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第67召喚 綺麗な流れ星を見ました
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~ダンジョン・フロア70~
「うわ~、ここがフロア70か。何か空気が重い気が……」
天Bランクに上がり、予想外のグリムとマリアという2人と合流したアーサー達は遂にフロア70に足を踏み入れた。
「このフロアからはモンスターのレベルも一気に上がるわ。空気が重く感じるのはきっとそのモンスター達の魔力の“圧”よ。って言ってもこんなの直ぐに慣れるから心配ないわ」
マリア・シスターが優しい人なのか恐ろしい人なのか分からなくなってしまったアーサー。ひとまずその事は置いておき、気持ちを切り替える。
「そう言われてみれば確かにちょっと慣れてきたかも」
「フフフ、そうでしょ」
「嘘つけ」
モルナのいい加減さに思わず突っ込んでしまったアーサーだが、今ので程よく体の緊張が抜けた様だ。
「下らねぇ会話は後にしろ。さっさと終わらせるぞ」
グリムはそう言うと、面倒くさそうにフロアの奥へと歩いて行く。
グリムとマリアがアーサー達の所に来た理由。それは“助っ人”だ。
イヴの計画では魔王の復活までにこのダンジョン――世界樹を全て攻略しなければない。それはつまりフロア90以降……頂上まで辿り着かなければならないという事。
その為にはジャックを始めとする『精霊の宴会』は勿論の事、アーサー達の存在が必要不可欠であるが、ベクター・ブン・セキの計算ではそれが間に合わない。だからグリムとマリアはアーサー達の“成長促進剤”として助っ人に来てくれたのだ。
成長促進剤とは言っても、何より優先すべきはアーサーのレベルアップ。正確には召喚スキルを更なる高みへと昇華させる事。
つまり。
「めんどくせぇから一気にP集めるぞ――」
そう。
アーサーが、そして全員が最も早く強くなる最短ルートは兎にも角にもスキルPを稼ぎまくっていち早くアーサーのレベルを上げる事である。
肩幅より広く両足を開き、静かにグッと腰を沈ませたグリム。
アーサーはグリムのその僅かな何気ない動きだけで、彼が相当の実力者である事を感じ取れた。そしてそれは思い込みでも勘違いでもないそれ以上。
グリムはアーサーが感じ取った強さの数十倍上を行く強さだった――。
「ひゃっはーーッ! 散れやクソモンスター共ッ!」
――シュバババババ。
数多く存在するハンターの中でもこのフロア70に到達出来る者達はほんの一握り程度。しかも出現するモンスターは全てレベルも高く、1人で倒すのは困難極まりない。
だが、そんなモンスター達をまるでゴミのように蹴散らせていく青髪の剣士、グリム・セントウキョー。
「相変わらず品の無い戦い方ね」
「凄ぇ……」
呆れた様子のマリアに感激するアーサー。その横ではシェリルとモルナもグリムの強さに言葉を失っている。
「うらうらうらうらうらうらうらぁぁぁぁッ!!」
両手に持つ2本の剣が、目にも留まらぬ速度で縦横無尽に動き回る。
まるで鋭い牙を持つ獣が暴れ狂うかの如く振られる刃は次々にモンスターを真っ二つに切り裂いていく。
触れれば一溜りもない――いや、触れていなくても近くにいるだけで斬られそうなグリムの剣筋。彼の見た目と言葉遣い同様、一見その剣筋もただ豪快に舞っているようにも見えるが、アーサーはグリムの剣術に“見惚れていた”。
荒々しい剛と共存する滑らかな柔。同じ剣を扱うシェリルとはまた違う美しさを兼ね備えたグリムの剣。彼の2本の剣から生まれる連続の銀閃は、この薄暗いフロア70という夜空を駆け巡る、まさに流星群そのものだった――。
「素晴らしい剣捌きです」
「アーサー様、なんか綺麗じゃない?」
「うん……。僕も同じ事思ってたよ――」
~ダンジョン・フロア70~
「うわ~、ここがフロア70か。何か空気が重い気が……」
天Bランクに上がり、予想外のグリムとマリアという2人と合流したアーサー達は遂にフロア70に足を踏み入れた。
「このフロアからはモンスターのレベルも一気に上がるわ。空気が重く感じるのはきっとそのモンスター達の魔力の“圧”よ。って言ってもこんなの直ぐに慣れるから心配ないわ」
マリア・シスターが優しい人なのか恐ろしい人なのか分からなくなってしまったアーサー。ひとまずその事は置いておき、気持ちを切り替える。
「そう言われてみれば確かにちょっと慣れてきたかも」
「フフフ、そうでしょ」
「嘘つけ」
モルナのいい加減さに思わず突っ込んでしまったアーサーだが、今ので程よく体の緊張が抜けた様だ。
「下らねぇ会話は後にしろ。さっさと終わらせるぞ」
グリムはそう言うと、面倒くさそうにフロアの奥へと歩いて行く。
グリムとマリアがアーサー達の所に来た理由。それは“助っ人”だ。
イヴの計画では魔王の復活までにこのダンジョン――世界樹を全て攻略しなければない。それはつまりフロア90以降……頂上まで辿り着かなければならないという事。
その為にはジャックを始めとする『精霊の宴会』は勿論の事、アーサー達の存在が必要不可欠であるが、ベクター・ブン・セキの計算ではそれが間に合わない。だからグリムとマリアはアーサー達の“成長促進剤”として助っ人に来てくれたのだ。
成長促進剤とは言っても、何より優先すべきはアーサーのレベルアップ。正確には召喚スキルを更なる高みへと昇華させる事。
つまり。
「めんどくせぇから一気にP集めるぞ――」
そう。
アーサーが、そして全員が最も早く強くなる最短ルートは兎にも角にもスキルPを稼ぎまくっていち早くアーサーのレベルを上げる事である。
肩幅より広く両足を開き、静かにグッと腰を沈ませたグリム。
アーサーはグリムのその僅かな何気ない動きだけで、彼が相当の実力者である事を感じ取れた。そしてそれは思い込みでも勘違いでもないそれ以上。
グリムはアーサーが感じ取った強さの数十倍上を行く強さだった――。
「ひゃっはーーッ! 散れやクソモンスター共ッ!」
――シュバババババ。
数多く存在するハンターの中でもこのフロア70に到達出来る者達はほんの一握り程度。しかも出現するモンスターは全てレベルも高く、1人で倒すのは困難極まりない。
だが、そんなモンスター達をまるでゴミのように蹴散らせていく青髪の剣士、グリム・セントウキョー。
「相変わらず品の無い戦い方ね」
「凄ぇ……」
呆れた様子のマリアに感激するアーサー。その横ではシェリルとモルナもグリムの強さに言葉を失っている。
「うらうらうらうらうらうらうらぁぁぁぁッ!!」
両手に持つ2本の剣が、目にも留まらぬ速度で縦横無尽に動き回る。
まるで鋭い牙を持つ獣が暴れ狂うかの如く振られる刃は次々にモンスターを真っ二つに切り裂いていく。
触れれば一溜りもない――いや、触れていなくても近くにいるだけで斬られそうなグリムの剣筋。彼の見た目と言葉遣い同様、一見その剣筋もただ豪快に舞っているようにも見えるが、アーサーはグリムの剣術に“見惚れていた”。
荒々しい剛と共存する滑らかな柔。同じ剣を扱うシェリルとはまた違う美しさを兼ね備えたグリムの剣。彼の2本の剣から生まれる連続の銀閃は、この薄暗いフロア70という夜空を駆け巡る、まさに流星群そのものだった――。
「素晴らしい剣捌きです」
「アーサー様、なんか綺麗じゃない?」
「うん……。僕も同じ事思ってたよ――」
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