない、は通用した。
担当者が、話の分かる人で助かった。
我慢しろとか、やる気なくすだけ。
スマホを返却する宛先を聞いたら、宛先は公表していないから、中継地点まで来るようという連絡が来た。
中継地点は、貸与されたアプリの指示に従って移動することになっている。
人の生き死にを売り物にしている動画を作っているくらいだから、本社は明かせないだろう。
今さらだけど、ダーティーな仕事だと早めに気づけて良かった。
どっぷり浸かってからじゃ、抜け出せたかどうか。
中継地点へは、電車と徒歩。
中継地点は、人の行き来は、なくはないけれど、百メートル先に一人いるかな、くらいのまばらさ。
見慣れない人がいたら、一目で分かるだろう。
中継地点に着くと、目だけを出している男が、物音を立てずに寄ってきた。
「スマホはお持ちですか?」
と目だけを出している男。
「こちらです。」
俺は、貸与されていたスマホを見せた。
「確認が終わるまで、そのままでお願いします。」
と目だけを出している男。
中継地点にいる人に対面で、スマホを返却しにいったところまでは覚えている。
多分、俺は、その場で意識を失った。
目が覚めた俺は、デスゲームの舞台になっているビルの入口のソファに寝かされていた。
固いと思って、ズボンの尻ポケットに手を回すと、スマホが入っている。
俺が、デスゲームのコメントを入れるのに貸与されていたのと同じスマホだ。
スマホの電源は、入れたくない。
前のスマホと同じなら、『正義の勝たない』デスゲームアプリだけがダウンロードされているはず。
俺は、デスゲームの参加者にされたのか?
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