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56.救急車。
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今日から二泊三日で汐音が林間学校へ行く。
やっぱりというか、案の定というか、想定内というか、つまり汐音が林間学校へ行きたくないと玄関で駄々をこねている。
「おれは大丈夫だから、青春を堪能してこい」
もう何度目になるか分からないセリフだ。まだ腫れは完全には引いていないので、走る事はできないが、かなり歩けるようになっている。とりあえず汐音が2,3日留守にしても生活できるところまでは充分回復している。
「やはりまだ完治していない和真さんを置いていけません! あなたの介護兼ハウスキーパーの私が3日間も留守にするなんて、ありえません!」
「いや、ありえるから契約書にも学校行事を優先と記載している」
「……」
汐音が押し黙る。和真が契約内容を知らないと思っていたようだ。
(ちゃんと見ておいて良かった……)
「……三日も会えないんですよ!」
今度は、懇願するように両手を組んで訴えてくる。
「会えないのは一日だ」
「……」
再び汐音は押し黙る。こんな無駄なやり取りをしている間に、『バスの時間に間に合いませんでした』とか言って、行かない可能性もあるので、和真は腹をくくった。
「汐音」
改まって名前を呼べば、汐音が緊張した面持ちで身構える。
(おれが何を言うと思っているんだ? 案外、自分が我がままを言っている自覚があったのか?)
和真は固い表情を浮かべた顔を両手で挟み、汐音の唇に小鳥が啄むような軽い口付けをする。
途端、面白いぐらい汐音の顔が歓喜の表情に変わり、和真の腰を両手で強引に抱き寄せる。
「!」
汐音の目が大きく見開く。汐音の唇と和真の唇の間に和真が自分の右掌を挟んだからだ。和真は汐音の顔をそのまま押し戻す。ここで調子に乗せるわけにはいかない。
「……帰ってきたら、おかえりの挨拶ぐらいしてやる」
「挨拶?」
意図する事が分からなかったらしく、汐音は困惑した顔で僅かに首を傾げている。
「そう西洋風のな。ちなみに、さっきのはいってらっしゃいの挨拶だ」
そう言って和真は自分の唇を指さす。すると、汐音の顔がバッと一気に輝いた。
「分かりました! 林間学校へ行って来ます。ですが、何度も言います。絶対に無理はしないでください。三日間の食事は冷蔵庫の中です。食べたいものを食べたい分だけ電子レンジで温めて食べてください」
「ああ。ちゃんと、分かっている。ありがとう。じゃあ、いってらっしゃい。楽しんでこいよ」
ほぼ棒読みで、笑顔のまま手を振ってやる。
「……行って来ます」
やっと玄関を開けたはいいが、やはり汐音は何度も振り向きながら名残惜しそうに学校へ向かった。汐音が居なくなった途端、家の中が急に空虚になった。和真は軽く頭を振り、気持ちを切り替えると、今度は自分が学校へ行く用意に取り掛かる。
「そう言えば、コーヒーの豆が無くなりかけていたな。今日、学校から帰って来たら、少し遠くへ買いに行ってくるか。それなら、少しは気がまぎれるかもしれない……」
家が静か過ぎて寂しく感じるようになるなんて、これまでの和真は思いもしなかった事だ。
だが実際、隣に汐音が居ない事にすでに戸惑っている自分がいる。
「おはよう! 和真!」
朝練を終えた奏が教室へ姿を現した途端、和真の所へまっすぐにやって来た。
「なあ? 今日からあの一年は林間学校へ行っているんだろ?」
「……良く知ってるな」
「そりゃ、俺んとこの一年の部員達も同じだからな」
「ああ、なるほど……」
「じゃあ、昼はどうする?」
「昼? 今日は学食へ行くつもりだ」
「オッケー! 一緒に行こうな!」
そう言って笑う奏の笑顔に内心ホッとする。
奏は宣言したように、奏の『好き』に応えられない和真を、友人として変わらない態度で接してくれていた。
だからと言って、すべて今までどおりとはいかない。
(期待をもたせるような態度や言動にならないようにしないとな……)
楽しそうに笑っている奏の周りには、いつの間にかサッカー部の松井達が集まって来ていた。
「何? 何? どうした? 何を喜んでんの? 奏?」
「今日は、和真と学食に行くんだ!」
「そんな事で喜んでんの? 本当に、お前達は仲が良いよな」
芝崎は呆れているように呟く。
何やかんやと奏達が色々とかまってくるので、学校にいる間は汐音のことを忘れる事ができた。
だが、やはり一人になる瞬間は、汐音の事ばかり考えてしまう。学校から戻って来ると、和真はタクシーに乗って、コーヒー豆を買いに出た。タクシーの中でも、頭を過るのは、汐音の事ばかりだ。今頃何をしているのかと物思いに浸りながらタクシーの窓から外の景色を見るともなしに眺める。
ちょうど信号が赤になってタクシーが停まった。和真の乗る車の横を、ジョギング中の男性が追い越して行く。スラリと長身のかなりスタイルの良い男だった。
(かなり鍛えているんだろうな。あんな体格に憧れる……)
そんな感想を持ちながら眺めていると、その男が突然立ち止まった。膝に両手を当てて俯いている。
(? 疲れたのかな?)
なぜかその男の事が気になった。つい目で追ってしまう。
だが、信号が青になり、車が動き出したと同時に、男の体が左右に揺れたかと思うと、バタリと地面に倒れ込んだ。
「うわっ! あ! すみません! 車を止めて下さい!」
和真はタクシーを道の脇に止めてもらい、倒れた男の元へ急いだ。さすがに走る事はまだ出来ないので、早足で足を引きずりながらだ。
「大丈夫ですか?」
声を掛けると男が僅かに目を開いた。年の頃は、三十代ぐらいに見える。ジョギングをしていたとはいえ、酷い汗だ。顔色もかなり悪い。
「君……」
何か言おうとしたようだが、すぐに口を押えた。顔を背け、丸めた背中を波立たせる。どうやら吐き気もあるようだ。
(熱中症⁈)
急いで携帯を取り出し、広い背中をさすりながら和真は急いで救急車を呼んだ。
「吐いてもいいんですよ。我慢しないでください。今、救急車を呼びました。ここは日が当たります。少し日陰に移動しましょう。立てますか?」
和真は声を掛け続ける。異変に気付いたタクシーの運転手が駆け付けてくれたので、男の腕を持ち上げると、二人で担ぐようにして木陰へ移動させる。
(くうっ、お、重い……)
なんとか涼しい場所へ連れて来ると、地面に寝かせる。男はパーカーを着ていたので、前を開け、ズボンの紐も緩める。男に意識はあることはあるのだが、目を閉じたままぐったりとしていて、非常にヤバい状態のように見えた。
「あ、靴が脱げてる!」
必死だったので、靴が脱げていることにさえ気付いていなかったのだ。運動靴の紐を緩め、踵を踏んだ状態だったため、脱げでしまったようだ。脱げた靴を取りに行くついでに、近くにあった自動販売機で水を購入し、すぐに男の元へと戻る。
「水は飲めますか?」
和真は男の頭を自分の膝の上に乗せ、問いかける。
だが、男は僅かに首を振るだけだった。
(水が飲めないなんて、かなりヤバいのでは……)
「もうすぐ救急車が来ますからね。頑張ってください」
そう声を掛けると、男がうっすらと目を開けた。汗で額に張り付いた髪の間から覗く男の目が和真をじっと見つめてくる。その眼差しに、なぜか和真の鼓動がドクッと大きく脈打つ。遠くから救急車のサイレンの音が聞こえ始めた。
「救急車が来たようですね」
タクシーの運転手が道路の方へと歩いて行き、姿を現した救急車へ向かって手を振る。
その後、男は救急車に乗せられて病院へ運ばれていった。
「大丈夫かな……」
「意識はあったので、大丈夫ですよ。さあ、我々も行きましょうか?」
「はい。お願いします」
和真は再びタクシーに乗ったのだった。
やっぱりというか、案の定というか、想定内というか、つまり汐音が林間学校へ行きたくないと玄関で駄々をこねている。
「おれは大丈夫だから、青春を堪能してこい」
もう何度目になるか分からないセリフだ。まだ腫れは完全には引いていないので、走る事はできないが、かなり歩けるようになっている。とりあえず汐音が2,3日留守にしても生活できるところまでは充分回復している。
「やはりまだ完治していない和真さんを置いていけません! あなたの介護兼ハウスキーパーの私が3日間も留守にするなんて、ありえません!」
「いや、ありえるから契約書にも学校行事を優先と記載している」
「……」
汐音が押し黙る。和真が契約内容を知らないと思っていたようだ。
(ちゃんと見ておいて良かった……)
「……三日も会えないんですよ!」
今度は、懇願するように両手を組んで訴えてくる。
「会えないのは一日だ」
「……」
再び汐音は押し黙る。こんな無駄なやり取りをしている間に、『バスの時間に間に合いませんでした』とか言って、行かない可能性もあるので、和真は腹をくくった。
「汐音」
改まって名前を呼べば、汐音が緊張した面持ちで身構える。
(おれが何を言うと思っているんだ? 案外、自分が我がままを言っている自覚があったのか?)
和真は固い表情を浮かべた顔を両手で挟み、汐音の唇に小鳥が啄むような軽い口付けをする。
途端、面白いぐらい汐音の顔が歓喜の表情に変わり、和真の腰を両手で強引に抱き寄せる。
「!」
汐音の目が大きく見開く。汐音の唇と和真の唇の間に和真が自分の右掌を挟んだからだ。和真は汐音の顔をそのまま押し戻す。ここで調子に乗せるわけにはいかない。
「……帰ってきたら、おかえりの挨拶ぐらいしてやる」
「挨拶?」
意図する事が分からなかったらしく、汐音は困惑した顔で僅かに首を傾げている。
「そう西洋風のな。ちなみに、さっきのはいってらっしゃいの挨拶だ」
そう言って和真は自分の唇を指さす。すると、汐音の顔がバッと一気に輝いた。
「分かりました! 林間学校へ行って来ます。ですが、何度も言います。絶対に無理はしないでください。三日間の食事は冷蔵庫の中です。食べたいものを食べたい分だけ電子レンジで温めて食べてください」
「ああ。ちゃんと、分かっている。ありがとう。じゃあ、いってらっしゃい。楽しんでこいよ」
ほぼ棒読みで、笑顔のまま手を振ってやる。
「……行って来ます」
やっと玄関を開けたはいいが、やはり汐音は何度も振り向きながら名残惜しそうに学校へ向かった。汐音が居なくなった途端、家の中が急に空虚になった。和真は軽く頭を振り、気持ちを切り替えると、今度は自分が学校へ行く用意に取り掛かる。
「そう言えば、コーヒーの豆が無くなりかけていたな。今日、学校から帰って来たら、少し遠くへ買いに行ってくるか。それなら、少しは気がまぎれるかもしれない……」
家が静か過ぎて寂しく感じるようになるなんて、これまでの和真は思いもしなかった事だ。
だが実際、隣に汐音が居ない事にすでに戸惑っている自分がいる。
「おはよう! 和真!」
朝練を終えた奏が教室へ姿を現した途端、和真の所へまっすぐにやって来た。
「なあ? 今日からあの一年は林間学校へ行っているんだろ?」
「……良く知ってるな」
「そりゃ、俺んとこの一年の部員達も同じだからな」
「ああ、なるほど……」
「じゃあ、昼はどうする?」
「昼? 今日は学食へ行くつもりだ」
「オッケー! 一緒に行こうな!」
そう言って笑う奏の笑顔に内心ホッとする。
奏は宣言したように、奏の『好き』に応えられない和真を、友人として変わらない態度で接してくれていた。
だからと言って、すべて今までどおりとはいかない。
(期待をもたせるような態度や言動にならないようにしないとな……)
楽しそうに笑っている奏の周りには、いつの間にかサッカー部の松井達が集まって来ていた。
「何? 何? どうした? 何を喜んでんの? 奏?」
「今日は、和真と学食に行くんだ!」
「そんな事で喜んでんの? 本当に、お前達は仲が良いよな」
芝崎は呆れているように呟く。
何やかんやと奏達が色々とかまってくるので、学校にいる間は汐音のことを忘れる事ができた。
だが、やはり一人になる瞬間は、汐音の事ばかり考えてしまう。学校から戻って来ると、和真はタクシーに乗って、コーヒー豆を買いに出た。タクシーの中でも、頭を過るのは、汐音の事ばかりだ。今頃何をしているのかと物思いに浸りながらタクシーの窓から外の景色を見るともなしに眺める。
ちょうど信号が赤になってタクシーが停まった。和真の乗る車の横を、ジョギング中の男性が追い越して行く。スラリと長身のかなりスタイルの良い男だった。
(かなり鍛えているんだろうな。あんな体格に憧れる……)
そんな感想を持ちながら眺めていると、その男が突然立ち止まった。膝に両手を当てて俯いている。
(? 疲れたのかな?)
なぜかその男の事が気になった。つい目で追ってしまう。
だが、信号が青になり、車が動き出したと同時に、男の体が左右に揺れたかと思うと、バタリと地面に倒れ込んだ。
「うわっ! あ! すみません! 車を止めて下さい!」
和真はタクシーを道の脇に止めてもらい、倒れた男の元へ急いだ。さすがに走る事はまだ出来ないので、早足で足を引きずりながらだ。
「大丈夫ですか?」
声を掛けると男が僅かに目を開いた。年の頃は、三十代ぐらいに見える。ジョギングをしていたとはいえ、酷い汗だ。顔色もかなり悪い。
「君……」
何か言おうとしたようだが、すぐに口を押えた。顔を背け、丸めた背中を波立たせる。どうやら吐き気もあるようだ。
(熱中症⁈)
急いで携帯を取り出し、広い背中をさすりながら和真は急いで救急車を呼んだ。
「吐いてもいいんですよ。我慢しないでください。今、救急車を呼びました。ここは日が当たります。少し日陰に移動しましょう。立てますか?」
和真は声を掛け続ける。異変に気付いたタクシーの運転手が駆け付けてくれたので、男の腕を持ち上げると、二人で担ぐようにして木陰へ移動させる。
(くうっ、お、重い……)
なんとか涼しい場所へ連れて来ると、地面に寝かせる。男はパーカーを着ていたので、前を開け、ズボンの紐も緩める。男に意識はあることはあるのだが、目を閉じたままぐったりとしていて、非常にヤバい状態のように見えた。
「あ、靴が脱げてる!」
必死だったので、靴が脱げていることにさえ気付いていなかったのだ。運動靴の紐を緩め、踵を踏んだ状態だったため、脱げでしまったようだ。脱げた靴を取りに行くついでに、近くにあった自動販売機で水を購入し、すぐに男の元へと戻る。
「水は飲めますか?」
和真は男の頭を自分の膝の上に乗せ、問いかける。
だが、男は僅かに首を振るだけだった。
(水が飲めないなんて、かなりヤバいのでは……)
「もうすぐ救急車が来ますからね。頑張ってください」
そう声を掛けると、男がうっすらと目を開けた。汗で額に張り付いた髪の間から覗く男の目が和真をじっと見つめてくる。その眼差しに、なぜか和真の鼓動がドクッと大きく脈打つ。遠くから救急車のサイレンの音が聞こえ始めた。
「救急車が来たようですね」
タクシーの運転手が道路の方へと歩いて行き、姿を現した救急車へ向かって手を振る。
その後、男は救急車に乗せられて病院へ運ばれていった。
「大丈夫かな……」
「意識はあったので、大丈夫ですよ。さあ、我々も行きましょうか?」
「はい。お願いします」
和真は再びタクシーに乗ったのだった。
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