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眠り姫3
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ナポリタンはあっさりとなくなり、あたしの夕食はひとり分のパンケーキとなりました。罪深いハチミツ掛けです。
ユウリがすごい顔で見てきましたけど、無視です。無視。
あー、おいしー。
「あのくらい、俺でも作るぞ」
「わかった。修行する」
ユウリに変なやる気を出されても困るんですけど。ユウリにメシマズ設定はありませんでしたが、そういえば、ローゼの方にはありましたね。何をつくっても謎物体になるって言う。コメントしがたい味とかなんとか。
自分で作った方が良い気がします。
「厨房が大荒れだな」
人ごとのように言ってますけど、クルス様が原因だと思いますよ?
「湯も冷めただろうし、さっさといって、寝ろ」
クルス様はあくびを始めたユウリに雑に促してます。あたしも同様のことを言葉は違いますが言われる事はあります。
……クルス様にとってあたしはどこに入ってるんでしょうね? わからないというより追及して知りたくないのですが、気にならないわけでもない矛盾。
「わかったよ。じゃ、おやすみ。そのまま部屋に戻るから」
ひらひらと手を振ってユウリは立ち上がりました。
なにか、クルス様にごにょごにょ言ってから去って行きましたけど。
当のクルス様は眉間にしわが寄ってますね。言い返さなかったけど、不満ではあったというところでしょうか。
何か余計な事言ってないといいのですが。
あたしも眠い気もしますし、片付けてから部屋にもどりましょうか。なんだかこのまま、ここにいる方が不安です。
今日一日で色々ありすぎました。
主人公がやってきただけでお腹いっぱいですが、なぞのものに侵食されかけたり、作り替えられたり。
「アーテル」
クルス様に小さく呼ばれました。ユウリに呼ばれても何とも思わなかったんですが、すごく、どきりとしました。
「ユウリがいるときはディレイでいい。少し、困ってただろ」
人数が増えると困りますよね。二人なら実はそんなに困らないという……。照れますけど、呼んではいたんですよ。なにかこう、二人で照れているようなこそばゆいなにかとかありましたけど。
照れますよ。呼ばれるのも。呼ぶのも。
「わかりました」
さて、片付けをしましょうかね。
軽く洗い物も済ませ、コンロ周りなどを少し綺麗にしてから、少し迷ってお湯を沸かしました。
本当は部屋に戻った方がいいと思うんです。
今は一緒にいない方が良いのでしょう。
許容量はとっくにオーバーして、理性も死んじゃうとか言ってます。ぎりぎりなんとか、やり過ごした感がすごいです。キスされたとかあり得ないんですけどっ! と今でも頭の片隅でごにょごにょ言ってます。よくわかんなかったと悔しがってるなにかが、本当にもう度し難いです。
ユウリが居たからなんとなく、保ったんですけど、二人きりでは保ちません。即落ちです。2コマもいりません。
それでも、残っておこうかなと思うのはクルス様がちょっと不安定そうに見えるからです。思い返せば、ユウリが来てからずっとそうだったみたいです。
あたしがユウリに興味を持つのではないかと思ってるみたいなんですよね。さらについていくのではないかとまで考えていそうなのです。
あり得ないですが、聞かれてもいないことを言うわけにもいきません。
その予測も根拠がないわけでもなく、ユウリには色々前例がありますからね……。有力な魔導師見習い紹介したら惚れられるとか、知り合いの傭兵紹介したら惚れられるとかそういうのが。クルス様はそこら辺で、女性を紹介してはならないと理解したらしく、以降、そんな事はなかったのですが。
魔導師見習いの方が兄弟弟子で、傭兵の方が結構仲の良い人だったようなので、巻き込まれはしてましたね……。
主にローゼに突っかかっていくのを止める役で。こう考えるとローゼも大変ですね。空気ヒロインとか思ってごめんなさい。
いえ、場合によりヒロインよりヒロインしているユウリがいたもので……。
まあ、そんなわけで、クルス様ですらユウリに会わせたら惚れるんじゃないか? という疑惑が渦巻くのはわかるんですが。
うん。
ないな。
全くこれっぽっちも恋愛的気持ちはないですね。ユウリに対してはやっぱり主人公という気持ちです。なにかカテゴライズするなら餌付け出来そうな弟キャラってところです。
対象外。
クルス様とは全然違うんですよね。
ということを聞かれもせずに力説するわけにもいきません。
いっそ、聞いて貰った方がいいような気がします。
「いつまで、沸かしてるんだ?」
「ひゃっ」
背後からの声にびくりとしました。確かにヤカンはコポコポいって水蒸気を出してます。それも盛大に。
どれほどぼんやり考えていたのでしょうか。
クルス様に当たり前のようにコンロの火を消されました。火は出てないんですけどなんだか火を消すとか言いたくなりますよね。長年の習慣は消えないと言いますか。
ヤカンは火を消してもまだコポコポいってます。苦情を申し述べているようです。
持ち手すらあつくて持てそうにありません。確か鍋つかみがあったと思ったのですが、どこでしょうね……。
「えっと、鍋つかみ……」
探す振りをして、少し離れようと思いました。やっぱりですね、近すぎます。意識しないとかないですよ。
残るのは無謀な挑戦だった気がします。
理性がちょっと逃げだしそうになってますよ。なんですか、そのこの隙にぎゅっと抱きつきたいとかなんとか……。やめなさい。
上目遣いはけっこういける、とかいいだすのやめてーっ!
「こっち」
「あ、ありがとうございます」
「準備もしてないのに、どうするわけ?」
……ずっとぼんやりしてたのがバレバレじゃないですか。その上、逃げようとかしていたのも見透かされてますよね。理由はわからないと思いますけど、思いたいですけどっ!
「あはは」
笑って誤魔化せば、すごく冷たい目で見られました……。今までなかったので、ちょっとショックです。
「やるから、座ってる」
「はい」
大人しく、言われるままに椅子に座りました。ええ、今から部屋に戻りたいと逃げ腰だったりもします。
理性、息してる? 大丈夫?
いつもと同じようで、がしゃんと音がしたので、クルス様も少々、動揺されているようですけど。
色々大丈夫?
準備はそれほど時間がかかるものでもないのですぐにお茶をいれてくれたのですけど。
「ありがとうございます」
クルス様のマグカップが変わってます。さっきの音は割りましたかね?
そして、両方とも同じ匂いのお茶が入っていました。どちらの趣味にも合わせず、ノーマルな香ばしい匂いのするお茶です。
「ユウリが迷惑をかけた」
「いえ、本人が謝ったのでもういいですよ。それにエリックが謝るような話でもありません」
「元はと言えば、報告を忘れたところから始まったからな。責任はないわけでもない」
なんだかんだ言って甘いんですよね。ユウリがつけあがるはずです。ああ、もう、本当に腹が立ちますね。
なんですか、好きなんですか。そうなんですかっ!
……いえ、取り乱しました。仲が良いっていうのとは違うんでしょうけどね。臨時の相棒ではあるのですよね。妬ましい。
「なぜ、そんなに急に機嫌が悪くなったんだ」
「理由はありますが、言いたくはありません」
クルス様に戸惑ったような顔をされるのは貴重ですが、それでチャラにはなりません。
ユウリにはさっさとお帰りいただきたいものです。
「あたしも迷惑をかけました。ごめんなさい」
意図はしていなかったのですが、急に発動させたのは確かです。あの弟もどきに言われたままに見た結果なので、反省しています。
あれは楽しい方を優先させるヤツです。次からは疑ってかかることにします。
役得もないでもなかったですし……。いえ、あんな事故みたいなのではなくてですね、意識があるときになにかこう、良い感じにして……。
なぜ思い出すのでしょうね。
「魔動具が壊れたまま他のものをすぐに用意しなかったのも悪かったから、気にするな」
……いやその無理じゃないですかね。
焦ると妙に早口になる癖ありますよね。クルス様って。その話題、触れたくないってバレバレですよ。
さらに口元を押さえて、視線を逸らされると破壊力があるといいますか。意識されてるなぁとこちらもどきどきしてきます。
気まずいですね。
あたしの一方的な好きだけが、ばれているのも落ち着きません。推測くらいしてたと思いますし、バレバレであったのでしょうけど、口にはしていないかったこと。
それを確実に、そうだと知られるのはもう随分な違いがあると思います。
精神的負荷はかなりのものを感じます。
嫌がられてはいない、ということは良いのですけど。なにごともなく一緒に住んでられますかね?
少しばかり、難しくなったような気がしますよ。
ユウリがすごい顔で見てきましたけど、無視です。無視。
あー、おいしー。
「あのくらい、俺でも作るぞ」
「わかった。修行する」
ユウリに変なやる気を出されても困るんですけど。ユウリにメシマズ設定はありませんでしたが、そういえば、ローゼの方にはありましたね。何をつくっても謎物体になるって言う。コメントしがたい味とかなんとか。
自分で作った方が良い気がします。
「厨房が大荒れだな」
人ごとのように言ってますけど、クルス様が原因だと思いますよ?
「湯も冷めただろうし、さっさといって、寝ろ」
クルス様はあくびを始めたユウリに雑に促してます。あたしも同様のことを言葉は違いますが言われる事はあります。
……クルス様にとってあたしはどこに入ってるんでしょうね? わからないというより追及して知りたくないのですが、気にならないわけでもない矛盾。
「わかったよ。じゃ、おやすみ。そのまま部屋に戻るから」
ひらひらと手を振ってユウリは立ち上がりました。
なにか、クルス様にごにょごにょ言ってから去って行きましたけど。
当のクルス様は眉間にしわが寄ってますね。言い返さなかったけど、不満ではあったというところでしょうか。
何か余計な事言ってないといいのですが。
あたしも眠い気もしますし、片付けてから部屋にもどりましょうか。なんだかこのまま、ここにいる方が不安です。
今日一日で色々ありすぎました。
主人公がやってきただけでお腹いっぱいですが、なぞのものに侵食されかけたり、作り替えられたり。
「アーテル」
クルス様に小さく呼ばれました。ユウリに呼ばれても何とも思わなかったんですが、すごく、どきりとしました。
「ユウリがいるときはディレイでいい。少し、困ってただろ」
人数が増えると困りますよね。二人なら実はそんなに困らないという……。照れますけど、呼んではいたんですよ。なにかこう、二人で照れているようなこそばゆいなにかとかありましたけど。
照れますよ。呼ばれるのも。呼ぶのも。
「わかりました」
さて、片付けをしましょうかね。
軽く洗い物も済ませ、コンロ周りなどを少し綺麗にしてから、少し迷ってお湯を沸かしました。
本当は部屋に戻った方がいいと思うんです。
今は一緒にいない方が良いのでしょう。
許容量はとっくにオーバーして、理性も死んじゃうとか言ってます。ぎりぎりなんとか、やり過ごした感がすごいです。キスされたとかあり得ないんですけどっ! と今でも頭の片隅でごにょごにょ言ってます。よくわかんなかったと悔しがってるなにかが、本当にもう度し難いです。
ユウリが居たからなんとなく、保ったんですけど、二人きりでは保ちません。即落ちです。2コマもいりません。
それでも、残っておこうかなと思うのはクルス様がちょっと不安定そうに見えるからです。思い返せば、ユウリが来てからずっとそうだったみたいです。
あたしがユウリに興味を持つのではないかと思ってるみたいなんですよね。さらについていくのではないかとまで考えていそうなのです。
あり得ないですが、聞かれてもいないことを言うわけにもいきません。
その予測も根拠がないわけでもなく、ユウリには色々前例がありますからね……。有力な魔導師見習い紹介したら惚れられるとか、知り合いの傭兵紹介したら惚れられるとかそういうのが。クルス様はそこら辺で、女性を紹介してはならないと理解したらしく、以降、そんな事はなかったのですが。
魔導師見習いの方が兄弟弟子で、傭兵の方が結構仲の良い人だったようなので、巻き込まれはしてましたね……。
主にローゼに突っかかっていくのを止める役で。こう考えるとローゼも大変ですね。空気ヒロインとか思ってごめんなさい。
いえ、場合によりヒロインよりヒロインしているユウリがいたもので……。
まあ、そんなわけで、クルス様ですらユウリに会わせたら惚れるんじゃないか? という疑惑が渦巻くのはわかるんですが。
うん。
ないな。
全くこれっぽっちも恋愛的気持ちはないですね。ユウリに対してはやっぱり主人公という気持ちです。なにかカテゴライズするなら餌付け出来そうな弟キャラってところです。
対象外。
クルス様とは全然違うんですよね。
ということを聞かれもせずに力説するわけにもいきません。
いっそ、聞いて貰った方がいいような気がします。
「いつまで、沸かしてるんだ?」
「ひゃっ」
背後からの声にびくりとしました。確かにヤカンはコポコポいって水蒸気を出してます。それも盛大に。
どれほどぼんやり考えていたのでしょうか。
クルス様に当たり前のようにコンロの火を消されました。火は出てないんですけどなんだか火を消すとか言いたくなりますよね。長年の習慣は消えないと言いますか。
ヤカンは火を消してもまだコポコポいってます。苦情を申し述べているようです。
持ち手すらあつくて持てそうにありません。確か鍋つかみがあったと思ったのですが、どこでしょうね……。
「えっと、鍋つかみ……」
探す振りをして、少し離れようと思いました。やっぱりですね、近すぎます。意識しないとかないですよ。
残るのは無謀な挑戦だった気がします。
理性がちょっと逃げだしそうになってますよ。なんですか、そのこの隙にぎゅっと抱きつきたいとかなんとか……。やめなさい。
上目遣いはけっこういける、とかいいだすのやめてーっ!
「こっち」
「あ、ありがとうございます」
「準備もしてないのに、どうするわけ?」
……ずっとぼんやりしてたのがバレバレじゃないですか。その上、逃げようとかしていたのも見透かされてますよね。理由はわからないと思いますけど、思いたいですけどっ!
「あはは」
笑って誤魔化せば、すごく冷たい目で見られました……。今までなかったので、ちょっとショックです。
「やるから、座ってる」
「はい」
大人しく、言われるままに椅子に座りました。ええ、今から部屋に戻りたいと逃げ腰だったりもします。
理性、息してる? 大丈夫?
いつもと同じようで、がしゃんと音がしたので、クルス様も少々、動揺されているようですけど。
色々大丈夫?
準備はそれほど時間がかかるものでもないのですぐにお茶をいれてくれたのですけど。
「ありがとうございます」
クルス様のマグカップが変わってます。さっきの音は割りましたかね?
そして、両方とも同じ匂いのお茶が入っていました。どちらの趣味にも合わせず、ノーマルな香ばしい匂いのするお茶です。
「ユウリが迷惑をかけた」
「いえ、本人が謝ったのでもういいですよ。それにエリックが謝るような話でもありません」
「元はと言えば、報告を忘れたところから始まったからな。責任はないわけでもない」
なんだかんだ言って甘いんですよね。ユウリがつけあがるはずです。ああ、もう、本当に腹が立ちますね。
なんですか、好きなんですか。そうなんですかっ!
……いえ、取り乱しました。仲が良いっていうのとは違うんでしょうけどね。臨時の相棒ではあるのですよね。妬ましい。
「なぜ、そんなに急に機嫌が悪くなったんだ」
「理由はありますが、言いたくはありません」
クルス様に戸惑ったような顔をされるのは貴重ですが、それでチャラにはなりません。
ユウリにはさっさとお帰りいただきたいものです。
「あたしも迷惑をかけました。ごめんなさい」
意図はしていなかったのですが、急に発動させたのは確かです。あの弟もどきに言われたままに見た結果なので、反省しています。
あれは楽しい方を優先させるヤツです。次からは疑ってかかることにします。
役得もないでもなかったですし……。いえ、あんな事故みたいなのではなくてですね、意識があるときになにかこう、良い感じにして……。
なぜ思い出すのでしょうね。
「魔動具が壊れたまま他のものをすぐに用意しなかったのも悪かったから、気にするな」
……いやその無理じゃないですかね。
焦ると妙に早口になる癖ありますよね。クルス様って。その話題、触れたくないってバレバレですよ。
さらに口元を押さえて、視線を逸らされると破壊力があるといいますか。意識されてるなぁとこちらもどきどきしてきます。
気まずいですね。
あたしの一方的な好きだけが、ばれているのも落ち着きません。推測くらいしてたと思いますし、バレバレであったのでしょうけど、口にはしていないかったこと。
それを確実に、そうだと知られるのはもう随分な違いがあると思います。
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