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第25話
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「・・・あのアレン様、本当にすみませんでした」
「いや、こちらこそゴメン。助けてもらった側が言っていいセリフじゃなかったよね・・・」
恥ずかしさと罪悪感でうつむいたままの私と頬に赤い手形をつけたアレン様はお互いに謝りあった。
そして、またしばらく沈黙が続いた。
「それで・・・その、もし僕を本当に嫌ってないなら一つ頼みがあるんだけどいいかな?」
「はい、何でしょうか」
「品評会に僕の妻として、一緒に参加してほしい」
「品評会・・・ですか?」
「ああ、実は・・・」
ーーーーーーー
アレン様から品評会で起こったことについて聞き終わった。
次回私が出席しなければフローラ商会のビジネスは不利を強いられてしまうそうだ。
はい、と即答したかったけど、どうしても気になることがあった。
「あの・・・一つ確認したいんですけどアレン様は私以外に好きな女性がいらっしゃいますよね?」
「え、何のことだい?」
「で、でも以前シャツの襟元にキスマークがついてましたよ。私、見ましたから」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。本当に身に覚えが無いんだ・・・」
そう言って頭を抱えるアレン様。
間もなく何事かを思いついたかのように顔をあげた。
「もしかして、〇月×日のことだったりする?」
「ええ、確かにそのくらいの時だったと思いますが・・・」
「ああ、やってしまった・・・さっきユリアという高級娼婦にセールス目的で品評会への同伴をしてもらったことは言ったね? 君の見たキスマークはきっと彼女のいる店に行ったときについてしまったやつだ」
「それは浮気といいませんか・・・?」
「あくまでビジネスパートナーとして会いに行っただけだ。本当だよ!」
アレン様の真剣な表情を見る限り、嘘はついていないように見えた。
「本当ですかアレン様?」
「ああ、僕は商人だ。約束を違えることはしない。たとえ契約結婚でも夫婦となった以上は他の女性に手を出すなんてことはしないよ」
「信じていいんですね?」
「もちろんだよ!」
「本当によろしいのですね? 私がアレン様の妻として隣に立っても・・・」
「当然だ! というか僕の隣に立っていてほしい、お願いします!」
「こちらこそ不束者ですが、よろしくお願いしますわ」
お互いに頭を下げあう。
全幅の信頼とまではいかないけど、アレン様と私の心の距離はグンと縮まったように思えた。
「さて、それじゃあ仕事を始めようか。次の品評会に持っていく品のデザインも考えないといけないしね」
アレン様がおもむろにベッドから降りると、机に向かった。
病み上がりなのだから止めようかと思ったが、この人に休めと言っても聞かないのは分かっている。
代わりにできる限りのサポートをした方がきっといい。
「アレン様、私これから朝食をつくりますの。よければアレン様の分も用意しましょうか?」
「頼んでいいかなエミリー? おいしいものを食べると仕事がはかどるからね」
「わかりました、腕によりをかけて作りますわ!」
私は早足で厨房へと向かった。
不思議と足が軽かった。
「いや、こちらこそゴメン。助けてもらった側が言っていいセリフじゃなかったよね・・・」
恥ずかしさと罪悪感でうつむいたままの私と頬に赤い手形をつけたアレン様はお互いに謝りあった。
そして、またしばらく沈黙が続いた。
「それで・・・その、もし僕を本当に嫌ってないなら一つ頼みがあるんだけどいいかな?」
「はい、何でしょうか」
「品評会に僕の妻として、一緒に参加してほしい」
「品評会・・・ですか?」
「ああ、実は・・・」
ーーーーーーー
アレン様から品評会で起こったことについて聞き終わった。
次回私が出席しなければフローラ商会のビジネスは不利を強いられてしまうそうだ。
はい、と即答したかったけど、どうしても気になることがあった。
「あの・・・一つ確認したいんですけどアレン様は私以外に好きな女性がいらっしゃいますよね?」
「え、何のことだい?」
「で、でも以前シャツの襟元にキスマークがついてましたよ。私、見ましたから」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。本当に身に覚えが無いんだ・・・」
そう言って頭を抱えるアレン様。
間もなく何事かを思いついたかのように顔をあげた。
「もしかして、〇月×日のことだったりする?」
「ええ、確かにそのくらいの時だったと思いますが・・・」
「ああ、やってしまった・・・さっきユリアという高級娼婦にセールス目的で品評会への同伴をしてもらったことは言ったね? 君の見たキスマークはきっと彼女のいる店に行ったときについてしまったやつだ」
「それは浮気といいませんか・・・?」
「あくまでビジネスパートナーとして会いに行っただけだ。本当だよ!」
アレン様の真剣な表情を見る限り、嘘はついていないように見えた。
「本当ですかアレン様?」
「ああ、僕は商人だ。約束を違えることはしない。たとえ契約結婚でも夫婦となった以上は他の女性に手を出すなんてことはしないよ」
「信じていいんですね?」
「もちろんだよ!」
「本当によろしいのですね? 私がアレン様の妻として隣に立っても・・・」
「当然だ! というか僕の隣に立っていてほしい、お願いします!」
「こちらこそ不束者ですが、よろしくお願いしますわ」
お互いに頭を下げあう。
全幅の信頼とまではいかないけど、アレン様と私の心の距離はグンと縮まったように思えた。
「さて、それじゃあ仕事を始めようか。次の品評会に持っていく品のデザインも考えないといけないしね」
アレン様がおもむろにベッドから降りると、机に向かった。
病み上がりなのだから止めようかと思ったが、この人に休めと言っても聞かないのは分かっている。
代わりにできる限りのサポートをした方がきっといい。
「アレン様、私これから朝食をつくりますの。よければアレン様の分も用意しましょうか?」
「頼んでいいかなエミリー? おいしいものを食べると仕事がはかどるからね」
「わかりました、腕によりをかけて作りますわ!」
私は早足で厨房へと向かった。
不思議と足が軽かった。
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