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新章開幕 『ごきげんよう、母は元ギャルです』
最終話 「昔、私たちから始まり。今、娘たちへと続いてゆく」
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王都・中央宮殿――
春の花が咲き誇る祝賀の広間。
そこには、美しく着飾った人々と、ささやかに笑う若者たち、そして――懐かしいふたりの姿があった。
「……まさか、私たちの“婚約破棄”から始まった話が、こうなるとはね」
紅茶を手にしながら笑うのは、ミレイア・アーデル。
ギャルの伝説と呼ばれた彼女も、今は立派な奥様であり――娘・フレイアの母。
「まったくだ。あの日、“貴様とは釣り合わん”とか言ってすまなかった」
と、苦笑いを返したのは、かつての王子、今は堂々たる王となった――クラウス・フォン・シュトラール。
隣には妻であるレティシア王妃の姿も見え、そのそばには息子・クライアが、照れくさそうに佇んでいる。
そして、クライアの隣には――
今日、正式に婚約を発表したフレイアが、
頬を赤くしながら、けれど堂々と立っていた。
「やー、我ながらビックリだよね?
かつて“このギャル!風紀を乱す!”って破棄されてたアタシの娘が、王族と婚約だよ?」
「……あのときのお前は、確かに乱していた」
「今は褒めてんの?」
「肯定だ。お前の生き方は、確かにあのときの私を変えた」
「……へへ。そっちもね。ミレリーナ様、今や伝説よ?」
ふたりは笑い合った。
それはあの日、すれ違い、ぶつかり合い、
それでも互いの人生を動かしたふたりにしかできない、
穏やかで成熟した笑顔だった。
⸻
「クライア様、フレイア様、ご婚約おめでとうございます!」
人々の拍手の中、二人の子どもたちが祝福を浴びている。
そして、親たちは――そっと視線を交わす。
「それにしても、お前の娘……」
「ん?」
「“風紀が乱れます”って言いながら、しっかり恋に一直線だったな」
「そっちはそっちで、“ヤンキーだけど紳士”っていうギャップ盛れ男子じゃん。まさに“てぇてぇ”だわ☆」
「てぇてぇ……って、未だに意味がよくわからない」
「そのうちわかるって。……多分ね、王様になっても恋は“てぇてぇ”なんだよ」
「……ふむ、深いな」
ミレイアは最後に、クラウスのグラスにそっと自分の紅茶を重ねた。
「――お互い、良い親になったよね」
「……ああ。まったくもって、手強い子どもたちだ」
⸻
ふたりの娘と息子が、並んで微笑む姿。
あの日、破棄されたはずの婚約が、巡り巡って――新たな婚約という未来に辿りついた。
それは、誰にとっても想像以上に幸せな、“ギャル婚”の続きだった。
春の花が咲き誇る祝賀の広間。
そこには、美しく着飾った人々と、ささやかに笑う若者たち、そして――懐かしいふたりの姿があった。
「……まさか、私たちの“婚約破棄”から始まった話が、こうなるとはね」
紅茶を手にしながら笑うのは、ミレイア・アーデル。
ギャルの伝説と呼ばれた彼女も、今は立派な奥様であり――娘・フレイアの母。
「まったくだ。あの日、“貴様とは釣り合わん”とか言ってすまなかった」
と、苦笑いを返したのは、かつての王子、今は堂々たる王となった――クラウス・フォン・シュトラール。
隣には妻であるレティシア王妃の姿も見え、そのそばには息子・クライアが、照れくさそうに佇んでいる。
そして、クライアの隣には――
今日、正式に婚約を発表したフレイアが、
頬を赤くしながら、けれど堂々と立っていた。
「やー、我ながらビックリだよね?
かつて“このギャル!風紀を乱す!”って破棄されてたアタシの娘が、王族と婚約だよ?」
「……あのときのお前は、確かに乱していた」
「今は褒めてんの?」
「肯定だ。お前の生き方は、確かにあのときの私を変えた」
「……へへ。そっちもね。ミレリーナ様、今や伝説よ?」
ふたりは笑い合った。
それはあの日、すれ違い、ぶつかり合い、
それでも互いの人生を動かしたふたりにしかできない、
穏やかで成熟した笑顔だった。
⸻
「クライア様、フレイア様、ご婚約おめでとうございます!」
人々の拍手の中、二人の子どもたちが祝福を浴びている。
そして、親たちは――そっと視線を交わす。
「それにしても、お前の娘……」
「ん?」
「“風紀が乱れます”って言いながら、しっかり恋に一直線だったな」
「そっちはそっちで、“ヤンキーだけど紳士”っていうギャップ盛れ男子じゃん。まさに“てぇてぇ”だわ☆」
「てぇてぇ……って、未だに意味がよくわからない」
「そのうちわかるって。……多分ね、王様になっても恋は“てぇてぇ”なんだよ」
「……ふむ、深いな」
ミレイアは最後に、クラウスのグラスにそっと自分の紅茶を重ねた。
「――お互い、良い親になったよね」
「……ああ。まったくもって、手強い子どもたちだ」
⸻
ふたりの娘と息子が、並んで微笑む姿。
あの日、破棄されたはずの婚約が、巡り巡って――新たな婚約という未来に辿りついた。
それは、誰にとっても想像以上に幸せな、“ギャル婚”の続きだった。
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