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第七章
偶然の再会 SIDE 仁②
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「ここまで来たなら、折角なら近くでどうぞ」
帰るつもりで施錠した鍵を開けてくれた。
「ありがとう」
「専務、あまり時間はないですからね」
春樹に釘をさされてしまった。
俺と春樹は、ガラス扉を入り間近で彼女作品を見て思わず感嘆の声を漏らした。
「これは……」
「素晴らしいですね」
「そうなんです。月野さんがここに花を生けてくれるようになって、お客様からお褒めの言葉を沢山頂戴しています。どこの業者に頼んでいるのか聞かれる事も」
「……」
真琴の良さは俺だけが知ってたいと独占欲がわく。
「でしょうね。派手ではないですが、存在感がある。センスがいいんでしょうね」
「月野さんは褒められても、特に調子に乗ることもなくお礼を言うだけなんですが、私からしたらもっと自慢してもいいのにと歯痒くなるくらいです」
「だからこそですね」
「ですよね……」
春樹と花田社長が俺を見る。
二人の言いたい事はわかる。俺が惚れる女性だけあると、彼女を褒めているのだ。だが、二人から揃って生温かい目で見られると居たたまれない――
「専務そろそろ」
時間が限界のようだ。
「花田さん、これからもよろしく頼みます」
専務としてではなく、俺自身のプライベートの事としてお願いする。
「ああ、わかってる」
花田さんを信頼しているからこそ、社長をお願いした。もちろん会社の事を考えてだ。少し私情が入っているのは許してほしい。
日本には、短い滞在時間しかなく慌ただしいが、最後に彼女を感じることが出来て癒やされた。
彼女は何も知らないが、俺は彼女を全力で守って行く。
だが、哀しい再会が待ち受けていた――
帰るつもりで施錠した鍵を開けてくれた。
「ありがとう」
「専務、あまり時間はないですからね」
春樹に釘をさされてしまった。
俺と春樹は、ガラス扉を入り間近で彼女作品を見て思わず感嘆の声を漏らした。
「これは……」
「素晴らしいですね」
「そうなんです。月野さんがここに花を生けてくれるようになって、お客様からお褒めの言葉を沢山頂戴しています。どこの業者に頼んでいるのか聞かれる事も」
「……」
真琴の良さは俺だけが知ってたいと独占欲がわく。
「でしょうね。派手ではないですが、存在感がある。センスがいいんでしょうね」
「月野さんは褒められても、特に調子に乗ることもなくお礼を言うだけなんですが、私からしたらもっと自慢してもいいのにと歯痒くなるくらいです」
「だからこそですね」
「ですよね……」
春樹と花田社長が俺を見る。
二人の言いたい事はわかる。俺が惚れる女性だけあると、彼女を褒めているのだ。だが、二人から揃って生温かい目で見られると居たたまれない――
「専務そろそろ」
時間が限界のようだ。
「花田さん、これからもよろしく頼みます」
専務としてではなく、俺自身のプライベートの事としてお願いする。
「ああ、わかってる」
花田さんを信頼しているからこそ、社長をお願いした。もちろん会社の事を考えてだ。少し私情が入っているのは許してほしい。
日本には、短い滞在時間しかなく慌ただしいが、最後に彼女を感じることが出来て癒やされた。
彼女は何も知らないが、俺は彼女を全力で守って行く。
だが、哀しい再会が待ち受けていた――
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