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私、どうしましょう。
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感想欄の旦那様への当たりがキツいwww
王子も何気に嫌われ役になりつつあるのなぜ!( ̄▽ ̄;)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
殿下の来訪から数日後、
『明日の営業終了後またうかがう。』
たったこれだけのメッセージを隠密みたいな方が届けたのだろうか。自室の扉の下にメモ書きが挟んであったのに初めは驚いたけれども、名前のないメッセージに王家を示す鷹のマークが添えてあれば誰からかなんて事はすぐにわかる。
昨夜殿下が帰られてかタリアと話したのだけれどもとりあえず新人2人には戦力になるって貰うために詰め込んで教えていかなければならない。
そのためタリアに任せ、私はタリアの実家の紹介で料理人を雇ったわ。
厨房を任せられる護衛もできる人をね。
元傭兵ででも心が乙女で料理が好きなサリィ(ザック)をね。
もともと料理が好きで器用なサリィはスグに看板メニューは作れるようになってくれたので助かるわ!
もしも私が殿下とともに離婚に向けて行動を共にすることになった際はこのお店の管理をタリアの兄のダニエルさんに任せるように手配も済んでいるわ。
手配はほぼタリアがしてくれて私には本当勿体ないくらいの良い侍女から、ビジネスパートナーになったのにまだ侍女ぽいのよねタリアは。
あとの問題はドレス……
実は1枚しか無いのよ。少し良いドレスは必要無いと思って別邸?に居る時に買ったドレスは嵩張るので1枚を残して売ってしまったの。
その1枚ももしかしたら離婚の時の話し合いで着るかもって残しておいたのだもの。
明日の夜ならば、なんとかなるかしら。
「ねぇタリア。」
「どうかされました?」
「明日の夜にまた殿下がいらっしゃるそうよ……」
「ではまたご準備が必要ですね。」
「そうなの、それでね。お出迎えの時に同じドレスを着るわけに行かないので買いたいのだけれども手配を任せていいかしら?」
「何色になさいますか?」
「そうね。落ち着いた色の方がいいわ。あまり派手な色はなんとなく場違いだと思うの。」
「そうですね、でしたら少し暗めの落ち着いた色で見繕っておきます。」
「ええ、サイズの手直しするから今日の営業中に時間を作って行ってきてくれるかしら?」
過保護のタリアは私がひとりで街を出歩くのをとても嫌がるから申し訳無いがこうして使いっ走りのような事も頼んでしまっている。
「いえ、実家宛の手紙を書いてサリィに取りに行ってもらいます。」
「サリィに任せて分かるのかしら?」
「奥様のドレスは全て離婚が終わるまで商会で倉庫に仕舞っておいてもらっています。なので色と形を伝えたら向こうで用意してくれてますので問題ありません。」
どうやら買い取ってもらったドレスをタリアが頼んで私の離婚が終わるまで倉庫保管しておいてくれていたらしいの。
「そんな、申し訳ないわ。ドレスを買い戻して保管費もお支払いするわね。」
「気になさらないでください。流行に左右されないデザインのものばかりなのと私の個人財産として貰っている倉庫に保管してもらって居るので問題ありません。」
大商会はやはりスケールが違うわね。
投資や先物取引用に使える倉庫を個人資産として持たせる親はそうそういないと思うわ。
「元々ドレス部門は私が担当していたので、侍女になったのも社交界での流行を学びたくてなっただけなので。」
そこまでの考えで侍女をしてたのに私のせいで辞めさせてしまったなんて……
「奥様が落ち込むことはありませんから。元々平民という事でせっかく侍女になれても得るものがなかったですし、今奥様と一緒にお店をやっていけてるのはとても楽しいです。」
「そう、ならありがとう。でもやりたくない事を無理にしないでね。それだけは約束して欲しいの。」
「もちろんですよ、私は商人の娘ですよ?不利益になることは嫌いですから。」
「ふふ、確かに商人ってそういうイメージがあるわ。」
「ですので、気にせず奥様ではなくお嬢様とお呼び出来る日が早く来て欲しいですね。」
「もうお嬢様って歳でもないわよ。それに離婚したら実家には帰らず平民になるからその時こそはリリーって呼んでくれるかしら?」
「諦めない方ですね。平民になったのならばそうします。」
ん? まるで私が貴族のままのような言い方?気の所為ね。
さっ今日も1日張り切ってお店を開きましょう。
ある程度人の波が落ち着いてからサリィにドレスを取りに行ってもらったり、お出迎え用の軽食の用意をしたりと色々やる事は多かったけれども、ずっと視線を感じていたのよね。
それも客席からで色んな人からなので気にしすぎなのかもしれないけれどもなんとなく疲れてしまったわ。
これから殿下をお迎えするのに。
ミーナとカリンがだいぶ動きもよくなってきて軽食の配膳は任せられるけれども紅茶の入れ方はコツが掴めるまで難しいのでまだもう少し時間がかかりそうなのよね。
そこは焦っても仕方がないけれども殿下のお話次第ではいつお店をあけないと行けないかわからないんですもの。
本来ならそっとして頂きたいのですが、離婚はいつかしなければならないので強力な後ろ盾がいるうちに終わらせてしまいましょう。
王子も何気に嫌われ役になりつつあるのなぜ!( ̄▽ ̄;)
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殿下の来訪から数日後、
『明日の営業終了後またうかがう。』
たったこれだけのメッセージを隠密みたいな方が届けたのだろうか。自室の扉の下にメモ書きが挟んであったのに初めは驚いたけれども、名前のないメッセージに王家を示す鷹のマークが添えてあれば誰からかなんて事はすぐにわかる。
昨夜殿下が帰られてかタリアと話したのだけれどもとりあえず新人2人には戦力になるって貰うために詰め込んで教えていかなければならない。
そのためタリアに任せ、私はタリアの実家の紹介で料理人を雇ったわ。
厨房を任せられる護衛もできる人をね。
元傭兵ででも心が乙女で料理が好きなサリィ(ザック)をね。
もともと料理が好きで器用なサリィはスグに看板メニューは作れるようになってくれたので助かるわ!
もしも私が殿下とともに離婚に向けて行動を共にすることになった際はこのお店の管理をタリアの兄のダニエルさんに任せるように手配も済んでいるわ。
手配はほぼタリアがしてくれて私には本当勿体ないくらいの良い侍女から、ビジネスパートナーになったのにまだ侍女ぽいのよねタリアは。
あとの問題はドレス……
実は1枚しか無いのよ。少し良いドレスは必要無いと思って別邸?に居る時に買ったドレスは嵩張るので1枚を残して売ってしまったの。
その1枚ももしかしたら離婚の時の話し合いで着るかもって残しておいたのだもの。
明日の夜ならば、なんとかなるかしら。
「ねぇタリア。」
「どうかされました?」
「明日の夜にまた殿下がいらっしゃるそうよ……」
「ではまたご準備が必要ですね。」
「そうなの、それでね。お出迎えの時に同じドレスを着るわけに行かないので買いたいのだけれども手配を任せていいかしら?」
「何色になさいますか?」
「そうね。落ち着いた色の方がいいわ。あまり派手な色はなんとなく場違いだと思うの。」
「そうですね、でしたら少し暗めの落ち着いた色で見繕っておきます。」
「ええ、サイズの手直しするから今日の営業中に時間を作って行ってきてくれるかしら?」
過保護のタリアは私がひとりで街を出歩くのをとても嫌がるから申し訳無いがこうして使いっ走りのような事も頼んでしまっている。
「いえ、実家宛の手紙を書いてサリィに取りに行ってもらいます。」
「サリィに任せて分かるのかしら?」
「奥様のドレスは全て離婚が終わるまで商会で倉庫に仕舞っておいてもらっています。なので色と形を伝えたら向こうで用意してくれてますので問題ありません。」
どうやら買い取ってもらったドレスをタリアが頼んで私の離婚が終わるまで倉庫保管しておいてくれていたらしいの。
「そんな、申し訳ないわ。ドレスを買い戻して保管費もお支払いするわね。」
「気になさらないでください。流行に左右されないデザインのものばかりなのと私の個人財産として貰っている倉庫に保管してもらって居るので問題ありません。」
大商会はやはりスケールが違うわね。
投資や先物取引用に使える倉庫を個人資産として持たせる親はそうそういないと思うわ。
「元々ドレス部門は私が担当していたので、侍女になったのも社交界での流行を学びたくてなっただけなので。」
そこまでの考えで侍女をしてたのに私のせいで辞めさせてしまったなんて……
「奥様が落ち込むことはありませんから。元々平民という事でせっかく侍女になれても得るものがなかったですし、今奥様と一緒にお店をやっていけてるのはとても楽しいです。」
「そう、ならありがとう。でもやりたくない事を無理にしないでね。それだけは約束して欲しいの。」
「もちろんですよ、私は商人の娘ですよ?不利益になることは嫌いですから。」
「ふふ、確かに商人ってそういうイメージがあるわ。」
「ですので、気にせず奥様ではなくお嬢様とお呼び出来る日が早く来て欲しいですね。」
「もうお嬢様って歳でもないわよ。それに離婚したら実家には帰らず平民になるからその時こそはリリーって呼んでくれるかしら?」
「諦めない方ですね。平民になったのならばそうします。」
ん? まるで私が貴族のままのような言い方?気の所為ね。
さっ今日も1日張り切ってお店を開きましょう。
ある程度人の波が落ち着いてからサリィにドレスを取りに行ってもらったり、お出迎え用の軽食の用意をしたりと色々やる事は多かったけれども、ずっと視線を感じていたのよね。
それも客席からで色んな人からなので気にしすぎなのかもしれないけれどもなんとなく疲れてしまったわ。
これから殿下をお迎えするのに。
ミーナとカリンがだいぶ動きもよくなってきて軽食の配膳は任せられるけれども紅茶の入れ方はコツが掴めるまで難しいのでまだもう少し時間がかかりそうなのよね。
そこは焦っても仕方がないけれども殿下のお話次第ではいつお店をあけないと行けないかわからないんですもの。
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