《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

679.オレが、ケレメイン大公妃としてクロードの隣に立つために必要なことをオレはやり遂げてみせます。その一。オレに反撃される覚悟はいいか?

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「心配しすぎですね。

私達は、一悶着あったにもかかわらず、うまくやっていますよ。」
と中立派の文官。

そうか、そうか、オレとはうまくやっているという認識なんだなー?

「恨みつらみを水に流してやっていますからなあ。」
とサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の農家の人。

水に流してくれてありがとう、とオレが言うとでも思っているのかなー?

「二年間であんたらに変化がないなら。

この先どれだけ待っても、あんたらが自ら変わっていくことはない。

それがオレの出した結論だ。」

中立派の文官は、やれやれというかのように、肩をすくめている。

「ヒサツグ様は、私達に変わってほしかったのですか?」
と真面目な顔をオレに向ける中立派の文官。

「気に入らないから、人に変わってほしいと言えるところは。

まあまあ傲慢だと言えますなあ?」
と顎をさすりながら話すサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の農家の人。

「ヒサツグ様は、甘やかされているから。」
と話すサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人はうんざりした表情をしている。

「どなたに甘やかされている、とはあえて申しませんけどねえ、ええ。」
とサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の商人は、含み笑い。

よしよし、オレに反撃される用意はできているかな?

「オレが傲慢だとしても、そのことに何か問題があるかな?」

オレは、堂々と聞いてやった。

「はあ。クロード様の寵愛をほしいままにされている間は、気にしなくてもよろしいのじゃないでしょうか?」
と鼻白む中立派の文官。

「ヒサツグ様へのクロード様の寵愛がいつまで続くかを語るなどおこがましいですから。」
とサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の商人。

サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の商人は、中立派の文官へのお追従にはしったな。

「下々の者は、誰が権力を持っているかを敏感嗅ぎ分けないと生きていけないということを理解しているんだよなー。」

オレがそう言ってやると、全員でオレを睨み付けてきた。

全員、そういうところだぞー。

上にいけない理由に気づかないから、上り詰めることができないんだぞ。

わざわざ言わないけどなー。

「権力者に気に入られてのし上がったからといい気になって。」
とボソッと言ったのはサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人。

「職人が媚びないのは、我こそはシガラキノ様のための仕事を請け負った、という職業人としての自負があるからかな?」

「語るまでもない。」
とサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人。

「味方につく側を間違えた後の方針転換にも失敗しているからな。

誰が権力者か。

職人には分からなかったからだよな?」

オレは、言葉を区切って話してやった。

「分かっていた!」
とサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人は、顔を赤くして吠える。

「いや、分かっていなかったよな?」
オレは慈悲深く微笑んでみた。

「職人は、さ。

自分で権力者を探し当てられるとでも考えていたのかな?」

「権力者は、探さなくても分かる。一目瞭然だ。

シガラキノ様ほどの王女様はいなかった。」
とサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人。

「ああ、権力者を探し当てようとする職人の能力が鈍すぎたんだな。

本業じゃないもんな。」

本業じゃないから、分からないのも仕方がないんだよな、というオレのニュアンスは無事に伝わった。

職人にも職人以外にも。

「シガラキノ様は、大公妃になれる王女様だったんだ。」
とサーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人。

職人の本音を見つけたぞ。

「職人は、さ。

職人の尊敬されるところを履き違えたままで腐りたいのかな?

王女様を権力者に担ぎ上げるだけの器量が自分にあると自惚れた結果を見ろ。」

サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人は、オレの台詞を都合よく解釈することはしなかった。

黙考する職人。

「運に選ばれただけのくせに。」
と低い声で零したのは、中立派の文官。

オーケー、オーケー。

待たせたな。

職人だけじゃないからな?

全員、オレに言葉で殴られる覚悟は出来ているな?

オレが、この中立派の文官を祝言に参加させると決めた理由は二つある。

その一つがこれだ。

成り上がりたかったのに、成り上がれなかった中立派の文官は、オレが大公妃になったのは幸運に恵まれたオレの成り上がりだと思っている。

祝言に呼ぶにはちょうどよい。

「御大層な身の上になった身の程知らずがいい気になって。」
と小さく吐き捨てたのは、サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の農家の人。

サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の農家の人は、農家の仕事に従事するよりも今の仕事を楽しんでいる。

今の仕事にいつまで従事できるか、考えたことはあったかなー?

今の仕事に就けているのは、なぜなのか、とかさ。

今から、考える時間をやる。

頭に働く意欲があるなら、働かせてみろ。

「マウンテン王国で、ケレメイン公爵クロードと結婚したオレは、ケレメイン公爵家の人間になった。」

オレの目の前に嫌そうな顔を隠さない人達がいるぞ。

オレを誰だと思っているんだろうなー?

「不勉強なあんたらに教えてやる。

オレが貴族になったのは、ケレメイン大公妃になる前だ。」

オレの目の前にいる全員が、怪訝な表情になっている。

オレが何を言おうとしているかに気づいたら、全員、呑気に首を傾げてはいられないぞ?

「ケレメイン大公国の建国後。

ケレメイン大公国の貴族の中の貴族、ケレメイン大公クロードの伴侶、ケレメイン大公妃にオレはなった。

オレと仕事上で関わりがあるんだから、知っているよな?」

「せっかくですが、ヒサツグ様。

ヒサツグ様の価値は、言葉をこねくり回したところで変わらないということに、お気づきになられるのがよろしいでしょう。」
と中立派の文官。

お、オレの質問への回答を拒んだなー?

オレの質問に回答すると、自身が不利になりそうだと感づいたかな?

まー、ここまできて、今さら容赦はしないけどな。

「ケレメイン大公国の貴族のオレは、ケレメイン大公国が始まる前から、れっきとした貴族だった。

そんなオレの何をもって成り上がりだと言うのか。」

オレは、堂々と腹から声を出して、オレの目の前にいる全員を見据えた。

「貴族の中の貴族であり、大公の伴侶である大公妃であるオレが、大公妃の地位に相応しく傲慢であることは、誰にどんな不都合があって、認めたくないんだ?」
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