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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
619.愛し合う者同士で完結できますか?オレは、クロードとの愛ある家庭を守るために、変わらないと、と思ったのです。
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カズラくんは、ケレメイン大公国の次代を引き受けてくれた。
ほっとする。
「カズラくんは、大公国の次代ではなく、大公国の守護神的ポジションを目指していたと思っていたから、次代を受け入れてもらえて良かった。」
「ぼくとヒサツグの異質さが際立つなら、異質さを押し出して唯一無二の存在だと周知させる作戦だよね。
悪くないよ。
ぼくが、その作戦に乗るくらいにはね。」
とカズラくん。
「異世界人であるオレとカズラくんが長生きできる環境を作ろうとしても、正攻法では効かないと思ったからなー。」
「正攻法で国民にヒサツグとカズラの受け入れを求めても、国民一人一人の本能を抑えつけるのは困難だ。」
とクロード。
「ぼくとヒサツグを迫害するような感情を、国民が持たないようにするために考えた秘策が、ぼくを次代のケレメイン大公にすえることだったわけだね。」
とカズラくん。
「ヒサツグやカズラの将来を安定させる策は二つあった。
一つは、異世界人を受け入れることで、ケレメイン大公国は継続的に利益を享受できるということを、ヒサツグとカズラの生存中、国民に示し続けること。
もう一つは、異世界人と己は、端から違うものだと国民に認識させ、異世界人への拒否感を異世界人との距離をあけることで、拒否する行動をとらせないこと。
この二つの策のうち、前者は、さほど時間をかけないうちに破綻する。」
とクロード。
「利益を享受でき続けていれば、利益を享受できることは当たり前になるからね。
利益を出すことへの感謝なんて、親から子へと代が変わる前になくなっているよ。」
とカズラくん。
神子様に対する扱いの変化の体験から、カズラくんは、シビアな意見を出す。
「誰にも取って代われないポジションにオレとカズラくんが鎮座すること。
それこそが。
女神様の世界の住人に、女神様の世界の住人ではない異世界人は、女神様の住人と同じ立ち位置にいない、と明示することが、オレとカズラくんにとって、最大の防御になる。」
「ぼくも同じ結論に達したからね。
だから、ケレメイン大公国の次代を引き受けたんだよ。」
とカズラくん。
オレは、今日、ケレメイン大公国の将来を憂えている、とオレに注進してきたミーレ長官からの課題をクリアした。
「カズラくんが引き受けてくれたお陰で、オレとクロードを支えてくれる人達を、やっと安心させられるなー。」
「色眼鏡なく、ヒサツグとクロードの側にいる人にしか、ヒサツグとクロードがしていることの成果を理解できないんだろうね。」
とカズラくん。
「異世界人であることや、英雄クロードの伴侶であることを、オレのアイデンティティの土台にしたいとは考えなかったんだけどな。
クロードが真実の愛を捧げた伴侶だから、と、大きな顔で闊歩する気はオレにはなかったから。」
「ヒサツグは、愛されることを見せびらかしたり、自慢したいタイプじゃないよね?」
とカズラくん。
「オレが思う愛の形は、愛し合う者同士で完結、だなー。
日本では、そうだったからさ。」
「愛されることには、第三者への承認欲求を絡ませないヒサツグが、二人だけで完結する愛では、愛を守りきれないと思ったんだね。」
とカズラくん。
「オレとクロードは、クロードと夫婦でいることに満足している。
でも、オレとクロード以外の人が満足しない理由は何かを考えて、不満を抱かれる感情を解決するにはどうしたらいいか、を悩んでいたときに。
気づいたんだよなー。
ありのままのオレの考えや在り方を受け入れてくれ、というのは、傲慢だったな、と。」
「まあね。」
とカズラくん。
「誰も望んでいないなら、周りに溶け込んで仲良くしたいと考えるのを止めてみたら、どうなるか。
すると、色々と見えてきた。
女神様の世界に来たからには、女神様の世界で生きられるように、オレ自身が変わらないとな。
郷に行っては郷に従え、を実行してみたぞ。」
「ぼくは、ぼくが生きていく環境が変わっていくのを指をくわえて見ているよりも、ぼく自身の手を加えたいと思っているよ。」
とカズラくん。
オレ、クロード、カズラくんは、三人での話し合いの末。
カズラくんがケレメイン大公国の次代になることは、しばらく伏せておくことにした。
一つの理由は、カズラくんの青春時代の確保。
もう一つの理由は、オレ、クロード、カズラくんの地盤固めを優先するため。
オレとクロードに仕えている人達は、カズラくんをオレとクロードの後継者として発表する前に、日々の携わる仕事から、カズラくんが次代では、と推測するだろう。
そんな風に周りに気づかせながら、早いうちに地盤固めを終わらせることを、オレ達は目標に定めた。
ほっとする。
「カズラくんは、大公国の次代ではなく、大公国の守護神的ポジションを目指していたと思っていたから、次代を受け入れてもらえて良かった。」
「ぼくとヒサツグの異質さが際立つなら、異質さを押し出して唯一無二の存在だと周知させる作戦だよね。
悪くないよ。
ぼくが、その作戦に乗るくらいにはね。」
とカズラくん。
「異世界人であるオレとカズラくんが長生きできる環境を作ろうとしても、正攻法では効かないと思ったからなー。」
「正攻法で国民にヒサツグとカズラの受け入れを求めても、国民一人一人の本能を抑えつけるのは困難だ。」
とクロード。
「ぼくとヒサツグを迫害するような感情を、国民が持たないようにするために考えた秘策が、ぼくを次代のケレメイン大公にすえることだったわけだね。」
とカズラくん。
「ヒサツグやカズラの将来を安定させる策は二つあった。
一つは、異世界人を受け入れることで、ケレメイン大公国は継続的に利益を享受できるということを、ヒサツグとカズラの生存中、国民に示し続けること。
もう一つは、異世界人と己は、端から違うものだと国民に認識させ、異世界人への拒否感を異世界人との距離をあけることで、拒否する行動をとらせないこと。
この二つの策のうち、前者は、さほど時間をかけないうちに破綻する。」
とクロード。
「利益を享受でき続けていれば、利益を享受できることは当たり前になるからね。
利益を出すことへの感謝なんて、親から子へと代が変わる前になくなっているよ。」
とカズラくん。
神子様に対する扱いの変化の体験から、カズラくんは、シビアな意見を出す。
「誰にも取って代われないポジションにオレとカズラくんが鎮座すること。
それこそが。
女神様の世界の住人に、女神様の世界の住人ではない異世界人は、女神様の住人と同じ立ち位置にいない、と明示することが、オレとカズラくんにとって、最大の防御になる。」
「ぼくも同じ結論に達したからね。
だから、ケレメイン大公国の次代を引き受けたんだよ。」
とカズラくん。
オレは、今日、ケレメイン大公国の将来を憂えている、とオレに注進してきたミーレ長官からの課題をクリアした。
「カズラくんが引き受けてくれたお陰で、オレとクロードを支えてくれる人達を、やっと安心させられるなー。」
「色眼鏡なく、ヒサツグとクロードの側にいる人にしか、ヒサツグとクロードがしていることの成果を理解できないんだろうね。」
とカズラくん。
「異世界人であることや、英雄クロードの伴侶であることを、オレのアイデンティティの土台にしたいとは考えなかったんだけどな。
クロードが真実の愛を捧げた伴侶だから、と、大きな顔で闊歩する気はオレにはなかったから。」
「ヒサツグは、愛されることを見せびらかしたり、自慢したいタイプじゃないよね?」
とカズラくん。
「オレが思う愛の形は、愛し合う者同士で完結、だなー。
日本では、そうだったからさ。」
「愛されることには、第三者への承認欲求を絡ませないヒサツグが、二人だけで完結する愛では、愛を守りきれないと思ったんだね。」
とカズラくん。
「オレとクロードは、クロードと夫婦でいることに満足している。
でも、オレとクロード以外の人が満足しない理由は何かを考えて、不満を抱かれる感情を解決するにはどうしたらいいか、を悩んでいたときに。
気づいたんだよなー。
ありのままのオレの考えや在り方を受け入れてくれ、というのは、傲慢だったな、と。」
「まあね。」
とカズラくん。
「誰も望んでいないなら、周りに溶け込んで仲良くしたいと考えるのを止めてみたら、どうなるか。
すると、色々と見えてきた。
女神様の世界に来たからには、女神様の世界で生きられるように、オレ自身が変わらないとな。
郷に行っては郷に従え、を実行してみたぞ。」
「ぼくは、ぼくが生きていく環境が変わっていくのを指をくわえて見ているよりも、ぼく自身の手を加えたいと思っているよ。」
とカズラくん。
オレ、クロード、カズラくんは、三人での話し合いの末。
カズラくんがケレメイン大公国の次代になることは、しばらく伏せておくことにした。
一つの理由は、カズラくんの青春時代の確保。
もう一つの理由は、オレ、クロード、カズラくんの地盤固めを優先するため。
オレとクロードに仕えている人達は、カズラくんをオレとクロードの後継者として発表する前に、日々の携わる仕事から、カズラくんが次代では、と推測するだろう。
そんな風に周りに気づかせながら、早いうちに地盤固めを終わらせることを、オレ達は目標に定めた。
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