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第66召喚 間に合わないらしい
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「魔王が復活……?」
アーサーが言葉を絞り出す。
口ではそう言ったものの、まだ思考回路が正常に追いついていない。そんなアーサーの心境を悟ったであろうマリアが、言葉足らずなグリムの代わりに話を続けた。
「そんな言い方じゃアーサー君達が混乱しちゃうでしょグリム。あのねアーサー君、実はウチのベクターが貴方達の“成長速度”と魔王復活までの日数を計算したらしいの。そうしたらちょっと間に合わないかな~って。あくまで彼の推測なんだけどね」
「はぁ……。間に合わないというのはつまり……」
今のマリアからの説明を聞いたアーサー、シェリル、モルナの3人は皆すぐに理解する事が出来た。彼女の言葉の意図を。
「そうだ。お前らが神Sランクに上がって俺達と一緒にこの“世界樹”を攻略する前に、魔王の野郎が復活しちまうんだよ――」
グリムの言葉は再びアーサー達を驚かせる。世界樹と言うのは勿論このダンジョンの事だろう。ダンジョンの名前など初めて聞いたアーサー達であったが、そこに不思議と違和感はない。いや、今気になるのは世界樹という名よりも魔王の方であった。
「え、でも……イヴさんの話ではまだ……」
「バアさんの未来予知でも正確な日数までは分からねぇのさ。だからチビが現状のお前達の強さや最近の異常気象を計算した。その答えが“間に合わない”だ。これはあくまでチビの計算だが、アイツの計算がズレた事はねぇ」
「そんな……!?」
まさかの事実に驚きを隠しきれないアーサー。自然と混乱と動揺が表に出てしまう。
「バアさんの話じゃ魔王の復活は絶対に阻止しなきゃいけないらしい。っていうより、逆に復活したら終わりなんだと。この世界が」
淡々とそう告げるグリムとは対照的に、アーサーはもう言葉を失っていた。シェリルは元から口数が少ない方だが、いつも能天気なモルナでさえ少し緊張感を感じている様子だ。
「だから言葉が足りないって言ってるわよね、グリム。アーサー君達を脅してどうするのよ。安心して皆。確かにベクターの言う通り“このまま”だと間に合わないみたい。でも、その為にこうして私とグリムが来たの」
「それはまたどういう事でしょうか……?」
まだ頭の整理が追い付かないアーサー。突然こんな事を言われてるのだから無理もないだろう。
「フフフ、そんなに困惑しなくても大丈夫よ。間に合わないって言うのは、逆を言えば“急げば間に合う”って事」
「そういう事だ。だからさっさと行くぞ」
優しいが、何故か怖さも垣間見えるマリアの笑み。そしてそのマリアとはまた違う威圧的な怖さを前面に出すグリム。2人はアーサー達にそう言うと同時、徐にダンジョンの入り口の方へと歩み出したのだった。
「え、行くって……もしかしてダンジョンにですか?」
急な展開にただただ戸惑うアーサー。一方のグリムとマリアは止まる事なく進んで行ってしまう。
「それ以外にどこ行くんだよ」
「今言いましたよねアーサー君。このままでは間に合わないの。だから“早く”するしか選択肢がないのよ。貴方達にはね――」
……ブルッ。
僅かにアーサーの方へ振り返ったマリアは変わらず微笑んでいた。しかし、そのマリアの微笑みを見た瞬間、アーサーの本能が彼の全身に警告を鳴らした。
“危険”であると――。
「一緒についていって大丈夫かな……これ」
背筋に嫌な汗を掻いたアーサーは、グリムとマリアの後に続く事に些か躊躇する。
「本当に魔王が復活したら終わりです。マリアさん達がそう言うなら行くしかありませんよアーサー。どの道私達は強くならなければいけませんから」
「そうそう、シェリルの言う通りだよアーサー様! もう前に進むしか道はない!」
アーサーとは違ってすこぶる勇敢な女性陣。アーサーはそんな彼女達を見てつくづく自分の情けなさを痛感するのだった。
「よし……。そりゃそうだよな。確かに急な事でちょっと驚いたけど、もう僕達はひたすら上を目指して強くなるしかないんだから。こんなところで立ち止まる訳にはいかない。行こうシェリル、モルナ!」
まるで自分に言い聞かせるように鼓舞したアーサー。彼は一世一代と言わんばかりに頑張って気合いを入れていたようだが、シェリルとモルナはそこまでプレッシャーを感じていない……と、アーサーがそんな事に気付く余裕はなさそうである。
既にダンジョンの入り口で待つグリムとマリア。2人の視線がよりアーサーに緊張感を与えたが、グッと拳を握り締めたアーサーは力強く2人の元へと歩み始めた。
「大丈夫だよアーサー様。帰ったらちゃんとモルナとラブラブしようね☆」
「なッ、何言ってるんだッ! こんな時までふざけるなよ……!」
「アハハハ! その割には顔が赤くなってますな~アーサー様。やっぱりそういう事考えてたんだ☆」
「そういう事とは一体何の事ですかアーサー」
アーサーとモルナがいつもの調子で話していると、そこへ間髪入れずにシェリルが割り込んだ。
「いッ!? ち、違うよシェリル! それは別に何でもない……! モルナがふざけてるだけだよ!」
「え~! モルナを悪者にする気なの? シェリルが鈍感だからってそれはズルくないアーサー様」
「2人は何の話をしているのですか。私にもしっかりと説明願います」
「ちょッ、ちょっと、もういいから! 僕がいちいち妄想してるのは認める! だからもう黙ってくれモルナ!」
アーサーの決死の思いが通じてか、モルナはまだ「いじり足りない」といったニヤけ顔を浮かべながらも、仕方なくアーサーをいじるのを止めたのだった。
「本当にアイツらで大丈夫なのか?」
「イヴが視た未来だから大丈夫よきっと」
グリムとマリアがアーサー達を見ながらそんな会話をする。
イヴの未来予知通りならば、この世界を救うのは彼らしかいない――。
「それにイヴが言うにはアーサー君達だけでなく、私達全員で挑まなくてはならないわ。魔王の復活を阻止して、世界樹をこの世界から消すには――」
アーサーが言葉を絞り出す。
口ではそう言ったものの、まだ思考回路が正常に追いついていない。そんなアーサーの心境を悟ったであろうマリアが、言葉足らずなグリムの代わりに話を続けた。
「そんな言い方じゃアーサー君達が混乱しちゃうでしょグリム。あのねアーサー君、実はウチのベクターが貴方達の“成長速度”と魔王復活までの日数を計算したらしいの。そうしたらちょっと間に合わないかな~って。あくまで彼の推測なんだけどね」
「はぁ……。間に合わないというのはつまり……」
今のマリアからの説明を聞いたアーサー、シェリル、モルナの3人は皆すぐに理解する事が出来た。彼女の言葉の意図を。
「そうだ。お前らが神Sランクに上がって俺達と一緒にこの“世界樹”を攻略する前に、魔王の野郎が復活しちまうんだよ――」
グリムの言葉は再びアーサー達を驚かせる。世界樹と言うのは勿論このダンジョンの事だろう。ダンジョンの名前など初めて聞いたアーサー達であったが、そこに不思議と違和感はない。いや、今気になるのは世界樹という名よりも魔王の方であった。
「え、でも……イヴさんの話ではまだ……」
「バアさんの未来予知でも正確な日数までは分からねぇのさ。だからチビが現状のお前達の強さや最近の異常気象を計算した。その答えが“間に合わない”だ。これはあくまでチビの計算だが、アイツの計算がズレた事はねぇ」
「そんな……!?」
まさかの事実に驚きを隠しきれないアーサー。自然と混乱と動揺が表に出てしまう。
「バアさんの話じゃ魔王の復活は絶対に阻止しなきゃいけないらしい。っていうより、逆に復活したら終わりなんだと。この世界が」
淡々とそう告げるグリムとは対照的に、アーサーはもう言葉を失っていた。シェリルは元から口数が少ない方だが、いつも能天気なモルナでさえ少し緊張感を感じている様子だ。
「だから言葉が足りないって言ってるわよね、グリム。アーサー君達を脅してどうするのよ。安心して皆。確かにベクターの言う通り“このまま”だと間に合わないみたい。でも、その為にこうして私とグリムが来たの」
「それはまたどういう事でしょうか……?」
まだ頭の整理が追い付かないアーサー。突然こんな事を言われてるのだから無理もないだろう。
「フフフ、そんなに困惑しなくても大丈夫よ。間に合わないって言うのは、逆を言えば“急げば間に合う”って事」
「そういう事だ。だからさっさと行くぞ」
優しいが、何故か怖さも垣間見えるマリアの笑み。そしてそのマリアとはまた違う威圧的な怖さを前面に出すグリム。2人はアーサー達にそう言うと同時、徐にダンジョンの入り口の方へと歩み出したのだった。
「え、行くって……もしかしてダンジョンにですか?」
急な展開にただただ戸惑うアーサー。一方のグリムとマリアは止まる事なく進んで行ってしまう。
「それ以外にどこ行くんだよ」
「今言いましたよねアーサー君。このままでは間に合わないの。だから“早く”するしか選択肢がないのよ。貴方達にはね――」
……ブルッ。
僅かにアーサーの方へ振り返ったマリアは変わらず微笑んでいた。しかし、そのマリアの微笑みを見た瞬間、アーサーの本能が彼の全身に警告を鳴らした。
“危険”であると――。
「一緒についていって大丈夫かな……これ」
背筋に嫌な汗を掻いたアーサーは、グリムとマリアの後に続く事に些か躊躇する。
「本当に魔王が復活したら終わりです。マリアさん達がそう言うなら行くしかありませんよアーサー。どの道私達は強くならなければいけませんから」
「そうそう、シェリルの言う通りだよアーサー様! もう前に進むしか道はない!」
アーサーとは違ってすこぶる勇敢な女性陣。アーサーはそんな彼女達を見てつくづく自分の情けなさを痛感するのだった。
「よし……。そりゃそうだよな。確かに急な事でちょっと驚いたけど、もう僕達はひたすら上を目指して強くなるしかないんだから。こんなところで立ち止まる訳にはいかない。行こうシェリル、モルナ!」
まるで自分に言い聞かせるように鼓舞したアーサー。彼は一世一代と言わんばかりに頑張って気合いを入れていたようだが、シェリルとモルナはそこまでプレッシャーを感じていない……と、アーサーがそんな事に気付く余裕はなさそうである。
既にダンジョンの入り口で待つグリムとマリア。2人の視線がよりアーサーに緊張感を与えたが、グッと拳を握り締めたアーサーは力強く2人の元へと歩み始めた。
「大丈夫だよアーサー様。帰ったらちゃんとモルナとラブラブしようね☆」
「なッ、何言ってるんだッ! こんな時までふざけるなよ……!」
「アハハハ! その割には顔が赤くなってますな~アーサー様。やっぱりそういう事考えてたんだ☆」
「そういう事とは一体何の事ですかアーサー」
アーサーとモルナがいつもの調子で話していると、そこへ間髪入れずにシェリルが割り込んだ。
「いッ!? ち、違うよシェリル! それは別に何でもない……! モルナがふざけてるだけだよ!」
「え~! モルナを悪者にする気なの? シェリルが鈍感だからってそれはズルくないアーサー様」
「2人は何の話をしているのですか。私にもしっかりと説明願います」
「ちょッ、ちょっと、もういいから! 僕がいちいち妄想してるのは認める! だからもう黙ってくれモルナ!」
アーサーの決死の思いが通じてか、モルナはまだ「いじり足りない」といったニヤけ顔を浮かべながらも、仕方なくアーサーをいじるのを止めたのだった。
「本当にアイツらで大丈夫なのか?」
「イヴが視た未来だから大丈夫よきっと」
グリムとマリアがアーサー達を見ながらそんな会話をする。
イヴの未来予知通りならば、この世界を救うのは彼らしかいない――。
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