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陽だまりのアトリエと、小さな麦の穂 〜守り神と育む、家族のレシピ〜
第81話 公開実験の宣告と、母が背負う十字架
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嵐の夜の死闘から一週間。
「アトリエ・フィオナ」の厨房は、仲間たちの手によって元通り、いや、以前よりも輝きを増して修復されていた。
割れた窓は嵌め直され、マルセルが持ち帰ったデータにより、王都の水脈も安全が確認された。
「きゅう」
フィオナが新しい生地を捏ねていると、足元でホズネが小さく鳴いた。
ホズネの毛並みは再び黄金色の艶を取り戻し、その尻尾からこぼれる酵母の胞子は、穏やかな陽光のように厨房全体を温めている。
アルトはホズネの隣で、ご機嫌に粘土遊びに興じている。
「よかったね、ホズネ。パン生地も、もう元気いっぱいだって」
フィオナは微笑んだ。
その笑顔は、かつて自身の心にあった「鉄の仮面」を剥がされ、パン職人として、そして母として成長した、今の彼女の全てだった。
「それにしても、あの学者ども、あっさり引き下がりやがって」
ルーカスが、店の裏口の木材を補強しながら、ぶっきらぼうに言った。
彼は相変わらず、息子とフィオナへの警戒レベルを最大に保っている。
「グレイ・ベルモンド氏は、自身の過ちを認め、王立アカデミーの管理下で研究を続ける道を選びました。
彼を突き動かしていたのは、狂気ではなく、深い悲しみでしたから」
マルセルが、コーヒーを淹れながら冷静に解説する。
彼の冷静な瞳は、王都の静けさが不気味であることを示していた。
グレイの背後にいた、アルトの力を「科学的に管理・量産」しようとするアカデミー強硬派、すなわち「根源の探求者」たちの真の意図は、まだ潰えていない。
「私的な拉致計画が失敗した今、彼らは必ず『公的な』手段で、アルト様の力を手に入れようとするでしょう」
マルセルの予感は、その日の午後に現実のものとなった。
---
カラン、と。
ドアベルが鳴り、店の扉が開かれた。
入ってきたのは、上質な礼服を身にまとった二人の男。
一人は王宮の紋章をつけた伝令役。
そしてもう一人は、冷徹な理知を瞳に宿した、王立アカデミーの査察官らしき人物だった。
彼らの纏う空気は、王宮のシャンデリアの光のようにきらびやかで、それでいてフィオナの体を締め付けるコルセットのように息苦しかった。
フィオナがカウンター越しに会釈すると、査察官はパンには目もくれず、フィオナを射抜くような冷たい視線を向けた。
「フィオナ・フォン・シルフィード殿。王立アカデミー特別諮問委員会より、重要事項を伝達しに参りました」
その声は、感情を排した無機質な響きだった。
彼は、恭しくというよりも、権威を誇示するかのように、分厚い羊皮紙の巻物をカウンターに叩きつけるように置いた。
「これを見よ。貴殿の息子、アルト君が持つ『規格外の生命活性化能力』は、我が王国の安全保障上、極めて重大な懸念を抱かせる」
「な、何を仰っているのですか」
フィオナの表情が、硬直した。
「その力は、使い方次第で、かつての『眠り病』のような国家的な危機を未然に防ぎ、
あるいは、悪用されれば世界を滅亡に導く可能性すら秘めている」
査察官は、アルトを指差した。
「よって、王立アカデミーは、その力を『公共の資源』として位置づけ、その性質と制御方法を科学的に解明する必要があると決定した。
これは国家の命令である」
伝令役が、フィオナに一つの書類を差し出した。
それは「招待状」ではなく、「王宮公開実験/討論会への参加召喚状」と記されていた。
「近々、王宮の大広間にて、アルト君の能力を検証する公開実験と、その『管理の是非』を問う討論会を開催する。
貴殿は、直ちにその召喚に応じ、アルト君をアカデミーの『特別研究員』として隔離(保護)させる義務がある」
「ふざけるな!」
ルーカスが、怒りに顔を真っ赤にして飛び出してきた。
「俺の息子を、誰が実験材料にしていいと言った!
帰れ、この薄汚いアカデミーの犬め!」
ルーカスは、大剣を握る癖で、カウンターを勢いよく乗り越えようとした。
しかし、査察官は眉一つ動かさない。
「その言葉、聞き捨てなりませんな、ルーカス・フォン・メルヒェン殿。
王家の御命に対する反逆と見なしますぞ」
そして、彼は冷たく付け加えた。
「もし、貴殿らがこの召喚を拒否するならば、我々はアルト君を国家の脅威とみなし、武力をもって保護下に置く。
そして、公爵家(ヴィルヘルム家)の名誉を地に堕とした罪と、王命拒否の罪を重ね、貴殿らの一家全てを連帯責任をもって裁くことになるでしょう」
その言葉は、フィオナがかつて失墜した公爵令嬢としての過去と、
政治的な力によって自分の全てが奪われた屈辱を、残酷なまでに呼び起こした。
(私を、またあの息苦しい檻の中に戻す気なの……?)
フィオナは、背後に隠れるアルトの小さな頭に、そっと手を置いた。
アルトは、母親の緊迫を感じ取り、不安そうにフィオナの腰にしがみついている。
「……お断りします」
フィオナの声は、低く、かすかに震えていた。
「息子は、誰の資源でも、誰の管理下に置かれるべきものでもありません」
「愚かな! その感傷こそが、世界を滅ぼす!」
査察官は唾を飛ばす勢いで断じた。
「貴殿が『悪役令嬢』と蔑まれたのは、感情を制御できぬその未熟さゆえだ!
科学の合理性に、私情を挟むな!」
フィオナは、かつての屈辱の言葉を突きつけられても、もう怯まなかった。
彼女は、査察官の冷たい瞳を、まっすぐに見つめ返した。
「ええ。確かに、私の笑顔は不器用です。感情を制御できません。
でも、だからこそ、私はパン職人として、『心』を込めることができる」
フィオナは、羊皮紙を手に取った。
「王宮での公開実験、謹んでお受けいたします。
ただし、武力や政治的な力によってではなく、パン職人の誇りをもって、皆様の前に立ちましょう」
彼女の瞳には、かつて師匠レオンから教わった「パン職人はパンで語れ」という、揺るぎない魂の炎が宿っていた。
「私のパンが、あなたの言う『管理された秩序』と、どちらが正しいのか。
この王都の大広間で、証明してご覧に入れますわ」
それは、息子を守るため、そして自分の手に入れた「路地裏の陽だまり」を守るため、
母が背負うことを決意した、最後の十字架だった。
「アトリエ・フィオナ」の厨房は、仲間たちの手によって元通り、いや、以前よりも輝きを増して修復されていた。
割れた窓は嵌め直され、マルセルが持ち帰ったデータにより、王都の水脈も安全が確認された。
「きゅう」
フィオナが新しい生地を捏ねていると、足元でホズネが小さく鳴いた。
ホズネの毛並みは再び黄金色の艶を取り戻し、その尻尾からこぼれる酵母の胞子は、穏やかな陽光のように厨房全体を温めている。
アルトはホズネの隣で、ご機嫌に粘土遊びに興じている。
「よかったね、ホズネ。パン生地も、もう元気いっぱいだって」
フィオナは微笑んだ。
その笑顔は、かつて自身の心にあった「鉄の仮面」を剥がされ、パン職人として、そして母として成長した、今の彼女の全てだった。
「それにしても、あの学者ども、あっさり引き下がりやがって」
ルーカスが、店の裏口の木材を補強しながら、ぶっきらぼうに言った。
彼は相変わらず、息子とフィオナへの警戒レベルを最大に保っている。
「グレイ・ベルモンド氏は、自身の過ちを認め、王立アカデミーの管理下で研究を続ける道を選びました。
彼を突き動かしていたのは、狂気ではなく、深い悲しみでしたから」
マルセルが、コーヒーを淹れながら冷静に解説する。
彼の冷静な瞳は、王都の静けさが不気味であることを示していた。
グレイの背後にいた、アルトの力を「科学的に管理・量産」しようとするアカデミー強硬派、すなわち「根源の探求者」たちの真の意図は、まだ潰えていない。
「私的な拉致計画が失敗した今、彼らは必ず『公的な』手段で、アルト様の力を手に入れようとするでしょう」
マルセルの予感は、その日の午後に現実のものとなった。
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カラン、と。
ドアベルが鳴り、店の扉が開かれた。
入ってきたのは、上質な礼服を身にまとった二人の男。
一人は王宮の紋章をつけた伝令役。
そしてもう一人は、冷徹な理知を瞳に宿した、王立アカデミーの査察官らしき人物だった。
彼らの纏う空気は、王宮のシャンデリアの光のようにきらびやかで、それでいてフィオナの体を締め付けるコルセットのように息苦しかった。
フィオナがカウンター越しに会釈すると、査察官はパンには目もくれず、フィオナを射抜くような冷たい視線を向けた。
「フィオナ・フォン・シルフィード殿。王立アカデミー特別諮問委員会より、重要事項を伝達しに参りました」
その声は、感情を排した無機質な響きだった。
彼は、恭しくというよりも、権威を誇示するかのように、分厚い羊皮紙の巻物をカウンターに叩きつけるように置いた。
「これを見よ。貴殿の息子、アルト君が持つ『規格外の生命活性化能力』は、我が王国の安全保障上、極めて重大な懸念を抱かせる」
「な、何を仰っているのですか」
フィオナの表情が、硬直した。
「その力は、使い方次第で、かつての『眠り病』のような国家的な危機を未然に防ぎ、
あるいは、悪用されれば世界を滅亡に導く可能性すら秘めている」
査察官は、アルトを指差した。
「よって、王立アカデミーは、その力を『公共の資源』として位置づけ、その性質と制御方法を科学的に解明する必要があると決定した。
これは国家の命令である」
伝令役が、フィオナに一つの書類を差し出した。
それは「招待状」ではなく、「王宮公開実験/討論会への参加召喚状」と記されていた。
「近々、王宮の大広間にて、アルト君の能力を検証する公開実験と、その『管理の是非』を問う討論会を開催する。
貴殿は、直ちにその召喚に応じ、アルト君をアカデミーの『特別研究員』として隔離(保護)させる義務がある」
「ふざけるな!」
ルーカスが、怒りに顔を真っ赤にして飛び出してきた。
「俺の息子を、誰が実験材料にしていいと言った!
帰れ、この薄汚いアカデミーの犬め!」
ルーカスは、大剣を握る癖で、カウンターを勢いよく乗り越えようとした。
しかし、査察官は眉一つ動かさない。
「その言葉、聞き捨てなりませんな、ルーカス・フォン・メルヒェン殿。
王家の御命に対する反逆と見なしますぞ」
そして、彼は冷たく付け加えた。
「もし、貴殿らがこの召喚を拒否するならば、我々はアルト君を国家の脅威とみなし、武力をもって保護下に置く。
そして、公爵家(ヴィルヘルム家)の名誉を地に堕とした罪と、王命拒否の罪を重ね、貴殿らの一家全てを連帯責任をもって裁くことになるでしょう」
その言葉は、フィオナがかつて失墜した公爵令嬢としての過去と、
政治的な力によって自分の全てが奪われた屈辱を、残酷なまでに呼び起こした。
(私を、またあの息苦しい檻の中に戻す気なの……?)
フィオナは、背後に隠れるアルトの小さな頭に、そっと手を置いた。
アルトは、母親の緊迫を感じ取り、不安そうにフィオナの腰にしがみついている。
「……お断りします」
フィオナの声は、低く、かすかに震えていた。
「息子は、誰の資源でも、誰の管理下に置かれるべきものでもありません」
「愚かな! その感傷こそが、世界を滅ぼす!」
査察官は唾を飛ばす勢いで断じた。
「貴殿が『悪役令嬢』と蔑まれたのは、感情を制御できぬその未熟さゆえだ!
科学の合理性に、私情を挟むな!」
フィオナは、かつての屈辱の言葉を突きつけられても、もう怯まなかった。
彼女は、査察官の冷たい瞳を、まっすぐに見つめ返した。
「ええ。確かに、私の笑顔は不器用です。感情を制御できません。
でも、だからこそ、私はパン職人として、『心』を込めることができる」
フィオナは、羊皮紙を手に取った。
「王宮での公開実験、謹んでお受けいたします。
ただし、武力や政治的な力によってではなく、パン職人の誇りをもって、皆様の前に立ちましょう」
彼女の瞳には、かつて師匠レオンから教わった「パン職人はパンで語れ」という、揺るぎない魂の炎が宿っていた。
「私のパンが、あなたの言う『管理された秩序』と、どちらが正しいのか。
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