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44.紅一点、オーちゃんの激闘と男リーダー、タツキ。ナイフが腹に刺さっていたら、咄嗟に何ができる?
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ナイフを持ってオーちゃんを狙っている二人のうち、体躯の大きい方が、オーちゃんにぶつかろうとしてきた。
オーちゃんにぶつかりそうになって、体躯の大きい方が、両腕を、人一人分広げた。
オーちゃんは、ぶつかられる直前で、タツキと体の位置を入れ替えた。
体躯の大きい方は、オーちゃんにぶつかり、ぶつかられてバランスを崩すオーちゃんを羽交い締めにする気だったのだろう。
体躯の大きい方は、勢いよく、中腰の姿勢のタツキにぶつかって、タツキの体ごと倒れそうになった。
オーちゃんは、ぶつかられるのを躱しながら、ぶつかってきた男の勢いを殺さないように、倒れそうになった男の腹にナイフをえぐるよう突き立てた。
野球してそうな男が、その瞬間を目撃して叫んだ。
「刺さっている!」
腹にナイフを刺された体躯の大きい方は、痛みと、こんな筈じゃなかったという予想外の展開に、すぐに持っているナイフで反撃することができず、刺す前に、オーちゃんを逃がしてしまった。
「やられた。俺が?俺がやられるなんて?」
体躯の大きい方は、腹に刺さったナイフに絶望している。
腹に刺さったナイフに気を取られる一瞬。
体躯の大きい方は、手にしていたナイフを落とした。
オーちゃんが叩き落としたのだ。
オーちゃんは、体躯の大きい方が落としたナイフを危なげなくキャッチ。
刺したナイフを抜くのは後回しにしたオーちゃん。
新しいナイフを手に、ナイフを構えている野球してそうな男の元へ向かうオーちゃん。
「人殺しなんて、一生しない、と言っていたのに、嘘つき。」
とオーちゃんは、野球してそうな男をなじる。
「俺の指を切るようなやつに言われたくない!」
と野球してそうな男は、へっぴり腰で、掌で支えたナイフの刃をオーちゃんに向けた。
オーちゃんは、野球してそうな男のナイフを持っているナイフで弾き落とした。
「あっ。」
と野球してそうな男が、しまったという顔になったときには、横に来たオーちゃんから横っ腹にナイフを刺された後。
オーちゃんは、野球してそうな男の手から弾いたナイフを拾うとタツキの元へ。
オーちゃんは、中腰の姿勢でぶつかられて体勢を崩し、床に倒れて痛がっていたタツキの側に立った。
「タツキ。もう大丈夫。」
とオーちゃん。
連戦したオーちゃんの声には疲れが滲んでいた。
オーちゃんは、肩で息をしている。
オーちゃんは、本来、動き回れるような状態じゃない。
倒れないようにしてギリギリで立っているのは、矜持か、警戒心か。
オーちゃんは、自分が助からないことを自覚させられている。
デスゲーム運営が、オーちゃんを消すと決めた以上、オーちゃんは、今日、死ぬ。
オーちゃんは、自分の終わりを知っていて、動いていた。
オーちゃん以外の、デスゲーム参加者も、オーちゃんが助からないことは承知しているだろう。
オーちゃんの喉に刺さったナイフままのナイフは、一度引き抜かれて、また差し込まれたまま。
刺さったままでいることで傷をふさぐ効果はあるのか。
タツキは、オーちゃんにお礼や労いをするんだと、俺は思っていた。
ナイフを構えていた二人は、タツキではなく、オーちゃんを狙っていたけれど、タツキには標的が分からなかった。
自分がナイフで刺し殺されると思ったタツキは、オーちゃんに、自分の代わりに人を殺して、自分を助けろと依頼した。
オーちゃんは、言葉巧みにタツキを騙して、タツキに人殺しを依頼させた。
オーちゃんは、直接手を汚さなくても、人殺しに無縁ではいられないことをタツキに知ってほしかった?
自分には人を殺せないけど、オーちゃんには、自分の代わりに人殺しになれ、と臆面もなく言えるタツキ。
オーちゃんが、人を殺すことをどう感じているか、をタツキは気にしていない。
何を思って人を殺そうとするのか、は。
オーちゃんには、タツキへの好意があり、タツキは、オーちゃんの好意に乗っかたということだろう。
タツキは、自身が人殺しをしなくて済むように、ということ以上は考えていない。
オーちゃんに話しかけられたタツキには、オーちゃんと殺し合った二人が死んだものと思っている。
人を殺したばかりのオーちゃんが、タツキの近くに平然と立っているように、タツキは感じている。
オーちゃんの動き、オーちゃんが次に何をするかを、タツキが警戒している様子は、画面越しでも俺に伝わってくる。
タツキは、オーちゃんから少しずつ距離をとるつもりか、床に倒れたまま、オーちゃんの立っている位置から、ずりずりと横にズレていく。
オーちゃんは、ずりずりと距離を開けていくタツキを見ていた。
両目を切られているタツキに、オーちゃんの表情は見えない。
オーちゃんにぶつかりそうになって、体躯の大きい方が、両腕を、人一人分広げた。
オーちゃんは、ぶつかられる直前で、タツキと体の位置を入れ替えた。
体躯の大きい方は、オーちゃんにぶつかり、ぶつかられてバランスを崩すオーちゃんを羽交い締めにする気だったのだろう。
体躯の大きい方は、勢いよく、中腰の姿勢のタツキにぶつかって、タツキの体ごと倒れそうになった。
オーちゃんは、ぶつかられるのを躱しながら、ぶつかってきた男の勢いを殺さないように、倒れそうになった男の腹にナイフをえぐるよう突き立てた。
野球してそうな男が、その瞬間を目撃して叫んだ。
「刺さっている!」
腹にナイフを刺された体躯の大きい方は、痛みと、こんな筈じゃなかったという予想外の展開に、すぐに持っているナイフで反撃することができず、刺す前に、オーちゃんを逃がしてしまった。
「やられた。俺が?俺がやられるなんて?」
体躯の大きい方は、腹に刺さったナイフに絶望している。
腹に刺さったナイフに気を取られる一瞬。
体躯の大きい方は、手にしていたナイフを落とした。
オーちゃんが叩き落としたのだ。
オーちゃんは、体躯の大きい方が落としたナイフを危なげなくキャッチ。
刺したナイフを抜くのは後回しにしたオーちゃん。
新しいナイフを手に、ナイフを構えている野球してそうな男の元へ向かうオーちゃん。
「人殺しなんて、一生しない、と言っていたのに、嘘つき。」
とオーちゃんは、野球してそうな男をなじる。
「俺の指を切るようなやつに言われたくない!」
と野球してそうな男は、へっぴり腰で、掌で支えたナイフの刃をオーちゃんに向けた。
オーちゃんは、野球してそうな男のナイフを持っているナイフで弾き落とした。
「あっ。」
と野球してそうな男が、しまったという顔になったときには、横に来たオーちゃんから横っ腹にナイフを刺された後。
オーちゃんは、野球してそうな男の手から弾いたナイフを拾うとタツキの元へ。
オーちゃんは、中腰の姿勢でぶつかられて体勢を崩し、床に倒れて痛がっていたタツキの側に立った。
「タツキ。もう大丈夫。」
とオーちゃん。
連戦したオーちゃんの声には疲れが滲んでいた。
オーちゃんは、肩で息をしている。
オーちゃんは、本来、動き回れるような状態じゃない。
倒れないようにしてギリギリで立っているのは、矜持か、警戒心か。
オーちゃんは、自分が助からないことを自覚させられている。
デスゲーム運営が、オーちゃんを消すと決めた以上、オーちゃんは、今日、死ぬ。
オーちゃんは、自分の終わりを知っていて、動いていた。
オーちゃん以外の、デスゲーム参加者も、オーちゃんが助からないことは承知しているだろう。
オーちゃんの喉に刺さったナイフままのナイフは、一度引き抜かれて、また差し込まれたまま。
刺さったままでいることで傷をふさぐ効果はあるのか。
タツキは、オーちゃんにお礼や労いをするんだと、俺は思っていた。
ナイフを構えていた二人は、タツキではなく、オーちゃんを狙っていたけれど、タツキには標的が分からなかった。
自分がナイフで刺し殺されると思ったタツキは、オーちゃんに、自分の代わりに人を殺して、自分を助けろと依頼した。
オーちゃんは、言葉巧みにタツキを騙して、タツキに人殺しを依頼させた。
オーちゃんは、直接手を汚さなくても、人殺しに無縁ではいられないことをタツキに知ってほしかった?
自分には人を殺せないけど、オーちゃんには、自分の代わりに人殺しになれ、と臆面もなく言えるタツキ。
オーちゃんが、人を殺すことをどう感じているか、をタツキは気にしていない。
何を思って人を殺そうとするのか、は。
オーちゃんには、タツキへの好意があり、タツキは、オーちゃんの好意に乗っかたということだろう。
タツキは、自身が人殺しをしなくて済むように、ということ以上は考えていない。
オーちゃんに話しかけられたタツキには、オーちゃんと殺し合った二人が死んだものと思っている。
人を殺したばかりのオーちゃんが、タツキの近くに平然と立っているように、タツキは感じている。
オーちゃんの動き、オーちゃんが次に何をするかを、タツキが警戒している様子は、画面越しでも俺に伝わってくる。
タツキは、オーちゃんから少しずつ距離をとるつもりか、床に倒れたまま、オーちゃんの立っている位置から、ずりずりと横にズレていく。
オーちゃんは、ずりずりと距離を開けていくタツキを見ていた。
両目を切られているタツキに、オーちゃんの表情は見えない。
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