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第一章 ギャップ萌えって、いい方向へのギャップじゃなきゃ萌えないよね。
07 突撃☆お宅訪問~はお詫びと共に!
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さてその週末は、手土産持参で訪問しましょう神崎家。私の精神状態を心配してくれた香子が誘ってくれたのである。今週末予定ないけど来る?行く行く行くー!みたいな。
せめて子供達の遊び役くらいにはならないとね。休日にお邪魔するんだし。と思って、めいっぱい遊べるように超動きやすい格好で来たよ!だいたいおもちゃメーカーに入るくらいなんだから子供と遊ぶのは大好きなのだ。
ちなみに今日の手土産は、子供たちも食べられるようにと色んな種類のパンを買ってきた。四歳の翔太くんはもうお菓子解禁になったから菓子パンもオッケイだけど、一歳の妹朝子ちゃんはまだ甘いのはダメなんだって。ずるずるにしないところが生真面目な香子とざっきー夫婦らしいよね。
ありがとーそれを昼食がわりにするねーと香子から返事をもらっている。スープとポテトサラダだけ作っとくって言ってた。香子は割と料理がうまいので大変楽しみである。
ぴんぽーんと呼び鈴を鳴った瞬間、勢いよくドアが開いて咄嗟に後ろに避ける。あぶねー、鼻骨折するとこだった。どうも長男翔太くんが玄関でスタンバってたらしい。ドアに体当たりするように出てきた少年は、ざっきーと似た柔らかい髪質にくるんとした目で大変可愛らしい。
「サリーちゃぁん!」
叫びながら駆け寄ってくるというかタックル?抱き着き?よくわからないが遠慮がないことはわかる。
「久しぶりぃ!」
久しぶりって言ったって、香子が育休から復帰する直前の四月には一度会っている。でも子供の三ヶ月って長いもんね。分かる分かる。
「久しぶり。元気に保育園行ってる?」
「行ってるー!」
私は翔太くんを抱き上げようと思って、なかなかの重みに諦めた。荷物持ってるままじゃ無理無理。
「いらっしゃい」
次いで爽やかに登場したのはパパのざっきーである。元々落ち着いていた彼は、大学時代は実年齢より年上に見えたが、三十になったら実年齢が追いついてきたようである。二人の結婚式で初めて知ったが、弓道をやっているので肩周りが厭味ない程度にかっちりしている。相変わらずイケメンだなと感心しつつ、へらりと笑った。
「お邪魔しまーす」
「どうぞぉ」
中から声をかけてくれたのは香子である。長女朝子ちゃんを抱き上げながらひょこりと玄関先に顔を出した。
「ごめんねぇ、お休みの日に」
「いいのいいの。子供達も喜ぶし」
私は靴を脱ぎ、勝手知ったる友人宅に上がった。翔太くんが私の手を引っ張って、ぐいぐいと自分のおもちゃ置場へ連れていく。
「翔太、車いっぱい持ってるよ。サリーちゃんにも貸してあげる。何がいい?救急車?パトカー?あとはねぇ……」
「そんなにいっぱいあるの?すごいねぇ」
「私達は買ってなくても、じいじとばあばがねぇ」
「ああ、なるほどね」
私は笑った。家は香子の実家に近い。そして香子の方は初孫にあたるから、可愛がっているのだろう。
「じゃ、一つサリーお姉ちゃんにあげて、みんなでご飯にしよう」
「うん」
翔太くんは嬉しそうにずらりと並んだ小さい車の中からパトカーを選んで私にくれた。
せめて子供達の遊び役くらいにはならないとね。休日にお邪魔するんだし。と思って、めいっぱい遊べるように超動きやすい格好で来たよ!だいたいおもちゃメーカーに入るくらいなんだから子供と遊ぶのは大好きなのだ。
ちなみに今日の手土産は、子供たちも食べられるようにと色んな種類のパンを買ってきた。四歳の翔太くんはもうお菓子解禁になったから菓子パンもオッケイだけど、一歳の妹朝子ちゃんはまだ甘いのはダメなんだって。ずるずるにしないところが生真面目な香子とざっきー夫婦らしいよね。
ありがとーそれを昼食がわりにするねーと香子から返事をもらっている。スープとポテトサラダだけ作っとくって言ってた。香子は割と料理がうまいので大変楽しみである。
ぴんぽーんと呼び鈴を鳴った瞬間、勢いよくドアが開いて咄嗟に後ろに避ける。あぶねー、鼻骨折するとこだった。どうも長男翔太くんが玄関でスタンバってたらしい。ドアに体当たりするように出てきた少年は、ざっきーと似た柔らかい髪質にくるんとした目で大変可愛らしい。
「サリーちゃぁん!」
叫びながら駆け寄ってくるというかタックル?抱き着き?よくわからないが遠慮がないことはわかる。
「久しぶりぃ!」
久しぶりって言ったって、香子が育休から復帰する直前の四月には一度会っている。でも子供の三ヶ月って長いもんね。分かる分かる。
「久しぶり。元気に保育園行ってる?」
「行ってるー!」
私は翔太くんを抱き上げようと思って、なかなかの重みに諦めた。荷物持ってるままじゃ無理無理。
「いらっしゃい」
次いで爽やかに登場したのはパパのざっきーである。元々落ち着いていた彼は、大学時代は実年齢より年上に見えたが、三十になったら実年齢が追いついてきたようである。二人の結婚式で初めて知ったが、弓道をやっているので肩周りが厭味ない程度にかっちりしている。相変わらずイケメンだなと感心しつつ、へらりと笑った。
「お邪魔しまーす」
「どうぞぉ」
中から声をかけてくれたのは香子である。長女朝子ちゃんを抱き上げながらひょこりと玄関先に顔を出した。
「ごめんねぇ、お休みの日に」
「いいのいいの。子供達も喜ぶし」
私は靴を脱ぎ、勝手知ったる友人宅に上がった。翔太くんが私の手を引っ張って、ぐいぐいと自分のおもちゃ置場へ連れていく。
「翔太、車いっぱい持ってるよ。サリーちゃんにも貸してあげる。何がいい?救急車?パトカー?あとはねぇ……」
「そんなにいっぱいあるの?すごいねぇ」
「私達は買ってなくても、じいじとばあばがねぇ」
「ああ、なるほどね」
私は笑った。家は香子の実家に近い。そして香子の方は初孫にあたるから、可愛がっているのだろう。
「じゃ、一つサリーお姉ちゃんにあげて、みんなでご飯にしよう」
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