457 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
457.元神子様カズラくんは、情報通。ドリアン王国の侯爵子息ピーター・ヌエ。各国のスパイを手玉にとる男カズラくん。
しおりを挟む
ミーレ長官は、愛こんにゃく家に任せると決まった。
「カズラくん。ドリアン王国の侯爵子息について、話してくれ。」
「いいよ。ヒサツグは、何を知っている?」
とカズラくん。
「祖母がドリアン王国の王女殿下ということ。
サーバル王国の王女様シガラキノ様に気があるような素振りを、シガラキノ様のいないところでしてきた、ということ。
本人の顔は見たけれど、名前は知らない。」
ドリアン王国の侯爵子息の名前を知りたいと思う日が来るとはなー。
「ドリアン王国の侯爵子息の名前は、ピーター・ヌエ。
ヌエ侯爵家は、ピーターの祖母にあたる、降嫁した王女殿下、先代ヌエ侯爵夫人が、一番偉いポジションにいる。
現ヌエ侯爵夫妻は、王女殿下に逆らえないという話だね。
ヌエ侯爵家の後継ぎは、まだ決まっていない。
後継ぎを決めるのは、降嫁した王女殿下。
ドリアン王国のヌエ侯爵家は、家督争いの真っ最中。」
とカズラくん。
「ドリアン王国が攻めてきたんじゃなく、ヌエ侯爵家の単独参戦なのかな?」
「ドリアン王国は、国策として、ヌエ侯爵家の家督争いを利用しているよ。
ドリアン王国は、王女が降嫁した貴族家や王子が婿入りした貴族家で、王家への忠誠を示す方法として、孫世代に家督争いをさせる伝統があるからね。」
とカズラくん。
親戚関係が殺伐としそうだな。
「親戚関係がギスギスするのに、王女や王子に嫁や婿に来てほしいと思うかな?」
「王家への忠誠を証明できたら、王家に重宝されて、貴族社会での発言力が激増するからね。」
とカズラくん。
なるほどなー。
「家督争いをするのが、孫世代というところが、キモだよ。
王女殿下と結婚した本人は、家督争いの蚊帳の外。
王女殿下の子ども世代は、誰と結婚して縁付くか、という、駆け引きを兄弟姉妹で繰り広げて、孫世代にあたる我が子が家督争いで勝てるようにと教育する。」
とカズラくん。
「親子二代で、家督争いをするんだな。」
「親世代は、結婚相手の家もかんでくるよ。
家督争いをする孫世代の婚約者は、勝敗がついたら決まる感じだから、孫世代は、全員フリー。
ケレメイン大公国に来たピーター・ヌエ侯爵子息も、婚約者はいない。」
とカズラくん。
生まれたときから、政治の世界で鍛えられているんだよなー。
オレ、ドリアン王国の侯爵子息ピーター・ヌエを御せるかな?
「侯爵子息ピーター・ヌエは、ケレメイン大公国を狙いに来たのかな?」
「侯爵子息ピーター・ヌエは、ね。」
とカズラくん。
「うん?」
気になるぞ?
「ドリアン王国の元々の狙いは、マウンテン王国なんだよ。
ヌエ侯爵家の家督争いの主戦場は、マウンテン王国。」
とカズラくん。
うん?
「ドリアン王国のピーター・ヌエ侯爵子息が、ケレメイン大公国に来たのは、ケレメイン大公国が独立後だと思っていたんだけど、ケレメイン公爵領のときからいたのかな?」
「いなかったよ。
ピーター・ヌエ侯爵子息が、ケレメイン大公国に来たのは、マウンテン王国での劣勢が決定したから。
サーバル王国によるケレメイン大公国の乗っ取りが成功した後。
ドリアン王国は、サーバル王国を黙らせて、サーバル王国からケレメイン大公国を奪い取る予定だった。
ケレメイン大公国に直接仕掛ける予定は、ドリアン王国には、なかったんだよね。
ドリアン王国の見解としては、劣勢を取り返したいピーター・ヌエ侯爵子息の独断による勇み足だよ。」
とカズラくん。
カズラくんが、ドリアン王国の事情に詳しくて、びっくり。
彼氏の国だからかなー。
「侯爵子息一人の勇み足なら、侵略は失敗に終わると希望を持てるかな?」
「ドリアン王国は、ピーター・ヌエ侯爵子息の動きに合わせて、急ピッチでケレメイン大公国を落とす準備を整えてきているよ。」
とカズラくん。
全く楽観視できないなー。
「ぼくが、マウンテン王国の王城にいたときに見た人で、ケレメイン大公国でも見る人は、何人もいる。
ドリアン王国のスパイの話だよ?」
とカズラくん。
「スパイの勤務地が変更になりました、とかかな。」
嬉しくないぞ。
「マウンテン王国も、王城内にスパイがいることには気づいていたと思うよ。
ドリアン王国のスパイって、減らしたら、減らした数以上に増えるらしい。
気づいてからは、減らさないようにしたっぽいんだよね。」
とカズラくん。
さらっとマウンテン王国の王城内部の情報を暴露していくカズラくん。
オレは、ピンときた。
魔王による消失で、マウンテン王国の人は、いなくなったけれど、スパイとして入り込んでいたドリアン王国の人は一人も消えなかった。
スパイ人口の人数の変化はなくても、王城内の全人口に対するスパイの割合が、急増した結果が。
マウンテン王国の国王陛下の、クロードに対する嫌がらせを見て見ぬふりすることになったのか。
よし、ドリアン王国には容赦しないぞ、オレは。
「カズラくん、よく、スパイを見分けられたなー。」
「ぼく、高校から、事業やっていたから、敏感なんだよ。スパイには。」
とカズラくん。
カズラくんの無敵ぶりは、実社会で鍛えられたものだったんだな。
「カズラくんのこの世界での情報通っぷりは、どうなって、そうなったのかな?」
「元神子様で異世界人のぼくはね、ヒサツグ。
引く手あまたなんだよ。
ぼくが一人でいると、ぼくの気を引きたい男女が、わんさか誘いにくるからね。」
とカズラくん。
各国スパイから、情報を引き出していたんだなー。
各国のスパイを手玉にとる男、カズラくん。
「カズラくん。ドリアン王国の侯爵子息について、話してくれ。」
「いいよ。ヒサツグは、何を知っている?」
とカズラくん。
「祖母がドリアン王国の王女殿下ということ。
サーバル王国の王女様シガラキノ様に気があるような素振りを、シガラキノ様のいないところでしてきた、ということ。
本人の顔は見たけれど、名前は知らない。」
ドリアン王国の侯爵子息の名前を知りたいと思う日が来るとはなー。
「ドリアン王国の侯爵子息の名前は、ピーター・ヌエ。
ヌエ侯爵家は、ピーターの祖母にあたる、降嫁した王女殿下、先代ヌエ侯爵夫人が、一番偉いポジションにいる。
現ヌエ侯爵夫妻は、王女殿下に逆らえないという話だね。
ヌエ侯爵家の後継ぎは、まだ決まっていない。
後継ぎを決めるのは、降嫁した王女殿下。
ドリアン王国のヌエ侯爵家は、家督争いの真っ最中。」
とカズラくん。
「ドリアン王国が攻めてきたんじゃなく、ヌエ侯爵家の単独参戦なのかな?」
「ドリアン王国は、国策として、ヌエ侯爵家の家督争いを利用しているよ。
ドリアン王国は、王女が降嫁した貴族家や王子が婿入りした貴族家で、王家への忠誠を示す方法として、孫世代に家督争いをさせる伝統があるからね。」
とカズラくん。
親戚関係が殺伐としそうだな。
「親戚関係がギスギスするのに、王女や王子に嫁や婿に来てほしいと思うかな?」
「王家への忠誠を証明できたら、王家に重宝されて、貴族社会での発言力が激増するからね。」
とカズラくん。
なるほどなー。
「家督争いをするのが、孫世代というところが、キモだよ。
王女殿下と結婚した本人は、家督争いの蚊帳の外。
王女殿下の子ども世代は、誰と結婚して縁付くか、という、駆け引きを兄弟姉妹で繰り広げて、孫世代にあたる我が子が家督争いで勝てるようにと教育する。」
とカズラくん。
「親子二代で、家督争いをするんだな。」
「親世代は、結婚相手の家もかんでくるよ。
家督争いをする孫世代の婚約者は、勝敗がついたら決まる感じだから、孫世代は、全員フリー。
ケレメイン大公国に来たピーター・ヌエ侯爵子息も、婚約者はいない。」
とカズラくん。
生まれたときから、政治の世界で鍛えられているんだよなー。
オレ、ドリアン王国の侯爵子息ピーター・ヌエを御せるかな?
「侯爵子息ピーター・ヌエは、ケレメイン大公国を狙いに来たのかな?」
「侯爵子息ピーター・ヌエは、ね。」
とカズラくん。
「うん?」
気になるぞ?
「ドリアン王国の元々の狙いは、マウンテン王国なんだよ。
ヌエ侯爵家の家督争いの主戦場は、マウンテン王国。」
とカズラくん。
うん?
「ドリアン王国のピーター・ヌエ侯爵子息が、ケレメイン大公国に来たのは、ケレメイン大公国が独立後だと思っていたんだけど、ケレメイン公爵領のときからいたのかな?」
「いなかったよ。
ピーター・ヌエ侯爵子息が、ケレメイン大公国に来たのは、マウンテン王国での劣勢が決定したから。
サーバル王国によるケレメイン大公国の乗っ取りが成功した後。
ドリアン王国は、サーバル王国を黙らせて、サーバル王国からケレメイン大公国を奪い取る予定だった。
ケレメイン大公国に直接仕掛ける予定は、ドリアン王国には、なかったんだよね。
ドリアン王国の見解としては、劣勢を取り返したいピーター・ヌエ侯爵子息の独断による勇み足だよ。」
とカズラくん。
カズラくんが、ドリアン王国の事情に詳しくて、びっくり。
彼氏の国だからかなー。
「侯爵子息一人の勇み足なら、侵略は失敗に終わると希望を持てるかな?」
「ドリアン王国は、ピーター・ヌエ侯爵子息の動きに合わせて、急ピッチでケレメイン大公国を落とす準備を整えてきているよ。」
とカズラくん。
全く楽観視できないなー。
「ぼくが、マウンテン王国の王城にいたときに見た人で、ケレメイン大公国でも見る人は、何人もいる。
ドリアン王国のスパイの話だよ?」
とカズラくん。
「スパイの勤務地が変更になりました、とかかな。」
嬉しくないぞ。
「マウンテン王国も、王城内にスパイがいることには気づいていたと思うよ。
ドリアン王国のスパイって、減らしたら、減らした数以上に増えるらしい。
気づいてからは、減らさないようにしたっぽいんだよね。」
とカズラくん。
さらっとマウンテン王国の王城内部の情報を暴露していくカズラくん。
オレは、ピンときた。
魔王による消失で、マウンテン王国の人は、いなくなったけれど、スパイとして入り込んでいたドリアン王国の人は一人も消えなかった。
スパイ人口の人数の変化はなくても、王城内の全人口に対するスパイの割合が、急増した結果が。
マウンテン王国の国王陛下の、クロードに対する嫌がらせを見て見ぬふりすることになったのか。
よし、ドリアン王国には容赦しないぞ、オレは。
「カズラくん、よく、スパイを見分けられたなー。」
「ぼく、高校から、事業やっていたから、敏感なんだよ。スパイには。」
とカズラくん。
カズラくんの無敵ぶりは、実社会で鍛えられたものだったんだな。
「カズラくんのこの世界での情報通っぷりは、どうなって、そうなったのかな?」
「元神子様で異世界人のぼくはね、ヒサツグ。
引く手あまたなんだよ。
ぼくが一人でいると、ぼくの気を引きたい男女が、わんさか誘いにくるからね。」
とカズラくん。
各国スパイから、情報を引き出していたんだなー。
各国のスパイを手玉にとる男、カズラくん。
60
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。
=================
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。
【完結】水と夢の中の太陽
エウラ
BL
何の前触れもなく異世界の神という存在に異世界転移された、遠藤虹妃。
神が言うには、本来ならこちらの世界で生きるはずが、まれに起こる時空の歪みに巻き込まれて、生まれて間もなく地球に飛ばされたそう。
この世界に戻ったからといって特に使命はなく、神曰く運命を正しただけと。
生まれ持った能力とお詫びの加護を貰って。剣と魔法の世界で目指せスローライフ。
ヤマなしオチなし意味なしで、ほのぼの系を予定。(しかし予定は未定)
長くなりそうなので長編に切り替えます。
今後ややR18な場面が出るかも。どこら辺の描写からアウトなのかちょっと微妙なので、念の為。
読んで下さってありがとうございます。
お気に入り登録嬉しいです。
行き当たりばったり、不定期更新。
一応完結。後日談的なのを何話か投稿予定なのでまだ「連載中」です。
後日譚終わり、完結にしました。
読んで下さってありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる