三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!

佐々木雄太

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四月篇

第3話  望んでいなかったクラスメイト

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 教室にたどり着いた敦也は、自分の席を探す。

 廊下側の前の席から二列目に自分の席があった。

 どうやら、男子から名前順に並んでいるらしい。

 席に座ると、背負っていたリュックを机の右側の地べたに置いた。

 周りを見渡すと、これが新しいクラスメイトになる同級生だと思うと、緊張する。クラスメイトのほとんどが、顔見知りではない。

「はぁ……」

 やはり、地元の学生が多いのか、他の地域から来る生徒は、少し浮いている存在だ。

 もう、クラス内で男女のグループが出来上がっている状態である。

(いいな。皆、同じ中学から同級生なんだろうなぁ……)

 羨ましそうに見ていた敦也は、ちょっと心細くなる。

 自分も同じようにクラスメイトと何気ない話をしたいのに話しかける勇気がない。

(せっかく、二つ隣町の学校にわざわざ入学したんだ、少しでも友達ができるようになろう!)

 敦也は決心する。

(でも、やっぱり、ある程度、慣れてからにしよう)

 と、逃げ腰になっていた。

 黒板に貼ってある各席が描かれたクラス名簿を右から順に改めて確認する。

 玄関前の貼り紙は、自分の名前しか見ていなかったため、じっくりと、時間が来るまで、クラスメイトの名前でも覚えようと、確認した。

(へぇ~。このクラス、男女の比率が半々なんだ。ん? あれ?)

 敦也は、自分の目を疑った。

 女子の名前の一覧が、どうもおかしい。

 そう、女子は、女子で、何も問題はないのだ。問題ないのだが、女子の最初の三人の名前がおかしい。



 【出席番号・二一番・有村咲弥】
 【出席番号・二二番・有村唯】
 【出席番号・二三番・有村里菜】



 と、見覚えがあるような、ないような、名前が書いてある。

(へ、へぇ、……。世の中には、似たような名前の持ち主がいるんだなぁ……。あり得ない、あり得ない。だって、あの三人は、地元の高校に受かっているんだから、ここにいるはずがない。きっと、似た名前の人が、たまたま、この地元にいるだけなんだ。きっとそうだ!)

 焦る敦也は、その三人の名前を何度も見返しながら、教室全体を見渡し、三人の存在がない事を確認すると、ホッとした。

 でも、なぜ、敦也がここまでドキドキした状態でいるのか、誰も知らない。

(さーて、もうすぐ、チャイムが鳴るし、ここで大人しくしておこう)

 敦也が、呼吸を整えながら、リラックスしていると、急に視界が暗くなった。



「だーれだ?」



 と、誰かが、敦也に話しかけてきたのだ。
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