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第22話 謎の老紳士と、受け継がれるパンの魂
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侯爵家の夜会での大成功から数日。「アトリエ・フィオナ」は、もはや王都の片隅の隠れた名店ではなく、食通の貴族から甘いもの好きの庶民まで、誰もがその名を知る人気店となっていた。連日、開店前から店の前には行列ができ、昼過ぎにはほとんどのパンが売り切れてしまうという、嬉しい悲鳴の日々が続いていた。
そんなある日の午後、店の喧騒が少し落ち着いた頃だった。フィオナは、店の前のショーウィンドウに並べられたパンを、まるで我が子でも見るような優しい目つきでじっと見つめている一人の老人に気づいた。古びた外套をまとい、その顔には深い皺が刻まれているが、背筋はしゃんと伸び、どこか気品さえ感じさせる。しかし、その瞳の奥には、拭いきれない深い悲しみと、そしてパンへの強い憧憬のような色が浮かんでいた。
(あの方、毎日いらっしゃってるわ……でも、一度もお店には入ってこられない……)
フィオナは、思わず店の扉を開け、その老人に声をかけた。
「あの……もしよろしければ、中で温かいハーブティーでもいかがですか? 今日は少し冷えますから」
老人は、フィオナの声に驚いたように顔を上げ、そして戸惑ったように首を振ろうとした。しかし、フィオナの真っ直ぐな瞳と、店の中から漂ってくるパンの香りに抗えなかったのだろう。こくりと頷くと、静かに店内へと足を踏み入れた。
エリィがにこやかにハーブティーを出し、フィオナは焼き立ての「太陽の恵みブレッド」を薄くスライスして老人の前に差し出した。
「どうぞ。ほんの気持ちですが」
老人は、震える手でパンを手に取り、まずその香りを深く吸い込んだ。そして、ひとかけらを口に運ぶと、その動きがぴたりと止まった。次の瞬間、その皺だらけの頬を、大粒の涙が伝い落ちたのだ。
「……ああ……こんなに心が温かくなるパンは……何十年ぶりだろうか……」
老人は、嗚咽を漏らしながら、しかし大切そうにパンを味わっている。その姿に、フィオナもエリィも、そして様子を窺っていたルーカスも、思わず言葉を失った。
やがて少し落ち着いた老人は、ぽつりぽつりと自分のことを語り始めた。彼もかつてはパン職人で、王都でも指折りの名店を構えていたこと。しかし、ある悲しい事件がきっかけで全てを失い、パンを焼くことも、食べる気力さえも失ってしまっていたこと。そして、フィオナの店の噂を聞きつけ、毎日店の前まで来ては、パンの香りを嗅ぐことだけが唯一の慰めだったということ。
「おじいちゃん、このパンはね、フィオナ様が心を込めて焼いた、特別なパンなんですよ! きっと、おじいちゃんの元気も出してくれます!」
エリィが、純粋な同情心から、老人の手を握って一生懸命に話しかける。
「……ふむ。こいつは、ただの爺さんじゃねえな。そのパンへの執着、どこかで嗅いだことがあるような……」
ルーカスは、いつものように鋭い(そして大抵は的外れな)推理を働かせ、探偵気取りで老人を観察している。マルセルは…老人の話し方や、外套の袖口から僅かに覗く上質なシャツの生地といった細部から、既にその素性の幾つかを特定し終えているようだったが、今は静かに成り行きを見守っている。
そこへ、カラン、とドアベルが鳴り、入ってきたのはレオン親方だった。彼は、店内にいる老人を一瞥すると、ほんの僅かだが眉をひそめ、そしてフィオナに向かっていつものように言った。
「おい、嬢ちゃん。今日のライ麦パン、また少し焼きが甘えぞ! それから、店の前に変な爺さんがうろついてると思ったら、やっぱりお前が拾ってきたのか。物好きも大概にしろよ」
しかし、その言葉とは裏腹に、レオンの視線は老人に注がれたまま、どこか懐かしむような、そして少しだけ苦いような、複雑な色を浮かべていた。老人とレオンの間には、何か浅からぬ因縁があるのかもしれない。
数日後、あの老人が再び店を訪れた。そして、フィオナに一冊の古びた革表紙のノートを差し出した。
「これは…わしが若い頃からずっと書き溜めていた、パンのレシピ帳だ。中には、もう王都では誰も焼かなくなったような、古い古いパンの作り方も記してある。君のような若い人に、わしの…いや、わしらが愛したパンの魂を受け継いでもらえたら、これ以上の本望はない…」
フィオナが恐る恐るそのノートを開くと、そこには美しい手書きの文字で、様々なパンのレシピだけでなく、材料の選び方、酵母の育て方、そしてパン職人としての心構えまでが、愛情深く綴られていた。それは、一人のパン職人の人生そのものだった。
「こんな…大切なものを、私がいただいてよろしいのですか?」
「君だからこそ、託したいのだよ。君のパンには、人を幸せにする力があるからな」
老人は、穏やかに微笑むと、それだけ言って静かに去っていった。
店は相変わらず大繁盛だった。しかし、フィオナの心の中には、新たな悩みが芽生え始めていた。忙しさに追われ、一人一人のお客様と丁寧に向き合えているだろうか。パンの質は、本当に落ちていないだろうか。そんな時、彼女の支えになったのは、エリィの明るさと、ルーカスの変わらぬ友情、そしてマルセルの的確な助言だった。
そんなある日、ルーカスが興奮した様子で一枚のチラシを手に店へ飛び込んできた。
「フィオナ!見たか、これ! 王都大博覧会のグルメ部門の出店者募集が始まったらしいぞ! お前のパンなら、間違いなくグランプリだ! ここで一発、王都中に『アトリエ・フィオナ』の名を轟かせてやろうぜ!」
王都大博覧会――それは、王国中から最高の職人や芸術家が集う、年に一度の祭典。そのグルメ部門は、まさにパン職人にとって最高の栄誉を競う場所だ。
フィオナは、老人から受け取った古びたレシピ帳を胸に抱きしめた。その中には、失われかけた伝統的なパンの製法と、パンへの深い愛情が息づいている。
(私のパンで、もっとたくさんの人を笑顔にしたい。そして、この素晴らしいパンの魂を、未来へ繋いでいきたい)
フィオナの胸に、新たな目標と、パンへのより一層深い愛情が、力強く込み上げてくるのを感じた。
そして、その数日後。アトリエ・フィオナに、王家の紋章が入った豪奢な馬車が到着した。降りてきたのは、ライアス王太子その人だった。
「フィオナ・ヴィルヘルム。父が、ぜひ君に会って直接礼を言いたいと申している。近いうちに、参内願えるだろうか」
その言葉は、フィオナにとって、また新たな扉が開かれる予感を告げていた。
そんなある日の午後、店の喧騒が少し落ち着いた頃だった。フィオナは、店の前のショーウィンドウに並べられたパンを、まるで我が子でも見るような優しい目つきでじっと見つめている一人の老人に気づいた。古びた外套をまとい、その顔には深い皺が刻まれているが、背筋はしゃんと伸び、どこか気品さえ感じさせる。しかし、その瞳の奥には、拭いきれない深い悲しみと、そしてパンへの強い憧憬のような色が浮かんでいた。
(あの方、毎日いらっしゃってるわ……でも、一度もお店には入ってこられない……)
フィオナは、思わず店の扉を開け、その老人に声をかけた。
「あの……もしよろしければ、中で温かいハーブティーでもいかがですか? 今日は少し冷えますから」
老人は、フィオナの声に驚いたように顔を上げ、そして戸惑ったように首を振ろうとした。しかし、フィオナの真っ直ぐな瞳と、店の中から漂ってくるパンの香りに抗えなかったのだろう。こくりと頷くと、静かに店内へと足を踏み入れた。
エリィがにこやかにハーブティーを出し、フィオナは焼き立ての「太陽の恵みブレッド」を薄くスライスして老人の前に差し出した。
「どうぞ。ほんの気持ちですが」
老人は、震える手でパンを手に取り、まずその香りを深く吸い込んだ。そして、ひとかけらを口に運ぶと、その動きがぴたりと止まった。次の瞬間、その皺だらけの頬を、大粒の涙が伝い落ちたのだ。
「……ああ……こんなに心が温かくなるパンは……何十年ぶりだろうか……」
老人は、嗚咽を漏らしながら、しかし大切そうにパンを味わっている。その姿に、フィオナもエリィも、そして様子を窺っていたルーカスも、思わず言葉を失った。
やがて少し落ち着いた老人は、ぽつりぽつりと自分のことを語り始めた。彼もかつてはパン職人で、王都でも指折りの名店を構えていたこと。しかし、ある悲しい事件がきっかけで全てを失い、パンを焼くことも、食べる気力さえも失ってしまっていたこと。そして、フィオナの店の噂を聞きつけ、毎日店の前まで来ては、パンの香りを嗅ぐことだけが唯一の慰めだったということ。
「おじいちゃん、このパンはね、フィオナ様が心を込めて焼いた、特別なパンなんですよ! きっと、おじいちゃんの元気も出してくれます!」
エリィが、純粋な同情心から、老人の手を握って一生懸命に話しかける。
「……ふむ。こいつは、ただの爺さんじゃねえな。そのパンへの執着、どこかで嗅いだことがあるような……」
ルーカスは、いつものように鋭い(そして大抵は的外れな)推理を働かせ、探偵気取りで老人を観察している。マルセルは…老人の話し方や、外套の袖口から僅かに覗く上質なシャツの生地といった細部から、既にその素性の幾つかを特定し終えているようだったが、今は静かに成り行きを見守っている。
そこへ、カラン、とドアベルが鳴り、入ってきたのはレオン親方だった。彼は、店内にいる老人を一瞥すると、ほんの僅かだが眉をひそめ、そしてフィオナに向かっていつものように言った。
「おい、嬢ちゃん。今日のライ麦パン、また少し焼きが甘えぞ! それから、店の前に変な爺さんがうろついてると思ったら、やっぱりお前が拾ってきたのか。物好きも大概にしろよ」
しかし、その言葉とは裏腹に、レオンの視線は老人に注がれたまま、どこか懐かしむような、そして少しだけ苦いような、複雑な色を浮かべていた。老人とレオンの間には、何か浅からぬ因縁があるのかもしれない。
数日後、あの老人が再び店を訪れた。そして、フィオナに一冊の古びた革表紙のノートを差し出した。
「これは…わしが若い頃からずっと書き溜めていた、パンのレシピ帳だ。中には、もう王都では誰も焼かなくなったような、古い古いパンの作り方も記してある。君のような若い人に、わしの…いや、わしらが愛したパンの魂を受け継いでもらえたら、これ以上の本望はない…」
フィオナが恐る恐るそのノートを開くと、そこには美しい手書きの文字で、様々なパンのレシピだけでなく、材料の選び方、酵母の育て方、そしてパン職人としての心構えまでが、愛情深く綴られていた。それは、一人のパン職人の人生そのものだった。
「こんな…大切なものを、私がいただいてよろしいのですか?」
「君だからこそ、託したいのだよ。君のパンには、人を幸せにする力があるからな」
老人は、穏やかに微笑むと、それだけ言って静かに去っていった。
店は相変わらず大繁盛だった。しかし、フィオナの心の中には、新たな悩みが芽生え始めていた。忙しさに追われ、一人一人のお客様と丁寧に向き合えているだろうか。パンの質は、本当に落ちていないだろうか。そんな時、彼女の支えになったのは、エリィの明るさと、ルーカスの変わらぬ友情、そしてマルセルの的確な助言だった。
そんなある日、ルーカスが興奮した様子で一枚のチラシを手に店へ飛び込んできた。
「フィオナ!見たか、これ! 王都大博覧会のグルメ部門の出店者募集が始まったらしいぞ! お前のパンなら、間違いなくグランプリだ! ここで一発、王都中に『アトリエ・フィオナ』の名を轟かせてやろうぜ!」
王都大博覧会――それは、王国中から最高の職人や芸術家が集う、年に一度の祭典。そのグルメ部門は、まさにパン職人にとって最高の栄誉を競う場所だ。
フィオナは、老人から受け取った古びたレシピ帳を胸に抱きしめた。その中には、失われかけた伝統的なパンの製法と、パンへの深い愛情が息づいている。
(私のパンで、もっとたくさんの人を笑顔にしたい。そして、この素晴らしいパンの魂を、未来へ繋いでいきたい)
フィオナの胸に、新たな目標と、パンへのより一層深い愛情が、力強く込み上げてくるのを感じた。
そして、その数日後。アトリエ・フィオナに、王家の紋章が入った豪奢な馬車が到着した。降りてきたのは、ライアス王太子その人だった。
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