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本編
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「番……ます」
「そんなに早く決めて大丈夫? もっと悩んでもいいんだよ?」
「俺を、試してる?」
「特にそういうつもりはないよ。だってマヒロが既に私が好きだということは分かるからね」
リアム様は当たり前のように言う。俺自信が今まで自覚していなかった感情を。
たった今、確信したばかりの想いを。
「なんで、そんなことが分かるますか?」
「そりゃ分かるよ。あの時……初めて目が合った時、マヒロが私と同じ顔をしたから」
ああ、そうか……。俺が初めてリアム様に発情した時……。確かにあの瞬間、周りの何も見えなくなった。
ほんの一瞬の出来事だったけど、リアム様と目が合っている時間だけがスローモーションに感じられたのだ。
でもあの時の俺にはまだ分からなかった。
これが『恋』だということを。
「思い出した?」
最後のボタンを外し終えたリアム様は、シャツを全開にし、俺の華奢な身体にソッと触れた。
「今……やっと分かった気がするです。この気持ちがどういうものかってことを」
「恋する気持ちが分からないなんて……。今まで恋愛をしたことがなかったのかい?」
ゆっくりと顔を近づける。
鼻先が触れそうな距離にリアム様の顔がある。
「リアム様が、初めてです」
そうか……と呟いた次の瞬間、もう唇が重なっていた。
今度のキスは呼吸も奪われるほどの激しさだった。
唾液の絡まる粘い音が、吐息と共に交わる。
リアム様の舌が歯列を辿り口腔へと入って来ると、そのまま舌を絡めとられる。
もう止まらないと言ったリアム様は、俺の服を全て剥ぎ取り、首筋、鎖骨へと舌を這わせ、そして胸の突起へと辿り着く。硬くなったそこを舌で転がすように弄られると、自然と吐息が漏れた。
もう片方の手で身体中を愛撫する。腹を伝い、腿を撫で、そのまま内腿へと忍び込ませた。
「あっ……」
自分でも恥ずかしくなるような声が溢れる。それでもリアム様は俺にもっと声を出させようとしているかのように、際どい足の付け根に指を掠らせる。
昂った先端からは、既に期待に満ちた愛液が滴り落ちてる。
それでもリアム様は俺の昂りには触れず、孔へと指を滑らせた。
「やっ! あぁ……」
窄まりを探し当てた瞬間、そこにキュッと力が入る。すると、窄まりから溢れでた分泌液を指に絡め、その指を前に滑らせると、再び脚の付け根に指を滑らせた。
焦らされている。俺の中心は触ってほしくて仕方ないくらい、ヒクヒクとわなないている。
こんなにも前戯に時間をかけられたことなどない。前世では先輩にされるがままだったから、解れてもない窄まりに屹立をねじ込まれていた。
痛くて怖くて逃げ出したかった。
セックスに対して、何も良い印象がなかったのに、リアム様は俺の知っているセックスとはかけ離れた愛し方をしてくれている。
リアム様の顔が少しずつ下がり、突然昂った先端にキスをした。
「んはぁぁぁぁっ!!!」
軽くキスをされただけで、盛大に白濁を飛ばしてしまった。
「マヒロはとても感度がいい。最高だ」
リアム様の顔に精液を飛ばしてしまったというのに、嫌な顔もせず褒めてくれる。
それどころか、顔に付いた俺の精液を指で拭い取ると、それをぺろりと舐めたのだ。
「そんな! 汚い!!!」
「汚くなんてない。甘い、もっと欲しい」
リアム様はなんの躊躇もせず、俺の昂りを口に含む。
そのまま舌で裏筋をなぞり、根元までを簡単に口腔に収めた。
リアム様の口の中は、熱くて溶けてしまいそうになる。
それなのに、さらにキツく吸いながら注挿を繰り返されれば、俺はまた直ぐにでも絶頂へと達してしまいそうになる。
俺の意識が前だけに集中しているのを見計らったように、リアム様の指が孔の中へと侵入した。初めは入り口の辺りを解していたが、やがて奥まで這入ってきた。
長い指は直ぐに気持ちいいところを刺激する。
ビクンっと背中を仰け反らせたのを見ると、執拗にそこばかりを刺激してくる。
「リアムさ……。俺、また……」
嬌声を上げながら、リアム様の口腔に白濁を迸らせた。
「そんなに早く決めて大丈夫? もっと悩んでもいいんだよ?」
「俺を、試してる?」
「特にそういうつもりはないよ。だってマヒロが既に私が好きだということは分かるからね」
リアム様は当たり前のように言う。俺自信が今まで自覚していなかった感情を。
たった今、確信したばかりの想いを。
「なんで、そんなことが分かるますか?」
「そりゃ分かるよ。あの時……初めて目が合った時、マヒロが私と同じ顔をしたから」
ああ、そうか……。俺が初めてリアム様に発情した時……。確かにあの瞬間、周りの何も見えなくなった。
ほんの一瞬の出来事だったけど、リアム様と目が合っている時間だけがスローモーションに感じられたのだ。
でもあの時の俺にはまだ分からなかった。
これが『恋』だということを。
「思い出した?」
最後のボタンを外し終えたリアム様は、シャツを全開にし、俺の華奢な身体にソッと触れた。
「今……やっと分かった気がするです。この気持ちがどういうものかってことを」
「恋する気持ちが分からないなんて……。今まで恋愛をしたことがなかったのかい?」
ゆっくりと顔を近づける。
鼻先が触れそうな距離にリアム様の顔がある。
「リアム様が、初めてです」
そうか……と呟いた次の瞬間、もう唇が重なっていた。
今度のキスは呼吸も奪われるほどの激しさだった。
唾液の絡まる粘い音が、吐息と共に交わる。
リアム様の舌が歯列を辿り口腔へと入って来ると、そのまま舌を絡めとられる。
もう止まらないと言ったリアム様は、俺の服を全て剥ぎ取り、首筋、鎖骨へと舌を這わせ、そして胸の突起へと辿り着く。硬くなったそこを舌で転がすように弄られると、自然と吐息が漏れた。
もう片方の手で身体中を愛撫する。腹を伝い、腿を撫で、そのまま内腿へと忍び込ませた。
「あっ……」
自分でも恥ずかしくなるような声が溢れる。それでもリアム様は俺にもっと声を出させようとしているかのように、際どい足の付け根に指を掠らせる。
昂った先端からは、既に期待に満ちた愛液が滴り落ちてる。
それでもリアム様は俺の昂りには触れず、孔へと指を滑らせた。
「やっ! あぁ……」
窄まりを探し当てた瞬間、そこにキュッと力が入る。すると、窄まりから溢れでた分泌液を指に絡め、その指を前に滑らせると、再び脚の付け根に指を滑らせた。
焦らされている。俺の中心は触ってほしくて仕方ないくらい、ヒクヒクとわなないている。
こんなにも前戯に時間をかけられたことなどない。前世では先輩にされるがままだったから、解れてもない窄まりに屹立をねじ込まれていた。
痛くて怖くて逃げ出したかった。
セックスに対して、何も良い印象がなかったのに、リアム様は俺の知っているセックスとはかけ離れた愛し方をしてくれている。
リアム様の顔が少しずつ下がり、突然昂った先端にキスをした。
「んはぁぁぁぁっ!!!」
軽くキスをされただけで、盛大に白濁を飛ばしてしまった。
「マヒロはとても感度がいい。最高だ」
リアム様の顔に精液を飛ばしてしまったというのに、嫌な顔もせず褒めてくれる。
それどころか、顔に付いた俺の精液を指で拭い取ると、それをぺろりと舐めたのだ。
「そんな! 汚い!!!」
「汚くなんてない。甘い、もっと欲しい」
リアム様はなんの躊躇もせず、俺の昂りを口に含む。
そのまま舌で裏筋をなぞり、根元までを簡単に口腔に収めた。
リアム様の口の中は、熱くて溶けてしまいそうになる。
それなのに、さらにキツく吸いながら注挿を繰り返されれば、俺はまた直ぐにでも絶頂へと達してしまいそうになる。
俺の意識が前だけに集中しているのを見計らったように、リアム様の指が孔の中へと侵入した。初めは入り口の辺りを解していたが、やがて奥まで這入ってきた。
長い指は直ぐに気持ちいいところを刺激する。
ビクンっと背中を仰け反らせたのを見ると、執拗にそこばかりを刺激してくる。
「リアムさ……。俺、また……」
嬌声を上げながら、リアム様の口腔に白濁を迸らせた。
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