[完結]7回も人生やってたら無双になるって

紅月

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妄想大暴走してます

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ミモザが両手を広げて金色の光を玉にすると

「消え失せてしまいなさい。光は常に自由です」

と、アリッサの手首に巻き付いていた呪いを解呪した時と同じ言葉を口にした。

ミモザが作った光がふわりと浮かび、会場の高い天井の一番高い所まで上がり、一瞬鋭い光を放ち細かい光の粒となって会場に居るすべてのもの達の上にキラキラと降り注いだ。

「綺麗」

誰かが光の粒に手を伸ばすと、光の粒が薄桃色の花弁に変わり清々しい香りが会場を満たした。

「派手な演出になったな」
「アンサシアが協力を、と言い出した時からこうなると思ってました」
「まぁな。ゴールドが鼻息を荒くして任せろ、と言ってたからかなりな事をするかもと思ってたが、派手だな」

アンサシアの花の清々しい香りが会場内を包み、ドラゴンの祝福の光が乱舞する中、ミモザは女神の様に美しかった。

騒がしかった会場内もほう、とため息が溢れ、気が付けば愚かにも幻覚魔法の罠に掛かった者達が俯き、震えている。
その姿を見るだけで、彼等がどれだけ不敬な態度をしていたか判る。

「流石ミモザ。魔法省が褒めていただけの力だ」

エリンジウムがミモザに微笑み、そっと手を取った。

「嘘よ嘘。どうして、どうして婚約破棄してくんないの。アタシを婚約者にしてくれるはずでしょ」

慌てて人混みから走り出て、エリンジウムに縋りつこうとするデージーの暴言にエリンジウムが深いため息を吐いた。

「君、いったい何が言いたい?私の婚約者はミモザだ」

周りの者達に押さえ付けられたデージーをエリンジウムはミモザの肩に手を置き、冷ややかに見る。

「嘘よ。フラグは全部立てたし、イベントだってクリアしてたもん」

デージーが顔を歪め叫ぶが、大勢人が居るのに誰1人慰めたり庇ったりしない。
デージーが信じているのは、アリッサの幻覚魔法だと分かってしまったから。
それに彼らはデージーが何を言っているのかまるで理解出来ない。

「何を言っているのかわからない」

エリンジウムが冷ややかに言うと、マロウが鼻で笑う。

「頭の中にカビでも生えているのでしょう。使い物にならないから訳の分からないことを言うんですよ」

モルセラはマロウの言葉に何度も頷き

「サンキライやガウラが居たらこいつの事、ダンジョンに捨てて来る、と言ってそうですね」

この場に居ない者達の名前を言い、馬鹿にした顔でデージーを見ていた。

「何でそんなこと言うの。アタシ、ちゃんと逆ハーのフラグ立てたし、ミスなんてしてないのに」
「まったく。君は何が言いたいんだ?」

マロウの冷たい目に気が付いていないデージーは

「アタシはこの世界のヒロインで、みんなアタシの事が好きで、アタシを幸せにしてくれる筈なのに」

と、妄想を捲し立てた。
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