メリンダは見ている [完]

風龍佳乃

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「もうそろそろいいんじゃないかな」

メリンダはそう思いながらも
パーティーに参加する

いつものように壁に立ち
アレンを見つめる。

まぁ言っちゃあなんだけど
アレンは公爵だし顔もまあまあよね。
次のお相手はどんな方かしら?
お見合いの話しだって
求婚だってあるだろうに
今だに次を決めないだなんて、、
やっぱり性格にクセがあるのね…

メリンダはアレンが選ぶ
人生の伴侶を知りたかった

「チッ また空振りね」

それらしい令嬢は見当たらないし
このパーティーも空振り。
アレンは何を考えて毎回パーティーに
来ているのかしら…

「なんだか嫌になってきちゃった
もう、、勝手にしてよね」

メリンダはアレンに背を向けて
会場を去った。

パーティーシーズンが
終わりを迎え
めんどくさい約束も一旦お休み。
メリンダは自由気ままに
観光を楽しんでいた。


翌年

再び訪れたパーティーシーズン

「今年こそは!」

メリンダはアレンを見るために
パーティーに参加する。

変わらない行動…
令息たちとの会話を楽しんでいる

「ねぇ、男たちと話すなら
パーティーじゃなくてもいいわよね?
何をしているのよ…」

ワイングラスを回しながら
アレンを見つめ

「もう、、限界かも」
メリンダはため息をついた。

「あっ」

あの人って確か…

メリンダがアレンの婚約者だった頃…
いや正確には無理やり婚約した頃に
アレンに紹介された人よね…
名前は忘れちゃったけれど
画家になりたくて海外に行った人だわ

違うかしら?でも…面影が…
そういえば彼は
「結婚式には呼んでくれ。
必ず出席するから」とアレンに伝え
私にも「楽しみにしている」
と手紙をくれていたわよね…
いい人だったわ…

メリンダは2人を見ていた。
2人はワイン片手にテラスに
向かったようだった。

うーん、、追いかける?
ダメよね…友人同士ゆっくり
話したい事だってあるはずだもの…

2人はだいぶ長い時間
話していたようだった。

メリンダは2人がテラスから
出てきた事を確認すると
会場から去った。

友人が戻ってきたならば
もしかしてもしかしたら何か
進展があるかもしれないわね。

メリンダは夜の街で
ボーッと考えていた。

笑わないアレン…
何が好きで何が嫌いなのかとか
あまり話さなかったわね。

デートといっても
未成年同士だから互いの屋敷で
お茶をしたり
出かけたついでにプレゼントを買って
渡したり、、
そんな記憶しかないもの…

本当にお互いの事を何も知らないって
普通じゃないもの…
婚約がなくなってアレンは良かった
と思うわ…

「ふぅ」

メリンダは夜空の星を見上げた。


続く
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