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アトリエ・フィオナと始祖の祝福 ~幻の食材と、笑顔を巡る冒険~
第36話 霧の谷と、心が繋がる分けっこパン
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ソルティスの町の人々からの盛大な見送りを受け、フィオナたちの馬車は再び街道を走り始めた。職長から紹介された、港町に住むという無骨だが信頼できる船乗り「バルトロ」を訪ね当てると、彼はフィオナたちの事情を聞き、海図をひと睨みしただけで「…なるほどな、霧吹きの谷か。面倒な場所だが、あんたらの焼いたパンの礼だ。一番近くの入り江まで船を出してやる」と、快く引き受けてくれた。
数日間の穏やかな船旅――ルーカスが盛大に船酔いして甲板で伸びていたり、エリィがカモメと会話を試みていたり、マルセルが天体の位置から正確な航路を計算し、バルトロ船長を驚愕させたりといった、いくつかの微笑ましい出来事を経て――一行はついに、「霧吹きの谷」へと続く入り江に到着した。
そこからさらに数日、霧深い森を歩き続ける。空気はひんやりと湿り、苔むした木々が静かに佇むその場所は、美しくもどこか人を寄せ付けない神秘的な雰囲気を漂わせていた。
やがて視界が開け、霧の合間に小さな村が見えた時、フィオナたちは安堵のため息をついた。しかし、その安堵はすぐに戸惑いへと変わる。村人たちは、フィオナたちの姿を認めると、ぴたりと作業の手を止め、まるで汚いものでも見るかのような、冷たく厳しい警戒の視線を向けてきたのだ。
「…また、よそ者か」
「災いを運んでくるだけだ。さっさと立ち去ってもらおう」
ひそひそと交わされる言葉は、棘のように冷たい。マルセルが丁寧な口調で挨拶をしても、彼らは頑なに心を閉ざしたままだった。
そして、一行はすぐに、この谷に流れるもう一つの異様な空気にも気づく。子供たちの間に、深い溝ができているのだ。
広場で遊ぶ子供たちは、まるで川を挟むように「川の東組」と「森の西組」に真っ二つに分かれ、互いを完全に無視している。時折、相手の組に聞こえるか聞こえないかの声で悪口を言い合っては、ぷいとそっぽを向く。その光景は、子供らしい元気な喧嘩というより、大人びた「冷たい戦争」のようで、見ているフィオナの胸を痛ませた。
「いったい、どうしちゃったんでしょうか…? あんなに、つんけんしちゃって…」
エリィが悲しそうな顔で呟く。
「よーし、俺が一発、あいつらに本当の遊びってもんを教えてやるぜ!」
ルーカスが意気込んで子供たちの輪に入っていこうとするが、「どっちの味方なの、お兄ちゃん!」と両方の組から同時に睨まれ、タジタジになってすごすごと戻ってくる始末だ。
「これは、少し根が深い問題のようですな」
マルセルは、村の長老らしき人物と短く言葉を交わした後、フィオナたちに報告した。
「数ヶ月前、この谷に派手な服を着た男たち(美食家同盟に違いない)が訪れ、子供たちに些細な競争をさせ、勝った方だけを褒めそやし、負けた方を嘲笑うような真似をしていったそうです。それ以来、子供たちの間に不信感と対立心が生まれ、今のような状態に…」
その卑劣なやり方に、フィオナは静かな怒りを覚えた。パンを、食を、人を分断する道具に使うなんて。
「……決まりですわね」
フィオナの碧眼に、強い光が宿った。
「私が、あの子たちの心をもう一度、パンで繋いでみせます」
翌日、フィオナは谷の子供たち全員を広場に集めた。最初は警戒していた子供たちも、エリィが得意のあやとりや、王都で流行っているという少しおかしな歌を披露すると、少しずつ興味を示し始めた。
そしてフィオナは、にっこりと微笑んで言った。
「みなさん、今日は私と一緒に、世界で一番美味しいパンを作りませんこと? ただし、このパンは特別で、みんなで力を合わせないと完成しない、魔法のパンなのですわ」
彼女が指さしたのは、谷の高い木になっている、二つで一組のさやに入った不思議な木の実だった。その実は、一人では決して手が届かず、誰かが木を支え、もう一人が登って初めて採ることができる。
「この『双子木の実』を使って、一つの、おっきな、おっきなパンを焼くの。さあ、できるかしら?」
子供たちは、最初は戸惑い、互いに顔を見合わせていた。しかし、「世界で一番美味しいパン」という言葉の魅力と、フィオナの優しい雰囲気に抗えず、東組と西組の代表が、渋々といった体で顔を見合わせる。
「……ぼ、僕が木を支えるから、君が登ればいいじゃないか」
「…べ、別に、あんたに支えてもらわなくても登れるけど…まあ、いいわよ」
ぎこちない共同作業が始まった。東組の子が木を支え、西組の子が登る。その逆も。最初は黙り込んでいた子供たちの間に、「もう少し右!」「そこ、足が滑るわよ!」といった、自然な会話が生まれ始める。エリィとルーカスも一緒になって木の実を集め、広場はいつしか賑やかな声で満たされていた。
苦労して集めたたくさんの「双子木の実」を、村の集会所の厨房へと運ぶ。
フィオナは、子供たちに生地をこねさせ、木の実を混ぜ込ませた。最初はバラバラだった手の動きも、フィオナが「さあ、パンの声を聴いてごらんなさい。みんなで同じリズムで、優しく、優しくね」と導くと、不思議と一つの大きなリズムになっていく。
そして、子供たち全員の手で形作られた巨大なパン生地が、大きな薪窯でゆっくりと焼き上げられていった。
やがて、工房中に、甘くて香ばしい、誰も嗅いだことのないような素晴らしい香りが満ち満ちていく。その香りは、谷を覆っていた深い霧を、優しく晴らしていくかのようだった。
焼きあがった巨大な「分けっこ木の実パン」を、フィオナは子供たちの前にドンと置いた。
「さあ、皆さん。この大きなパン、どうやって分けるのが一番公平で、みんなが笑顔になれるかしら? それを考えるのも、魔法のパン作りの、大切な仕上げですわよ」
フィオナは、子供たちに向かって、心からの笑顔で問いかけた。
いがみ合っていた子供たちの瞳が、パンの湯気の向こうで、キラキラと輝き始めている。頑なだった村の長老も、その光景を、信じられないといった表情で、しかしどこか温かい眼差しで見つめていた。
心の雪解けは、もうすぐそこまで来ていた。
数日間の穏やかな船旅――ルーカスが盛大に船酔いして甲板で伸びていたり、エリィがカモメと会話を試みていたり、マルセルが天体の位置から正確な航路を計算し、バルトロ船長を驚愕させたりといった、いくつかの微笑ましい出来事を経て――一行はついに、「霧吹きの谷」へと続く入り江に到着した。
そこからさらに数日、霧深い森を歩き続ける。空気はひんやりと湿り、苔むした木々が静かに佇むその場所は、美しくもどこか人を寄せ付けない神秘的な雰囲気を漂わせていた。
やがて視界が開け、霧の合間に小さな村が見えた時、フィオナたちは安堵のため息をついた。しかし、その安堵はすぐに戸惑いへと変わる。村人たちは、フィオナたちの姿を認めると、ぴたりと作業の手を止め、まるで汚いものでも見るかのような、冷たく厳しい警戒の視線を向けてきたのだ。
「…また、よそ者か」
「災いを運んでくるだけだ。さっさと立ち去ってもらおう」
ひそひそと交わされる言葉は、棘のように冷たい。マルセルが丁寧な口調で挨拶をしても、彼らは頑なに心を閉ざしたままだった。
そして、一行はすぐに、この谷に流れるもう一つの異様な空気にも気づく。子供たちの間に、深い溝ができているのだ。
広場で遊ぶ子供たちは、まるで川を挟むように「川の東組」と「森の西組」に真っ二つに分かれ、互いを完全に無視している。時折、相手の組に聞こえるか聞こえないかの声で悪口を言い合っては、ぷいとそっぽを向く。その光景は、子供らしい元気な喧嘩というより、大人びた「冷たい戦争」のようで、見ているフィオナの胸を痛ませた。
「いったい、どうしちゃったんでしょうか…? あんなに、つんけんしちゃって…」
エリィが悲しそうな顔で呟く。
「よーし、俺が一発、あいつらに本当の遊びってもんを教えてやるぜ!」
ルーカスが意気込んで子供たちの輪に入っていこうとするが、「どっちの味方なの、お兄ちゃん!」と両方の組から同時に睨まれ、タジタジになってすごすごと戻ってくる始末だ。
「これは、少し根が深い問題のようですな」
マルセルは、村の長老らしき人物と短く言葉を交わした後、フィオナたちに報告した。
「数ヶ月前、この谷に派手な服を着た男たち(美食家同盟に違いない)が訪れ、子供たちに些細な競争をさせ、勝った方だけを褒めそやし、負けた方を嘲笑うような真似をしていったそうです。それ以来、子供たちの間に不信感と対立心が生まれ、今のような状態に…」
その卑劣なやり方に、フィオナは静かな怒りを覚えた。パンを、食を、人を分断する道具に使うなんて。
「……決まりですわね」
フィオナの碧眼に、強い光が宿った。
「私が、あの子たちの心をもう一度、パンで繋いでみせます」
翌日、フィオナは谷の子供たち全員を広場に集めた。最初は警戒していた子供たちも、エリィが得意のあやとりや、王都で流行っているという少しおかしな歌を披露すると、少しずつ興味を示し始めた。
そしてフィオナは、にっこりと微笑んで言った。
「みなさん、今日は私と一緒に、世界で一番美味しいパンを作りませんこと? ただし、このパンは特別で、みんなで力を合わせないと完成しない、魔法のパンなのですわ」
彼女が指さしたのは、谷の高い木になっている、二つで一組のさやに入った不思議な木の実だった。その実は、一人では決して手が届かず、誰かが木を支え、もう一人が登って初めて採ることができる。
「この『双子木の実』を使って、一つの、おっきな、おっきなパンを焼くの。さあ、できるかしら?」
子供たちは、最初は戸惑い、互いに顔を見合わせていた。しかし、「世界で一番美味しいパン」という言葉の魅力と、フィオナの優しい雰囲気に抗えず、東組と西組の代表が、渋々といった体で顔を見合わせる。
「……ぼ、僕が木を支えるから、君が登ればいいじゃないか」
「…べ、別に、あんたに支えてもらわなくても登れるけど…まあ、いいわよ」
ぎこちない共同作業が始まった。東組の子が木を支え、西組の子が登る。その逆も。最初は黙り込んでいた子供たちの間に、「もう少し右!」「そこ、足が滑るわよ!」といった、自然な会話が生まれ始める。エリィとルーカスも一緒になって木の実を集め、広場はいつしか賑やかな声で満たされていた。
苦労して集めたたくさんの「双子木の実」を、村の集会所の厨房へと運ぶ。
フィオナは、子供たちに生地をこねさせ、木の実を混ぜ込ませた。最初はバラバラだった手の動きも、フィオナが「さあ、パンの声を聴いてごらんなさい。みんなで同じリズムで、優しく、優しくね」と導くと、不思議と一つの大きなリズムになっていく。
そして、子供たち全員の手で形作られた巨大なパン生地が、大きな薪窯でゆっくりと焼き上げられていった。
やがて、工房中に、甘くて香ばしい、誰も嗅いだことのないような素晴らしい香りが満ち満ちていく。その香りは、谷を覆っていた深い霧を、優しく晴らしていくかのようだった。
焼きあがった巨大な「分けっこ木の実パン」を、フィオナは子供たちの前にドンと置いた。
「さあ、皆さん。この大きなパン、どうやって分けるのが一番公平で、みんなが笑顔になれるかしら? それを考えるのも、魔法のパン作りの、大切な仕上げですわよ」
フィオナは、子供たちに向かって、心からの笑顔で問いかけた。
いがみ合っていた子供たちの瞳が、パンの湯気の向こうで、キラキラと輝き始めている。頑なだった村の長老も、その光景を、信じられないといった表情で、しかしどこか温かい眼差しで見つめていた。
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