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第一章
第二話
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会場を見回したマチルダはこの国が自分の思い程何も返してくれないのだなぁとガッカリしてしまう。そして、パトリックを見据えるのだった。
「私、卑劣な真似は致しておりません。しかし、パトリック殿下の意に沿わない婚約を続けるのは心苦しく思います。パトリック殿下から陛下へ婚約破棄をお願いしていただけないでしょうか」
あっさり婚約破棄を認めるマチルダに次期王妃を狙っていたため,もう少し抵抗されると思っていたパトリックは驚くが、気が変わらぬうちにと思い、うなづくのだった。
「わかった。私の方から陛下へは伝える。お前がこの国に居ると目障りだ。国から即刻出ていくように」
「国からですか?」
パトリックに好かれていないのはわかっていたが、ダニエルだけではなくパトリックからも国外追放するように言われると思わなかったマチルダは思わず聞き返した。
「そうだ。お前がいるとアリスの心の平穏が戻らぬ。すぐ国を出ろ!!」
「せめて、荷物を取りに屋敷に戻りたいのですが……」
このままでは、母の形見さえも持ち出せないマチルダは、パトリックに頼み込む。
普段、何でも自分で行い、パトリックに頼ることのないマチルダに頼まれたことに少し気をよくしたパトリックはうなずく。
「分かった。俺もそこまで鬼ではないからな。荷物を引き取り次第、即刻国を出るように」
「承知いたしました」
美しいカテーシーをして会場を去るマチルダ。
後ろ姿を見るパトリック、アリス、ダニエルは嬉しそう。
「パトリック様、私のためにありがとう」
感謝と共にパトリックにはしたなく抱き着くアリス。
公衆の面前であるにもかかわらず、アリスに頼られたと喜ぶパトリックは鼻の下が伸びている。
「アリス、あのような異形の者が居ると国が落ち着かん。君のような素敵な人こそ私の王妃にふさわしい」
抱きしめあう二人を微笑ましく見守るダニエル。
「殿下、お姉様、おめでとうございます」
まだ婚約したわけではない二人に思わず祝いの言葉を告げながら、礼をするダニエル。
会場の者も祝うかのように二人に拍手をするのだった。
「私、卑劣な真似は致しておりません。しかし、パトリック殿下の意に沿わない婚約を続けるのは心苦しく思います。パトリック殿下から陛下へ婚約破棄をお願いしていただけないでしょうか」
あっさり婚約破棄を認めるマチルダに次期王妃を狙っていたため,もう少し抵抗されると思っていたパトリックは驚くが、気が変わらぬうちにと思い、うなづくのだった。
「わかった。私の方から陛下へは伝える。お前がこの国に居ると目障りだ。国から即刻出ていくように」
「国からですか?」
パトリックに好かれていないのはわかっていたが、ダニエルだけではなくパトリックからも国外追放するように言われると思わなかったマチルダは思わず聞き返した。
「そうだ。お前がいるとアリスの心の平穏が戻らぬ。すぐ国を出ろ!!」
「せめて、荷物を取りに屋敷に戻りたいのですが……」
このままでは、母の形見さえも持ち出せないマチルダは、パトリックに頼み込む。
普段、何でも自分で行い、パトリックに頼ることのないマチルダに頼まれたことに少し気をよくしたパトリックはうなずく。
「分かった。俺もそこまで鬼ではないからな。荷物を引き取り次第、即刻国を出るように」
「承知いたしました」
美しいカテーシーをして会場を去るマチルダ。
後ろ姿を見るパトリック、アリス、ダニエルは嬉しそう。
「パトリック様、私のためにありがとう」
感謝と共にパトリックにはしたなく抱き着くアリス。
公衆の面前であるにもかかわらず、アリスに頼られたと喜ぶパトリックは鼻の下が伸びている。
「アリス、あのような異形の者が居ると国が落ち着かん。君のような素敵な人こそ私の王妃にふさわしい」
抱きしめあう二人を微笑ましく見守るダニエル。
「殿下、お姉様、おめでとうございます」
まだ婚約したわけではない二人に思わず祝いの言葉を告げながら、礼をするダニエル。
会場の者も祝うかのように二人に拍手をするのだった。
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