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005 ずるい男の罠
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リリーは、それから三日間ずっとグレンのことを考えていた。この三日の間に、一度だけ夜会に出掛けたが全く楽しむことができなかった。
相変わらず、リリーに声をかけてくれる男性がいないので壁際が自分の定位置。父親の数少ない知り合いに紹介されることもあったが、全く興味を持たれない。
リリーと話していても、詰まらなそうにしているのがひしひしと伝わる。自分のような田舎娘に、優しく語りかけてくれる令息なんていない。
だから、どうしてもリリーは、グレンの顔が浮かんでしまった。リリーに向けてくれた優しい眼差し、自分を必要としているような縋るような表情、それらがずっと頭から離れない。
グレンは、どう言うつもりでリリーに「また会いたい」などと言ったのか……。考えても考えても、答えが見つからない。自分の都合のいいように解釈しても大丈夫なのだろうか? リリーは、誰かに相談したくて溜まらなかった。
だけど相談して、もう会わないほうがいいと言われるのが嫌だった。きっと騙されているだけだと言われるのが怖かった。
折角、リリーに興味を持ってくれた初めての男性なのだ……。できれば、失いたくなかった。
三日後、リリーはエイベル伯爵の夜会に出席していた。今日は、体調が回復した母親もいる。だけど母親は、久しぶりの知り合いとの再会に楽しそうに話に花を咲かせていた。
リリーも、一通り挨拶を済ませるといつものように壁際による。壁際からみるホールは、皆が笑顔で楽しそうに社交を行いリリーには眩しい空間に思える。
最初に感じた、胸のときめきも夢見るような憧れも参加回数を重ねるごとに薄れていた。リリーだって、王子様みたいな男性と楽しくおしゃべりがしたい。そう思ったら、リリーの足は庭園へと向かっていた。
父親も母親も、社交界シーズンが中盤に進んだこともあり、リリーへの監視の目を緩めていた。その隙をついて、リリーは行動に移す。
グレンとは、細かい時間を約束している訳ではないから必ず会えるとは限らない。だから、会えなかったらもうグレンのことは忘れようと決めた。
もし、もう一度会えた時は、その時考えればいいと若さゆえの勢いだった。
リリーは、庭園への入口を見つけて外に出る。エイベル伯爵家の庭園も、とても綺麗な空間だった。足元を照らす光がぼんやりと輝き、緑の背の高い生け垣で庭を四つに区切っている。
迷路のように細い道が四方に伸び、この庭を見たリリーはゲームみたいだとワクワクした。こんな迷路のような空間で、会える方が奇跡に近い。
会えなかったらばっさりと忘れる。よし、行こうとリリーは一番奥の道を進んだ。
ゆっくり進むと、あちらこちらから男女の会話のようなものが途切れ途切れ聞こえる。誰かに会うのは嫌だったので人気のない方にばかり向かった。
すると、狭くはあったが、ぽっかりと何もない空間が現れる。白いベンチが一つあり、ベンチの前にライトアップされた花が綺麗に並んでいた。
リリーは、そのベンチに腰かけて花を愛でる。この特別な雰囲気を味わえただけでも、来たかいがあったと喜ぶ。しばらく経って誰も来ないことを確認すると、そろそろ行こうとベンチから立ち上がった。外の空気を吸って気分転換ができたからか、グレンに会えなくても何だかスッキリしていた。
そんなに何度も、偶然会える訳がないのだと心のどこかでホッとする自分もいた。夢のような恋は始まらなかったけれど、それが自分には合っているような気がした。
(分不相応な恋なんて、しない方がいいんだ)
秘密基地のような小さな空間を横切って、元来た道の方に進む。すると、道の向こうから誰かが急ぎ足で歩いてくる音がする。
コツコツコツ
どんどん音が近づいてくるので、リリーは急に怖くなってくる。リリーは、割と楽天家なところがあるので、何でも大丈夫だろうと判断してしまう癖がある。
事が起こって初めて、どうしようと不安を抱く性格だった。怖さを感じながらも、動くことができないでいると金色の髪の男性が姿を現した。
リリーと目が合う。リリーの心を鷲掴みする、金の光り輝くガラスのような瞳だった。
「良かった。今日は、会えないかと思った」
グレンが、少し息を弾ませながら言った。リリーは、もう今日は会えないだろうと諦めていたので段々と胸がドキドキしてくる。
「こっこんばんは」
リリーは、少し緊張し声がうわずってしまう。
「こんばんは。来てくれて嬉しいよ。迷路みたいな庭だから、探し回ってしまったよ」
グレンが、ゆっくりとリリーの方に近づいてくる。その瞳は優しく、嬉しいという気持ちが滲み出ていた。リリーは、自分に会えたことをこんなに嬉しそうにしてくれて、他のことはもうどうでも良くなっていた。
グレンは、リリーの背に手を添えてベンチへと誘導してくれた。二人で、ベンチに腰掛ける。リリーは意識していなかったが、二人の距離はこの前よりも近く親密さが増しているみたいだった。
「今日のリリーも可愛いね」
グレンは、リリーを見て言った。突然、可愛いと言われてリリーはびっくりする。そんなこと、夜会に出席して初めて言われたから。
「あ、ありがとうございます……」
リリーの頬は赤くなり、戸惑いから顔を俯けてしまう。暫く沈黙が落ちる。
「やっぱり、リリーはいいね。リリーといると落ち着く」
グレンが、穏やかな顔をしてベンチの前に咲く花を見ていた。リリーは、その横顔を見て言葉が自然と出てしまう。
「あのっ、グレン様はどうして私を誘ったりしたの?」
リリーは、無邪気さ故に我慢しきれずに聞いてしまう。グレンは、一瞬戸惑ったような表情をしたがすぐにいつもと同じ穏やかな顔に戻る。
「前にも言ったけれど、リリーといると落ち着くんだ。僕はいつも、注目の的だから気を張っていることが多くて……。とても疲れるんだよ……。だからいつも、夜会で隙を見ては一人になれる庭に出ていたんだ」
リリーは、グレンの横顔を見ながら黙って聞いた。
「そしたら、真っ白なデビュタントドレスを着た、純真無垢な顔のリリーに会ったんだ。とても可愛い子だったし、つい引き留めてしまったけれど……。僕のその判断は、間違っていなかったって思っているよ」
グレンは、花が咲いている方を真っすぐ見ていたのに、ゆっくりリリーの顔に視線を移す。
「リリーの隣は居心地が良くて、嫌なことを忘れられたんだ。日常生活に戻っても、リリーの笑顔を思い出したら元気になれて……。一方的にこんなこと言ってごめん……。でも、ずっとリリーのことばかり考えてしまうんだ」
グレンが、申し訳なさと切なさをごちゃ混ぜにした複雑な表情をしている。リリーは、どうしていいかわからない。
それは、グレンが自分に好意を抱いていると解釈していいのだろうか? 自分は、何て答えればいいのだろう……。考えている筈なのに、全く答えが浮かばない。
「ねえ、リリー」
グレンが、突然名前を呼ぶからリリーは顔を上げて彼を見た。そしたらグレンが、顔をリリーにゆっくりと寄せてくる。
リリーには、スローモーションのようにゆっくりな動きに思えた。グレンの輝く瞳から目が離せない。そのままリリーは、何も考えられなくてそっと瞳を閉じた。
グレンの金の瞳に魅せられてしまったリリーは、拒否なんてできなかった。
相変わらず、リリーに声をかけてくれる男性がいないので壁際が自分の定位置。父親の数少ない知り合いに紹介されることもあったが、全く興味を持たれない。
リリーと話していても、詰まらなそうにしているのがひしひしと伝わる。自分のような田舎娘に、優しく語りかけてくれる令息なんていない。
だから、どうしてもリリーは、グレンの顔が浮かんでしまった。リリーに向けてくれた優しい眼差し、自分を必要としているような縋るような表情、それらがずっと頭から離れない。
グレンは、どう言うつもりでリリーに「また会いたい」などと言ったのか……。考えても考えても、答えが見つからない。自分の都合のいいように解釈しても大丈夫なのだろうか? リリーは、誰かに相談したくて溜まらなかった。
だけど相談して、もう会わないほうがいいと言われるのが嫌だった。きっと騙されているだけだと言われるのが怖かった。
折角、リリーに興味を持ってくれた初めての男性なのだ……。できれば、失いたくなかった。
三日後、リリーはエイベル伯爵の夜会に出席していた。今日は、体調が回復した母親もいる。だけど母親は、久しぶりの知り合いとの再会に楽しそうに話に花を咲かせていた。
リリーも、一通り挨拶を済ませるといつものように壁際による。壁際からみるホールは、皆が笑顔で楽しそうに社交を行いリリーには眩しい空間に思える。
最初に感じた、胸のときめきも夢見るような憧れも参加回数を重ねるごとに薄れていた。リリーだって、王子様みたいな男性と楽しくおしゃべりがしたい。そう思ったら、リリーの足は庭園へと向かっていた。
父親も母親も、社交界シーズンが中盤に進んだこともあり、リリーへの監視の目を緩めていた。その隙をついて、リリーは行動に移す。
グレンとは、細かい時間を約束している訳ではないから必ず会えるとは限らない。だから、会えなかったらもうグレンのことは忘れようと決めた。
もし、もう一度会えた時は、その時考えればいいと若さゆえの勢いだった。
リリーは、庭園への入口を見つけて外に出る。エイベル伯爵家の庭園も、とても綺麗な空間だった。足元を照らす光がぼんやりと輝き、緑の背の高い生け垣で庭を四つに区切っている。
迷路のように細い道が四方に伸び、この庭を見たリリーはゲームみたいだとワクワクした。こんな迷路のような空間で、会える方が奇跡に近い。
会えなかったらばっさりと忘れる。よし、行こうとリリーは一番奥の道を進んだ。
ゆっくり進むと、あちらこちらから男女の会話のようなものが途切れ途切れ聞こえる。誰かに会うのは嫌だったので人気のない方にばかり向かった。
すると、狭くはあったが、ぽっかりと何もない空間が現れる。白いベンチが一つあり、ベンチの前にライトアップされた花が綺麗に並んでいた。
リリーは、そのベンチに腰かけて花を愛でる。この特別な雰囲気を味わえただけでも、来たかいがあったと喜ぶ。しばらく経って誰も来ないことを確認すると、そろそろ行こうとベンチから立ち上がった。外の空気を吸って気分転換ができたからか、グレンに会えなくても何だかスッキリしていた。
そんなに何度も、偶然会える訳がないのだと心のどこかでホッとする自分もいた。夢のような恋は始まらなかったけれど、それが自分には合っているような気がした。
(分不相応な恋なんて、しない方がいいんだ)
秘密基地のような小さな空間を横切って、元来た道の方に進む。すると、道の向こうから誰かが急ぎ足で歩いてくる音がする。
コツコツコツ
どんどん音が近づいてくるので、リリーは急に怖くなってくる。リリーは、割と楽天家なところがあるので、何でも大丈夫だろうと判断してしまう癖がある。
事が起こって初めて、どうしようと不安を抱く性格だった。怖さを感じながらも、動くことができないでいると金色の髪の男性が姿を現した。
リリーと目が合う。リリーの心を鷲掴みする、金の光り輝くガラスのような瞳だった。
「良かった。今日は、会えないかと思った」
グレンが、少し息を弾ませながら言った。リリーは、もう今日は会えないだろうと諦めていたので段々と胸がドキドキしてくる。
「こっこんばんは」
リリーは、少し緊張し声がうわずってしまう。
「こんばんは。来てくれて嬉しいよ。迷路みたいな庭だから、探し回ってしまったよ」
グレンが、ゆっくりとリリーの方に近づいてくる。その瞳は優しく、嬉しいという気持ちが滲み出ていた。リリーは、自分に会えたことをこんなに嬉しそうにしてくれて、他のことはもうどうでも良くなっていた。
グレンは、リリーの背に手を添えてベンチへと誘導してくれた。二人で、ベンチに腰掛ける。リリーは意識していなかったが、二人の距離はこの前よりも近く親密さが増しているみたいだった。
「今日のリリーも可愛いね」
グレンは、リリーを見て言った。突然、可愛いと言われてリリーはびっくりする。そんなこと、夜会に出席して初めて言われたから。
「あ、ありがとうございます……」
リリーの頬は赤くなり、戸惑いから顔を俯けてしまう。暫く沈黙が落ちる。
「やっぱり、リリーはいいね。リリーといると落ち着く」
グレンが、穏やかな顔をしてベンチの前に咲く花を見ていた。リリーは、その横顔を見て言葉が自然と出てしまう。
「あのっ、グレン様はどうして私を誘ったりしたの?」
リリーは、無邪気さ故に我慢しきれずに聞いてしまう。グレンは、一瞬戸惑ったような表情をしたがすぐにいつもと同じ穏やかな顔に戻る。
「前にも言ったけれど、リリーといると落ち着くんだ。僕はいつも、注目の的だから気を張っていることが多くて……。とても疲れるんだよ……。だからいつも、夜会で隙を見ては一人になれる庭に出ていたんだ」
リリーは、グレンの横顔を見ながら黙って聞いた。
「そしたら、真っ白なデビュタントドレスを着た、純真無垢な顔のリリーに会ったんだ。とても可愛い子だったし、つい引き留めてしまったけれど……。僕のその判断は、間違っていなかったって思っているよ」
グレンは、花が咲いている方を真っすぐ見ていたのに、ゆっくりリリーの顔に視線を移す。
「リリーの隣は居心地が良くて、嫌なことを忘れられたんだ。日常生活に戻っても、リリーの笑顔を思い出したら元気になれて……。一方的にこんなこと言ってごめん……。でも、ずっとリリーのことばかり考えてしまうんだ」
グレンが、申し訳なさと切なさをごちゃ混ぜにした複雑な表情をしている。リリーは、どうしていいかわからない。
それは、グレンが自分に好意を抱いていると解釈していいのだろうか? 自分は、何て答えればいいのだろう……。考えている筈なのに、全く答えが浮かばない。
「ねえ、リリー」
グレンが、突然名前を呼ぶからリリーは顔を上げて彼を見た。そしたらグレンが、顔をリリーにゆっくりと寄せてくる。
リリーには、スローモーションのようにゆっくりな動きに思えた。グレンの輝く瞳から目が離せない。そのままリリーは、何も考えられなくてそっと瞳を閉じた。
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