やがて神Sランクとなる無能召喚士の黙示録~追放された僕は唯一無二の最強スキルを覚醒。つきましては、反撃ついでに世界も救えたらいいなと~

きょろ

文字の大きさ
64 / 75

第64召喚 次なる目標の為に

しおりを挟む
====================

シェリル・ローライン

【スキル】勇者(A):Lv3
・勇者の証(Lv1上昇ごとに能力値+2000)
・スキルP:7,777

【サブスキル】
・勇者を紡ぐ者(使用不可)

【装備アーティファクト】
・スロット1:『エルフソード(B):Lv3』
・スロット2:『エルフの草冠(B):Lv3』
・スロット3:『エルフの羽(B):Lv3』
・スロット4:『エルフの腕輪(B):Lv3』
・スロット5:『エルフアンクル(B):Lv3』

【能力値】
・ATK:6000『+5200』
・DEF:6000『+2600』
・SPD:6000『+2600』
・MP:6000『+2600』

====================


 ステータスを見たアーサーとモルナは震えた。

「アーティファクトの装備無しでも能力値が6,000越え……」
「シェリルえぐくない!? ATKなんて10,000超えてるよ! つよッ!」

 これぞ勇者に選ばれた者の真価。
 その力はまさに強大であり、まだまだ未知数でもあった。

「これでまた強くなれました。今度はアーサーもモルナも傷つかないよう、必ず私が守り切ってみせます」
「「かっこいい……」」

 本来ならアーサーがシェリルやモルナに向かって格好つける所だが、シェリルが男顔負けの勇ましさを見せつけ、そのシェリルの尊さに思わずアーサーとモルナは目も心も奪われてしまったようだ。

「って、違うだろ! シェリルに頼ってばかりじゃダメだ。僕が皆を守れるくらい強くならないといけないんだ!」

 リバースフロアでの経験がアーサーやシェリルの意識を更に高めた。今のままでは通用しない。ダンジョンでは僅かな油断が命取りとなる。

「アーサー様も格好いい!」
「よせ、すぐにくっつくなモルナ……!」
「アーサーが嫌がっていますよ。離れて下さいモルナ」
「え~、シェリルまでノリ悪いなぁ」

 納得いかない表情を浮かべながら、モルナは渋々アーサーから離れる。

 そして。

 一切空気を読まない自由なモルナはアーサーの耳元でそっと呟いた。

「アーサー様大変ですねぇ、両手に花で。私かシェリルかを選ぶなんて贅沢の極みじゃん☆」
「なッ!? またモルナはそんな事ばっか言って。それより早く周回するぞ」
「グフフフ」

 いつものように悪戯っぽく言ったモルナだが、その“真意”にアーサーは当然気付いていない。しかし、モルナは気付いていた。

 アーサーとシェリルが共に辛い過去を乗り越えた事で変化が生まれ、シェリルの雰囲気が明らかに変わった事は勿論、彼女が“乙女”としてアーサーを意識している事を、モルナは誰よりも早く察知していたのだ――。

 だがモルナ2人の間に何があったのかは知らない。
 アーサーとシェリルが過去を乗り越えた時、モルナはエレインと買い物に行っていたからだ。では何故モルナは気付いたのだろうか……。

 その答えは単純明快。これが女の勘というやつであり、野生の鼻が利いたという事。

 モルナはあの日、帰って来た瞬間にアーサーとシェリルの異変を察知していたのだ。何があったかは分からないが、何かが起こった事は理解出来たモルナ。だが彼女はこれといって深く詮索はしなかった。いや、する必要がなかった。それは冷静でクールなシェリルが思いの外“分かりやすかった”からだ――。

 エレインも勿論シェリルの変化は直ぐに分かったのが、エレインはただシェリルが仲良くなって自分達に心を開いてくれたとしか思っていなかった。

 まさか神Sランクと言っても過言ではないスーパー美女のシェリルが、事もあろうかごくごく普通の平凡な、優しさしか取り柄の無いような兄に好意を抱くとは微塵も思っていないようである。

**

「さて。僕も上げられる分をレベルアップしようかな」

 そう言ったアーサーもリバースフロアで稼いだスキルPを使用。
 シェリルほどの大きな変化はないものの、しっかりスキルレベルが上がった。


====================

アーサー・リルガーデン

【スキル】召喚士(B): Lv34
・アーティファクト召喚(30/25+5)
・ランクアップ召喚(10/10)
・スキルP:1,017

【サブスキル】
・召喚士の心得(召喚回数+5)

【装備アーティファクト】
・スロット1:『エルフソード(B):Lv3』
・スロット2:『エルフの草冠(B):Lv3』
・スロット3:『エルフの羽(B):Lv3』
・スロット4:『エルフの腕輪(B):Lv3』
・スロット5:『エルフアンクル(B):Lv3』

【能力値】
・ATK:15『+5200』
・DEF:18『+2600』
・SPD:21『+2600』
・MP:25『+2600』

====================


「シェリルと比べるとかなり弱いけど、それでもやっぱBランクアーティファクトの能力値は凄まじいな」
「ねぇねぇアーサー様。私のアーティファクトもランクアップしてほしいんだけど☆」
「ああ、勿論さ。っていうか元々そのつもりだったしね」
「やったー! 流石アーサー様、大好き!」

 モルナは決して弱くない。
 ただやはりこの間のリバースフロアでの一件が、今まで以上にアーサーの警戒心を強くしていた。無理して戦う必要はない。でも身を守る為にもっと強いアーティファクトを装備しおくに越した事はないだろうとアーサーは考えていたのだ。

「本当はこの間リバースフロアで手に入れた『アンデット獣の毛皮(A):Lv1』の召喚を試してみたかったんだけど、Aランクはまだ出来ないからね。
それに天Bランクの昇格テストまで2、3日余裕がある。それまでに出来るだけ全員のアーティファクトをレベルアップして、イヴさんが言っていたようにジャックさん達と同じ“神Sランク”に早く上がろう」

 そう。
 アーサー達の次なる目標はジャック率いる精霊の宴会と同じ神Sランクにまで上がる事。理由は勿論魔王復活を阻止する為だ。昨夜のイヴの話によれば、時間はもう限られているとの事。

「でも神Sランクって超ヤバくない? 世界トップの精霊の宴会がやっと辿り着いた所にモルナ達が行けるのかな?」

 モルナの意見がど正論。
 それはアーサーも全く同じ事を思っている。

「僕も神Sランクに上がると言いながら実感がまるでないよ。でもジャックさん達も待ってくれているし、この召喚スキルで僕の世界は一変した。
だからまだスキルに可能性があるなら、僕はもう2度と諦るような事だけはしたくない。まぁ粋がってこの間みたいに死にかけたら意味ないけど……」
「本当だよね。まぁモルナはアーサー様に付いて行くだけだから、これからも宜しく☆」
「ハハハ、なんだそれ」
「私も一生アーサーに連れ添いますよ」

 誤解を生みかねない発言をしたシェリル。
 一瞬アーサーも戸惑いの表情を見せたが、一先ずこの日はモルナのアーティファクトのレベルアップに力を注いだのだった――。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

処理中です...