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205.『手榴弾で遊びたいかー?』メグたんは、ラキちゃんを連れて行こうとしている。どこへ?メグたんが、ラキちゃんを殺したがるのは、なぜ?
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「手榴弾で遊びたいかー?」
とツカサ。
物騒な遊びにはルールがいる。
「手榴弾を使って何をするのか説明がほしい。」
「驚かないね?」
とツカサ。
「歩きまわっているときに見つけた。」
ツカサが、手榴弾を持ち出して持ち歩いているとは思わなかった。
俺以外にも、手榴弾を見つけた参加者はいたが、持ち歩こうとはしていなかった。
「手榴弾を使うときは、安全ピンを引いて投げる。
これが、基本だから、覚えておくといいよ?」
とツカサ。
「一つしかないものをツカサがもっているなら、ツカサ以外に使う機会はないと思うが?」
「進呈しようか?」
とツカサは、手榴弾を乗せていない手で、手榴弾を掴み、俺に目線を合わせてきた。
人好きのするゆるっとした笑顔を見せながらも、ツカサの目に感情は乗っていない。
「ツカサが、わざわざ、俺にくれるのか?」
ラキちゃんでもなく、メグたんでもなく、北白川サナでもなく。
ツカサは、俺に手榴弾を持たせたいのか?
「暴発しないです?」
と北白川サナ。
「安全だよ。安全ピンが刺さっている間は。」
とツカサ。
暴発の可能性を考えると、ツカサに勧められて、素直に受け取る気になれない。
「手榴弾を使わせたいのか、使わせたくないのか。
ツカサは、俺にどっちを期待している?
手榴弾を投げたら、手榴弾の起こす爆風に、手榴弾を投げた俺も巻き込まれるだろう?」
「怖がることはないよ。安全ピンを抜いて投げた人は、安全に使える仕様だから。」
とツカサ。
「話が続くなら、今のうちにラキちゃんをさよならしにいくわ。」
とメグたんは、ツカサの説明を遮った。
「どこにいく?」
「たいした距離を移動するわけではないわ。すぐ戻るわよ?私だけ。」
とメグたん。
メグたんは、ラキちゃんの首を絞めたまま、ラキちゃんを歩かせようとする。
ラキちゃんは、歩くまいと足に力を入れるが、よろめきながら、メグたんに歩かされていく。
「メグたんは、ラキちゃんをどこに連れて行くつもりか?」
「ちょっと崖の下まで。」
とメグたん。
俺と、メグたん、ラキちゃん、ツカサ、北白川サナは、今、高台の端から数メートルの位置に集まっている。
高台の端は、人工の崖。
メグたんは、ラキちゃんの首を絞めながら、崖へと向かっている。
「崖の下というが、メグたんの向かっている先には崖しかない。
崖の下へと続く階段はないが?」
メグたんと、メグたんに首を絞められているラキちゃんに追いついた俺に、メグたんは、笑う。
「崖の下へは、フリーフォール。」
とメグたん。
「崖から飛びおりる気か?
飛び降りて無事に済む高さとは思えない。」
「飛び降りないわよ、私は。」
とメグたん。
「ラキちゃんは?」
「ラキちゃんはね、殺してあげる。今から、私が。
ラキちゃんを忘れない誰かがいるうちに。」
とメグたん。
メグたんは、俺がいるから、ラキちゃんを殺すと言うのか?
「ラキちゃんを殺させてたまるか!」
「ラキちゃん、楽にしてあげるわよ?
先輩のよしみで。
夢と希望があるうちに死んでおけば楽よ?
早めに殺されておいて、損はないわよ。」
とメグたんは、ラキちゃんに語りかける。
ラキちゃんの首を絞めながら。
「夢と希望があったら、死にたがらないだろう?」
「浅はか。
絶望しながら生きることをラキちゃんに勧めるの?
夢と希望があるうちに死んでおかなくて、苦しむのはラキちゃんよ?」
「何を言いたい。」
「もっと生きたいと願いながら死ぬのと、もう生きていたくない、と嘆きながら生き続けるのと。
ラキちゃんにとって、残酷でないのは、どっち?」
とメグたん。
「生きることが残酷だとメグたんは言うのか?」
「正義が勝たないデスゲームの中で生き続けるのは過酷よ?
ラキちゃんのようなタイプにはね?」
とメグたん。
「メグたんは、優しいね?」
とツカサ。
「私は、私の後釜になりそうな存在を飽きずに送り込んでくる運営のやり方には賛同しないわ。
私の後釜になりそうな存在が、正義が勝たないデスゲームの参加者の中にいたら、私が真っ先に殺して回るわね。」
とメグたん。
「メグたんがラキちゃんを殺したい理由は、二つ。
一つは、ラキちゃんが正義が勝たないデスゲームで生きるよりも、今すぐ死ぬ方が辛くならないだろうという思いやり。
ラキちゃんが死ぬことで、安泰になるというメグたんの都合。」
「ありていに言うと、その二つね。」
とメグたん。
メグたんは、話しながらも足を止めない。
俺がメグたんに、手を伸ばすと、メグたんは、ラキちゃんの首を絞める手に力を込める。
俺がラキちゃんに手を伸ばすより早く、メグたんが、ラキちゃんの首を絞める手に力を込める。
打つ手がない俺は、ラキちゃんとメグたんにはりつくように、並んで移動しながら、チャンスを探した。
崖に着く前に、なんとか。
とツカサ。
物騒な遊びにはルールがいる。
「手榴弾を使って何をするのか説明がほしい。」
「驚かないね?」
とツカサ。
「歩きまわっているときに見つけた。」
ツカサが、手榴弾を持ち出して持ち歩いているとは思わなかった。
俺以外にも、手榴弾を見つけた参加者はいたが、持ち歩こうとはしていなかった。
「手榴弾を使うときは、安全ピンを引いて投げる。
これが、基本だから、覚えておくといいよ?」
とツカサ。
「一つしかないものをツカサがもっているなら、ツカサ以外に使う機会はないと思うが?」
「進呈しようか?」
とツカサは、手榴弾を乗せていない手で、手榴弾を掴み、俺に目線を合わせてきた。
人好きのするゆるっとした笑顔を見せながらも、ツカサの目に感情は乗っていない。
「ツカサが、わざわざ、俺にくれるのか?」
ラキちゃんでもなく、メグたんでもなく、北白川サナでもなく。
ツカサは、俺に手榴弾を持たせたいのか?
「暴発しないです?」
と北白川サナ。
「安全だよ。安全ピンが刺さっている間は。」
とツカサ。
暴発の可能性を考えると、ツカサに勧められて、素直に受け取る気になれない。
「手榴弾を使わせたいのか、使わせたくないのか。
ツカサは、俺にどっちを期待している?
手榴弾を投げたら、手榴弾の起こす爆風に、手榴弾を投げた俺も巻き込まれるだろう?」
「怖がることはないよ。安全ピンを抜いて投げた人は、安全に使える仕様だから。」
とツカサ。
「話が続くなら、今のうちにラキちゃんをさよならしにいくわ。」
とメグたんは、ツカサの説明を遮った。
「どこにいく?」
「たいした距離を移動するわけではないわ。すぐ戻るわよ?私だけ。」
とメグたん。
メグたんは、ラキちゃんの首を絞めたまま、ラキちゃんを歩かせようとする。
ラキちゃんは、歩くまいと足に力を入れるが、よろめきながら、メグたんに歩かされていく。
「メグたんは、ラキちゃんをどこに連れて行くつもりか?」
「ちょっと崖の下まで。」
とメグたん。
俺と、メグたん、ラキちゃん、ツカサ、北白川サナは、今、高台の端から数メートルの位置に集まっている。
高台の端は、人工の崖。
メグたんは、ラキちゃんの首を絞めながら、崖へと向かっている。
「崖の下というが、メグたんの向かっている先には崖しかない。
崖の下へと続く階段はないが?」
メグたんと、メグたんに首を絞められているラキちゃんに追いついた俺に、メグたんは、笑う。
「崖の下へは、フリーフォール。」
とメグたん。
「崖から飛びおりる気か?
飛び降りて無事に済む高さとは思えない。」
「飛び降りないわよ、私は。」
とメグたん。
「ラキちゃんは?」
「ラキちゃんはね、殺してあげる。今から、私が。
ラキちゃんを忘れない誰かがいるうちに。」
とメグたん。
メグたんは、俺がいるから、ラキちゃんを殺すと言うのか?
「ラキちゃんを殺させてたまるか!」
「ラキちゃん、楽にしてあげるわよ?
先輩のよしみで。
夢と希望があるうちに死んでおけば楽よ?
早めに殺されておいて、損はないわよ。」
とメグたんは、ラキちゃんに語りかける。
ラキちゃんの首を絞めながら。
「夢と希望があったら、死にたがらないだろう?」
「浅はか。
絶望しながら生きることをラキちゃんに勧めるの?
夢と希望があるうちに死んでおかなくて、苦しむのはラキちゃんよ?」
「何を言いたい。」
「もっと生きたいと願いながら死ぬのと、もう生きていたくない、と嘆きながら生き続けるのと。
ラキちゃんにとって、残酷でないのは、どっち?」
とメグたん。
「生きることが残酷だとメグたんは言うのか?」
「正義が勝たないデスゲームの中で生き続けるのは過酷よ?
ラキちゃんのようなタイプにはね?」
とメグたん。
「メグたんは、優しいね?」
とツカサ。
「私は、私の後釜になりそうな存在を飽きずに送り込んでくる運営のやり方には賛同しないわ。
私の後釜になりそうな存在が、正義が勝たないデスゲームの参加者の中にいたら、私が真っ先に殺して回るわね。」
とメグたん。
「メグたんがラキちゃんを殺したい理由は、二つ。
一つは、ラキちゃんが正義が勝たないデスゲームで生きるよりも、今すぐ死ぬ方が辛くならないだろうという思いやり。
ラキちゃんが死ぬことで、安泰になるというメグたんの都合。」
「ありていに言うと、その二つね。」
とメグたん。
メグたんは、話しながらも足を止めない。
俺がメグたんに、手を伸ばすと、メグたんは、ラキちゃんの首を絞める手に力を込める。
俺がラキちゃんに手を伸ばすより早く、メグたんが、ラキちゃんの首を絞める手に力を込める。
打つ手がない俺は、ラキちゃんとメグたんにはりつくように、並んで移動しながら、チャンスを探した。
崖に着く前に、なんとか。
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