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泊まりました
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異世界生活38日目です。
何事もなく翌朝です。
ええ、なにごともなく。
なんでしょうね、この残念感。惜しかったとか言い出したりするんですよ。
いいんですよ。予定通りですよっ!
なにかあったら、問題がある感じに溺れそうな気しかしません。さすがに今、そうなるのは駄目でしょう。
さて、着替えをしていて気がついたんですよね。
昨夜のクルス様、いや、そのエリックがちょっと固まった事件の理由らしきもの。
そう、着替えをするときにようやく気がついたんですよ……。全く無意識にやらかしてました。
昼間は下着としてのビスチェとかつけてるんですが、寝る前は外してまして。お風呂上がりにそのまま寝るからいいかとつけなかったんですよ。
まあ、押さえてないので揺れますよね。ほどほどにありますので、パジャマ越しでも質感はわかりそうな気がします。最近、こころもち増量された気がしますし。太ったわけではないと思いたいですが。
凝視されなかっただけ、紳士的だったと思います。たぶん。
どこかで可愛いの入手しなければいけない気がしてきました。すけすけなあれを使う日がくるんでしょうか……。
……うん。
考えるのをやめようか。
あーもー。
どうにかなりませんかね。この欲望。
顔でも洗って正気を呼び戻しましょう。身支度が終わってはたと気がついたんですよ。朝食、用意してません。
失礼だとは思いましたが、冷蔵庫を覗いたものの綺麗なものでした。ゲイルさんは敏腕主夫ですね。でも今日くらいは何か残していって欲しかったです。
まあ、厳密には兼業主夫ってところでしょうけど。そして、一人暮らし期間が長そうなので、主夫感もあまりなさそうです。
なんかないかなと棚などを見て見ますが、劣等感が刺激される結果となりました。ああ、きちんと片付いています。誰が見てもわかりやすい分類っ! 戻しやすい配置っ! 嫉妬しますね。
「おはよう」
軽い声が聞こえてきました。降りてきた音は聞こえませんでしたね。
ぐぬぬと唸っていたのはばれていないといいですが。
見れば寝起きでは全くないクルス様がいました。今日は早いですね。
「おはようございます。朝食どうしましょう? なにもないんですけど」
「確かに、忘れていた。昨日の焼き菓子でとりあえず誤魔化すか」
何とも言えない気分ですね。
常なら忘れないと思うんですけど、やっぱりお互いちょっとおかしかったですね。
それからなんとなくお茶の準備など始めるわけですが、新婚さんみたいなんて思ってたのが、現実的に新婚ですか。
死にそうですね。
クルス様、いえ、エリックは勝手知ったる他人の家のようにお皿など色々準備しますね。
あたしに出来る事ってお湯を沸かすくらいですよ。二回目の他人の家ですし。
ぼんやりとコンロの前に立つだけの簡単なお仕事。ちらちらと旦那様をみたりもしますが。
あれ? 目があったような?
「忘れてた」
「なんで……」
最後まで言えませんでした。側に来たと思ったら頬にキスされましてね。少々、唐突で意識がどこか飛んでいった気がします。
「な、なんですかっ!」
「あれ? 違う? リリーがいつもしているからそうするものかと」
きょとんとした顔がかわいいですねっ!
朝から何をって、もしや朝の挨拶てきなものですか。ゲイルさんもしれっとしてらぶらぶですね。
「少し屈んでください」
せっかくなので、あたしも乗っかってみることにします。これが一般的かもしれませんからね。
たぶん、違うと思いますけど。
軽くちゅっと。
クルス様、じゃなかったエリックはとても満足そうですね。まあ、このくらいから少しずつなれていけたら……って。
ぎゅっと抱きしめられました。
「ど、どうしたんですか」
ほんと不意打ちやめてください。心臓がばくばくいってますよ。
「少しだけ」
低い声が耳をくすぐります。少し、なんて言われて少しで済む気は全くしません。
でも、まあ、いいかとその背に手をまわします。んー、役得です。落ち着かないですけどね。
でも、落ち着く匂いが。
「あれ? 煙草吸ってたんですか?」
二階から降りてきたわけではなかったようです。部屋では吸わないよういわれていたので、昨夜のように外にいたんでしょう。
少し、冷えているようにも思えます。
「減らしたいんだが、難しい」
「禁煙したかったんですか?」
「必要じゃない方が望ましい」
微妙な言い回しですね。ただの嗜好品、というわけではなかったんでしょうか。
少しばかり困ったように黙られてから、解放されました。うっ、もう少し。宥めるように髪を撫でられてしまったのであたしも離します。
お湯は沸騰しつつありますし、なにか、理性がいそいそとお出かけしようとしてました。朝から暴走が過ぎませんかね?
……さて、それにしても背徳的な朝食です。おいしそうな焼き菓子とお茶で済ますなんて。
「今日はどうするんです?」
「そうだな。朝一なんて魔導協会も開いていない。奴らは夜行性だから」
想像の通りといいますか。
その中に、エリックも入ってますからね?
「ゆっくりします?」
「少し、買い物でも行ってくるか」
そ、それはデートのお誘いですか? そうなんですか?
期待に満ちた目で見てもなに? と言いたげに見返されました。ええ、知ってましたよ。ただの買い物ってことは。
少々、いえ、かなり、感情的になっている自覚はあるんです。昨日は全くデートっぽさはなかったので。完全に仕事でした。
孤児院ではやり過ぎた感はあります。
買い物でも欲しいモノも、見ておきたいものもあるのでいいんですが。
「化粧品とか見たいんですけど、知ってます? さすがに王都とか行けばしないわけにもいかないかなと」
この町ではそれほど念入りに化粧している人は少ないように見えました。魔導協会にはばっちり決めてる人もいましたけど、あれは個人の嗜好でしょうね。服装とのコーディネートが見事でした。
ああいうことが出来るなら別人のように装うのも可能かなと。練習が必要ですから少し購入したいのですが、いくらくらいかかるんでしょうか?
「リリーの方が詳しいが、店なら知っている」
「それから、魔法薬というのも見たいんですけど」
それを聞いて、クルス様がつまんでいたぽろりとクッキーが落下しました。テーブルの上を転がっていきましたね。
大変動揺しています。
「……なぜ」
クルス様はクッキー落下事件を何事もないように取り繕いましたね。落ちたクッキーをそのまま拾って口に放り込んでいます。
「そうですね。今後の危機の予習、ってところでしょうか。何か盛られる危険もありそうです」
ユウリも毒味いる食事とかツライと言ってました。普通の毒は調べればいいでしょうけど、魔法薬ってのは存在もよくわかりません。
脳内で検索しても、秘匿される場合があるようなので現物も確認したかったんですが。
「…………時間があったら」
ものすごい気が進まないのはわかりました。嫌な何かがあるんですね。知り合いでもいるんでしょうか。
今日が無理ならそこはゲイルさんにでも頼んでみましょう。ずっと引きこもっているというわけにもいきませんし。
「あとはそうですね。焼き菓子、全部食べるのも難しいので教会に寄付してきたいんですけど」
「……ユウリが食べそうだ」
「でも英雄を丸くして帰すわけにもいかないでしょう?」
まあ、現状、筋肉とかに変換されてそうな気はしますけど。
教会に行くのが嫌なのはわかります。教会には基本的に近寄らないと言われていたので。自発的にはいかないけれど、なぜ、シスターに捕まるのか。不思議ですね。
「確かに。あれは食べ過ぎ」
「ですよね。戻ってからツライとか泣かないか心配になりますよ」
レシピを活用して何とかしてください。血迷ってあたしを呼びつけたり、しないですよね。少々の不安があります。
「そうか、アリカが作った食事も食べられなくなるのか。やっぱり行くのはやめよう」
……なにか、こう、ものすごく駄目な発言をされました。そして、ちょっと嬉しかったのですよ。あまり興味なさそうな気がしてましたけど、少しは好きだと思ってくれてましたか。
「行ってください。あとで困ります。王都であたしを一人にするつもりですか」
「わかった」
とても不満そうなわかったですね。
「やっぱり、ここでゆっくりする?」
することもない、他人の家で?
ものすっごい葛藤しましたが、買い物に行くことにしました。
室内に二人とかまずいですよ。即理性がお休みとか言い出しましたからね。
何事もなく翌朝です。
ええ、なにごともなく。
なんでしょうね、この残念感。惜しかったとか言い出したりするんですよ。
いいんですよ。予定通りですよっ!
なにかあったら、問題がある感じに溺れそうな気しかしません。さすがに今、そうなるのは駄目でしょう。
さて、着替えをしていて気がついたんですよね。
昨夜のクルス様、いや、そのエリックがちょっと固まった事件の理由らしきもの。
そう、着替えをするときにようやく気がついたんですよ……。全く無意識にやらかしてました。
昼間は下着としてのビスチェとかつけてるんですが、寝る前は外してまして。お風呂上がりにそのまま寝るからいいかとつけなかったんですよ。
まあ、押さえてないので揺れますよね。ほどほどにありますので、パジャマ越しでも質感はわかりそうな気がします。最近、こころもち増量された気がしますし。太ったわけではないと思いたいですが。
凝視されなかっただけ、紳士的だったと思います。たぶん。
どこかで可愛いの入手しなければいけない気がしてきました。すけすけなあれを使う日がくるんでしょうか……。
……うん。
考えるのをやめようか。
あーもー。
どうにかなりませんかね。この欲望。
顔でも洗って正気を呼び戻しましょう。身支度が終わってはたと気がついたんですよ。朝食、用意してません。
失礼だとは思いましたが、冷蔵庫を覗いたものの綺麗なものでした。ゲイルさんは敏腕主夫ですね。でも今日くらいは何か残していって欲しかったです。
まあ、厳密には兼業主夫ってところでしょうけど。そして、一人暮らし期間が長そうなので、主夫感もあまりなさそうです。
なんかないかなと棚などを見て見ますが、劣等感が刺激される結果となりました。ああ、きちんと片付いています。誰が見てもわかりやすい分類っ! 戻しやすい配置っ! 嫉妬しますね。
「おはよう」
軽い声が聞こえてきました。降りてきた音は聞こえませんでしたね。
ぐぬぬと唸っていたのはばれていないといいですが。
見れば寝起きでは全くないクルス様がいました。今日は早いですね。
「おはようございます。朝食どうしましょう? なにもないんですけど」
「確かに、忘れていた。昨日の焼き菓子でとりあえず誤魔化すか」
何とも言えない気分ですね。
常なら忘れないと思うんですけど、やっぱりお互いちょっとおかしかったですね。
それからなんとなくお茶の準備など始めるわけですが、新婚さんみたいなんて思ってたのが、現実的に新婚ですか。
死にそうですね。
クルス様、いえ、エリックは勝手知ったる他人の家のようにお皿など色々準備しますね。
あたしに出来る事ってお湯を沸かすくらいですよ。二回目の他人の家ですし。
ぼんやりとコンロの前に立つだけの簡単なお仕事。ちらちらと旦那様をみたりもしますが。
あれ? 目があったような?
「忘れてた」
「なんで……」
最後まで言えませんでした。側に来たと思ったら頬にキスされましてね。少々、唐突で意識がどこか飛んでいった気がします。
「な、なんですかっ!」
「あれ? 違う? リリーがいつもしているからそうするものかと」
きょとんとした顔がかわいいですねっ!
朝から何をって、もしや朝の挨拶てきなものですか。ゲイルさんもしれっとしてらぶらぶですね。
「少し屈んでください」
せっかくなので、あたしも乗っかってみることにします。これが一般的かもしれませんからね。
たぶん、違うと思いますけど。
軽くちゅっと。
クルス様、じゃなかったエリックはとても満足そうですね。まあ、このくらいから少しずつなれていけたら……って。
ぎゅっと抱きしめられました。
「ど、どうしたんですか」
ほんと不意打ちやめてください。心臓がばくばくいってますよ。
「少しだけ」
低い声が耳をくすぐります。少し、なんて言われて少しで済む気は全くしません。
でも、まあ、いいかとその背に手をまわします。んー、役得です。落ち着かないですけどね。
でも、落ち着く匂いが。
「あれ? 煙草吸ってたんですか?」
二階から降りてきたわけではなかったようです。部屋では吸わないよういわれていたので、昨夜のように外にいたんでしょう。
少し、冷えているようにも思えます。
「減らしたいんだが、難しい」
「禁煙したかったんですか?」
「必要じゃない方が望ましい」
微妙な言い回しですね。ただの嗜好品、というわけではなかったんでしょうか。
少しばかり困ったように黙られてから、解放されました。うっ、もう少し。宥めるように髪を撫でられてしまったのであたしも離します。
お湯は沸騰しつつありますし、なにか、理性がいそいそとお出かけしようとしてました。朝から暴走が過ぎませんかね?
……さて、それにしても背徳的な朝食です。おいしそうな焼き菓子とお茶で済ますなんて。
「今日はどうするんです?」
「そうだな。朝一なんて魔導協会も開いていない。奴らは夜行性だから」
想像の通りといいますか。
その中に、エリックも入ってますからね?
「ゆっくりします?」
「少し、買い物でも行ってくるか」
そ、それはデートのお誘いですか? そうなんですか?
期待に満ちた目で見てもなに? と言いたげに見返されました。ええ、知ってましたよ。ただの買い物ってことは。
少々、いえ、かなり、感情的になっている自覚はあるんです。昨日は全くデートっぽさはなかったので。完全に仕事でした。
孤児院ではやり過ぎた感はあります。
買い物でも欲しいモノも、見ておきたいものもあるのでいいんですが。
「化粧品とか見たいんですけど、知ってます? さすがに王都とか行けばしないわけにもいかないかなと」
この町ではそれほど念入りに化粧している人は少ないように見えました。魔導協会にはばっちり決めてる人もいましたけど、あれは個人の嗜好でしょうね。服装とのコーディネートが見事でした。
ああいうことが出来るなら別人のように装うのも可能かなと。練習が必要ですから少し購入したいのですが、いくらくらいかかるんでしょうか?
「リリーの方が詳しいが、店なら知っている」
「それから、魔法薬というのも見たいんですけど」
それを聞いて、クルス様がつまんでいたぽろりとクッキーが落下しました。テーブルの上を転がっていきましたね。
大変動揺しています。
「……なぜ」
クルス様はクッキー落下事件を何事もないように取り繕いましたね。落ちたクッキーをそのまま拾って口に放り込んでいます。
「そうですね。今後の危機の予習、ってところでしょうか。何か盛られる危険もありそうです」
ユウリも毒味いる食事とかツライと言ってました。普通の毒は調べればいいでしょうけど、魔法薬ってのは存在もよくわかりません。
脳内で検索しても、秘匿される場合があるようなので現物も確認したかったんですが。
「…………時間があったら」
ものすごい気が進まないのはわかりました。嫌な何かがあるんですね。知り合いでもいるんでしょうか。
今日が無理ならそこはゲイルさんにでも頼んでみましょう。ずっと引きこもっているというわけにもいきませんし。
「あとはそうですね。焼き菓子、全部食べるのも難しいので教会に寄付してきたいんですけど」
「……ユウリが食べそうだ」
「でも英雄を丸くして帰すわけにもいかないでしょう?」
まあ、現状、筋肉とかに変換されてそうな気はしますけど。
教会に行くのが嫌なのはわかります。教会には基本的に近寄らないと言われていたので。自発的にはいかないけれど、なぜ、シスターに捕まるのか。不思議ですね。
「確かに。あれは食べ過ぎ」
「ですよね。戻ってからツライとか泣かないか心配になりますよ」
レシピを活用して何とかしてください。血迷ってあたしを呼びつけたり、しないですよね。少々の不安があります。
「そうか、アリカが作った食事も食べられなくなるのか。やっぱり行くのはやめよう」
……なにか、こう、ものすごく駄目な発言をされました。そして、ちょっと嬉しかったのですよ。あまり興味なさそうな気がしてましたけど、少しは好きだと思ってくれてましたか。
「行ってください。あとで困ります。王都であたしを一人にするつもりですか」
「わかった」
とても不満そうなわかったですね。
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