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第18話
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それから、さらに数ヶ月が過ぎた。
私は今、アンディと一緒に、世界を旅している。
実はアンディは、世界中を駆け巡る冒険者であり、実家である宿屋には、しばらくの間、体を休めるために戻って来ていただけなのである。……アンディが『そろそろまた、冒険の旅に出ようと思ってるんだ』と口にしたとき、私は迷わずにこう言った。
『私も連れて行って』と。
私とアンディの関係は、ずっと友達以上、恋人未満といった感じだったが、アンディは私の人生になくてはならないほど大切な存在になっており、もう彼と語らうことのできない生活など、私には想像もできなかった。
いつも笑顔で私の話を聞いてくれるアンディだったが、その時ばかりは少しだけ悩み、真剣な瞳で、こう言葉を返した。
『僕の旅は、ただの旅行とは違うから、危ない思いをすることもある。……それでも、ついて来るかい?』
私は、悩まず頷いた。
アンディは、もう何も言わず、私を受け入れてくれた。
そして、今に至ると言うわけである。
冒険者として、洞窟の探索を終え、高原にて二人、腰を下ろす私たち。
爽やかな風に髪を揺らしながら、アンディは朗らかに言う。
「ラスティーナも、冒険者の生活に随分と慣れてきたね。思った以上に体力もあるし、良い相棒だよ」
私は、風で少し乱れた髪を整え、微笑した。
「宿屋の仕事で、体はかなり鍛えられてたからね。……旦那さんとおかみさんは、元気にやっているかしら」
「親父とお袋なら大丈夫だよ。僕たちが旅に出る前に、新しい従業員も補充できたし、万事問題なしさ」
「そうね。手際の良さそうな人だったし、私よりよっぽど優秀だったりして。……アンディ、それ、何を持ってるの?」
「ん? ああ、これ? 朝、町を出る時、新聞売りがいただろ? 後で読もうと思って、買っておいたんだ」
「あなた、本当に新聞好きね」
「情報収集も、冒険者の仕事の内さ。さて、今日はどんなことが書いてあるかな。……あっ」
「どうしたの?」
「バグマルス王国の跡地に、生き残った民衆たちの手で、新しい、小さな国ができたらしい」
「そうなんだ。もうあの辺りに魔物はいないから、きっと平和な国になるわね」
「その小さな国から、新聞の通知欄に、メッセージがあるんだ」
「へえ、どんな?」
そこでアンディは、こちらを見てニッコリと笑い、黙った。
その思わせぶりな態度に、私は首を傾げ、もう一度問う。
「何よ。いったい、どうしたの?」
「ふふ、この通知欄、見てみなよ」
「通知欄ねぇ……前に、あの傲慢なバグマルス王家から、とんでもない上から目線で『戻ってこい』って言われたし、あんまり良い思い出がないんだけど……」
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それから、さらに数ヶ月が過ぎた。
私は今、アンディと一緒に、世界を旅している。
実はアンディは、世界中を駆け巡る冒険者であり、実家である宿屋には、しばらくの間、体を休めるために戻って来ていただけなのである。……アンディが『そろそろまた、冒険の旅に出ようと思ってるんだ』と口にしたとき、私は迷わずにこう言った。
『私も連れて行って』と。
私とアンディの関係は、ずっと友達以上、恋人未満といった感じだったが、アンディは私の人生になくてはならないほど大切な存在になっており、もう彼と語らうことのできない生活など、私には想像もできなかった。
いつも笑顔で私の話を聞いてくれるアンディだったが、その時ばかりは少しだけ悩み、真剣な瞳で、こう言葉を返した。
『僕の旅は、ただの旅行とは違うから、危ない思いをすることもある。……それでも、ついて来るかい?』
私は、悩まず頷いた。
アンディは、もう何も言わず、私を受け入れてくれた。
そして、今に至ると言うわけである。
冒険者として、洞窟の探索を終え、高原にて二人、腰を下ろす私たち。
爽やかな風に髪を揺らしながら、アンディは朗らかに言う。
「ラスティーナも、冒険者の生活に随分と慣れてきたね。思った以上に体力もあるし、良い相棒だよ」
私は、風で少し乱れた髪を整え、微笑した。
「宿屋の仕事で、体はかなり鍛えられてたからね。……旦那さんとおかみさんは、元気にやっているかしら」
「親父とお袋なら大丈夫だよ。僕たちが旅に出る前に、新しい従業員も補充できたし、万事問題なしさ」
「そうね。手際の良さそうな人だったし、私よりよっぽど優秀だったりして。……アンディ、それ、何を持ってるの?」
「ん? ああ、これ? 朝、町を出る時、新聞売りがいただろ? 後で読もうと思って、買っておいたんだ」
「あなた、本当に新聞好きね」
「情報収集も、冒険者の仕事の内さ。さて、今日はどんなことが書いてあるかな。……あっ」
「どうしたの?」
「バグマルス王国の跡地に、生き残った民衆たちの手で、新しい、小さな国ができたらしい」
「そうなんだ。もうあの辺りに魔物はいないから、きっと平和な国になるわね」
「その小さな国から、新聞の通知欄に、メッセージがあるんだ」
「へえ、どんな?」
そこでアンディは、こちらを見てニッコリと笑い、黙った。
その思わせぶりな態度に、私は首を傾げ、もう一度問う。
「何よ。いったい、どうしたの?」
「ふふ、この通知欄、見てみなよ」
「通知欄ねぇ……前に、あの傲慢なバグマルス王家から、とんでもない上から目線で『戻ってこい』って言われたし、あんまり良い思い出がないんだけど……」
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