3 / 30
尊いもの
しおりを挟む
「……こちらがクレア殿のご実家」
「そう。今日は休店日にしてもらったから存分に遊んで行って」
私の店主権限でお休みにした。いつもお疲れ様、休店日じゃないけどこの日は臨時休業ね、あ、これ少ないけどお小遣いと従業員をねぎらったので私の評価も爆上がりのはずだ。
両親にはお城で知り合った婿候補、裁縫に興味あり、店に連れていくがよいか? と確認している。いい笑顔で了解してくれた。どういうのがいいの、なにか取り寄せる? と私よりうきうきしていたくらいだ。
その人が、でかい、という情報をすっかり入れ忘れたことに気がついたのは、親の引きつったような笑顔を見た瞬間だった。
後で怒られるやつぅ。と冷や汗が出る。
「どうぞ、こちらへ。
ご興味があるということで一通り店内を案内します」
父が率先して連れていく。アトス氏、神妙な顔をしているがにじみ出るうきうき。よきかな良きかなと思っていたら、母に端に連行された。
「あなた、もう少し考えなさい。
特注の椅子出してこなきゃいけなかったじゃない。ちんまり座ってるのも可愛らしいと発見はあったけど、腰が辛そうだったわ」
「はぁい」
幸い怖がられたわけではなくでかさにびびっただけのようだ。お出しする飲み物などの確認を済ませ、私も父のそばに向かう。何か余計なことを言ってないかという……。
「おお、いいところに。
よければ、娘をマネキンに趣味の服を一式着させてはどうかな」
「はい?」
いきなり着せ替え人形を指名された。見れば、うちの見本服が何着かあり、アクセサリーや靴などもある。総じて少女趣味。おぬし、かわいいをわかっておるな! と言われる組み合わせだ。
くっ。甘いレースだけでなく、シックなリボンも入れてくるとはなかなかやるな。そいつは希少品だ。
「……あの、良ければ、着ていただけますか」
「よろこんで!」
大きい男性にも上目遣いというしぐさがあったりすることを私は知った。わざわざ目線を合わせるためにかがんでくれるところがポイント高い。ちらっと視界の端に映った父がうむうむと頷いていた。
なんか、気に入られたっぽいよとあとで彼に伝えておこう。
私はいそいそとお着替えに向かう。似合う年でもないしなぁと思うが、そこは見ないふりをする。試着用のドレスはサイズを変えるためのヒモやボタンなどが仕込んである。実際は採寸した通りに作るのでないのだが、一部ではこそっと仕様に入れてたりもする。
私はご令嬢の平均値となるべく日々節制している、いや、していたので、大丈夫と思っていたらちょっとこう……。うん。繕い物のお礼と色々もらったり、縫いながらお茶請けももらったりしたのがダメだった。
節制しよう。いや、でも騎士団のみなさんが、女の子ってこういうの好きって聞いたけど、感想聞かせて婚約者、彼女に送ってみたいからという試食をいただいてですね……。あと数日で騎士団通いも終わる予定でもとの場所に戻るんだけど。
それも気が向かない。
そろそろ退職して、本格的に領地経営の勉強に励まなきゃいけないし。
「来週の私、がんばれ」
問題は先送りだ。きっと頑張ってくれる。
着替えていけば親の贔屓目ありの賞賛。いや、どちらかというと組み合わせがいいとかいうやつなのでアトスへの褒めである。
照れる大男が私の心に直撃である。連れてきて良かったな。
「クレア殿、その、お美しいです」
言いなれない照れてれが! 尊い!
「結婚しましょう」
つるんと出てきた。
時間が止まった。
無言で母が私を試着室へと押して行き、小言を食らうことになる。そういうのは、罠を仕掛けて、逃げられないようにしてから言うべきで、今は逃げられるかもしれない。甘いと。
父は父でなんか言っているのかしらぁと気が遠くなる。
いつもの服に着替えて戻ってきたときには、普通そうだった。父は。アトスはというと生真面目な表情で。あ、これ、断られるやつ? そういう感じ? お友達だったからな……と審判を待つ気持ち。
「クレア殿が嫌でなければ、結婚を前提としたお付き合いを申し込みたいのですがいかがですか?」
「……いいの?」
「ええ。うちも三男となれば婿に出すのが嫌とも言わないでしょう」
あっさり、婚約が決まった。拍子抜けなくらい。あとはアトスの実家の動向だけど。確か、伯爵家で領地は海の近くと聞いた。そういうのは先に情報収集するべきだろうけど、なんかこう、そういうの度返しでいいと思ったんだから仕方ない。
そのあたりの交渉は父に任せて、我々は親交を深めるほうがいいだろう。
ひとまずは、素敵な布地などと戯れるのがいいだろう。なんだか、こっそり両親はいなくなっているし。
ちょっとだけ、ほっとした。
最初はぎこちなくもあったけど、一応は仲良くできたと思う。正式に婚約が整うまでは非公表となる。隠すというよりまだ決まってないからと濁す感じの売約済みですよという話はしても大丈夫。
騎士団長にはそういう感じなのでと明日報告することになった。後々になると揉めても仲裁を頼みにくくなるそうだ。前例があるらしい。
知人、同僚からの婚約者。
情緒がついていけない気もするけど。
「今度、倉庫案内するね。表に出してない端切れも溜まってるから好きなの持ってって」
「どうして、そんなに良くしてくれるんです?」
「好きだからかな」
そのきれいなモノや可愛いものに向ける情熱。確かに感じ取った!応えようじゃないかという気持ちだったんだけど……。
アトスは驚いたように固まってしまった。
……ん? もしや、なんか勘違いされてる? 私があなたを好きだと言ったことになってる!?
「あ、そ、そのっ」
「クレア殿」
「はい」
「あなたを大事にします。一生、大切に」
すんごい重く受け止められた。あははは……。これは墓場まで持っていく案件。間違っても茶化してはいけない。
「ありがとうございます」
まあ、そういう扱いをされるのも悪くはないので良しとしよう。
アトスが言うには、元々は騎士ではなく仕立屋になりたかったんだそうだ。それなら確かに女性ものを仕立てる職人もいる。うちも何人か雇っているし。しかし、貴族の出身、それも困窮しているわけでもない状況で弟子入りは難しかったそうだ。
言われてみれば働かなければいけない次男以降も色々制約がある。暗黙の了解というやつだけど。男性も職業選択の自由はあまりないらしい。
女性もあまり選択の余地はなかったりするんだよね。
うちは、小領地かつ家業ありなので私も働きに出され修行してこいとお城に送り込まれた例外中の例外。ただ、そこに選択の余地はなかった、というわけではない。お針子さんになるの、お店継ぐのと主張した結果である。そうでないなら、別の道も選べなくもなかった。なんせうちの兄は俺、学者になる! と勝手に留学決めてくるしさらに婿になるって決めてくるし……。
他に伯父とか叔母とかもなんか行商人とか、新素材を求めて冒険に出るようなアグレッシブさがある。
古く格式があるようでない。それがうちである。
微妙に貴族のお嬢様たちとも話が合わないのはこの辺りの要因がある気がする。結婚する気もなかったし。
考えれば考えるほど貴族らしさとはいったい、という無限地獄に。うちにないのは確かである。
あるのは長い歴史くらい。
「……血統が古く、続いている名家で押しましょう。うちの親族のアレコレ知られたら婚約断られる。
保守派の目の仇にされちゃう」
「そこまでではないと思いますよ。たぶん」
いささか不安になってくるのは仕方ない。
愛想が良い。しかし、胡散臭いとも言われる父の手腕にこれほど不安になった日はない。商談には向くが貴族的話し合いにはちょっと×が付きそうだ。
「そう。今日は休店日にしてもらったから存分に遊んで行って」
私の店主権限でお休みにした。いつもお疲れ様、休店日じゃないけどこの日は臨時休業ね、あ、これ少ないけどお小遣いと従業員をねぎらったので私の評価も爆上がりのはずだ。
両親にはお城で知り合った婿候補、裁縫に興味あり、店に連れていくがよいか? と確認している。いい笑顔で了解してくれた。どういうのがいいの、なにか取り寄せる? と私よりうきうきしていたくらいだ。
その人が、でかい、という情報をすっかり入れ忘れたことに気がついたのは、親の引きつったような笑顔を見た瞬間だった。
後で怒られるやつぅ。と冷や汗が出る。
「どうぞ、こちらへ。
ご興味があるということで一通り店内を案内します」
父が率先して連れていく。アトス氏、神妙な顔をしているがにじみ出るうきうき。よきかな良きかなと思っていたら、母に端に連行された。
「あなた、もう少し考えなさい。
特注の椅子出してこなきゃいけなかったじゃない。ちんまり座ってるのも可愛らしいと発見はあったけど、腰が辛そうだったわ」
「はぁい」
幸い怖がられたわけではなくでかさにびびっただけのようだ。お出しする飲み物などの確認を済ませ、私も父のそばに向かう。何か余計なことを言ってないかという……。
「おお、いいところに。
よければ、娘をマネキンに趣味の服を一式着させてはどうかな」
「はい?」
いきなり着せ替え人形を指名された。見れば、うちの見本服が何着かあり、アクセサリーや靴などもある。総じて少女趣味。おぬし、かわいいをわかっておるな! と言われる組み合わせだ。
くっ。甘いレースだけでなく、シックなリボンも入れてくるとはなかなかやるな。そいつは希少品だ。
「……あの、良ければ、着ていただけますか」
「よろこんで!」
大きい男性にも上目遣いというしぐさがあったりすることを私は知った。わざわざ目線を合わせるためにかがんでくれるところがポイント高い。ちらっと視界の端に映った父がうむうむと頷いていた。
なんか、気に入られたっぽいよとあとで彼に伝えておこう。
私はいそいそとお着替えに向かう。似合う年でもないしなぁと思うが、そこは見ないふりをする。試着用のドレスはサイズを変えるためのヒモやボタンなどが仕込んである。実際は採寸した通りに作るのでないのだが、一部ではこそっと仕様に入れてたりもする。
私はご令嬢の平均値となるべく日々節制している、いや、していたので、大丈夫と思っていたらちょっとこう……。うん。繕い物のお礼と色々もらったり、縫いながらお茶請けももらったりしたのがダメだった。
節制しよう。いや、でも騎士団のみなさんが、女の子ってこういうの好きって聞いたけど、感想聞かせて婚約者、彼女に送ってみたいからという試食をいただいてですね……。あと数日で騎士団通いも終わる予定でもとの場所に戻るんだけど。
それも気が向かない。
そろそろ退職して、本格的に領地経営の勉強に励まなきゃいけないし。
「来週の私、がんばれ」
問題は先送りだ。きっと頑張ってくれる。
着替えていけば親の贔屓目ありの賞賛。いや、どちらかというと組み合わせがいいとかいうやつなのでアトスへの褒めである。
照れる大男が私の心に直撃である。連れてきて良かったな。
「クレア殿、その、お美しいです」
言いなれない照れてれが! 尊い!
「結婚しましょう」
つるんと出てきた。
時間が止まった。
無言で母が私を試着室へと押して行き、小言を食らうことになる。そういうのは、罠を仕掛けて、逃げられないようにしてから言うべきで、今は逃げられるかもしれない。甘いと。
父は父でなんか言っているのかしらぁと気が遠くなる。
いつもの服に着替えて戻ってきたときには、普通そうだった。父は。アトスはというと生真面目な表情で。あ、これ、断られるやつ? そういう感じ? お友達だったからな……と審判を待つ気持ち。
「クレア殿が嫌でなければ、結婚を前提としたお付き合いを申し込みたいのですがいかがですか?」
「……いいの?」
「ええ。うちも三男となれば婿に出すのが嫌とも言わないでしょう」
あっさり、婚約が決まった。拍子抜けなくらい。あとはアトスの実家の動向だけど。確か、伯爵家で領地は海の近くと聞いた。そういうのは先に情報収集するべきだろうけど、なんかこう、そういうの度返しでいいと思ったんだから仕方ない。
そのあたりの交渉は父に任せて、我々は親交を深めるほうがいいだろう。
ひとまずは、素敵な布地などと戯れるのがいいだろう。なんだか、こっそり両親はいなくなっているし。
ちょっとだけ、ほっとした。
最初はぎこちなくもあったけど、一応は仲良くできたと思う。正式に婚約が整うまでは非公表となる。隠すというよりまだ決まってないからと濁す感じの売約済みですよという話はしても大丈夫。
騎士団長にはそういう感じなのでと明日報告することになった。後々になると揉めても仲裁を頼みにくくなるそうだ。前例があるらしい。
知人、同僚からの婚約者。
情緒がついていけない気もするけど。
「今度、倉庫案内するね。表に出してない端切れも溜まってるから好きなの持ってって」
「どうして、そんなに良くしてくれるんです?」
「好きだからかな」
そのきれいなモノや可愛いものに向ける情熱。確かに感じ取った!応えようじゃないかという気持ちだったんだけど……。
アトスは驚いたように固まってしまった。
……ん? もしや、なんか勘違いされてる? 私があなたを好きだと言ったことになってる!?
「あ、そ、そのっ」
「クレア殿」
「はい」
「あなたを大事にします。一生、大切に」
すんごい重く受け止められた。あははは……。これは墓場まで持っていく案件。間違っても茶化してはいけない。
「ありがとうございます」
まあ、そういう扱いをされるのも悪くはないので良しとしよう。
アトスが言うには、元々は騎士ではなく仕立屋になりたかったんだそうだ。それなら確かに女性ものを仕立てる職人もいる。うちも何人か雇っているし。しかし、貴族の出身、それも困窮しているわけでもない状況で弟子入りは難しかったそうだ。
言われてみれば働かなければいけない次男以降も色々制約がある。暗黙の了解というやつだけど。男性も職業選択の自由はあまりないらしい。
女性もあまり選択の余地はなかったりするんだよね。
うちは、小領地かつ家業ありなので私も働きに出され修行してこいとお城に送り込まれた例外中の例外。ただ、そこに選択の余地はなかった、というわけではない。お針子さんになるの、お店継ぐのと主張した結果である。そうでないなら、別の道も選べなくもなかった。なんせうちの兄は俺、学者になる! と勝手に留学決めてくるしさらに婿になるって決めてくるし……。
他に伯父とか叔母とかもなんか行商人とか、新素材を求めて冒険に出るようなアグレッシブさがある。
古く格式があるようでない。それがうちである。
微妙に貴族のお嬢様たちとも話が合わないのはこの辺りの要因がある気がする。結婚する気もなかったし。
考えれば考えるほど貴族らしさとはいったい、という無限地獄に。うちにないのは確かである。
あるのは長い歴史くらい。
「……血統が古く、続いている名家で押しましょう。うちの親族のアレコレ知られたら婚約断られる。
保守派の目の仇にされちゃう」
「そこまでではないと思いますよ。たぶん」
いささか不安になってくるのは仕方ない。
愛想が良い。しかし、胡散臭いとも言われる父の手腕にこれほど不安になった日はない。商談には向くが貴族的話し合いにはちょっと×が付きそうだ。
407
あなたにおすすめの小説
【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました
成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。
天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。
学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる