【完結】わがまま婚約者を断捨離したいと思います〜馬鹿な子ほど可愛いとは申しますが、我慢の限界です!〜

As-me.com

文字の大きさ
17 / 25

17。 決着の時

しおりを挟む
「誤解……ですか?」


 私はその意味がわからなくて、首を傾げたのでした。




 あの後、あってオスカー殿下は衛兵たちに取り押さえられました。そしてそのまま国王陛下の待つ部屋に網に包まれたままズルズルと引き摺られて連れて行かれたのですが……もしかしてこの国の兵士たちもオスカー殿下の扱いに慣れてきたのかしら?下手に網から解き放つと大変ですものね。

 そして、挨拶を済ませるやいなや国王陛下が私に1枚の報告書を手渡して来たのです。




「う、うむ。問題となった男爵令嬢の件だが媚薬を使った形跡はなかったそうだ。詳しくは宰相が話そう」

 陛下の後ろに控えていた新しい宰相が前にでてきます。丸眼鏡に白髭のどこにでもいそうなおじいちゃん宰相ですわ。その昔私からルドルフを奪おうとした前宰相とは違い仕事のできるとても良い人なのですが、こほんと咳払いをしたかと思うと少し言いにくそうに口を開きました。

「えー、はい。隅々まで調べましたがそのような形跡はありませんでした。その男爵令嬢が身につけていたあのくさ……いえ、匂いのきつい香水も不審に思いまして成分を調べたのですが……。どうやらあの香水は娼婦が使っているもので、体臭を誤魔化すために使っていたようでして……娼婦の間ではフェロモン香水と呼ばれていましたがひたすら匂いのきついだけのただの香水でした。風呂に入る時間を短縮するために使用していたとかなんとか……いやはや、年頃のご令嬢にこんな報告をせねばならないとは……」

「娼婦ですか……」

 確かにその内容は言いにくいですわね。しかもその業界では“娼婦の香り”として暗黙の了解があるらしく、その香水をつけているのは自分が娼婦であるとアピールしている事になるのだそうですわ。言葉を交わさずに客を誘い込めるのだとか。

 あら、つまりその香りを纏っていたヒルダ様はそれくらいオスカー殿下を誘惑したかったと言うことでしょうか?まさか、香りの意味を知っていればオスカー殿下が寄ってくるとでも?
 
 そうでしたらとても情熱熱的な方でしたのね。ですが、さすがにオスカー殿下が娼婦についてまで詳しいとは思えませんけれど。もし詳しかったドン引きです。

 それにしても、私も娼婦という存在は知識としては知ってはいますけれど香水云々は初めて知りました。同級生がそんな香水をつけていたとわかるのはさすがにちょっとショックですね。しかしあの鼻が曲がりそうな匂いで誘惑される男性がいるとしたらそれはそれで問題だと思います。貧困に関わる案件ならば王家も考えなければいけないことでしょう。

「……まぁ、とりあえずそれはそれとして。それで、媚薬が使われていなかったからと言って何が誤解なんですの?」

「え、いやだから……オスカーが媚薬を盛られて婚約破棄を宣言したのは誤解だと。だから……」

 私の反応が予想外だったのか慌てふためく陛下の姿に私は首をさらに傾げます。まさか媚薬が使われていなかったから全て解決だなんておっしゃりませんよね?

「あら、陛下はちゃんと報告書をお読みになったのですか?オスカー殿下は私にハッキリとヒルダ様が運命の相手だから私と婚約破棄するとおっしゃったのですよ?媚薬が使われていなかったのなら尚更オスカー殿下は本心で男爵令嬢のヒルダ様を愛してらしたってことでしょう?」

「え、いや、だから……「むがーっ!むがーっ!」ええぃ、オスカー!おとなしくしておれ!」

 え、なにが暴れているのかって?……私が「話がある」と言った途端「セレーネ、やっぱり俺を愛してくれているんだな!」と馬鹿なことを叫びながら私に飛びかかろうとして、ハルベルト殿下にボッコボコにされてるところに遅れてやってきた騎士たちに捕獲されたオスカー殿下ですが?網に包まれたまま猿轡をされてロープでぐるぐる巻きにされております。

 それにしても……ハルベルト殿下が、私に飛びかかろうとしたオスカー殿下の頭を瞬時に網ごとわしづかみにして笑顔のままオスカー殿下をフルボッコにしたのには驚きましたわ。ハルベルト殿下はどちらかというと平和主義で暴力反対なのかと……でも笑顔なのに目が笑ってないまま容赦なくオスカー殿下にお仕置きする姿はなんだか胸が騒ぎました。オスカー殿下をモザイクに出来るなんてハルベルト殿下って意外と鍛えてらしたのね……なんて考えてしまうなんて。まさか、これが噂に聞くギャップ萌え……?!い、いえ。きっと意外だっただけですわ。でも、まさかこんなハードボイルドな一面が見れるなんて……あぁ、でもハルベルト殿下のいつもと違う一面を見れたなんて幸運です。こんな姿が見れるのは今だけかもしれないと、しっかりと目に焼き付けておきました。ちなみにオスカー殿下はモザイクから瞬時に回復しておりましたのでその頑丈さは末恐ろしいほどです。

 おっと、考え事をしている場合ではありませんでしたわ。私は姿勢を正し陛下に鋭い視線を向けました。

「……陛下には、私が幼い頃から数えきれない程の婚約破棄宣言を受けていたことも全て報告したはずです。それを長年我慢していた私に対してオスカー殿下がなさった事がヒルダ様との浮気宣言ですわ。さらには学園でエルドラ国の王女を侍らしていたことも調査済みのはずです。つまり、浮気して恋人を作りさらに愛人も侍らしていたオスカー殿下の所業のどこに誤解があったとおっしゃるのですか?」

「そ、それは……ほら、男の甲斐みたいな?」

「そんな浮気を正当化するためだけの戯言など聞く耳を持ちません。それとも陛下は王妃殿下に同じセリフを言えますの?」

 ピシャリと言い切れば陛下は黙ってしまわれました。だって王妃殿下の持論は「浮気とは殺人の次に愚かな行為だ」なのですから。私もその意見には賛同致しております。だからこそオスカー殿下の不当な行いが尚更許せないのですわ。だって、結局は誰も幸せになれませんもの。


「それでは、婚約破棄の件は了承して下さいますわね?」

「う、う……「もがもがっぷはっ!違うんだ、セレーネ!俺は騙されていたんだ!」おわっ!暴れるなオスカー!」

 あら、もがくから猿轡が外れてしまったようです。口が自由になったオスカー殿下がまたなにか訴えてきました。しつこいですわね。

「……騙されていた。ですか?」

「そうなんだ!俺は浮気なんかしていない!俺はセレーネを愛しているし、すごい男になろうとしていただけなんだ!ヒルダが、自分と居れば俺が皆が羨むすごい男になれるって言ったから!あの違う国からきた女も一緒に歩いてるだけで皆が俺をすごいって!さすがだって言うから、だから……!」

 オスカー殿下の見苦しい言い訳を聞いているだけで、頭の奥が一気に冷たくなる気がしました。

 この人は何を言っているのかしら?

「私を愛している……ですって?それは本当ですか?」

 私は芋虫状態のオスカー殿下に近寄り、そっとその体を起こしてあげます。あぁ、網が少しほどけていますわね。やっぱり強化が必要ですわ。

 私の冷めた視線に気付かないのかオスカー殿下は鼻息を荒くして語り出しました。

「そうだ!俺はそのために「では、あなたはそのためにあの方たちを利用したのですか?」……え?」

 ぱぁん!! と乾いた音が響き、頬を打たれたオスカー殿下が信じられないという顔をして私を見ました。あぁ、つい平手打ちをしてしまいましたわ。これは不敬になるのかしら。

 それにしてもオスカー殿下は本当になんて頑丈なのかしら。だって、叩いた私の手の方が痛いのですけれど……これは手首を捻挫したかしら?かなりズキズキとしています。ちなみにオスカー殿下の頬は平気そうです。あの顔は痛みよりもされたことへのショックを受けているだけですわね。

「セレーネ……」

「あなたは自分が何をしたかわかってますの?ふたりの未来ある少女たちの人生を台無しにしたのですよ?あなたが本当に私を愛していたというのならばきっぱりと拒絶するべきだったのです。
 あなたが曖昧な態度をとって、その所業を許した結果。ふたりの少女はどうなりました?ひとりは罪に問われ牢獄へ入れられ、ひとりは母国や実の親からも見放されてしまったのですよ。あなたはその責任をどう取るおつもりですか?あのふたりの行動はすべて、あなたの妻になりたくてしたことなのです。そんなつもりはなかったなんて言い訳ですわ。王族であるあなたがそれを夢見さすような言動をとったからこそだと周りは考えるでしょう。少なくとも私はそう考えます」

「……そ、それは……」

 やっと事の重大さがわかったのかオスカー殿下は言葉を失ったようです。どうやらあの方たちもオスカー殿下の思惑に踊らされていた被害者のようですわね。

 ですが、これはちゃんとはっきりさせておかなくてはいけませんわ。私への愛がどうのこうので誤魔化されてはいけませんもの。

 私はオスカー殿下の瞳を真っ直ぐに見つめました。


「オスカー殿下、あなたが婚約破棄宣言を繰り返していた本当の気持ち(ルドルフを狙っている事)はちゃんとわかってます」


「セ、セレーネ!本当か?!俺の気持ち(セレーネの愛を確かめたくて婚約破棄宣言をしていた事)をわかってくれていたのか?!」

「もちろんですわ。3歳の頃から見てますもの。あなたがどれだけ本気か(“星の子”であるルドルフを欲しがっているか)なんてお見通しですわ。でも、私がそれを認める事(ルドルフを渡す事)は決してありません」

「そんな、セレーネ!俺はずっとそれだけを(セレーネだけを愛していると)想っていたのに……!」

「(ルドルフの事は)諦めて下さい、無理なのです。私はそのためなら(ルドルフを守る為なら)手段を選びませんわ」

「そ、そんなぁ……」

 私の言葉にがっくりと項垂れるオスカー殿下。これでルドルフを諦めてくださるかしら?

「陛下、婚約破棄でよろしいですわね?」

「し、しかし、入婿する予定だったとはいえ王子との婚約が破棄となればセレーネ嬢はキズモノ扱いとなるだろう?公爵家はどうするのだ?キズモノとなった令嬢の家に婿養子にくる者などいないぞ?」

 やっとオスカー殿下が諦めてくれたようですのに、今度は陛下が痛いところをついてきました。確かに私は婿養子をとらねばならない身です。でもここまでこじれたオスカー殿下とやり直すなんてとても無理ですわ。だって、またいつルドルフを狙い出すかわからないじゃないですか!

「このオスカー殿下と結婚するくらいなら、キズモノでけっこうですわ!今後のことは公爵家の問題ですからお気になさらないでください」

 そうハッキリと言い切れば陛下もやっと諦めたのかがっくりと項垂れました。親子揃って項垂れている姿もなんだかシュールですわね。

「ち、ちなみに、それでも認めないって言ったら……?」

 チラッとこちらを見てくる陛下。しつこいですわね。そっちがその気ならこちらも秘密兵器を出しますわよ。

「それなら、私も強硬突破いたしますわ」

 私はハルベルト殿下から受け取っていた書類の束を陛下の目の前に出しました。

「実は私、とある島を買い取りましたの。この島の所有権を持つ国は獣人の方々でして、ルドルフの事をとーっても崇拝してらっしゃいますのよ。そしてこの島をルドルフを国王とした国家として認めてくださるそうです。もちろんラース国からは手出し出来ないように色々と裏工作もいたしました。ですので、婚約破棄を認めてくださらないなら私はルドルフと一緒にこの新しい国へ渡ります。そして今後“空の流通便”はルドルフの国からしか行えない法律を作りましたの。例え国王からの命令だとしても、別の国の王へは通じませんわ」

「そ、それは、どういうことなのだ……?!」

「我が国の法律では貴族が国を出て新しい国を作るのは反逆者扱いになりますが、犬が独立国家を作るのには何の罪にも問われないではないですか。ですから私はルドルフの国へ亡命いたします。“空の流通便”の国益も全てルドルフの国のものになりますので悪しからず」

「そ、そんなめちゃくちゃなことまかり通るはずがないだろう!“星の子”は我が国の奇跡!よその国へ渡せるはずがない!」

「よその国ではありません、ルドルフの国です。ルドルフは自分の国へ戻るだけですわ。それに、この国から“空の流通便”の権利はルドルフにありそれを自国で行う事の正統性を認める。という許可書も頂いております」

「わ、わしはそんなもの出しておらんぞ!?」

「あら、もちろん王太子であるアレクシス殿下が許可して下さいました。アレクシス殿下にその権限を持たせたのは陛下ご自身ではありませんか」

 そう、陛下は王太子であるアレクシス殿下に一部ですが陛下と同様の権限を与えているのです。まぁ、将来の勉強もあるとは思いますがいくら優秀だからってアレクシス殿下に仕事を任せすぎだと思いますわ。あんな腹黒な王太子ですが、実はこの国の仕事の半分以上をすでにこなしているのです。腹黒ですけどね。

「ど、どうやってアレクシスを懐柔したのだ」

「それは、僕が説得しました」

 それまで黙って見守ってくれていたハルベルト殿下が口を開きました。

「言ったはずですよ、父上。僕はカタストロフ公爵令嬢側につくと。僕は僕の使える力の全てを使って彼女の望みを叶えた。ただそれだけです」

 ハルベルト殿下がにっこりと笑えば、陛下は今度こそ膝を折り力なく突っ伏したのですわ。

「そ、そんなぁ……」

 こうして私は無事に婚約破棄を認める書類に陛下の判をもらったのですわ。

「うわぁぁぁぁぁん、やっぱりいやだぁぁぁぁぁぁぁっ」

 足元からオスカー殿下の駄々をこねる声が聞こえた気がしましたが、まるっと無視させていただきますわね。


しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?

Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。 簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。 一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。 ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。 そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。 オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。 オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。 「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」 「はい?」 ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。 *--*--* 覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾ ★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。 ★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓ このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。 第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」 第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」 第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」 どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ もしよかったら宜しくお願いしますね!

ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。 一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。 そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。 読んでいただけると嬉しいです。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。

ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」 その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。

今さら執着されても困ります

メイリリー
恋愛
「これから先も、俺が愛するのは彼女だけだ。君と結婚してからも、彼女を手放す気はない」 婚約者・リアムが寝室に連れ込んでいたのは、見知らぬ美しい女だった―― アンドレセン公爵令嬢のユリアナは、「呪われた子」として忌み嫌われながらも、政略結婚によりクロシェード公爵家の嫡男・リアムと婚約し、彼の屋敷に移り住んだ。 いつか家族になれると信じて献身的に尽くすが、リアムの隣にはいつも、彼の幼馴染であり愛人のアリスがいた。 蔑まれ、無視され、愛人の引き立て役として扱われる日々。 ある舞踏会の日、衆前で辱めを受けたユリアナの中で、何かがプツリと切れる。 「わかりました。もう、愛される努力はやめにします」 ユリアナがリアムへの関心を捨て、心を閉ざしたその夜。彼女は庭園で、謎めいた美しい青年・フィンレイと出会う。 彼との出会いが、凍りついていたユリアナの人生を劇的に変えていく。 一方、急に素っ気なくなったユリアナに、リアムは焦りと歪んだ執着を抱き始める。

婚約者が聖女を選ぶことくらい分かっていたので、先に婚約破棄します。

黒蜜きな粉
恋愛
魔王討伐を終え、王都に凱旋した英雄たち。 その中心には、異世界から来た聖女と、彼女に寄り添う王太子の姿があった。 王太子の婚約者として壇上に立ちながらも、私は自分が選ばれない側だと理解していた。 だから、泣かない。縋らない。 私は自分から婚約破棄を願い出る。 選ばれなかった人生を終わらせるために。 そして、私自身の人生を始めるために。 短いお話です。 ※第19回恋愛小説大賞にエントリーしております。

運命の番より真実の愛が欲しい

サトウミ
恋愛
田舎娘のゾーイは龍族の王子・シャウロンの『運命の番』だった。 ロマンチックな恋を夢見るゾーイは『運命の番』であるシャウロンと会えるのを楽しみにしていた。 しかし、シャウロンはゾーイに対して素っ気ない。 運命の番だからといって、必ずしも愛し合う関係だとは限らないらしい。 それを悟ったゾーイは、シャウロンのもとから去ることを決意した。

処理中です...