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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
518.サーバル王国の王妃陛下の失言に荒ぶる女神様と押し寄せる後悔の中で涙をこらえて頭を下げるサーバル王国の王女シガラキノ様。オレの出番?
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友情に実益を求めたら?
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様の友情の始まりは、互いへの好感だった。
女神様は、サーバル王国の王女シガラキノ様のあけすけなくらいに発露された感情を気に入った。
サーバル王国の王女シガラキノ様も、女神様のクロードを思う気持ちが琴線に触れた。
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様が友誼を結んだ瞬間は、誰も実益を気にしなかった。
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様との友情の成立した瞬間は。
心と心が響き合ったように見えた。
だけど。
サーバル王国の王妃陛下の発言は、全てを変えてしまった。
サーバル王国の王妃陛下の発言は、女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様、それぞれの気持ちに、訂正しても記憶に残る解釈を付け足してしまった。
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様を取り巻く環境は、女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様の友情をめでたいなと喜ぶだけで終わらせるつもりはないのだ、と会議に参加している全員に知らしめてしまった。
女神様も。
サーバル王国の王女シガラキノ様も。
会議を仕切っているケレメイン大公国の参加者も。
マウンテン王国の四人も。
もう、この会議の参加者で、女神様との友情の成立をめでたい、めでたい、と言える人はいない。
女神様の住人が、女神様と友誼を結ぶことを住人の都合で利用する考えを持っていることを知ってしまった。
女神様と友誼を結んだ、サーバル王国の王女シガラキノ様は、母であるサーバル王国の王妃陛下の発言により、女神様と友誼を結んだことに、女神様との友情以外のものを見出した。
そして。
取り返しのつかないことに。
女神様は、女神様と友誼を結んだサーバル王国の王女シガラキノ様が、女神様との友情の成立自体に喜ぶ姿を知っている。
さっきまで。
サーバル王国の王女シガラキノ様と女神様の友情は、確かに、ただの心の繋がりだった。
サーバル王国の王女シガラキノ様の心が変化する瞬間を、女神様は見てしまった。
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様の、何も要求し合わないで成立した純粋な友情に。
シガラキノ様の両親であるサーバル王国の国王陛下夫妻の思惑を汲み取った王女シガラキノ様の一方的な期待がのしかかる様を、女神様は見てしまった。
女神様の感情が完全に切り替わった瞬間があるとしたら。
女神様の、ふふふ、ふふふ、が復活したきっかけは、そこだろな、とオレは思う。
女神様の変化は、会場の参加者全員が、感じ取っている。
いい感じに流れていた川に地割れが出来て、水と魚が全部、地面に吸い込まれていったような気分。
女神様に失言をしたのは、サーバル王国の王妃陛下だけど、女神様に咎められたのは、王妃陛下一人だけじゃない。
会議の参加者のうち、オレとクロードとミーレ長官とミーレ長官の奥様の四人以外は、全員、後ろめたいはず。
国王陛下と王妃陛下は、共に立ち上がって、女神様に向かって深く頭を下げた。
泣きそうになっている王女シガラキノ様も、涙をこぼさないようにとこらえながら、頭を下げる。
サーバル王国の王女シガラキノ様は、女神様がシガラキノ様の心の変化を目の前で見て、荒ぶる神になったことを理解している。
涙をこぼすまいとしているシガラキノ様は、本当に泣きたいのは、女神様だと気づいている。
シガラキノ様は、シガラキノの様の心の変化を後悔して、恥じている。
でも。
後悔しても、もう遅い。
口に出さなくても、女神様に伝わってしまった。
口に出していないだけに、なおさら、誤解なんだと言い訳をすることも難しい。
謝ることも難しい。
それが分かっているサーバル王国の王女シガラキノ様は、黙って頭を下げている。
会議の参加者は、誰も口を開かない。
黙って頭を下げているサーバル王国の国王陛下夫妻と王女シガラキノ様も含めて、誰も、一言も喋らない。
「ふふふ、ふふふ。」
と荒ぶる女神様の声だけが響いている。
ここは、会議の発起人であるオレが仕切る場面だな。
会議の参加者の中で、ふふふ、ふふふバージョンの荒ぶる女神様を見て、前の女神様はああだったんだぞ、と言えるのは、多分、オレだけだからなー。
「サーバル王国の国王陛下夫妻と王女シガラキノ様は、いつまで、そのままでいる気かな?」
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様の友情の始まりは、互いへの好感だった。
女神様は、サーバル王国の王女シガラキノ様のあけすけなくらいに発露された感情を気に入った。
サーバル王国の王女シガラキノ様も、女神様のクロードを思う気持ちが琴線に触れた。
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様が友誼を結んだ瞬間は、誰も実益を気にしなかった。
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様との友情の成立した瞬間は。
心と心が響き合ったように見えた。
だけど。
サーバル王国の王妃陛下の発言は、全てを変えてしまった。
サーバル王国の王妃陛下の発言は、女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様、それぞれの気持ちに、訂正しても記憶に残る解釈を付け足してしまった。
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様を取り巻く環境は、女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様の友情をめでたいなと喜ぶだけで終わらせるつもりはないのだ、と会議に参加している全員に知らしめてしまった。
女神様も。
サーバル王国の王女シガラキノ様も。
会議を仕切っているケレメイン大公国の参加者も。
マウンテン王国の四人も。
もう、この会議の参加者で、女神様との友情の成立をめでたい、めでたい、と言える人はいない。
女神様の住人が、女神様と友誼を結ぶことを住人の都合で利用する考えを持っていることを知ってしまった。
女神様と友誼を結んだ、サーバル王国の王女シガラキノ様は、母であるサーバル王国の王妃陛下の発言により、女神様と友誼を結んだことに、女神様との友情以外のものを見出した。
そして。
取り返しのつかないことに。
女神様は、女神様と友誼を結んだサーバル王国の王女シガラキノ様が、女神様との友情の成立自体に喜ぶ姿を知っている。
さっきまで。
サーバル王国の王女シガラキノ様と女神様の友情は、確かに、ただの心の繋がりだった。
サーバル王国の王女シガラキノ様の心が変化する瞬間を、女神様は見てしまった。
女神様とサーバル王国の王女シガラキノ様の、何も要求し合わないで成立した純粋な友情に。
シガラキノ様の両親であるサーバル王国の国王陛下夫妻の思惑を汲み取った王女シガラキノ様の一方的な期待がのしかかる様を、女神様は見てしまった。
女神様の感情が完全に切り替わった瞬間があるとしたら。
女神様の、ふふふ、ふふふ、が復活したきっかけは、そこだろな、とオレは思う。
女神様の変化は、会場の参加者全員が、感じ取っている。
いい感じに流れていた川に地割れが出来て、水と魚が全部、地面に吸い込まれていったような気分。
女神様に失言をしたのは、サーバル王国の王妃陛下だけど、女神様に咎められたのは、王妃陛下一人だけじゃない。
会議の参加者のうち、オレとクロードとミーレ長官とミーレ長官の奥様の四人以外は、全員、後ろめたいはず。
国王陛下と王妃陛下は、共に立ち上がって、女神様に向かって深く頭を下げた。
泣きそうになっている王女シガラキノ様も、涙をこぼさないようにとこらえながら、頭を下げる。
サーバル王国の王女シガラキノ様は、女神様がシガラキノ様の心の変化を目の前で見て、荒ぶる神になったことを理解している。
涙をこぼすまいとしているシガラキノ様は、本当に泣きたいのは、女神様だと気づいている。
シガラキノ様は、シガラキノの様の心の変化を後悔して、恥じている。
でも。
後悔しても、もう遅い。
口に出さなくても、女神様に伝わってしまった。
口に出していないだけに、なおさら、誤解なんだと言い訳をすることも難しい。
謝ることも難しい。
それが分かっているサーバル王国の王女シガラキノ様は、黙って頭を下げている。
会議の参加者は、誰も口を開かない。
黙って頭を下げているサーバル王国の国王陛下夫妻と王女シガラキノ様も含めて、誰も、一言も喋らない。
「ふふふ、ふふふ。」
と荒ぶる女神様の声だけが響いている。
ここは、会議の発起人であるオレが仕切る場面だな。
会議の参加者の中で、ふふふ、ふふふバージョンの荒ぶる女神様を見て、前の女神様はああだったんだぞ、と言えるのは、多分、オレだけだからなー。
「サーバル王国の国王陛下夫妻と王女シガラキノ様は、いつまで、そのままでいる気かな?」
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