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9 ど近眼薬師は子煩悩になる
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月日は流れ……私が新たな誕生日を迎える前にハンナが無事に出産した。産まれたのはハンナによく似た紺色の髪をした男の子だ。
ハンナはあれから本当に悪阻も無くなりだんだん大きくなるお腹を抱えて3日に1回は私の元へ通っていた。
「たまには自分の家でゆっくりしてなさいよ。民宿は大丈夫なの?」
「定期的にお嬢様のお顔を見に来ないとお腹の子が暴れるんです。仕事の方は夫が張り切ってやっておりますので問題ございません」
ハンナの旦那さん、会ったことはないんだけどまだ産まれてもいない我が子が私の従者志望だと聞いても特に動揺もせずに「本人が希望してるならいいんじゃない?」で終わったらしい。
さすがはハンナの伴侶といったところか……。
「実は夫は幼なじみでして、昔からわたしの言うことに逆らったことはございません」
しっかり旦那さんを尻に敷いているようでなによりである。
まぁ、そんなこんなで元気に産まれてきた赤ちゃんを抱いて私の元へやってきたハンナは、すやすやと眠っている赤ちゃんをずいっと私に向かって差し出してきた。
「お嬢様、この子に名前を付けてやってください」
「私に名付け親になれっていうの?」
「いえ、お嬢様にはこの子が立派な従者になるように今から徹底的に縛り上げていただき「産まれたばかりの赤ん坊になんてこと言ってんの?!」この子の希望でございますので」
すると眠っていたはずの赤ちゃんがぱちりと目を開け、濃い蜂蜜色の瞳と私の視線が重なった。
「「……」」
ふにゃふにゃの赤ん坊のはずなのに、その力強い目の光に思わず吸い込まれそうになり、息を飲んだ。
「……琥珀。あなたの名前はコハクよ」
私がそう言うと、赤ん坊……コハクはふにゃりと笑顔を見せた。
「“コハク”……素晴らしい名前でございます。良かったですね、コハク。従者に名前を与えたということはお嬢様に従者として認められたということです。早く大きくなって心身ともにお嬢様に尽くすのですよ?」
「あーい」
だからハンナよ、産まれたばかりの自分の子供に何を言って……しゃべっ?!新生児がしゃべった!!?返事したんだけどぉ?!
「魔力が高いせいか、成長も早くて助かります」
子守唄がわりに従者の心得を教え込むハンナと、それを聞いてにこにこしながら返事をするコハク。
それをにこやかに見ていた師匠がポツリとひと言呟いた。
「これはまぁ、予想以上にすごい魔力だねぇ」
あの師匠が驚くほどの魔力だなんて、どれだけすごいのか。
***
「ありあしゃま」
あれから半年。コハクはちょこんと座った状態で私の名前を呼ぶと両手を上にあげた。
「コハク……」
ぷにぷにのほっぺにもみじの手。そしてキラキラと輝くように私を見つめる濃い蜂蜜色の瞳。
か、可愛いぃぃぃぃぃ!!!
「ありあしゃま、だいしゅき」
「私も大好きよ、コハク~」
私はコハクを抱き上げるとぎゅーっと抱き締めた。
半年前は新生児なのにしゃべったコハクに驚いたが、今の私はコハクの可愛さにメロメロである。ああ、可愛過ぎる。
やはり魔力のせいなのかコハクの成長は異常に早い。生後半年ですでに2~3歳の大きさになっているが……とにかく可愛い。私の後ろをちょこちょこと歩いてついてきて「ありあしゃま」と笑顔を向けられるとかなりときめいてしまった。
これはあれだよね。母性本能がくすぐられたみたいな?
自分の子供みたい……とは言わないが、歳の離れた弟か親戚の子供がいたらこんな感じかしら。なんせ前世はしがないアラサーだったのでこんな風に小さな子供と触れ合うことなど無かったし、まさか転生してから自分が子供好きだったと判明するとは思わなかった。
「コハクはめちゃくちゃ可愛いわ!」
思わずほっぺにちゅっと軽く唇を触れさせる。すると、ピクッと肩を震わせてからコハクの顔が真っ赤になったのだ。
「コ、コハク?!大変顔が赤いわ!風邪?!病気?!ハンナ!師匠っ!コハクがーーーっ!」
今にも煙を吐きそうな顔をしてぷるぷると小刻みに震えだしたコハクを師匠と台所にいたハンナに見せると、ハンナは慌てることもなくコハクを受け取り無表情のままため息をつく。
「お嬢様、ちょっと教育してきますので少々失礼いたします」
そう言うとコハクを抱えたまま別室へと姿を消した。
「きょ、教育?熱は?病気は?あぁ、師匠……どんな薬を調合したらいいでしょう?!」
ハンナとは逆にオロオロと慌てる私に師匠が「ふふっ」と笑いだす。
「落ち着きなさい、アリア。コハクは魔力が多すぎるから体がその魔力に耐えれるようになるために成長が早いと言ったでしょう。
コハクの魔力はどうも内側に溜まっていくようだから肉体も精神も成長させないと魔力が溜まり過ぎてしまって崩壊してしまうんだよ。……コハクもアリアのようだったなら良かったんだけどねぇ」
それって、私の魔力がちょびっとしかないから安全だと言うことだろうか?もちろんコハクの魔力がすごいことも、その魔力に耐える体になるために成長が早いこともよくわかってるつもりだけど、それでもやはりコハクはまだ生後半年の赤ちゃんなんだから心配である。
「でも師匠、あんなに顔が赤く……赤ちゃんの病気ってどんなのがあったかしら?!」
「そうだねぇ……あえて病名をつけるなら知恵熱かねぇ?」
知恵熱……?
「知恵熱って、新しいことを経験して興奮したりすると熱が出るっていうやつですか?でもあんなの迷信なんじゃ……」
「アリアの刺激が強すぎて、興奮はしたんじゃないかねぇ」
私の刺激が強いってなに?!
「はっ!まさかこの瓶底眼鏡が怖かったとか……?!」
「眼鏡を外したらもっと刺激が強くなるからそのままでいいと思うけどねぇ」
「私の素顔って、そんなに刺激が強いんですか?!」
それはいかん。なんかよくわからんがいかん。やっばりこの眼鏡は外せない。あれか、逆に眼鏡から出てる部分がダメなのか?鼻と口を隠せばコハクの熱が下がるのだろうか?
あれこれ悩んでいるとしばらくしてハンナが戻ってきた。コハクも私の所までちょこちょこと歩いてきてスカートの裾をくいっと引っ張ってくる。
「ありあしゃま、ごめーね?」
頭をこてっと倒して上目遣いでうるうると私を見上げるコハクの姿にまたもやきゅんきゅんしてしまう。
「コハク~っ!熱は?大丈夫だったの?私がしっかり看病するからね!そうだ、久々にオムツを替えてあげ「しょれだけはかんべんちてくりゃさい―――――っ!」あ、どこへ行くの?!」
コハクは赤い顔をさらに赤くして、いつものよちよち歩きからは想像出来ないくらいの早さで飛び出していったのだ。
「ハンナ……コハクはどうしたのかしら?!」
ハンナはいつもの無表情で「お嬢様、勘弁してあげてください」と深いため息をついた。
「コハクはどうやら医者でも治せない病らしいです」
ハンナは淡々と告げるが、私にとってその言葉は衝撃的だった。
「なんてこと……コハクは不治の病だったの?!師匠、コハクを治す薬は作れないんですか?!」
「わたしには無理だねぇ」
師匠はにこやかに言うが、あの“森の魔女”と名高い師匠ですらも治す薬が作れないなんて……やはり魔力のせいなんだろうか。今のところは元気そうだがファンタジーな世界のファンタジーな病となると私の知識じゃ役に立ちそうもない。
でも、諦めるわけにはいかない!
「私が……私が絶対にコハクを治すための薬を作ってみせるわ!」
可愛いコハクを守れるのは私だけなのだ!
「ピィ」
少し離れたところからこの騒動を眺めていたシロが、珍しく私ではなくハンナの肩にとまる。器用に両羽を広げて首を左右に振った。
「あら、シロさん。どうなさいました?」
「ピィ~」
「そうですね。コハクもコハクであれですが、お嬢様も大概だと思います」
「ピィ」
なんだろう、なぜかハンナがシロと会話してるんだけど。
「言葉はわかりませんが、なぜか意思が疎通いたしますので」
「ピィ」
シロが居眠りせずにうなずいている。何事か。
「コハクは、感情面が先に成長してしまったみたいだねぇ」
師匠がポツリと呟くが薬の調合を悩んでいる私の耳にはその言葉は届かなかった。
余談。~コハクの名前について~
「どんな意味があるのかは存じませんが、ネーミングセンスをどこかへ置き去りにしてきたお嬢様がお考えになった名前としてはとても良い名前だと思いました。
シロさんなんて、白いからシロさんと名付けたと聞いたときはもう……」
「ピィィ……」
「ちょっと、シロ!なんでそんな悲しげにうなずいているのよ?もう、そんなにシロって名前が嫌なら改名してあげるわ。
そうねぇ、ホワイトインフェルノとかどう?カッコいいで「ピ……」気絶したぁ?!」
「やはりお嬢様はお嬢様ですね」
ハンナはあれから本当に悪阻も無くなりだんだん大きくなるお腹を抱えて3日に1回は私の元へ通っていた。
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「お嬢様、この子に名前を付けてやってください」
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すると眠っていたはずの赤ちゃんがぱちりと目を開け、濃い蜂蜜色の瞳と私の視線が重なった。
「「……」」
ふにゃふにゃの赤ん坊のはずなのに、その力強い目の光に思わず吸い込まれそうになり、息を飲んだ。
「……琥珀。あなたの名前はコハクよ」
私がそう言うと、赤ん坊……コハクはふにゃりと笑顔を見せた。
「“コハク”……素晴らしい名前でございます。良かったですね、コハク。従者に名前を与えたということはお嬢様に従者として認められたということです。早く大きくなって心身ともにお嬢様に尽くすのですよ?」
「あーい」
だからハンナよ、産まれたばかりの自分の子供に何を言って……しゃべっ?!新生児がしゃべった!!?返事したんだけどぉ?!
「魔力が高いせいか、成長も早くて助かります」
子守唄がわりに従者の心得を教え込むハンナと、それを聞いてにこにこしながら返事をするコハク。
それをにこやかに見ていた師匠がポツリとひと言呟いた。
「これはまぁ、予想以上にすごい魔力だねぇ」
あの師匠が驚くほどの魔力だなんて、どれだけすごいのか。
***
「ありあしゃま」
あれから半年。コハクはちょこんと座った状態で私の名前を呼ぶと両手を上にあげた。
「コハク……」
ぷにぷにのほっぺにもみじの手。そしてキラキラと輝くように私を見つめる濃い蜂蜜色の瞳。
か、可愛いぃぃぃぃぃ!!!
「ありあしゃま、だいしゅき」
「私も大好きよ、コハク~」
私はコハクを抱き上げるとぎゅーっと抱き締めた。
半年前は新生児なのにしゃべったコハクに驚いたが、今の私はコハクの可愛さにメロメロである。ああ、可愛過ぎる。
やはり魔力のせいなのかコハクの成長は異常に早い。生後半年ですでに2~3歳の大きさになっているが……とにかく可愛い。私の後ろをちょこちょこと歩いてついてきて「ありあしゃま」と笑顔を向けられるとかなりときめいてしまった。
これはあれだよね。母性本能がくすぐられたみたいな?
自分の子供みたい……とは言わないが、歳の離れた弟か親戚の子供がいたらこんな感じかしら。なんせ前世はしがないアラサーだったのでこんな風に小さな子供と触れ合うことなど無かったし、まさか転生してから自分が子供好きだったと判明するとは思わなかった。
「コハクはめちゃくちゃ可愛いわ!」
思わずほっぺにちゅっと軽く唇を触れさせる。すると、ピクッと肩を震わせてからコハクの顔が真っ赤になったのだ。
「コ、コハク?!大変顔が赤いわ!風邪?!病気?!ハンナ!師匠っ!コハクがーーーっ!」
今にも煙を吐きそうな顔をしてぷるぷると小刻みに震えだしたコハクを師匠と台所にいたハンナに見せると、ハンナは慌てることもなくコハクを受け取り無表情のままため息をつく。
「お嬢様、ちょっと教育してきますので少々失礼いたします」
そう言うとコハクを抱えたまま別室へと姿を消した。
「きょ、教育?熱は?病気は?あぁ、師匠……どんな薬を調合したらいいでしょう?!」
ハンナとは逆にオロオロと慌てる私に師匠が「ふふっ」と笑いだす。
「落ち着きなさい、アリア。コハクは魔力が多すぎるから体がその魔力に耐えれるようになるために成長が早いと言ったでしょう。
コハクの魔力はどうも内側に溜まっていくようだから肉体も精神も成長させないと魔力が溜まり過ぎてしまって崩壊してしまうんだよ。……コハクもアリアのようだったなら良かったんだけどねぇ」
それって、私の魔力がちょびっとしかないから安全だと言うことだろうか?もちろんコハクの魔力がすごいことも、その魔力に耐える体になるために成長が早いこともよくわかってるつもりだけど、それでもやはりコハクはまだ生後半年の赤ちゃんなんだから心配である。
「でも師匠、あんなに顔が赤く……赤ちゃんの病気ってどんなのがあったかしら?!」
「そうだねぇ……あえて病名をつけるなら知恵熱かねぇ?」
知恵熱……?
「知恵熱って、新しいことを経験して興奮したりすると熱が出るっていうやつですか?でもあんなの迷信なんじゃ……」
「アリアの刺激が強すぎて、興奮はしたんじゃないかねぇ」
私の刺激が強いってなに?!
「はっ!まさかこの瓶底眼鏡が怖かったとか……?!」
「眼鏡を外したらもっと刺激が強くなるからそのままでいいと思うけどねぇ」
「私の素顔って、そんなに刺激が強いんですか?!」
それはいかん。なんかよくわからんがいかん。やっばりこの眼鏡は外せない。あれか、逆に眼鏡から出てる部分がダメなのか?鼻と口を隠せばコハクの熱が下がるのだろうか?
あれこれ悩んでいるとしばらくしてハンナが戻ってきた。コハクも私の所までちょこちょこと歩いてきてスカートの裾をくいっと引っ張ってくる。
「ありあしゃま、ごめーね?」
頭をこてっと倒して上目遣いでうるうると私を見上げるコハクの姿にまたもやきゅんきゅんしてしまう。
「コハク~っ!熱は?大丈夫だったの?私がしっかり看病するからね!そうだ、久々にオムツを替えてあげ「しょれだけはかんべんちてくりゃさい―――――っ!」あ、どこへ行くの?!」
コハクは赤い顔をさらに赤くして、いつものよちよち歩きからは想像出来ないくらいの早さで飛び出していったのだ。
「ハンナ……コハクはどうしたのかしら?!」
ハンナはいつもの無表情で「お嬢様、勘弁してあげてください」と深いため息をついた。
「コハクはどうやら医者でも治せない病らしいです」
ハンナは淡々と告げるが、私にとってその言葉は衝撃的だった。
「なんてこと……コハクは不治の病だったの?!師匠、コハクを治す薬は作れないんですか?!」
「わたしには無理だねぇ」
師匠はにこやかに言うが、あの“森の魔女”と名高い師匠ですらも治す薬が作れないなんて……やはり魔力のせいなんだろうか。今のところは元気そうだがファンタジーな世界のファンタジーな病となると私の知識じゃ役に立ちそうもない。
でも、諦めるわけにはいかない!
「私が……私が絶対にコハクを治すための薬を作ってみせるわ!」
可愛いコハクを守れるのは私だけなのだ!
「ピィ」
少し離れたところからこの騒動を眺めていたシロが、珍しく私ではなくハンナの肩にとまる。器用に両羽を広げて首を左右に振った。
「あら、シロさん。どうなさいました?」
「ピィ~」
「そうですね。コハクもコハクであれですが、お嬢様も大概だと思います」
「ピィ」
なんだろう、なぜかハンナがシロと会話してるんだけど。
「言葉はわかりませんが、なぜか意思が疎通いたしますので」
「ピィ」
シロが居眠りせずにうなずいている。何事か。
「コハクは、感情面が先に成長してしまったみたいだねぇ」
師匠がポツリと呟くが薬の調合を悩んでいる私の耳にはその言葉は届かなかった。
余談。~コハクの名前について~
「どんな意味があるのかは存じませんが、ネーミングセンスをどこかへ置き去りにしてきたお嬢様がお考えになった名前としてはとても良い名前だと思いました。
シロさんなんて、白いからシロさんと名付けたと聞いたときはもう……」
「ピィィ……」
「ちょっと、シロ!なんでそんな悲しげにうなずいているのよ?もう、そんなにシロって名前が嫌なら改名してあげるわ。
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