魔王様は学校にいきたい!

ゆにこーん

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邪教の誓い

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 ぼんやりと輝く無数の魔法陣、ズラリと並ぶ怪しげな祭壇。
 かつてガレウス邪教団の集会に使われていた地下施設を、小さな人影が這い回っていた。

「う……くぅ……」
 
 ガレウス邪教団の魔人リィアンである。ヴァーミリアのお仕置きを受け、ほうほうの体で逃げてきたのである。

「こ……ここまで逃げれば安心……」

 ズルズルと床を這い、ようやく祭壇へと辿りつくリィアン。ぐったりと四肢を投げ出して放心状態だ。
 触手の粘液で全身ベトベト、衣服はすっかり溶けて丸裸だ。しかし弱りきったリィアンに、身なりを気にする余裕はない。
 そんなリィアンを二体の魔人が出迎える。

「あらリィアン、大胆な恰好をしているわねぇ」

「大胆ではなく無様と言うべきだろう」

「う……うるさいわね……」

 出迎えに現れたザナロワとアブドゥーラは、怒りと哀れみの混じった視線をリィアンへと送る。

「リィアンよ、なぜ勝手に王都ロームルスを襲撃した?」

「うるさいって言ってるでしょ……」

「リィアン! なぜ俺達の言いつけを破り、王都ロームルスを襲撃したのだ!」

 アブドゥーラの剣幕に、リィアンはビクリと体を震わせる。

「だって……だってヨグソードを奪えると思ったんだもん」

「ヨグソードには手を出すなと言っただろうが!」

「むうぅ……うるさい!」

 リィアンはヨロヨロと立ちあがり、アブドゥーラを脛を蹴っ飛ばす。しかし弱っているうえに裸足なせいで、ペチッと可愛らしい音が響いただけである。

「まだ反省していなのか!」

「ぎゃあっ、痛い痛い!」

 アブドゥーラに頭をグリグリされ、子供のように泣き喚くリィアン。じたばたと抵抗するも、アブドゥーラの頭グリグリからは逃れられない。

「私達はリィアンのことを心配しているのよ? 下手をすれば死んでいたかもしれないのよ?」

「うぅ……ザナロワ……」

「リィアンは大切な仲間なの、心配かけさせないで」

 すっかりボロボロのリィアンを、ザナロワはギュッと抱きしめる。
 そしてヒョイッとリィアンを持ちあげ、自信の膝にうつぶせで寝かせ、可愛いお尻を優しくナデナデ。

「ん? なにしてるのザナロワ?」

「心配をかけさせた罰を与えるのよ」

 そう言うとザナロワは大きく振りかぶり、そして──。

「お尻ペンペンよっ」

「ひぎゃぁ!?」

 丸出しのお尻をペンペンされ大声で泣き喚くリィアン。必死に許しを請うが、ザナロワは許してくれない。

「それっ」

「許してザナロワ!」

「まだまだっ」

「痛い痛い!」

 ザナロワのお尻ペンペンはしばらく続き、ようやく解放されたころには、真っ白だったリィアンのお尻は真っ赤に腫れあがっていた。

「うぅ……ごめんなさいぃ……」

「反省しているなら今ここで誓え! 二度と勝手な真似はするな!」

「はい……勝手な真似はしません……」

 リィアンの反省した態度を見届けて、ザナロワとアブドゥーラは暗闇の中へと消えていく。
 残されたリィアンはお尻をおさえたままピクリとも動かない。

「痛い……痛いよぉ……」

 リィアンはすっかり反省した様子だ、と思いきや──。

「くうぅ……でも絶対に諦めない、ヨグソードは私が奪ってみせるんだから!」

 どうにも懲りないリィアンは、暗闇の中で一人静かに誓うのだった。
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