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第1話
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「では、判決を言い渡します。被告――リーリエル・イルスタンを、国外追放の刑に処す!」
厳しい顔をした裁判長にそう言われても、いまいち現実感が湧かず、私はしばらく茫然としていた。
えぇ~……?
これ、何かの間違いでしょ……?
私、一応、この国の王族なんだけど、本当に、国外追放されちゃうの……?
・
・
・
そして私は、本当に国外へ追放された。
向かう先は、かなり離れた隣の国。
名前は確か、トラウゼン……だったはずだ。
護送用の小さな馬車に揺られながら、私は小さくため息を漏らす。
それで、気持ちを切り替えた。
まあ、追放されちゃったものはしょうがないもんね。
前向きに頑張ってれば、なんとかなるでしょ。
さて、ここで、私が何者で、どうして国を追われたのか、簡潔に説明するといたしましょう。
私の名前は、リーリエル。
まだ16歳だけど、魔法王国イルスタンで、ナンバーワンの魔法の天才よ。
自分で自分のことを『ナンバーワンの天才』だなんて言うと、生意気だと思われそうだけど、実際にぶっちぎりの天才なのに、『私なんて全然たいしたことないんですぅ』なんて謙遜してたら、逆に嫌味じゃない?
……いや、でも、この生意気な態度が良くなかったのかもね。
私にはお姉様がいて、この人もなかなかの魔法の天才なんだけど、私にはどうしても勝てなかった。んで、私は、今言った通り、謙遜したりしない性格だから、そのせいで、かなりお姉様の不興を買ってたのよね。
でも、一応は姉妹だし、一時的に不仲になっても、いつかは関係が元に戻ると思ってた。……でも、ランセリアお姉様の私に対する嫉妬と憎しみは想像以上だったようで、彼女は私に濡れ衣を着せ、大罪人に仕立て上げた。そして、あっという間に裁判は終わり、このざまってわけ。
しかし、仮にも第二王女である私を追放とは、この国の司法制度は、実に容赦がない。
私が生まれる前は、王族や一部の上級貴族――いわゆる特権階級に対しては、色々と優遇措置が取られていたそうだが、私のお父様が『どんな身分でも、公平に裁かれるべきだ!』という信念のもと、積極的に改革を進め、そういった特権をすべて廃止してしまったらしい。
実に高潔でご立派な考えだと思うが、そのせいで、娘の私が国外追放されるというのも、皮肉な話である。今は亡きお父様も、私がこんなことになったって知ったら、ショックだろうなあ。
さて、私の身の上話は、とりあえずこれくらいにしておきましょうか。説明ばかりだと、退屈しちゃうでしょ? これまでに起こったことは、まあ、またおいおい、話していくとするわ。
厳しい顔をした裁判長にそう言われても、いまいち現実感が湧かず、私はしばらく茫然としていた。
えぇ~……?
これ、何かの間違いでしょ……?
私、一応、この国の王族なんだけど、本当に、国外追放されちゃうの……?
・
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そして私は、本当に国外へ追放された。
向かう先は、かなり離れた隣の国。
名前は確か、トラウゼン……だったはずだ。
護送用の小さな馬車に揺られながら、私は小さくため息を漏らす。
それで、気持ちを切り替えた。
まあ、追放されちゃったものはしょうがないもんね。
前向きに頑張ってれば、なんとかなるでしょ。
さて、ここで、私が何者で、どうして国を追われたのか、簡潔に説明するといたしましょう。
私の名前は、リーリエル。
まだ16歳だけど、魔法王国イルスタンで、ナンバーワンの魔法の天才よ。
自分で自分のことを『ナンバーワンの天才』だなんて言うと、生意気だと思われそうだけど、実際にぶっちぎりの天才なのに、『私なんて全然たいしたことないんですぅ』なんて謙遜してたら、逆に嫌味じゃない?
……いや、でも、この生意気な態度が良くなかったのかもね。
私にはお姉様がいて、この人もなかなかの魔法の天才なんだけど、私にはどうしても勝てなかった。んで、私は、今言った通り、謙遜したりしない性格だから、そのせいで、かなりお姉様の不興を買ってたのよね。
でも、一応は姉妹だし、一時的に不仲になっても、いつかは関係が元に戻ると思ってた。……でも、ランセリアお姉様の私に対する嫉妬と憎しみは想像以上だったようで、彼女は私に濡れ衣を着せ、大罪人に仕立て上げた。そして、あっという間に裁判は終わり、このざまってわけ。
しかし、仮にも第二王女である私を追放とは、この国の司法制度は、実に容赦がない。
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