憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち

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学生編

パパの憂鬱

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パパ目線その2です。

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最近成長した娘が学校に入学した。
国1番の学力を持つ学校で、長男は特待生で入ったとはいえギリギリ特待生ではあった、次男は受かったものの平均点で三男はもう少しで特待生くらいには出来ていたので総じて我が子達は優秀だ。
特にずば抜けているのは末っ子一人娘のユーナは入学前に卒業までの勉強を終わらせつつ自分のものづくりを楽しみ新しい形の服飾店をオープンさせ、今度は新しい形の酒を作るらしい。
その酒は極上で公爵様が気に入られるのも納得の出来栄えだった。

新しい酒のための工場を買い作業員として奴隷を買いそのもののための住居も用意したその資金力はとても幼い少女が持つべき額では無いがあの子は有効に使っているので、一切口出しはしていない。

最近では自分の工房で寝泊まりする事も増えなかなか自宅に帰ってきてくれず父親としては愛娘の成長が悲しいところだな。
そんな娘が帰ってきた途端また新しい物を作って欲しいと言い出したのだ。

知らなかったのだが、以前から家具を作っていたらしいそれが公爵令嬢の目だけにどどまらず、同じ派閥のご令嬢達にも欲しいと言われたようで代わりに作ってくれる人を紹介して欲しいと。
この子は自分が作っているもモノの凄さを理解していない。
ある意味商会の娘として産まれてきた事は幸運だったのかもしれないと思う。
今の所この子を守ることが出来ている。

でもコレからはダメだろう、貴族のそれに高位の方々の目に留まる品を作り始めたから、幸い筆頭公爵家のアンジェリカ・フォン・リーベント公爵令嬢とユーナが仲良くさせてもらったことによりリーベント公爵様から養女にして保護する意思があると言っていただけたのだ。

本来なら光栄な事で喜んでお受けするのだがやっと出来た一人娘が可愛く手離したくないという思いとユーナ自身も私たちの娘で居たいと言ってくれたこともあり、もう少しだけ親子でいさせて欲しいと公爵様にはお伝えしてある。ユーナには申し訳ないがあの子を守る意味でも公爵家の養女になることはいつかはしなければならない事だ。
あの子には礼儀作法なども実家のツテを使い伯爵家相当の作法は出来ると報告があったので学校生活ではまず苦労しないハズだ。

なんにせよユーナならどこに行っても上手くやっていくだろうし心配は要らないだろうが、それでも心配するのが親心なのだろう。

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