307 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
307.女王陛下に何かが起きた、その瞬間を誰も知らない、誰も見ていない。前後を知っているはずの供回りは、帰国後。話せる者は、もういない。
しおりを挟む
サーバル王国から、マウンテン王国の女王陛下に護衛も案内役もつけない、なんてことはないだろう。
「女王陛下の身に何が起きて、何が原因でお亡くなりになったか、の情報がないのは、全員が口をつぐんだというよりも、サーバル王国側は、誰も知らない、誰も見ていなかった、という解釈が正解かな?」
オレの投げた質問に、サーバル王国の両陛下からの否定の言葉はなかった。
肯定の発言は、不都合すぎてできないだろうから、事実上の肯定とみていい。
「誰も知らない、見ていない?そんなことが起こり得るのか。」
と驚愕するミーレ長官。
誰も見ていない、誰も知らない、そんな状況が作れるとしたら?
女王陛下の弟、ミーレ長官の叔父であるマウンテン王国の先代国王陛下と女神様が、そういう風にしたんだろうなー。
ミーレ長官が、聞く前に聞いてしまおうかな。
「女王陛下が発見されたときの状況は?」
「お忍びの出で立ちだったために、見た目では、判別不可能だった。」
「女王陛下は、誰とも一緒にいなかったのかな?
サーバル王国の人のみならず、マウンテン王国から連れてきた人も、女王陛下といなかった?」
「完全にお一人になられたようです、ずべし。」
と王妃陛下。
「事情聴取では、何か聞けたのかな?」
「女王陛下も共の者も、女王陛下が一人になる状態を望んでいなかったのに、なぜかそうなっていた、という話だ。」
「供回りも買収されていたか?」
とクロード。
「もう誰にも話は聞けません。
全員、女王陛下のお命をお守りできなかったのです。
帰国後、速やかに処刑が行われましたわ。
語る前に、全員の口は塞がれていました。」
とミーレ長官の奥様。
「ミーレ長官は、当事者から話を聞けていない?」
「行き違いになっています。」
とミーレ長官の奥様。
「処刑は、止められなかったのか!」
とミーレ長官。
「王太子殿下が不在で、亡くなった女王陛下の弟君が、女王の代行をしていた状況。
王太子妃では、処刑の中止を決める権限がない。」
とクロード。
真実は闇の中。
「不可解な亡くなられ方をされているために、女王の名を騙っていたのではないか、という疑惑はどの国も持っていました、ずべし。
王であるなら、女神様のお力で、不可解な死に至る事態を避けられます、ずべし。」
と王妃陛下。
「過去の女王は短命と聞いているけれど、原因は?」
「過去の女王陛下方は、後継者が十分お育ちになった時点でお亡くなりになっています、ずべし。」
と王妃陛下。
後継に譲る、譲らないという争いが起こらないようになっているのかな?
女王陛下の命の期限をもうけることで。
「女王陛下の弟さんが、国王陛下に即位するから、女王陛下の役割が終わったという推測は成り立つけれど。
当事者が一人も残っていないから、真実は闇の中。」
「女王陛下は、亡くなる前、サーバル王国で何を調べていましたか?」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、まだ、女王陛下の死の真相を突き止めるのを諦めたくないんだな。
「王が強くあるための制度や仕組みを調べていた。」
と国王陛下。
「サーバル王国で運用できているからといって、マウンテン王国にそのまま持ち込むのは、困難だと伝えたところ、現場を見に行くという話になりました、ずべし。」
と王妃陛下。
マウンテン王国では、無理だよ、とやんわり止めたけど、女王陛下は止まらなかったんだな。
「サーバル王国の制度をマウンテン王国に導入しても、うまくいかない、とみて、サーバル王国側は、女王陛下の調査に深入りしなかった。」
とクロード。
「マウンテン王国の女王陛下は、理想の実現を目指しておられました、ずべし。
マウンテン王国では、貴族の支持を得られぬ王が続いた歴史はありません、ずべし。」
と王妃陛下。
国政に支障が出るよな。
「貴族の支持を得ていない女王陛下が、改革を唱えても、実現する見込みはゼロ。
でも、女王陛下だから
むげに追い返せない。
サーバル王国は、現場に支障が出ない範囲で、女王陛下に見学の許可を出した。
その後に、何かが起きたけど、何かを知る方法は、今のところなし。
というところかな?」
サーバル王国の人には、これ以上聞けないなー。
マウンテン王国の事情を知っていそうな人、宰相や、近衛騎士団長あたりは、知っているかな?
マウンテン王国との関係も考えていかないとなー。
「女王陛下の身に何が起きて、何が原因でお亡くなりになったか、の情報がないのは、全員が口をつぐんだというよりも、サーバル王国側は、誰も知らない、誰も見ていなかった、という解釈が正解かな?」
オレの投げた質問に、サーバル王国の両陛下からの否定の言葉はなかった。
肯定の発言は、不都合すぎてできないだろうから、事実上の肯定とみていい。
「誰も知らない、見ていない?そんなことが起こり得るのか。」
と驚愕するミーレ長官。
誰も見ていない、誰も知らない、そんな状況が作れるとしたら?
女王陛下の弟、ミーレ長官の叔父であるマウンテン王国の先代国王陛下と女神様が、そういう風にしたんだろうなー。
ミーレ長官が、聞く前に聞いてしまおうかな。
「女王陛下が発見されたときの状況は?」
「お忍びの出で立ちだったために、見た目では、判別不可能だった。」
「女王陛下は、誰とも一緒にいなかったのかな?
サーバル王国の人のみならず、マウンテン王国から連れてきた人も、女王陛下といなかった?」
「完全にお一人になられたようです、ずべし。」
と王妃陛下。
「事情聴取では、何か聞けたのかな?」
「女王陛下も共の者も、女王陛下が一人になる状態を望んでいなかったのに、なぜかそうなっていた、という話だ。」
「供回りも買収されていたか?」
とクロード。
「もう誰にも話は聞けません。
全員、女王陛下のお命をお守りできなかったのです。
帰国後、速やかに処刑が行われましたわ。
語る前に、全員の口は塞がれていました。」
とミーレ長官の奥様。
「ミーレ長官は、当事者から話を聞けていない?」
「行き違いになっています。」
とミーレ長官の奥様。
「処刑は、止められなかったのか!」
とミーレ長官。
「王太子殿下が不在で、亡くなった女王陛下の弟君が、女王の代行をしていた状況。
王太子妃では、処刑の中止を決める権限がない。」
とクロード。
真実は闇の中。
「不可解な亡くなられ方をされているために、女王の名を騙っていたのではないか、という疑惑はどの国も持っていました、ずべし。
王であるなら、女神様のお力で、不可解な死に至る事態を避けられます、ずべし。」
と王妃陛下。
「過去の女王は短命と聞いているけれど、原因は?」
「過去の女王陛下方は、後継者が十分お育ちになった時点でお亡くなりになっています、ずべし。」
と王妃陛下。
後継に譲る、譲らないという争いが起こらないようになっているのかな?
女王陛下の命の期限をもうけることで。
「女王陛下の弟さんが、国王陛下に即位するから、女王陛下の役割が終わったという推測は成り立つけれど。
当事者が一人も残っていないから、真実は闇の中。」
「女王陛下は、亡くなる前、サーバル王国で何を調べていましたか?」
とミーレ長官。
ミーレ長官は、まだ、女王陛下の死の真相を突き止めるのを諦めたくないんだな。
「王が強くあるための制度や仕組みを調べていた。」
と国王陛下。
「サーバル王国で運用できているからといって、マウンテン王国にそのまま持ち込むのは、困難だと伝えたところ、現場を見に行くという話になりました、ずべし。」
と王妃陛下。
マウンテン王国では、無理だよ、とやんわり止めたけど、女王陛下は止まらなかったんだな。
「サーバル王国の制度をマウンテン王国に導入しても、うまくいかない、とみて、サーバル王国側は、女王陛下の調査に深入りしなかった。」
とクロード。
「マウンテン王国の女王陛下は、理想の実現を目指しておられました、ずべし。
マウンテン王国では、貴族の支持を得られぬ王が続いた歴史はありません、ずべし。」
と王妃陛下。
国政に支障が出るよな。
「貴族の支持を得ていない女王陛下が、改革を唱えても、実現する見込みはゼロ。
でも、女王陛下だから
むげに追い返せない。
サーバル王国は、現場に支障が出ない範囲で、女王陛下に見学の許可を出した。
その後に、何かが起きたけど、何かを知る方法は、今のところなし。
というところかな?」
サーバル王国の人には、これ以上聞けないなー。
マウンテン王国の事情を知っていそうな人、宰相や、近衛騎士団長あたりは、知っているかな?
マウンテン王国との関係も考えていかないとなー。
40
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。
=================
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!
僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして?
※R対象話には『*』マーク付けます。
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
2026/01/09 加筆修正終了
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる