5 / 519
5.どうしようもない状況に陥ったとき、パニックを通り越して冷静になる。ゲートが開く瞬間を待つ競走馬?いや、屠殺場へ送られる豚の気分。
しおりを挟む
俺が転がされていたソファのある部屋は、壁がモニターになる。
デスゲーム参加者への説明用の部屋。
新しい参加者は、必ずこの部屋からスタートする。
デスゲームの舞台として、セットに見覚えがある。
出入り口は、一つ。
扉は、窓がある壁と反対側。
窓は、嵌め込みで開かない仕様。
建物の外には出られない。
俺は、いつ運び込まれて、いつからこの部屋にいたのか。
部屋には時計がない。
俺は、腕時計をしていないから、スマホを見ないと時間が分からない。
それにしても、俺のスマホは、どこだ?
尻ポケットに固い感触は、貸与されていたスマホのみ。
電源を入れたら、時間が分かるんだろうけれど、GPSが仕込まれていそうだから、使いたくない。
俺は、スマホなしでも、生きていけなくなる。
俺は、スマホ中毒ではない。
娯楽と生活がスマホで完結するから、スマホを持ち歩いているだけ。
暇つぶしがいるような暇な時間は、俺にはない。
楽に稼ぐためなら、稼ぐための時間は、どれだけかけてもいいことにしているから。
それにしても。
デスゲームに参加させられるなんて。
俺は、元々、デスゲームに興味なんて持っていなかった。
デスゲームに関われてラッキーと思ったことは、一度もない。
気がついたら、目を離せなくなっていただけ。
デスゲーム参加者の生きようと足掻く姿が、俺の中に惰性に包まれて眠っていた意欲に火をつけた。
俺にとって、デスゲームにコメントすることは、金を稼ぐ手段の一つだったに過ぎなかったはずなのに。
いつの間にか、目が離せなくなっていた。
俺がデスゲームに魅入られていたのを、デスゲームの運営に見抜かれたのか?
画面越しに?
どうやって分かったんだ?
俺自身では、気づけなかったことを。
把握されていた?
俺の動向を。
いつ、どうやって?
ああ、スマホか。
スマホに仕込みがあったのか。
アプリでデスゲームを見てコメントする以外の仕掛けが仕込まれていた?
アプリを開けたままにしているから、仕込まれている何かのプログラムが、裏ではしっていても、分からない。
何かを抜かれていても。
個人情報が抜ける世の中だったら、そのくらい、あり得るか。
俺が、気づかなかったのは、気づけないようにしてあったから。
気づけないのではなく、想定していなかったところが、俺の落ち度。
今、逃げ出せないなら、生き延びて、逃げ出す方法を探す。
失敗にとらわれていても、どうにもならない。
考えを切り替えよう。
俺は、周りを観察した。
窓の外は、暗くはないけれど、晴天の昼間のような明るさもない。
窓は、スモークがかった、すりガラスが入っていて、外の景色は、明暗しか判別不可。
デスゲームのコメントをしていたときに、画面越しに見ていた光景の中に、俺はいる。
説明用の部屋だけど、説明が始まるまで、何の情報も与える気はないようだ。
パンフレットみたいな、人の手の入ったものは、何一つ置いていない。
運営からの説明が始まる前に、予備知識を仕入れたかった。
持たされたスマホが震えている。
俺の様子を観察しているのか。
今なら、俺がスマホを触ると。
オレは、何もしないことにした。
遠隔操作で、スマホの電源が入れられた。
スマホが震えていたのは、電源が入ったタイミングだったからか。
一つしか入っていないアプリは、俺が開く前に、勝手に開いた。
「『正義が勝たない』デスゲームへようこそ。
我々はあなたを歓迎します。
参加者として登録しました。
以下のアンケートに直感で回答してください。
時間切れになりますと、次の質問が始まります。
では、一問目。」
デスゲーム参加者への説明用の部屋。
新しい参加者は、必ずこの部屋からスタートする。
デスゲームの舞台として、セットに見覚えがある。
出入り口は、一つ。
扉は、窓がある壁と反対側。
窓は、嵌め込みで開かない仕様。
建物の外には出られない。
俺は、いつ運び込まれて、いつからこの部屋にいたのか。
部屋には時計がない。
俺は、腕時計をしていないから、スマホを見ないと時間が分からない。
それにしても、俺のスマホは、どこだ?
尻ポケットに固い感触は、貸与されていたスマホのみ。
電源を入れたら、時間が分かるんだろうけれど、GPSが仕込まれていそうだから、使いたくない。
俺は、スマホなしでも、生きていけなくなる。
俺は、スマホ中毒ではない。
娯楽と生活がスマホで完結するから、スマホを持ち歩いているだけ。
暇つぶしがいるような暇な時間は、俺にはない。
楽に稼ぐためなら、稼ぐための時間は、どれだけかけてもいいことにしているから。
それにしても。
デスゲームに参加させられるなんて。
俺は、元々、デスゲームに興味なんて持っていなかった。
デスゲームに関われてラッキーと思ったことは、一度もない。
気がついたら、目を離せなくなっていただけ。
デスゲーム参加者の生きようと足掻く姿が、俺の中に惰性に包まれて眠っていた意欲に火をつけた。
俺にとって、デスゲームにコメントすることは、金を稼ぐ手段の一つだったに過ぎなかったはずなのに。
いつの間にか、目が離せなくなっていた。
俺がデスゲームに魅入られていたのを、デスゲームの運営に見抜かれたのか?
画面越しに?
どうやって分かったんだ?
俺自身では、気づけなかったことを。
把握されていた?
俺の動向を。
いつ、どうやって?
ああ、スマホか。
スマホに仕込みがあったのか。
アプリでデスゲームを見てコメントする以外の仕掛けが仕込まれていた?
アプリを開けたままにしているから、仕込まれている何かのプログラムが、裏ではしっていても、分からない。
何かを抜かれていても。
個人情報が抜ける世の中だったら、そのくらい、あり得るか。
俺が、気づかなかったのは、気づけないようにしてあったから。
気づけないのではなく、想定していなかったところが、俺の落ち度。
今、逃げ出せないなら、生き延びて、逃げ出す方法を探す。
失敗にとらわれていても、どうにもならない。
考えを切り替えよう。
俺は、周りを観察した。
窓の外は、暗くはないけれど、晴天の昼間のような明るさもない。
窓は、スモークがかった、すりガラスが入っていて、外の景色は、明暗しか判別不可。
デスゲームのコメントをしていたときに、画面越しに見ていた光景の中に、俺はいる。
説明用の部屋だけど、説明が始まるまで、何の情報も与える気はないようだ。
パンフレットみたいな、人の手の入ったものは、何一つ置いていない。
運営からの説明が始まる前に、予備知識を仕入れたかった。
持たされたスマホが震えている。
俺の様子を観察しているのか。
今なら、俺がスマホを触ると。
オレは、何もしないことにした。
遠隔操作で、スマホの電源が入れられた。
スマホが震えていたのは、電源が入ったタイミングだったからか。
一つしか入っていないアプリは、俺が開く前に、勝手に開いた。
「『正義が勝たない』デスゲームへようこそ。
我々はあなたを歓迎します。
参加者として登録しました。
以下のアンケートに直感で回答してください。
時間切れになりますと、次の質問が始まります。
では、一問目。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる