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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
531.ポーリーン・タチバナへ発したドリアン王国の国王陛下の台詞に対するオレの感情は、友達を侮辱された怒りだけではありませんでした。
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ドリアン王国の国王陛下は、マウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢のポーリーン・タチバナに失礼すぎるんじゃないかなー。
ドリアン王国の国王陛下とマウンテン王国の侯爵令嬢なら、上下関係は、明白だけどさ。
侯爵令嬢にプラスして、マウンテン王国の宰相補佐という肩書があるんだぞ?
マウンテン王国の侯爵令嬢のポーリーン・タチバナというだけじゃないんだぞ?
侯爵令嬢という身分だけで肩書がなかったとしてもさ。
国の代表として発言している人に対して言うことかなー?
ドリアン王国の国王陛下の台詞は、侯爵令嬢の分際で、マウンテン王国の国王陛下と結婚して王妃になるから、ドリアン王国の国王陛下と対等になったつもりで話しかけてきたのか、マウンテン王国の身の程知らずめ、という意味だよな。
マウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナは、怒っている様子がないのは、そういうことを言われるかもしれない、と予想していたのかな。
予想していても、言われたら、腹が立つと思う。
オレは、ドリアン王国の国王陛下の発言に腹を立てていた。
クロードが、ツンツン、ツンツンとオレをつついてくる。
クロード。
ちょっと待て。
オレは、ムカムカしているんだ。
ナデナデ、ナデナデ。
クロードの手は、ツンツンから、ナデナデに変わった。
ムカムカしているオレをなだめているのかな?
クロードにナデナデされているうちに、クロードの手に意識が傾いていく。
ナデナデしてくるクロードの手に撫でられるがままになっていると、周りを見る気持ちの余裕が戻ってきた。
ドリアン王国の国王陛下の発言に不愉快になっていたのは、オレだけじゃなかった。
オレ自身が冷静になってみると。
マウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢のポーリーン・タチバナは、平気そうにしているけれど、嫌だったんだろうな、と分かる。
ドリアン王国の国王陛下との初対面の印象が悪すぎて、ドリアン王国の国王陛下には、過剰に反応していたかな。
でも、ドリアン王国の国王陛下の顔を見ると、さ。
抵抗できずに好き放題された怒りと、羞恥と、恐怖に押し流されそうになる。
オレは、一人で、ドリアン王国の国王陛下と対峙するのが怖い。
ドリアン王国の国王陛下が怖いオレは。
ドリアン王国の国王陛下がマウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢のポーリーン・タチバナに対して吐き出した言葉に怒りを表すことで。
ドリアン王国の国王陛下に抵抗できない状態で、ドリアン王国の国王陛下への抗議を無意味なものにされたときに渦巻いていた気持ちを、吐き出す場所にしていたのかもしれない。
友達を侮辱された、という怒りは確かにあったけれど。
オレの怒りの感情は、友達への侮辱に対する怒りだけではなかった。
ドリアン王国の国王陛下によるオレへの仕打ちの最中、オレは、平気なフリをしていたけれど。
怖かった。
カズラくんが来てくれて。
クロードがいてくれなかったら。
身震いするしかない。
オレ一人では、何もできなかった。
ドリアン王国の国王陛下になぶられても、何も。
抵抗しても、抵抗と見られないという無力感を突きつけられたオレの恐怖は、いっそうふくらんだ。
オレが、ドリアン王国の国王陛下に対して、感情が過敏になるのは、当然なんだよな。
オレは、それだけの目にあったんだから。
そこまで考えて。
オレは、ストンと冷静になれた。
冷静さを失ったら、外交は失敗する。
オレは、この国際会議を成功させる。
ケレメイン大公国とマウンテン王国とサーバル王国の、この国際会議の参加者は、全員、ドリアン王国の侵略を阻止するという目的で、三国で足並みを揃えることにした。
オレが、自滅して、三国同盟を台無しにしたら、ダメだ。
オレは、オレをナデナデしているクロードの手の甲にそっと、オレの手を乗せた。
クロードの手は、手の甲にオレの手を乗せたまま、オレをゆっくりと撫でている。
クロード。
ありがとう。
オレは、冷静になれた。
ドリアン王国の国王陛下は、一人だったオレの言うことに耳を貸さなかった。
でも。
今のオレは、一人じゃない。
オレには、クロードがいる。
オレは、伴侶の威を借る大公妃。
最強の伴侶クロードが、オレを全面的にバックアップしている。
最強の伴侶クロードがいるオレが、負けることなんてあるかな?
ない、ない。
よし、オレ自身の整理はできたぞ。
オレは、クロードの手の甲に乗せた手で、手の甲を包むように、クロードの手を握る。
クロード、オレは、クロードといて大丈夫になったからな。
ドリアン王国に勝つぞ!
ドリアン王国の国王陛下とマウンテン王国の侯爵令嬢なら、上下関係は、明白だけどさ。
侯爵令嬢にプラスして、マウンテン王国の宰相補佐という肩書があるんだぞ?
マウンテン王国の侯爵令嬢のポーリーン・タチバナというだけじゃないんだぞ?
侯爵令嬢という身分だけで肩書がなかったとしてもさ。
国の代表として発言している人に対して言うことかなー?
ドリアン王国の国王陛下の台詞は、侯爵令嬢の分際で、マウンテン王国の国王陛下と結婚して王妃になるから、ドリアン王国の国王陛下と対等になったつもりで話しかけてきたのか、マウンテン王国の身の程知らずめ、という意味だよな。
マウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢ポーリーン・タチバナは、怒っている様子がないのは、そういうことを言われるかもしれない、と予想していたのかな。
予想していても、言われたら、腹が立つと思う。
オレは、ドリアン王国の国王陛下の発言に腹を立てていた。
クロードが、ツンツン、ツンツンとオレをつついてくる。
クロード。
ちょっと待て。
オレは、ムカムカしているんだ。
ナデナデ、ナデナデ。
クロードの手は、ツンツンから、ナデナデに変わった。
ムカムカしているオレをなだめているのかな?
クロードにナデナデされているうちに、クロードの手に意識が傾いていく。
ナデナデしてくるクロードの手に撫でられるがままになっていると、周りを見る気持ちの余裕が戻ってきた。
ドリアン王国の国王陛下の発言に不愉快になっていたのは、オレだけじゃなかった。
オレ自身が冷静になってみると。
マウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢のポーリーン・タチバナは、平気そうにしているけれど、嫌だったんだろうな、と分かる。
ドリアン王国の国王陛下との初対面の印象が悪すぎて、ドリアン王国の国王陛下には、過剰に反応していたかな。
でも、ドリアン王国の国王陛下の顔を見ると、さ。
抵抗できずに好き放題された怒りと、羞恥と、恐怖に押し流されそうになる。
オレは、一人で、ドリアン王国の国王陛下と対峙するのが怖い。
ドリアン王国の国王陛下が怖いオレは。
ドリアン王国の国王陛下がマウンテン王国の宰相補佐で侯爵令嬢のポーリーン・タチバナに対して吐き出した言葉に怒りを表すことで。
ドリアン王国の国王陛下に抵抗できない状態で、ドリアン王国の国王陛下への抗議を無意味なものにされたときに渦巻いていた気持ちを、吐き出す場所にしていたのかもしれない。
友達を侮辱された、という怒りは確かにあったけれど。
オレの怒りの感情は、友達への侮辱に対する怒りだけではなかった。
ドリアン王国の国王陛下によるオレへの仕打ちの最中、オレは、平気なフリをしていたけれど。
怖かった。
カズラくんが来てくれて。
クロードがいてくれなかったら。
身震いするしかない。
オレ一人では、何もできなかった。
ドリアン王国の国王陛下になぶられても、何も。
抵抗しても、抵抗と見られないという無力感を突きつけられたオレの恐怖は、いっそうふくらんだ。
オレが、ドリアン王国の国王陛下に対して、感情が過敏になるのは、当然なんだよな。
オレは、それだけの目にあったんだから。
そこまで考えて。
オレは、ストンと冷静になれた。
冷静さを失ったら、外交は失敗する。
オレは、この国際会議を成功させる。
ケレメイン大公国とマウンテン王国とサーバル王国の、この国際会議の参加者は、全員、ドリアン王国の侵略を阻止するという目的で、三国で足並みを揃えることにした。
オレが、自滅して、三国同盟を台無しにしたら、ダメだ。
オレは、オレをナデナデしているクロードの手の甲にそっと、オレの手を乗せた。
クロードの手は、手の甲にオレの手を乗せたまま、オレをゆっくりと撫でている。
クロード。
ありがとう。
オレは、冷静になれた。
ドリアン王国の国王陛下は、一人だったオレの言うことに耳を貸さなかった。
でも。
今のオレは、一人じゃない。
オレには、クロードがいる。
オレは、伴侶の威を借る大公妃。
最強の伴侶クロードが、オレを全面的にバックアップしている。
最強の伴侶クロードがいるオレが、負けることなんてあるかな?
ない、ない。
よし、オレ自身の整理はできたぞ。
オレは、クロードの手の甲に乗せた手で、手の甲を包むように、クロードの手を握る。
クロード、オレは、クロードといて大丈夫になったからな。
ドリアン王国に勝つぞ!
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