《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

文字の大きさ
339 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

339.女神様がいないすきに、クロードを誘いにきました。クロード、今すぐは、今いる場所で、じゃないぞ。今からベッドに行こう、が正解だからな?

しおりを挟む
桃の節句プランの説明をして、全員の理解が及んだので、愛こんにゃく家に家族を迎えに行かせることにした。

「女神様。愛こんにゃく家にくっついて、愛こんにゃく家の家族が、愛息子の結婚式に臨む様子を愛こんにゃく家と並んで見てくるといい。」

愛こんにゃく家に女神様をくっつけたのは、愛こんにゃく家の宣伝と、安全のため。

女神様がくっついている愛こんにゃく家に手を出せないだろうなー。

どちらさんも、大人しく、指をくわえて、待てをするはず。

マウンテン王国内に、愛こんにゃく家の家族を迎えにいっても、迎えが愛こんにゃく家だけだと、マウンテン王国から出国できなくなる可能性を懸念していた。

女神様が顕現されて、愛こんにゃく家を気に入って、ついて回っているとなれば、愛こんにゃく家の目的を邪魔することは、女神様の意向にそぐわないことになる。

女神様が張り付いているおかげで、愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族が、マウンテン王国からケレメイン大公国へ来るのに、なんの障害もなくなった。

ケレメイン大公国内でも、各国の優秀なスパイは、優秀であればあるほど、愛こんにゃく家にちょっかいをかけられなくなる。

各国の国王陛下と女神様の関係を知っていたら、愛こんにゃく家を雑に扱うことは、女神様の不興を買うという可能性に思い当たるからな。

ケレメイン大公国では、優秀なスパイの暗躍により、事情を知らないような、訓練上がりのスパイは排除され、愛こんにゃく家の身の安全は、守られる算段。


愛こんにゃく家が、家族を連れてくる間に、オレは、サーバル王国側と打ち合わせを終え、クロードを捕獲しにいった。

捕獲だ、捕獲。

オレの伴侶は、オレが捕まえないと、つかまらないんだからな。

「クロード。捕まえたぞ。」
オレは、クロードを待ち伏せして、ガバっと前から抱きついてやった。

「捕まった。」
と嬉しそうなクロード。

「クロード様に遊んでいる暇は、ありません。

ヒサツグ様は、ヒサツグ様のお仕事がありましたよ?終わりましたか?」
と、クロードと一緒にいるクロードの部下が、オレを邪険にしてくる。

「人間、仕事ばかりじゃ潰れる。

仕事があるのは、ありがたいことだけどな。

クロードが、何も言わないからと、あれもこれもと詰め込んで、クロードを仕事漬けに追い込むな。」

マウンテン王国にいたときに見たクロードは、毎日を仕事に押しつぶされて、仕事以外の全てを犠牲にしていた。

クロード自身までも。

クロードの若さとポテンシャルで乗り切れただけだからな。

オレがいながら、二の舞を踏ませてたまるか!

「仕事がありすぎて、終わりません。」
とクロードの部下。

オレに、意見するのは、けっこうだけどな?

「仕事を全部、クロードに渡して、クロードに働かせて終わらせました、というくらいしかしないなら、あんたはいてもいなくてもいいよなー。

クロードの優秀さに甘えて、クロードを犠牲にすることを当たり前にするな。

なんのために、自分がいるか、考えろ。

仕事は、しないと終わらない。
誰の仕事が終わらないのかな?

あんたの仕事をしたという満足感をあげるために、クロードを仕事漬けにするっというのは、あんたに、今の職務をこなす能力が足りていないと白状しているのと同義だよな?」

クロードの周囲も人の入れ替わりがあるからなー。

教育的指導の手はゆるめないぞ、オレは。

仕事ができるから、できない人の分も、もっと頑張ってくれ、が通る職場にはしないからな、オレは。

まして、部下が、上司に寄生とか、あり得ないからな。

ギリギリとオレを睨みつける、本日のクロードの部下。

「仕事だけで人生が終わらないような、配分や、取捨選択をクロードができるように、クロードを支えるのが、あんたの仕事だ。

四時間ほど、クロードを預かるから、自分の抱えている仕事を洗い出して、食事してから出直してこい。

さあ、いった、いった!」

「クロード様の命令でなければ。」
とクロードの部下は立ち去らない。

おう。強気だな。

よし、そっちが、その気なら。

オレは、本丸を落とす。

「クロード。オレは、女神様が張り付いていないすきに、クロードとの時間を確保したい。

目まぐるしすぎて、触れ合いタイムでさえ、ろくに確保できていなかったからな。

オレがクロード不足になって、そのへんで、クロードに襲いかかる前に、オレとクロードは四時間ほど体を馴染ませる必要がある、オレには。」

オレは、抱きつきながら、クロードの顔を見上げた。

「ヒサツグ。今すぐなら、ここでだって、問題はない。ヒサツグに使う香油なら携帯している。」
とクロード。

廊下で?

オレには問題しかないぞ、クロード。
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻! だったら離婚したい! ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。 お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。 本編61話まで 番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。 ※細目キャラが好きなので書いてます。    多くの方に読んでいただき嬉しいです。  コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。    

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました

藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。 ================= 高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。 ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。 そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。 冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで…… 優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。

【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?

MEIKO
BL
 【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!  僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして? ※R対象話には『*』マーク付けます。

黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜

せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。 しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……? 「お前が産んだ、俺の子供だ」 いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!? クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに? 一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士 ※一応オメガバース設定をお借りしています

神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。

篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。  2026/01/09 加筆修正終了

処理中です...