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8章 公開へ
5 ふたりの未来
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昂世が革靴にスーツといったきらびやかなドレスコードを指定され連れて行かれたのは、とある外資系ホテルの一室だった。
会談や小規模のレセプションが行われるような大きなテーブルが置かれた広い個室で、それを囲うように三席ずつ計六席が用意されていた。
こちら側は自分と波多野、そして社長というプロダクションAZからの三人が席に着いた。そして反対に腰かけたのは、水上と彼のマネージャー、そして鋭い目つきの妙齢の女性――アドラープロモーション社長だった。
昂世はひとり胸が高鳴るのを感じていた。その理由は慣れない豪華な場所にいることはもちろん、もうひとつ久しぶりに生の水上を目にしたからだった。
『まほろば』の撮影が終わってからほんの数ヶ月だ。しかしそれだけ会っていないだけで、水上はもうすっかり須藤とは別人になっていた。
今日は眼鏡はかけておらず、髪型は襟足のさっぱりとしたゆるいパーマに変化していた。それに濃いグレーのツイードのスーツとインナーの黒のタートルネックがよく似合っていた。
そんな視線に気付いた水上から優しい微笑みを向けられ、昂世も思わず返す。
そうして皆が席についたあと、まず頭を下げたのはアドプロの女性社長だった。
「まほろばの撮影の件で、うちの水上がご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした……」
「いえ、うちの宮城こそ水上さんに配慮の至らぬ行動をしてしまいましたこと、謝罪させて頂きます」
そんな形ばかりの謝罪を前に、ため息をついたのは水上だった。
「そういうのはそれくらいにして下さい。僕が言うのも何ですが、もう済んだことです。……今回は、僕からお伝えしたいことがあってこうして機会を設けてもらったんです」
それに対し、こちらの社長が柔和な笑みを浮かべて聞いた。
「なら、何を話してくれるのかな?」
「それは……俺たちの今後のことです」
そう昂世が言うと、大森は驚いたようにこちらを見た。
「……昂世?」
「俺は……水上さんと今後も一生高め合って、笑い合って生きていきたいと思っています。俺が惚れたのは、俳優としての水上周なんです。だからこれからもこの人の隣で芝居ができるよう、俺自身頑張っていきたい」
「……何が言いたいのかな?」
それに答えたのは水上だった。
「お互い、身体に現れる周期的な影響と、それに伴うリスクを抑えるため。またいい影響を与え合うために僕たちは番いたいと思っています。……これがその科学的根拠です。この資料は弊社産業医の川原さんにお願いしました。詳しくはこちらをご覧下さい」
分厚い書類を目の前に置かれて、アドプロの女性社長は呆れたように言う。
「はあ……こうなった水上はもう言っても聞かないんです。だからこちらはそれで問題ありません。そもそも水上はもういい年だし、結婚しようが何しようがイメージ戦略に関係はない。誰と番おうが仕事は来るでしょう。そうでしょう、大森?」
「はい。実際今回の騒ぎによる仕事への影響はありませんでした」
「……ただ、そちらはそれでよろしいのでしょうか?」
それに対し口を開いたのは社長だった。
「……確かに、宮城くんはアイドル売りに近い形でここまで来たというのはあります。ただ御社の水上さんと共演したおかげで、花開いたものがあるでしょう。実際、これまでなら来ないような役柄のオファーが、飛ぶように来ているそうです。なあ、波多野」
「はい。その通りです。それにタレントも会社に所属していますが一人の人間です。縛る権利は私たちにはどこにもありません」
「波多野さん……社長……」
二人の笑顔を前に昂世は黙り込んだ。今回のことで迷惑をかけ、また将来仕事にどんな影響が及ぶかもわからない不明瞭な状況の中で、そう言ってくれたことが嬉しかった。
「双方、会社からの判断はそういうことだ。お前たちのこれからは、お前たちに任せるよ」
社長がそう言ったあと会はすぐにお開きとなり、昂世と水上をその場に残して他の人たちは帰ってしまった。
マネージャーふたりも社長たちに連れられてしまったので、昂世はあれ、と疑問に思っていたそのとき――。
「宮城くんは、こっち」
そう水上に手を引かれ、なぜか連れて行かれたのはホテルの上階だった。
広いスイートルームで、大きな窓からは暮れなずむ東京が見渡せた。昂世は思わず聞いてしまう。
「え……どういうことですか?」
「ああ、今日はここを使えってうちの社長が気を遣ってくれたんだ」
昂世は思わずあのアドプロの女社長に感謝した。まさかこうなることがわかっていて、この場所にしたのだろうか――そう思っていると、後ろから手が伸び優しく抱きしめられた。
「宮城くん……ありがとう」
回された水上の白い手を慈しむように撫でながら、昂世は口を開いた。
「そんな……俺は何も。映画の件は水上さんならこう言うって思ったから言えたんです。それに、今回も水上さんが声をかけてくれたから行動できたんですよ」
「ふふふ。あのときちょうど君のノミネートの話を聞いてね。もう今しかないって思ったんだよ。まだ賞も取っていないのに、かなり忙しくなっただろう?」
「はい。まさかこんなことになるなんて……想像以上でした」
すると水上は静かに噛み締めるように言った。
「君に関しては驚かないけどね。でも……本当に夢みたいだよ。これまでの俺にあったのは芝居だけだったのに。それがこの年になって番うべき人が現れて、しかも相手は芝居馬鹿になりつつある、将来有望な若手俳優ときてる。……ははは。非現実的すぎるよね」
彼はそう笑っていたものの、昂世は不意に思ってしまった。番うことでこれまでと大きく変化するのはΩである水上のほうだ。実は心配なのかもしれない――そう思った昂世は思わず聞いた。
「水上さん……本当にいいんですか?」
すると彼は一瞬驚いた顔をして、軽やかに笑った。
「ははは、当たり前。君は心配してるんだろう?君と番って変わるかもしれないって、俺が怖がっているかもって」
「……はい」
「前にも言ったけど、水上周は何も変わらないんだ。僕はこれからも俳優として映像表現に携わっていくつもりだよ。ただ、その過程で運よく君と巡り合って惹かれて、そんな君と色々なことを協力し生きていくことを決めただけ。……番うことはあの日、部屋に招き入れたときから決めていたんだ。だから遅かれ早かれこうなっていたんだよ。まさか大森があんなことするなんて思ってもいなかったけど」
その言葉に、昂世は不意に答えた。
「大森さんは……もしかすると炎上商法みたいなのを狙っていたのかもしれません。実際水上さんが注目されたからあの日イベントの生中継があって、それが映画のスタートダッシュに繋がったかもしれないと思うんです」
すると水上は高らかに笑った。
「ははは。君は優しいね。そう言ってもらって大森も救われたんじゃないかな」
そうして身体を離してベッドに座り込んだので、昂世もとなりに腰かける。
そこからは暗くなり輝き始めた東京の夜が一望できた。
「これからも……いろいろなことがあると思う。もちろん仕事も増えるし、なかなか会えなくなるだろう。連絡も頑張るけど……あまり期待しないでくれよ」
「はい。わかってます。俺があなたと番いたいのは、身体とか心のためだけでありません。あなたの側であなたから様々なものを得て、またあなたと同じ舞台に立つ、俺のためでもあるんです。だから……いいんです」
水上は昂世の手に自分の手のひらを優しく重ねて言った。
「……うん。今回の件を乗り越えられた僕たちなら、きっとどんなことも大丈夫だと思ってるよ」
「はい。俺たちふたりなら、これからどんなことにも立ち向かっていける――そんな未来が見えます」
「ははは、言うね」
「はい。言いますよ。なんてったって俺たちは、運よく魂の番なんですから」
窓の外には眩い光が輝き始めた。
そのきらめきを背に、ふたりは薄暗い部屋の中で身体を静かに寄せ合い、そしてひとつになった――。
会談や小規模のレセプションが行われるような大きなテーブルが置かれた広い個室で、それを囲うように三席ずつ計六席が用意されていた。
こちら側は自分と波多野、そして社長というプロダクションAZからの三人が席に着いた。そして反対に腰かけたのは、水上と彼のマネージャー、そして鋭い目つきの妙齢の女性――アドラープロモーション社長だった。
昂世はひとり胸が高鳴るのを感じていた。その理由は慣れない豪華な場所にいることはもちろん、もうひとつ久しぶりに生の水上を目にしたからだった。
『まほろば』の撮影が終わってからほんの数ヶ月だ。しかしそれだけ会っていないだけで、水上はもうすっかり須藤とは別人になっていた。
今日は眼鏡はかけておらず、髪型は襟足のさっぱりとしたゆるいパーマに変化していた。それに濃いグレーのツイードのスーツとインナーの黒のタートルネックがよく似合っていた。
そんな視線に気付いた水上から優しい微笑みを向けられ、昂世も思わず返す。
そうして皆が席についたあと、まず頭を下げたのはアドプロの女性社長だった。
「まほろばの撮影の件で、うちの水上がご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした……」
「いえ、うちの宮城こそ水上さんに配慮の至らぬ行動をしてしまいましたこと、謝罪させて頂きます」
そんな形ばかりの謝罪を前に、ため息をついたのは水上だった。
「そういうのはそれくらいにして下さい。僕が言うのも何ですが、もう済んだことです。……今回は、僕からお伝えしたいことがあってこうして機会を設けてもらったんです」
それに対し、こちらの社長が柔和な笑みを浮かべて聞いた。
「なら、何を話してくれるのかな?」
「それは……俺たちの今後のことです」
そう昂世が言うと、大森は驚いたようにこちらを見た。
「……昂世?」
「俺は……水上さんと今後も一生高め合って、笑い合って生きていきたいと思っています。俺が惚れたのは、俳優としての水上周なんです。だからこれからもこの人の隣で芝居ができるよう、俺自身頑張っていきたい」
「……何が言いたいのかな?」
それに答えたのは水上だった。
「お互い、身体に現れる周期的な影響と、それに伴うリスクを抑えるため。またいい影響を与え合うために僕たちは番いたいと思っています。……これがその科学的根拠です。この資料は弊社産業医の川原さんにお願いしました。詳しくはこちらをご覧下さい」
分厚い書類を目の前に置かれて、アドプロの女性社長は呆れたように言う。
「はあ……こうなった水上はもう言っても聞かないんです。だからこちらはそれで問題ありません。そもそも水上はもういい年だし、結婚しようが何しようがイメージ戦略に関係はない。誰と番おうが仕事は来るでしょう。そうでしょう、大森?」
「はい。実際今回の騒ぎによる仕事への影響はありませんでした」
「……ただ、そちらはそれでよろしいのでしょうか?」
それに対し口を開いたのは社長だった。
「……確かに、宮城くんはアイドル売りに近い形でここまで来たというのはあります。ただ御社の水上さんと共演したおかげで、花開いたものがあるでしょう。実際、これまでなら来ないような役柄のオファーが、飛ぶように来ているそうです。なあ、波多野」
「はい。その通りです。それにタレントも会社に所属していますが一人の人間です。縛る権利は私たちにはどこにもありません」
「波多野さん……社長……」
二人の笑顔を前に昂世は黙り込んだ。今回のことで迷惑をかけ、また将来仕事にどんな影響が及ぶかもわからない不明瞭な状況の中で、そう言ってくれたことが嬉しかった。
「双方、会社からの判断はそういうことだ。お前たちのこれからは、お前たちに任せるよ」
社長がそう言ったあと会はすぐにお開きとなり、昂世と水上をその場に残して他の人たちは帰ってしまった。
マネージャーふたりも社長たちに連れられてしまったので、昂世はあれ、と疑問に思っていたそのとき――。
「宮城くんは、こっち」
そう水上に手を引かれ、なぜか連れて行かれたのはホテルの上階だった。
広いスイートルームで、大きな窓からは暮れなずむ東京が見渡せた。昂世は思わず聞いてしまう。
「え……どういうことですか?」
「ああ、今日はここを使えってうちの社長が気を遣ってくれたんだ」
昂世は思わずあのアドプロの女社長に感謝した。まさかこうなることがわかっていて、この場所にしたのだろうか――そう思っていると、後ろから手が伸び優しく抱きしめられた。
「宮城くん……ありがとう」
回された水上の白い手を慈しむように撫でながら、昂世は口を開いた。
「そんな……俺は何も。映画の件は水上さんならこう言うって思ったから言えたんです。それに、今回も水上さんが声をかけてくれたから行動できたんですよ」
「ふふふ。あのときちょうど君のノミネートの話を聞いてね。もう今しかないって思ったんだよ。まだ賞も取っていないのに、かなり忙しくなっただろう?」
「はい。まさかこんなことになるなんて……想像以上でした」
すると水上は静かに噛み締めるように言った。
「君に関しては驚かないけどね。でも……本当に夢みたいだよ。これまでの俺にあったのは芝居だけだったのに。それがこの年になって番うべき人が現れて、しかも相手は芝居馬鹿になりつつある、将来有望な若手俳優ときてる。……ははは。非現実的すぎるよね」
彼はそう笑っていたものの、昂世は不意に思ってしまった。番うことでこれまでと大きく変化するのはΩである水上のほうだ。実は心配なのかもしれない――そう思った昂世は思わず聞いた。
「水上さん……本当にいいんですか?」
すると彼は一瞬驚いた顔をして、軽やかに笑った。
「ははは、当たり前。君は心配してるんだろう?君と番って変わるかもしれないって、俺が怖がっているかもって」
「……はい」
「前にも言ったけど、水上周は何も変わらないんだ。僕はこれからも俳優として映像表現に携わっていくつもりだよ。ただ、その過程で運よく君と巡り合って惹かれて、そんな君と色々なことを協力し生きていくことを決めただけ。……番うことはあの日、部屋に招き入れたときから決めていたんだ。だから遅かれ早かれこうなっていたんだよ。まさか大森があんなことするなんて思ってもいなかったけど」
その言葉に、昂世は不意に答えた。
「大森さんは……もしかすると炎上商法みたいなのを狙っていたのかもしれません。実際水上さんが注目されたからあの日イベントの生中継があって、それが映画のスタートダッシュに繋がったかもしれないと思うんです」
すると水上は高らかに笑った。
「ははは。君は優しいね。そう言ってもらって大森も救われたんじゃないかな」
そうして身体を離してベッドに座り込んだので、昂世もとなりに腰かける。
そこからは暗くなり輝き始めた東京の夜が一望できた。
「これからも……いろいろなことがあると思う。もちろん仕事も増えるし、なかなか会えなくなるだろう。連絡も頑張るけど……あまり期待しないでくれよ」
「はい。わかってます。俺があなたと番いたいのは、身体とか心のためだけでありません。あなたの側であなたから様々なものを得て、またあなたと同じ舞台に立つ、俺のためでもあるんです。だから……いいんです」
水上は昂世の手に自分の手のひらを優しく重ねて言った。
「……うん。今回の件を乗り越えられた僕たちなら、きっとどんなことも大丈夫だと思ってるよ」
「はい。俺たちふたりなら、これからどんなことにも立ち向かっていける――そんな未来が見えます」
「ははは、言うね」
「はい。言いますよ。なんてったって俺たちは、運よく魂の番なんですから」
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