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第一章
第四話
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「バカモン!!」
王宮の一室にて、マグナス国王が王太子パトリックを怒鳴りつけている。
「あれ程、マチルダとの婚約の理由を説明したはずなのに何を聞いておった!!」
父親のあまりの様子に慌てるパトリック。
「で、ですが、ち、父上。あのような異形の者、私の王妃には相応しくない。このアリスの方が相応しい」
パトリックに寄り添うアリスを見つめて父親に説明しようとするパトリック。寄り添うアリスも加勢する。
「あのような者を王家に入れれば血が穢れます。私であれば、スチュアート公爵家の血も引いています」
何も理解していない二人に呆れたように国王は話しかける。
「お前たちは何も知らないのか?マチルダの母親の事を」
パトリックが自信満々に話し出す。
「あいつの母親は余所者で、スチュアート公爵は嫌々結婚させられたのでしょう。アリス達が可哀そうな思いをしていたと聞いています」
「お前、本当に何も理解していないのだな。理解していたら、余所者なんて言えないはずだが。……私は、教育を間違えたのか……」
国王は絶望したように頭を抱える。
そんな国王を気にしていないアリスは力強く訴える。
「パトリック様は立派なお方です!!」
アリスがパトリックを誉める。パトリックは嬉しそうにアリスに微笑み返す。
マグナス国王は二人の様子に眉間にしわを寄せるのだった。
「そういう意味ではない。マチルダの母は竜の国のドラガニア王国の国王の妹君だ。先王が頼み込んで、我が国に来ていただいたのだ」
「ドラガニア??」
パトリックとアリスは確認するように尋ねた。その様子に国王は落胆の色を更に深める。
「知っていると思うが、この大陸で唯一竜騎士がいる国だ。魔物に襲われて困った時など助けてもらっておる。その血をわが王国に入れるためわざわざ来ていただいたのだ。お前とマチルダの結婚で我が王家にドラガニアの血が入り、竜騎士の素質をもつ者が我が王家から誕生するはずだったのだ」
「竜騎士? 魔獣なんて、昔の出来事。今、我が国でそのような心配はありますまい」
パトリックは竜騎士と言う言葉がマチルダと結びつくと思っていなかったのか、あるいは、自分の国と関係がないと思っていたのか聞き直す。
知っていて当然のはずの竜騎士の事を聞いてくる上に、魔獣への息子の油断しっぷりを聞いた国王はため息をつく。
「お前は竜騎士の素質を持つマチルダを娶り、お前の子が竜騎士としてドラガニアで訓練を受けるはずだったのだ!!」
子どもが読む絵本にも出てくるほど尊敬されるべきとこの世界で思われている竜騎士とマチルダにかかわりがあるとはパトリックには到底信じられない。
「父上、マチルダが竜騎士の素質を持つとは信じられません。あのような異形の者……」
パトリックの発言から、マチルダとの婚約の意味を本当に理解していなかったことを悟った国王はあきれ返る。
「何を言っておる。銀髪に紫の瞳がドラガニア王家の血縁者である証。ドラガニア王家は皆竜騎士としても活動しておる。マチルダの母は竜騎士でもあったのだ。お前には何度も説明したはずだが……」
国王はそう言って周りにいる側近たちに目配せする。
側近たちはパトリックとアリスを引き離し拘束する。
「それぞれ今回の事態が収拾し、私が許可を出すまで軟禁させてもらう」
「父上!!どういう事ですか?」
「陛下、パトリック様と結婚する私になぜ このような……」
二人が抵抗を見せる。側近たちが更に拘束する手を強めるのだった。
「黙れいっ!! ドラガニア王家と血縁を結べるところを台無しにしおって……連れていけ!!」
「「ハハッ!!」」
側近たちは礼をして二人を部屋から連れ出していった。
その部屋には国王と王妃が残されたのだった。
「陛下……申し訳ございません。パトリックの教育が……」
「いや、私にも責任がある。婚約の必要性を理解できていると思っていたのだが……」
二人はこれからのドラガニアとの事を考えて、そっとため息を付いたのだった。
王宮の一室にて、マグナス国王が王太子パトリックを怒鳴りつけている。
「あれ程、マチルダとの婚約の理由を説明したはずなのに何を聞いておった!!」
父親のあまりの様子に慌てるパトリック。
「で、ですが、ち、父上。あのような異形の者、私の王妃には相応しくない。このアリスの方が相応しい」
パトリックに寄り添うアリスを見つめて父親に説明しようとするパトリック。寄り添うアリスも加勢する。
「あのような者を王家に入れれば血が穢れます。私であれば、スチュアート公爵家の血も引いています」
何も理解していない二人に呆れたように国王は話しかける。
「お前たちは何も知らないのか?マチルダの母親の事を」
パトリックが自信満々に話し出す。
「あいつの母親は余所者で、スチュアート公爵は嫌々結婚させられたのでしょう。アリス達が可哀そうな思いをしていたと聞いています」
「お前、本当に何も理解していないのだな。理解していたら、余所者なんて言えないはずだが。……私は、教育を間違えたのか……」
国王は絶望したように頭を抱える。
そんな国王を気にしていないアリスは力強く訴える。
「パトリック様は立派なお方です!!」
アリスがパトリックを誉める。パトリックは嬉しそうにアリスに微笑み返す。
マグナス国王は二人の様子に眉間にしわを寄せるのだった。
「そういう意味ではない。マチルダの母は竜の国のドラガニア王国の国王の妹君だ。先王が頼み込んで、我が国に来ていただいたのだ」
「ドラガニア??」
パトリックとアリスは確認するように尋ねた。その様子に国王は落胆の色を更に深める。
「知っていると思うが、この大陸で唯一竜騎士がいる国だ。魔物に襲われて困った時など助けてもらっておる。その血をわが王国に入れるためわざわざ来ていただいたのだ。お前とマチルダの結婚で我が王家にドラガニアの血が入り、竜騎士の素質をもつ者が我が王家から誕生するはずだったのだ」
「竜騎士? 魔獣なんて、昔の出来事。今、我が国でそのような心配はありますまい」
パトリックは竜騎士と言う言葉がマチルダと結びつくと思っていなかったのか、あるいは、自分の国と関係がないと思っていたのか聞き直す。
知っていて当然のはずの竜騎士の事を聞いてくる上に、魔獣への息子の油断しっぷりを聞いた国王はため息をつく。
「お前は竜騎士の素質を持つマチルダを娶り、お前の子が竜騎士としてドラガニアで訓練を受けるはずだったのだ!!」
子どもが読む絵本にも出てくるほど尊敬されるべきとこの世界で思われている竜騎士とマチルダにかかわりがあるとはパトリックには到底信じられない。
「父上、マチルダが竜騎士の素質を持つとは信じられません。あのような異形の者……」
パトリックの発言から、マチルダとの婚約の意味を本当に理解していなかったことを悟った国王はあきれ返る。
「何を言っておる。銀髪に紫の瞳がドラガニア王家の血縁者である証。ドラガニア王家は皆竜騎士としても活動しておる。マチルダの母は竜騎士でもあったのだ。お前には何度も説明したはずだが……」
国王はそう言って周りにいる側近たちに目配せする。
側近たちはパトリックとアリスを引き離し拘束する。
「それぞれ今回の事態が収拾し、私が許可を出すまで軟禁させてもらう」
「父上!!どういう事ですか?」
「陛下、パトリック様と結婚する私になぜ このような……」
二人が抵抗を見せる。側近たちが更に拘束する手を強めるのだった。
「黙れいっ!! ドラガニア王家と血縁を結べるところを台無しにしおって……連れていけ!!」
「「ハハッ!!」」
側近たちは礼をして二人を部屋から連れ出していった。
その部屋には国王と王妃が残されたのだった。
「陛下……申し訳ございません。パトリックの教育が……」
「いや、私にも責任がある。婚約の必要性を理解できていると思っていたのだが……」
二人はこれからのドラガニアとの事を考えて、そっとため息を付いたのだった。
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