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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
629.女神様は、親族固めの盃には女神様がいないと、と思った様子です。オレ、クロード、カズラくんを『妾が繋いだ縁』と女神様は考えていました。
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喜びながらも、オレの頭は冷静に、女神様にかける言葉を考えていた。
親族固めの盃の儀式を始める直前だからな。
予定にない行動をした女神様には、元の位置じゃなくても、離れて見ている位置まで移動してもらわないとなー。
カズラくんに重なるように、カズラくんの隣に女神様がいたら。
他の人には、女神様が壁になって、カズラくんが何をしているか見えなくなる。
「女神様は、オレとクロードが夫婦だと認めたと伝えに来たのかな?」
「もののついでに。」
と女神様。
「ついでがあるなら、本題もあるんだよな?」
女神様に、後で話を聞いてやるから、一旦静かに待っていてもらえるかなー、が通用するなら、オレは頭の中で色々考えたりしていない。
待て、と言えば済む相手には時間をかけて悩まない。
女神様にやりたいことをやりたいときにやらせないようにしようという努力をしても、何の解決にもならないことをオレは知っている。
事態が混迷する前のベストな解決手段は、ただ一つ。
女神様の要望を聞き入れた着地点を作ることのみ。
儀式らしさの演出なんて、女神様の自由行動が始まった時点で崩れている。
問答で女神様との時間を長引かせるよりも、女神様のやりたいことを聞き出して、親族固めの盃を始められる状態にまで、可及的速やかにもっていこう。
「女神様は、何をしたくてオレの真向かいにいるのかな?」
女神様は、女神様のやりたいことのために、オレの真向かいに陣取っているということは。
女神様のやりたいことは、オレ関係。
オレは、直球で女神様に言葉を投げる。
「妾の英雄クロードと妾が呼び寄せたヒサツグが、親族固めの盃をしようにも、妾がいないと始められないわ。」
と女神様。
妾の主張は真っ当だ、と言わんばかりの女神様。
なんで、女神様は、女神様がいないとオレとクロードとカズラくんの親族固めの盃を始められないという発想になったのかなー?
と人前で女神様に聞くわけにはいかないオレは言葉を選ぶ。
話している限り、女神様から悪意は全く感じない。
女神様は、女神様がいないと親族固めの盃を始められないと本気で思っているなー。
「女神様がいるから、親族固めの盃を始められるというのは、女神様が見守り役に立候補するから、という意味かな?」
「妾の英雄クロード。
英雄クロードのために妾が呼び寄せた英雄クロードの伴侶であるヒサツグ。
妾の呼びかけに応えた神子カズラ。
三人の縁を繋いだのは、妾。
妾がいるから、三人は出会った。
親族固めの盃を交わすのに、妾がいないのは、不自然だわ。」
と女神様。
女神様がナチュラルに言い放つ。
なんだかなー、素直に女神様の言葉を受け入れられないぞ。
ひっかかりがあって、奥に入っていかずに、飲み込めないんだよなー。
なんでかなと思っていると、女神様の隣にいるカズラくんが、オレの中のよく分からないわだかまりを言語化してくれた。
「女神様。すっごくいい風な言い方で、ぼく達の恩人ムーブしているけれどね?
女神様がやりたいことをやりたいようにしたから、巻き込まれた三人という見方もできるんだからね?」
とカズラくん。
それだ、それ。
オレは、スッキリした。
カズラくんの言い分は、女神様に響かない様子。
カズラくんと会話する気配を見せない女神様。
「女神様。
ぼくには、直接意思を確認しにきたけれど、クロードとヒサツグには確認していないよね?」
とカズラくん。
クロードを英雄に選んだのは、カズラくんだもんなー。
クロードが英雄になったことに、クロードの意思はなかったんだよな。
「クロードは、女神様の世界の住人だから。」
とカズラくん。
女神様とクロードには、創造主と創造主の作った世界の住人という関係性があるからな。
人間が創造主たる女神様にあーだこーだと能書きをたれると。
女神様の作った英雄になるルールには従いません、がまかり通ることになれば、世界の秩序が崩壊するもんな。
「ぼくとクロードはともかく。
ヒサツグは、完全に女神様がやりたいようにやった結果の巻き込まれだよね?」
とカズラくん。
「妾の英雄クロードに合うものがあれば、世界を超えたところであっても、拾ってくるものよ。」
と女神様。
拾ってくると言ったよな?
よし、訂正を要求しようかなー。
「女神様は、オレを拾ってきたという認識なんだな?
女神様、オレは捨て猫じゃなかったんだぞ?
言っておくけど、野良猫でもなかったからな。」
それがどうした顔の女神様。
創造主と住人という関係からオレは外れているから、女神様に腹を立ててもおかしくない、という理屈は女神様にも通じるはずなんだけどなー。
女神様は、創造主の思考をしている。
女神様が、女神様の世界の住人の意向なんて斟酌しないのは、創造主として住人と向き合っているから。
女神様の世界の住人ではないオレは、女神様が何をしてもいいような存在じゃなかったんだと伝えておくことにした。
これからのことを考えて。
せっかくの機会だから。
親族固めの盃の儀式を始める直前だからな。
予定にない行動をした女神様には、元の位置じゃなくても、離れて見ている位置まで移動してもらわないとなー。
カズラくんに重なるように、カズラくんの隣に女神様がいたら。
他の人には、女神様が壁になって、カズラくんが何をしているか見えなくなる。
「女神様は、オレとクロードが夫婦だと認めたと伝えに来たのかな?」
「もののついでに。」
と女神様。
「ついでがあるなら、本題もあるんだよな?」
女神様に、後で話を聞いてやるから、一旦静かに待っていてもらえるかなー、が通用するなら、オレは頭の中で色々考えたりしていない。
待て、と言えば済む相手には時間をかけて悩まない。
女神様にやりたいことをやりたいときにやらせないようにしようという努力をしても、何の解決にもならないことをオレは知っている。
事態が混迷する前のベストな解決手段は、ただ一つ。
女神様の要望を聞き入れた着地点を作ることのみ。
儀式らしさの演出なんて、女神様の自由行動が始まった時点で崩れている。
問答で女神様との時間を長引かせるよりも、女神様のやりたいことを聞き出して、親族固めの盃を始められる状態にまで、可及的速やかにもっていこう。
「女神様は、何をしたくてオレの真向かいにいるのかな?」
女神様は、女神様のやりたいことのために、オレの真向かいに陣取っているということは。
女神様のやりたいことは、オレ関係。
オレは、直球で女神様に言葉を投げる。
「妾の英雄クロードと妾が呼び寄せたヒサツグが、親族固めの盃をしようにも、妾がいないと始められないわ。」
と女神様。
妾の主張は真っ当だ、と言わんばかりの女神様。
なんで、女神様は、女神様がいないとオレとクロードとカズラくんの親族固めの盃を始められないという発想になったのかなー?
と人前で女神様に聞くわけにはいかないオレは言葉を選ぶ。
話している限り、女神様から悪意は全く感じない。
女神様は、女神様がいないと親族固めの盃を始められないと本気で思っているなー。
「女神様がいるから、親族固めの盃を始められるというのは、女神様が見守り役に立候補するから、という意味かな?」
「妾の英雄クロード。
英雄クロードのために妾が呼び寄せた英雄クロードの伴侶であるヒサツグ。
妾の呼びかけに応えた神子カズラ。
三人の縁を繋いだのは、妾。
妾がいるから、三人は出会った。
親族固めの盃を交わすのに、妾がいないのは、不自然だわ。」
と女神様。
女神様がナチュラルに言い放つ。
なんだかなー、素直に女神様の言葉を受け入れられないぞ。
ひっかかりがあって、奥に入っていかずに、飲み込めないんだよなー。
なんでかなと思っていると、女神様の隣にいるカズラくんが、オレの中のよく分からないわだかまりを言語化してくれた。
「女神様。すっごくいい風な言い方で、ぼく達の恩人ムーブしているけれどね?
女神様がやりたいことをやりたいようにしたから、巻き込まれた三人という見方もできるんだからね?」
とカズラくん。
それだ、それ。
オレは、スッキリした。
カズラくんの言い分は、女神様に響かない様子。
カズラくんと会話する気配を見せない女神様。
「女神様。
ぼくには、直接意思を確認しにきたけれど、クロードとヒサツグには確認していないよね?」
とカズラくん。
クロードを英雄に選んだのは、カズラくんだもんなー。
クロードが英雄になったことに、クロードの意思はなかったんだよな。
「クロードは、女神様の世界の住人だから。」
とカズラくん。
女神様とクロードには、創造主と創造主の作った世界の住人という関係性があるからな。
人間が創造主たる女神様にあーだこーだと能書きをたれると。
女神様の作った英雄になるルールには従いません、がまかり通ることになれば、世界の秩序が崩壊するもんな。
「ぼくとクロードはともかく。
ヒサツグは、完全に女神様がやりたいようにやった結果の巻き込まれだよね?」
とカズラくん。
「妾の英雄クロードに合うものがあれば、世界を超えたところであっても、拾ってくるものよ。」
と女神様。
拾ってくると言ったよな?
よし、訂正を要求しようかなー。
「女神様は、オレを拾ってきたという認識なんだな?
女神様、オレは捨て猫じゃなかったんだぞ?
言っておくけど、野良猫でもなかったからな。」
それがどうした顔の女神様。
創造主と住人という関係からオレは外れているから、女神様に腹を立ててもおかしくない、という理屈は女神様にも通じるはずなんだけどなー。
女神様は、創造主の思考をしている。
女神様が、女神様の世界の住人の意向なんて斟酌しないのは、創造主として住人と向き合っているから。
女神様の世界の住人ではないオレは、女神様が何をしてもいいような存在じゃなかったんだと伝えておくことにした。
これからのことを考えて。
せっかくの機会だから。
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