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第七章
偶然の再会 SIDE 仁③
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ドバイのプロジェクトは順調に建設が進んでいた。社長である親父とも数日前に連絡を取っていた。
が、突然の訃報だった。
夜、仕事をしていると俺のスマホに妹から電話が掛かってきた。俺のスマホに妹から掛かってくるなんて今まで記憶にない。しかも、日本は夜中のはずだ。嫌な予感しかない。
「はい」
「あっ、お兄ちゃん⁉️た、大変なの~」
気が動転しているのか、夜中のはずなのに大きな声で叫んでいる。声が漏れているのか、近くにいた春樹もこちらを見ている。
「落ち着け。どうした?何があった?」
「お、お、お」
「お?」俺も春樹も眉根を寄せる。
「お父さんが、お父さんが」
「親父がどうした?」
春樹も何か感じたのか、既にパソコンで日本行きの飛行機の便を調べている。城之内のプライベートジェットは、普段から社長である親父が使っているので、今は日本だ。
「倒れたの!」
後半から、泣き声になっている。
「お袋は?」
「救急車に乗って行ったから、私も病院がわかり次第向かう」
「杏落ち着いて聞いてくれ。俺たちも飛行機が取れ次第、日本に戻る。だから、何かあればメールに入れてくれ。お袋を頼む」
翌朝、春樹が手配してくれた飛行機で日本に向かったが、既に親父は心不全で息を引きとっていた。
夜、病院に駆けつけると、泣き腫らしたお袋と妹の姿。もう、いつでも親父を連れて帰れるが、俺を待っていた。
そして、春樹が色々手配してくれている。未だ、信じられない思いが込み上げる。
ふと、病院の奥にひとりの女性が座っているのが目に入った。
遠くからでも見間違うわけがない。
彼女だ――
ただ、病院の廊下にある椅子に座る彼女は、今にも消えてしまいそうだ。
薄暗い廊下で、ボ~ッと焦点の合わない様子で一点を見つめている……。
今すぐ彼女の所に行って抱きしめたい感情を、何とか押し留めて見守っていた。
親父が亡くなった現実を受け止めるよりも、彼女が気になって仕方ない。俺が、彼女を見ていると春樹が戻ってきた。春樹は一人ではなかった。
が、突然の訃報だった。
夜、仕事をしていると俺のスマホに妹から電話が掛かってきた。俺のスマホに妹から掛かってくるなんて今まで記憶にない。しかも、日本は夜中のはずだ。嫌な予感しかない。
「はい」
「あっ、お兄ちゃん⁉️た、大変なの~」
気が動転しているのか、夜中のはずなのに大きな声で叫んでいる。声が漏れているのか、近くにいた春樹もこちらを見ている。
「落ち着け。どうした?何があった?」
「お、お、お」
「お?」俺も春樹も眉根を寄せる。
「お父さんが、お父さんが」
「親父がどうした?」
春樹も何か感じたのか、既にパソコンで日本行きの飛行機の便を調べている。城之内のプライベートジェットは、普段から社長である親父が使っているので、今は日本だ。
「倒れたの!」
後半から、泣き声になっている。
「お袋は?」
「救急車に乗って行ったから、私も病院がわかり次第向かう」
「杏落ち着いて聞いてくれ。俺たちも飛行機が取れ次第、日本に戻る。だから、何かあればメールに入れてくれ。お袋を頼む」
翌朝、春樹が手配してくれた飛行機で日本に向かったが、既に親父は心不全で息を引きとっていた。
夜、病院に駆けつけると、泣き腫らしたお袋と妹の姿。もう、いつでも親父を連れて帰れるが、俺を待っていた。
そして、春樹が色々手配してくれている。未だ、信じられない思いが込み上げる。
ふと、病院の奥にひとりの女性が座っているのが目に入った。
遠くからでも見間違うわけがない。
彼女だ――
ただ、病院の廊下にある椅子に座る彼女は、今にも消えてしまいそうだ。
薄暗い廊下で、ボ~ッと焦点の合わない様子で一点を見つめている……。
今すぐ彼女の所に行って抱きしめたい感情を、何とか押し留めて見守っていた。
親父が亡くなった現実を受け止めるよりも、彼女が気になって仕方ない。俺が、彼女を見ていると春樹が戻ってきた。春樹は一人ではなかった。
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